【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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試合終了後――
木ノ葉ファイヤーズの面々は、ロッカールームで着替えたり雑談したりと思い思いに過ごしていた。
中央のソファーではガイが、恒例の試合後の儀式というかジンクスというか、真っ赤になるほど唐辛子をかけたバニラアイスを食べている。
その理由は不明だ。
なぜなら誰も訊ねたことがないからだ。
そんないつも通りの光景の中、これまたいつも通り綱手監督がドアをバンッと開いてずかずかと入ってきた。
「うおっ!」
「ひょわっ!」
「きゃあっ! エッチ!」
綱手は選手たちが着替え中だろうがシャワー中だろうが、いつでもどこでも気にせず入っていく剛の者だった。
「ギャーギャーうるさいぞお前ら! 見られて困るような体をしてる奴は鍛え直してきな!」
そう一喝すると、「カカシ、ほら受け取れ」と何かを投げて寄越した。
元は女子プロ野球の選手だったので、綱手の球は重く鋭い。その『何か』は風を切り、銀色の軌跡を描いて一直線にカカシの元へ飛んでいった。
ちょうど上を脱いでズボンに手をかけていたカカシは、キャッチし損ねてしまった。一旦手の中に収まったかに見えたそれは弾かれ、カーペットの上をコロコロと転がっていく。
「あ……っぶないなぁ。ちゃんと確認してから投げて下さいよ」
「声をかけただろうが、うちの看板のくせに軟弱な奴だな」
「何すか、これ?」
ちょうど足元に転がってきた物を、ゲンマが拾い上げた。
それはシルバーのリボンが付いた、ソフトボール大の半透明なカプセルだった。
「夏の新作ができたから是非カカシに渡してくれって、モジャ=ガマル氏から送られてきたぞ」
モジャガマルとは、イタリアのメンズインナーのブランドだ。モジャ=ガマル氏はそのデザイナーで、カカシをイメージモデルとして是非にも使いたいと伝えてきて、去年球団を通して契約されたのだった。
主に綱手監督の強制的な意向で、カカシはモデルとしてもあちこちで活躍している。
なぜカカシが唯々諾々とモデル業をこなしているのかは、誰も知らない。綱手とカカシとの間で、何かイルカに関する密約が結ばれているのではというのが専らの噂だった。
「それじゃ、確かに渡したからな。とても喜んでいたと伝えておくぞ」
綱手は一方的にそう言うと、ドアを閉めてさっさと帰っていった。
「なんだぁ、これ?」
その場にいた者たちが、わらわらとゲンマとカカシの元へ群がってくる。
その中にはまだユニフォームを着たままのイルカの姿もあった。
ロッカーの位置もカカシとは一番遠い対角線上にあり、ここでは普段はイルカの許容範囲ギリギリの接触しかしないようにしてるのだが。今日は大勢がまだ揃っていて、イルカのナイトを自認するヤマトもいたし、何より好奇心に勝てなかった。
「銀色の…………サポーターか?」
巨大なガチャガチャのカプセルのような物を、ゲンマがぱかりと開けた。
中から取り出したのは膝のサポーターに見えないこともなかったが、なぜか膝の部分だけがメッシュになっているし、他のベルト部分は細い紐の連なりだ。足を通すべき輪状の部分は、片側だけを細い布が横切っている。
ゲンマはそれを広げてためつすがめつ眺め、首を傾げた。形状はともかく、膝のサポーターにしては大きすぎる気がしたのだ。
するとカカシが、あ、と呟いた。
「これパンツじゃない? モジャモジャさん? のデザインって全部インナーだから」
――パンツ? この紐とスケスケの布が、パンツ?!!?!
