【Caution!】
こちらのイラストは全て絵師様の大切な作品です。
無断転載・複写は絶対に禁止ですので、よろしくお願いします。
★はエロス注意なので、背後によく気を付けて下さいね。
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最果て倉庫のはやおさん
暗部イルカ(モノクロ)
リクは『暗部イルカを墨絵風で』でした!
はやおさんの絵はいつも、目がとても印象的。
強い意志を秘めた目とか、光の宿る刀身とか…凄いね!
イルカ先生の全身から、白いチャクラが立ち昇ってるみたいで…!
体つきとか若イルカかな?
二の腕の筋肉の付き方がたまらんです(ФωФ)カッ
闇に凛と立つ暗部イルカ…
素敵~!キャー( ´艸`≡ ´艸`)キャー
【追記】暗部イルカ毎日何度も眺めてたらお話できちゃった!
いつもながらのワンシーン切り取り、ちょろっとクオリティです…お許し下さい!
暗く暗い闇に、凛凛と
しくじった。
斬られた大腿部に血止めを塗り、キツく包帯を巻く。この程度なら縫う必要はないが、これ以上の出血は避けたい。
残りは二人。
応急処置を終えて傍らに転がした忍刀を取ろうとすると、伸ばした手の先に音もなく影が降り立った。
木ノ葉の暗部服に、高く結い上げた黒髪。
「イルカ」
「呑気にイルカなんて言ってる場合じゃないですよ、ドジりやがって。傷は……大丈夫そうですね」
イルカは面をずらすと渋面を露にした。
だがその黒い眼には隠しきれない気遣いが浮かんでいる。俺の全身をざっと検分して安心したのか、その目元が弛んだ。
「あっちは済みました。状況は?」
「ん~、あと二人。一人は自在に動く起爆札付きの鋼糸、毒は無し。もう一人は鈴の幻術使いだけど、印はもう組めないから体術だけ」
「分かりました。あなたはここに」
「え、一緒にやろうよ」
「足手まといです」
先ほど俺の腿を切り裂いた鋼糸よりもよっぽど切れ味鋭く言い捨てると、イルカは鍔のない忍刀を濃縹色の鞘から引き抜いた。
忍刀は反射しないよう黒く塗り潰してあるのが普通だが、イルカのは違う。
森の中に僅かに注ぐ月光を受け、刃身に白い光が宿る。
それはうみの家に代々伝わる剣技の、誇りの輝きだ。
その輝きに呼応するかの如く、イルカの全身から白光のチャクラが立ち昇る。
暗い稼業に不似合いなほど神々しい姿に、現況を一瞬忘れて見惚れた。
「ぼさっとしてないで、あなたは帰り支度でもしてて下さい。さっさと片付けて一楽に行きますよ。今日はチャーシュー増量サービスデーなんです」
任務中だというのに思わず苦笑が零れた。
ああ、この人は。
日常を纏いながら闘えるこの人は、だからこそ稀有な強さを持ち得るのだ。
――決して闇に呑み込まれることのない光。
元々は神事の際に奉納するための剣舞を執り行う一族だったという。
だがこの輝きは、イルカ本人の資質から生まれ溢れ出すものだ。
今日も俺はその恩恵に与り、そしてそれを最も近い場所で目の当たりにできることに感謝する。
「はいはい、よろしくね。……愛してるよイルカ」
ひゅ、と風が鳴ってクナイが頬の脇を掠めた。
相変わらず激しい愛情表現だなぁと口許を弛める。
イルカの姿はもうない。
そうは言われても、愛しい人とは常に共に在りたいよね。
俺は忍刀を掴むと立ち上がった。
【完】
はやおさんの絵はいつも、目がとても印象的。
強い意志を秘めた目とか、光の宿る刀身とか…凄いね!
イルカ先生の全身から、白いチャクラが立ち昇ってるみたいで…!
体つきとか若イルカかな?
二の腕の筋肉の付き方がたまらんです(ФωФ)カッ
闇に凛と立つ暗部イルカ…
素敵~!キャー( ´艸`≡ ´艸`)キャー
【追記】暗部イルカ毎日何度も眺めてたらお話できちゃった!
いつもながらのワンシーン切り取り、ちょろっとクオリティです…お許し下さい!
暗く暗い闇に、凛凛と
しくじった。
斬られた大腿部に血止めを塗り、キツく包帯を巻く。この程度なら縫う必要はないが、これ以上の出血は避けたい。
残りは二人。
応急処置を終えて傍らに転がした忍刀を取ろうとすると、伸ばした手の先に音もなく影が降り立った。
木ノ葉の暗部服に、高く結い上げた黒髪。
「イルカ」
「呑気にイルカなんて言ってる場合じゃないですよ、ドジりやがって。傷は……大丈夫そうですね」
イルカは面をずらすと渋面を露にした。
だがその黒い眼には隠しきれない気遣いが浮かんでいる。俺の全身をざっと検分して安心したのか、その目元が弛んだ。
「あっちは済みました。状況は?」
「ん~、あと二人。一人は自在に動く起爆札付きの鋼糸、毒は無し。もう一人は鈴の幻術使いだけど、印はもう組めないから体術だけ」
「分かりました。あなたはここに」
「え、一緒にやろうよ」
「足手まといです」
先ほど俺の腿を切り裂いた鋼糸よりもよっぽど切れ味鋭く言い捨てると、イルカは鍔のない忍刀を濃縹色の鞘から引き抜いた。
忍刀は反射しないよう黒く塗り潰してあるのが普通だが、イルカのは違う。
森の中に僅かに注ぐ月光を受け、刃身に白い光が宿る。
それはうみの家に代々伝わる剣技の、誇りの輝きだ。
その輝きに呼応するかの如く、イルカの全身から白光のチャクラが立ち昇る。
暗い稼業に不似合いなほど神々しい姿に、現況を一瞬忘れて見惚れた。
「ぼさっとしてないで、あなたは帰り支度でもしてて下さい。さっさと片付けて一楽に行きますよ。今日はチャーシュー増量サービスデーなんです」
任務中だというのに思わず苦笑が零れた。
ああ、この人は。
日常を纏いながら闘えるこの人は、だからこそ稀有な強さを持ち得るのだ。
――決して闇に呑み込まれることのない光。
元々は神事の際に奉納するための剣舞を執り行う一族だったという。
だがこの輝きは、イルカ本人の資質から生まれ溢れ出すものだ。
今日も俺はその恩恵に与り、そしてそれを最も近い場所で目の当たりにできることに感謝する。
「はいはい、よろしくね。……愛してるよイルカ」
ひゅ、と風が鳴ってクナイが頬の脇を掠めた。
相変わらず激しい愛情表現だなぁと口許を弛める。
イルカの姿はもうない。
そうは言われても、愛しい人とは常に共に在りたいよね。
俺は忍刀を掴むと立ち上がった。
【完】
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