【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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依頼人にとって、受付は里の顔である。
受付でのトラブルは里のイメージダウンにつながるので、すみやかに収められる対応力が求められる。
だから受付に携わる忍は、温厚で人当たりがよく、機転の利く者が多い。
ましてや火影が同席することも多いので、保全には細心の注意を払ってある。天井裏には火影付きの暗部が控えているが、火影のいない時はもちろん暗部もいない。
そのため、不測の事態には受付メンバーだけでも対応できるように、さまざまな仕掛けが施してある。
そして火影が不在の今日、まさにそんな不測の事態が起ころうとしていた。
もうすぐ交替となるイルカを待って、カカシはソファーでイチャパラをめくっていた。
受付にいる人々をむやみに緊張させないため、気配はぼんやりと消している。
完全に消してしまうと、うっかりひざの上に座られたりするので、そこはほどほどにしてある。
以前、本当にそういう事があったのだ。
ゴツい中忍二人が喋りながらソファーに腰かけようとして、危うくカカシの上に座るところだった。すんでのところで避けたが。
それ以来、人のいる気配だけは残すようにしている。
カカシの上に乗っていいのはイルカだけだ。
ふと。
カカシはなんとなく違和感を感じて顔を上げた。
周りを見渡すが、特に変わったことはない。
だが、こういう直感は信じた方がいいのを、カカシは経験で知っていた。
なおも神経を集中させると、受付机の方から騒ぎは起こった。
一人の任務帰りらしき上忍が、イルカに向かって怒鳴り始めている。
どうやら任務内容に行き違いがあり、怒鳴り続けている上忍をイルカがなだめているようだ。
イルカは謝りながらも状況の説明をしようとしてるが、それが従順でないと気に障ったらしい。しまいにはイルカの胸ぐらをつかんで、机越しに引きずり出そうとしていた。
一瞬、殺気が漏れそうになるが、ぐっとこらえる。
こういう時カカシが手を出すと「これも俺の仕事の一環です。俺を信用してくれないんですか!」とイルカに怒られるはめになるからだ。
まぁ、自分の仕事に口を出されるとムカつくのも分かる。カカシが手を出すと、話が大きくなるのも。
イルカはこういうくだらないヤツに、カカシの手を煩わせるのをひどく嫌う。
そいつには後でこっそり制裁をくわえてやろうと決め、特徴を頭に入れる。
と、思い通りにならない事に激昂した上忍が、何をトチ狂ったのか、印を組んで術を発動させようとした。
カカシの見たところ、風遁系の術。
腐っても上忍、それがこんな狭い場所で風遁など使ったらどうなることか。自分にも被害があるだろうに。
怒りのあまり考えが及ばないのか、とことんマヌケなのか。
その時、ちょうど居合わせたらしいゲンマが、ソファーの横にスッと寄ってきた。
カカシが静観してるのを見て、様子を見ることにしたのだろう。
「助けなくていいんすか?」
「ま、いいから見てなさいよ」
カカシはなぜか自慢げな笑みを浮かべた。
すると術を発動したはずの上忍が、突然動きを止める。
「…え?はぁ?んな…っ!!」
いきなり上忍が一人で騒ぎ出した。
だが目の焦点は合っておらず、どこか宙を見ながら顔がみるみる紅潮していく。
印を組んでいた手はだらんと両脇に垂らされ、ぼんやりと突っ立ってニヤニヤとゆるんだ顔を晒していた。
「あぁ、あの表情は、“おいろけの術エロ度パワーアップだってばよ☆幻術バージョン” だ~ね」
「何すか、その頭の悪そうなネーミング」
ゲンマが顔をしかめる。
と、床に埋め込んだ鋼鉄製チャクラ糸が上忍の足下から何本も飛び出し、高速で蜘蛛の巣のように編み上がっていく。
それがまたたく間に全身を包み込み、上忍は拘束されてしまった。
すると今度は天井からそのチャクラ糸の塊をめがけて、真っ黒なゲル状の物がボトっと落ちてくる。
ゲンマはそれを見ると片眉を上げた。
「へぇー、あれチャクラ吸着剤が練り込んであるんっすね」
「そ。よく分かったね。時限式だから死にゃしな~いよ。しかも吸着したチャクラをリサイクルできるんだって。イルカ先生もよく思い付くよね~。さてと」
カカシはイチャパラを閉じ、ソファーからよっこらせと立ち上がった。
警備部にはトラップ発動と同時に式が飛んでいる。あのマヌケな上忍はすみやかに持ち去られ、それなりの処罰を受けることだろう。
カカシのやるべき事は当初のまま、イルカのお迎えである。
時刻はちょうど七時。交替の時間だ。
カカシは真っ黒なゲルにベットリと包まれ、身動きの取れなくなった上忍をよけて、イルカのそばに向かった。
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