「そのモジャモジャ? のインナーって、これですよね」
イワシがロッカールームに置かれたマガジンラックから一冊取り出し、カカシの元へ持ってきた。
「何だこれって前にパラパラと捲ってみたんですけど、なんつーか……すんごいエグいっすよ」
それはパンツ一枚のカカシが表紙になっている、薄いカタログだった。
開いて見ると、片側しかサイドの布がないワンショルダータイプや黒の総レース、オールシースルーで前面にフリンジなんて物まであり、それらを全てカカシがモデルとなって身に着けてポーズをとっていた。
彫刻のような美しい肢体のカカシは、男でも惚れ惚れする。
だが、いかんせんこのカタログは……セクシー過ぎた。
日頃カカシを見慣れてるチームメイトが、彼の見慣れてる(ほぼ)裸体を直視できないほどに。
カカシを除く全員が絶句していると、当の本人ののんびりした声が上がった。
「な~んか全部ぴちぴちしてイマイチだったんだよね。でも一個だけ気に入ったのがあったから、それだけいっぱい貰ったんだ。あ、ちょうど今日履いてるから見る?」
そう言うとカカシは、脱ぎかけていたズボンをすぱんと脱いだ。
「うわっっ!!!」
「スッゲェな、何だこれ?!」
「げっ!!!」
躊躇なくパンイチになったカカシが身に着けていたのは……身に着けて、といえるんだろうか。
それは申し訳程度に股間を覆っている、銀色に光り輝く布切れだった。
前面は辛うじて逆三角形の布地で隠されているが、背面が。
逆三角形の上部から繋がるウエストのバンドと、腿の付け根に回ったバンドしかない。
つまり。
カカシの尻は、ほぼ丸出しだった。
「いやいやいやちょっと待て! テメェ何のつもりだ?!」
アスマが真っ先に怒りのこもったツッコミを入れる。
それはその場にいたほぼ全員の一致した意見だろう。
すると、やや遠巻きに眺めていたイルカからも声が上がった。
「これはダメですよカカシさん! こんなお尻丸出しじゃ、冷えてお腹壊しちゃいます!」
――違う、そうじゃない。そういうことじゃないんだ、イルカ。
カタログに載っていたデザインといい、モジャ=ガマル氏は明らかにカカシに強い興味を抱いている……性的な方向で。
デザイナーにはそっちの性癖が多いっていうからなぁ。この尻が丸出しのデザインなんて、その欲望を剥き出しに表現してるじゃないか。
年中無休でカカシに尻を狙われてるのに、なぜ真っ先にそこに思い至らないんだイルカ……
またしても、ほぼ全員の心の声が一致した瞬間だった。
「え、でもこのパンツ、テーピングの効果があるらしくてね。筋肉疲労を減らしたり関節の動きを良くしたりしてくれて、けっこういいんだよ?」
そう言うとカカシはアキレス腱を伸ばしたり、腿上げのストレッチをして見せた。
その動きの度にポロリとしそうでポロリとしない股間に、イルカを除く全員の目が集中する。
「これは……すごいな」
思わず呟いたアスマに、カカシは得意気な顔を向けた。
「俺も最初はどうなのコレって思ったけど、ちゃんとアスリートに配慮されてるみたいよ。ほら、ここなんか特に凄いから触ってみて」
ね、イルカ先生。とカカシが腕をずいと伸ばし、イルカの手を取った。
その掴まれた手が誘導される先は、すべらかで優美な筋肉をした……カカシの尻。
「イルカ先生ッ! あぶなーーーーーーい!!!!!」
突然ヤマトの叫びが響いた。
輪の外側から身体を割り込ませると、両腕を伸ばしてイルカを引き寄せる。だが勢いが強すぎて、イルカが後ろへ吹っ飛びそうになってしまった。
するとヤマトはイルカを抱き寄せて庇うと、その勢いのままゴロゴロゴロゴローーーー! とカーペットの上を転がっていった。
全ては一瞬の出来事だった。
ヤマトもイルカの隣で野次馬をしていたのだが、イルカがカカシの生尻を触らせられるというセクハラに、いち早く反応したのだ。
イルカの貞操の危機には日頃から敏感なので、今回の機敏な対応に繋がったのである。
しーーーーーん、と場が静まり返る中、ヤマトの過剰な息遣いが響く。
「ハァハァ、イルカ先生、ハァハァ、大丈夫ですか? 無事で……ハァハァ、良かった……ハァハァ」
仰向けになったイルカを腕の中に抱きかかえて、覆い被さったヤマトが煌めくスマイルを披露した。
見ようによっては、ヤマトがイルカを押し倒したようにも見える。
誰よりもカカシがそう感じたらしく、ずかずかと歩いて二人のそばに仁王立ちになると。
ヤマトの胸ぐらを掴んで、ガッガッガッとリズミカルに殴ってからポイと放り投げた。
「うわあぁぁああっっ」
宙を飛んだヤマトがロッカーに当たって床に落ちた。
そこはちょうどガイのロッカーだったらしく、メットやらボストンバッグやらに混じって、メガホンや球団のマスコットキャラの特大フィギュアなどがヤマトの上に降り注いで散らばった。
「イルカ先生、大丈夫ですか? ホントにヤマトは油断も隙もないんだから……さあ、起きて」
カカシが優しく微笑み、騎士のように優雅に跪く。
……その笑顔と所作だけは、確かに騎士のようだった。のちにゲンマはそう語る。
だが格好と位置がまずかった。
カカシは尻を丸出しにした銀色のパンツと靴下だけの、変態さんの定番だったのだ。そして更に、跪いたのはなぜかイルカを跨いだ状態からだった。
当然カカシのパンツの膨らみは、ぴたりと密着することになる。
――イルカの腹の上に。
「ぴぎゃあぁああぁぁあああああ!!!」
ロッカールームに、ヤマトとは比べ物にならないほどの悲鳴が響き渡った。
そしてイルカはわたわたと両手をばたつかせると、手に当たった物を引っ掴んでカカシの股間に何度も何度も叩き付ける。
それはカカシにとっては運悪く、プラスチック製の九尾のクラマちゃんの特大フィギュアだった。
ぬいぐるみだとふわふわ可愛らしい九つの尻尾の尖りが、凶器となってカカシの股間を容赦なく襲う。
「イルっ、待っ……ぐぅ、~~~~~!!!!」
悶絶するカカシの下から抜け出たイルカは、「カカシさんの変態っっ!!!」と叫ぶとロッカールームを飛び出していってしまった。
あとに残されたのは、突然の事態に固まる木ノ葉ファイヤーズの面々と――股間を押さえ、ダンゴムシのように丸まるカカシだけだった。
……のちにゲンマは、こうも語る。
「イルカは無意識だったかもしれないけどな。あれはきっと、こないだのボールがイルカの股間を直撃した時の、カカっさんの対応への仕返しだったんだろうな。ピンポイントで徹底的に狙ってたもんな。イルカを怒らせると怖ェよマジで……」
そう言うと、ぶるりと身体を震わせた。
【完】
モジャガマル コレクション 2017初夏 カタログより
萌えファイ絵師様の一人、山田さんが…!
コレクションカタログの一枚を描いて下さったぞーーーーー♪ヽ(´▽`)/
カカパン!カカパン!
この隠しきれないエロス!!!
隠されてるのは股間だけ!!!!!
これならイルカ先生もメロメロ!!!
……にならないのが萌えファイだけどwwwww
山田さんはお話を読んで、笑いすぎて死にそうになったそうだけど。
そこから描いてくれたのが、こんなにエロカッコいい一枚ってどういうことだってばよ?!!
皆さんも!
舐めるように鑑賞して下さいね!
……モジャ=ガマル氏のような、ねっとり視線で!wwwww
山田さん、ホントにありがとうございました~!!!
木ノ葉ファイヤーズの面々は、ロッカールームで着替えたり雑談したりと思い思いに過ごしていた。
中央のソファーではガイが、恒例の試合後の儀式というかジンクスというか、真っ赤になるほど唐辛子をかけたバニラアイスを食べている。
その理由は不明だ。
なぜなら誰も訊ねたことがないからだ。
そんないつも通りの光景の中、これまたいつも通り綱手監督がドアをバンッと開いてずかずかと入ってきた。
「うおっ!」
「ひょわっ!」
「きゃあっ! エッチ!」
綱手は選手たちが着替え中だろうがシャワー中だろうが、いつでもどこでも気にせず入っていく剛の者だった。
「ギャーギャーうるさいぞお前ら! 見られて困るような体をしてる奴は鍛え直してきな!」
そう一喝すると、「カカシ、ほら受け取れ」と何かを投げて寄越した。
元は女子プロ野球の選手だったので、綱手の球は重く鋭い。その『何か』は風を切り、銀色の軌跡を描いて一直線にカカシの元へ飛んでいった。
ちょうど上を脱いでズボンに手をかけていたカカシは、キャッチし損ねてしまった。一旦手の中に収まったかに見えたそれは弾かれ、カーペットの上をコロコロと転がっていく。
「あ……っぶないなぁ。ちゃんと確認してから投げて下さいよ」
「声をかけただろうが、うちの看板のくせに軟弱な奴だな」
「何すか、これ?」
ちょうど足元に転がってきた物を、ゲンマが拾い上げた。
それはシルバーのリボンが付いた、ソフトボール大の半透明なカプセルだった。
「夏の新作ができたから是非カカシに渡してくれって、モジャ=ガマル氏から送られてきたぞ」
モジャガマルとは、イタリアのメンズインナーのブランドだ。モジャ=ガマル氏はそのデザイナーで、カカシをイメージモデルとして是非にも使いたいと伝えてきて、去年球団を通して契約されたのだった。
主に綱手監督の強制的な意向で、カカシはモデルとしてもあちこちで活躍している。
なぜカカシが唯々諾々とモデル業をこなしているのかは、誰も知らない。綱手とカカシとの間で、何かイルカに関する密約が結ばれているのではというのが専らの噂だった。
「それじゃ、確かに渡したからな。とても喜んでいたと伝えておくぞ」
綱手は一方的にそう言うと、ドアを閉めてさっさと帰っていった。
「なんだぁ、これ?」
その場にいた者たちが、わらわらとゲンマとカカシの元へ群がってくる。
その中にはまだユニフォームを着たままのイルカの姿もあった。
ロッカーの位置もカカシとは一番遠い対角線上にあり、ここでは普段はイルカの許容範囲ギリギリの接触しかしないようにしてるのだが。今日は大勢がまだ揃っていて、イルカのナイトを自認するヤマトもいたし、何より好奇心に勝てなかった。
「銀色の…………サポーターか?」
巨大なガチャガチャのカプセルのような物を、ゲンマがぱかりと開けた。
中から取り出したのは膝のサポーターに見えないこともなかったが、なぜか膝の部分だけがメッシュになっているし、他のベルト部分は細い紐の連なりだ。足を通すべき輪状の部分は、片側だけを細い布が横切っている。
ゲンマはそれを広げてためつすがめつ眺め、首を傾げた。形状はともかく、膝のサポーターにしては大きすぎる気がしたのだ。
するとカカシが、あ、と呟いた。
「これパンツじゃない? モジャモジャさん? のデザインって全部インナーだから」
――パンツ? この紐とスケスケの布が、パンツ?!!?!
「そのモジャモジャ? のインナーって、これですよね」
イワシがロッカールームに置かれたマガジンラックから一冊取り出し、カカシの元へ持ってきた。
「何だこれって前にパラパラと捲ってみたんですけど、なんつーか……すんごいエグいっすよ」
それはパンツ一枚のカカシが表紙になっている、薄いカタログだった。
開いて見ると、片側しかサイドの布がないワンショルダータイプや黒の総レース、オールシースルーで前面にフリンジなんて物まであり、それらを全てカカシがモデルとなって身に着けてポーズをとっていた。
彫刻のような美しい肢体のカカシは、男でも惚れ惚れする。
だが、いかんせんこのカタログは……セクシー過ぎた。
日頃カカシを見慣れてるチームメイトが、彼の見慣れてる(ほぼ)裸体を直視できないほどに。
カカシを除く全員が絶句していると、当の本人ののんびりした声が上がった。
「な~んか全部ぴちぴちしてイマイチだったんだよね。でも一個だけ気に入ったのがあったから、それだけいっぱい貰ったんだ。あ、ちょうど今日履いてるから見る?」
そう言うとカカシは、脱ぎかけていたズボンをすぱんと脱いだ。
「うわっっ!!!」
「スッゲェな、何だこれ?!」
「げっ!!!」
躊躇なくパンイチになったカカシが身に着けていたのは……身に着けて、といえるんだろうか。
それは申し訳程度に股間を覆っている、銀色に光り輝く布切れだった。
前面は辛うじて逆三角形の布地で隠されているが、背面が。
逆三角形の上部から繋がるウエストのバンドと、腿の付け根に回ったバンドしかない。
つまり。
カカシの尻は、ほぼ丸出しだった。
「いやいやいやちょっと待て! テメェ何のつもりだ?!」
アスマが真っ先に怒りのこもったツッコミを入れる。
それはその場にいたほぼ全員の一致した意見だろう。
すると、やや遠巻きに眺めていたイルカからも声が上がった。
「これはダメですよカカシさん! こんなお尻丸出しじゃ、冷えてお腹壊しちゃいます!」
――違う、そうじゃない。そういうことじゃないんだ、イルカ。
カタログに載っていたデザインといい、モジャ=ガマル氏は明らかにカカシに強い興味を抱いている……性的な方向で。
デザイナーにはそっちの性癖が多いっていうからなぁ。この尻が丸出しのデザインなんて、その欲望を剥き出しに表現してるじゃないか。
年中無休でカカシに尻を狙われてるのに、なぜ真っ先にそこに思い至らないんだイルカ……
またしても、ほぼ全員の心の声が一致した瞬間だった。
「え、でもこのパンツ、テーピングの効果があるらしくてね。筋肉疲労を減らしたり関節の動きを良くしたりしてくれて、けっこういいんだよ?」
そう言うとカカシはアキレス腱を伸ばしたり、腿上げのストレッチをして見せた。
その動きの度にポロリとしそうでポロリとしない股間に、イルカを除く全員の目が集中する。
「これは……すごいな」
思わず呟いたアスマに、カカシは得意気な顔を向けた。
「俺も最初はどうなのコレって思ったけど、ちゃんとアスリートに配慮されてるみたいよ。ほら、ここなんか特に凄いから触ってみて」
ね、イルカ先生。とカカシが腕をずいと伸ばし、イルカの手を取った。
その掴まれた手が誘導される先は、すべらかで優美な筋肉をした……カカシの尻。
「イルカ先生ッ! あぶなーーーーーーい!!!!!」
突然ヤマトの叫びが響いた。
輪の外側から身体を割り込ませると、両腕を伸ばしてイルカを引き寄せる。だが勢いが強すぎて、イルカが後ろへ吹っ飛びそうになってしまった。
するとヤマトはイルカを抱き寄せて庇うと、その勢いのままゴロゴロゴロゴローーーー! とカーペットの上を転がっていった。
全ては一瞬の出来事だった。
ヤマトもイルカの隣で野次馬をしていたのだが、イルカがカカシの生尻を触らせられるというセクハラに、いち早く反応したのだ。
イルカの貞操の危機には日頃から敏感なので、今回の機敏な対応に繋がったのである。
しーーーーーん、と場が静まり返る中、ヤマトの過剰な息遣いが響く。
「ハァハァ、イルカ先生、ハァハァ、大丈夫ですか? 無事で……ハァハァ、良かった……ハァハァ」
仰向けになったイルカを腕の中に抱きかかえて、覆い被さったヤマトが煌めくスマイルを披露した。
見ようによっては、ヤマトがイルカを押し倒したようにも見える。
誰よりもカカシがそう感じたらしく、ずかずかと歩いて二人のそばに仁王立ちになると。
ヤマトの胸ぐらを掴んで、ガッガッガッとリズミカルに殴ってからポイと放り投げた。
「うわあぁぁああっっ」
宙を飛んだヤマトがロッカーに当たって床に落ちた。
そこはちょうどガイのロッカーだったらしく、メットやらボストンバッグやらに混じって、メガホンや球団のマスコットキャラの特大フィギュアなどがヤマトの上に降り注いで散らばった。
「イルカ先生、大丈夫ですか? ホントにヤマトは油断も隙もないんだから……さあ、起きて」
カカシが優しく微笑み、騎士のように優雅に跪く。
……その笑顔と所作だけは、確かに騎士のようだった。のちにゲンマはそう語る。
だが格好と位置がまずかった。
カカシは尻を丸出しにした銀色のパンツと靴下だけの、変態さんの定番だったのだ。そして更に、跪いたのはなぜかイルカを跨いだ状態からだった。
当然カカシのパンツの膨らみは、ぴたりと密着することになる。
――イルカの腹の上に。
「ぴぎゃあぁああぁぁあああああ!!!」
ロッカールームに、ヤマトとは比べ物にならないほどの悲鳴が響き渡った。
そしてイルカはわたわたと両手をばたつかせると、手に当たった物を引っ掴んでカカシの股間に何度も何度も叩き付ける。
それはカカシにとっては運悪く、プラスチック製の九尾のクラマちゃんの特大フィギュアだった。
ぬいぐるみだとふわふわ可愛らしい九つの尻尾の尖りが、凶器となってカカシの股間を容赦なく襲う。
「イルっ、待っ……ぐぅ、~~~~~!!!!」
悶絶するカカシの下から抜け出たイルカは、「カカシさんの変態っっ!!!」と叫ぶとロッカールームを飛び出していってしまった。
あとに残されたのは、突然の事態に固まる木ノ葉ファイヤーズの面々と――股間を押さえ、ダンゴムシのように丸まるカカシだけだった。
……のちにゲンマは、こうも語る。
「イルカは無意識だったかもしれないけどな。あれはきっと、こないだのボールがイルカの股間を直撃した時の、カカっさんの対応への仕返しだったんだろうな。ピンポイントで徹底的に狙ってたもんな。イルカを怒らせると怖ェよマジで……」
そう言うと、ぶるりと身体を震わせた。
【完】
モジャガマル コレクション 2017初夏 カタログより
萌えファイ絵師様の一人、山田さんが…!
コレクションカタログの一枚を描いて下さったぞーーーーー♪ヽ(´▽`)/
カカパン!カカパン!
この隠しきれないエロス!!!
隠されてるのは股間だけ!!!!!
これならイルカ先生もメロメロ!!!
……にならないのが萌えファイだけどwwwww
山田さんはお話を読んで、笑いすぎて死にそうになったそうだけど。
そこから描いてくれたのが、こんなにエロカッコいい一枚ってどういうことだってばよ?!!
皆さんも!
舐めるように鑑賞して下さいね!
……モジャ=ガマル氏のような、ねっとり視線で!wwwww
山田さん、ホントにありがとうございました~!!!
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