【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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ここんとこしつこく言い寄ってきた二人のくの一が、とうとうタッグを組んで襲ってきた。房術専門と幻術の使い手だから厄介なことこの上ない。
めんどくさい女たちだなぁなんて思っても相手には伝わってないし、強行手段に出る訳にもいかないし、ここは逃げるしかないと飛び込んだ先は本部棟の第二資料室だった。
微かな結界の気配があったけど資料室だからだろうと思って、無理やり入り込んでから結界を強力なものにかけ直す。
やれやれと中を振り返ったら、半裸の男がいた。

――男、だよね?

黒髪を肩下まで垂らしてるけど、鎖帷子の下は明らかに男の体だ。
だが更にその下にはブラのような物を着け、下半身を覆ってるのは(ほとんど覆ってないけど)白いレースのショーツ。
確か女物はパンツじゃなくてショーツとかパンティって言うんだよね? イチャパラにそう書いてあった。
自分の見たものに一瞬頭が混乱して、なんと声をかけるべきか迷う。こんな逡巡は戦場なら命取りだけど、ここは里だし目の前にいるのは半裸で固まってる男だから大丈夫だろう。

――男、だよね?

まじまじと下半身を見ると、白地に透けた下生えと見間違えようのない見慣れた形状の盛り上がり。うん、やっぱり男だ。もしかしたら心は女ってやつかもしれないけど、とりあえず純然たる覗き魔にならずには済みそうだ。

「あー、えっと、お邪魔してます」
「…………お邪魔されてます」

男はそそくさと濃紺のズボンを穿いた。支給服のアンダーとベストを手にしてるところを見ると、どうやら忍らしい。中忍以上。見覚えがないから内勤だろうか。

「あの、ちょっと追われてて。匿ってほしいんだけど」

すると男の顔付きが変わり、鋭く剣呑な気配になる。
中忍くらいにしては驚くほど素早い身のこなしで俺の側に立ち、ドアの外を窺う。
さりげなく俺を庇うように回された腕に、こんな時、しかも女装趣味らしき男相手なのに不覚にもときめいてしまった。
ドアの外を殺気立った気配が二つ通り過ぎる。

「あの……」

言いかけた俺の言葉は、彼の唇の前に立てた人差し指に遮られた。ぼってりと厚みのある、貪りがいのありそうな唇。
しばらくそのまま二人で寄り添うように立っていると、外の気配が完全に消える。
と同時に彼の緊張も解け、僅かに低い位置の肩から力が抜ける。

「もう大丈夫です。ただ、念の為しばらくここにいた方がいいでしょう」
「ん、ありがとね」

感謝の意を込め、口布を下ろして礼を言うと彼の頬が仄かに赤く染まった。
あれ? 変わった男だと思ってたけど、可愛いところもあるじゃないの。このまま偶然の出会いで終わらせるのはなんとなく惜しくて、何か彼の気を引くような言葉を探して目線をさまよわせる。

「それ……その、ランジェリーっていうの? 素敵だね。あんたの肌色によく似合ってる」

すると彼はざっと飛びすさって俺から距離を取った。
んんん、どうやらアプローチを間違えたらしい。彼の目が完全に警戒してる。自分から誰かにお近づきになろうとするなんて初めてだから、やり方が分からない。ミナト先生が「カカシ君はもうちょっとコミニュケーションの取り方を学んだ方がいいね!」って言ってたのは、こういう時を想定してたのか。今ならちゃんと真剣に学ぶのに、なんで大事な時に先生はいないんですか。
そんな現実逃避をしてる間にも、彼はアンダーを頭から被って着替えている。このままでは彼はここから出ていってしまう。焦って彼の背中を見つめていると、ブラの金具が目に付いた。

「ねぇ、あんたのそれ、金具が一個外れてる。生地も破れそうだよ」
「えっ⁉ これお気に入りなのに!」

白いブラの金具は二段式になっていて、下の段のホックが取れかかっていた。
背中側にあるから彼も気付かずにいたんだろう。無理やり嵌めようとしたのか、側のレースの隙間にホックを掛けてる状態で、レースまで破れかかっている。
一生懸命手を後ろに回して確認しようとしてる彼を見て、俺はポーチから裁縫セットを取り出した。

「それ脱いで」

とたんに彼がまた警戒の目で俺を見た。

「それは上官命令ですか」
「命令にしてもいいけど、単に俺が気になるの。忍たるもの、何であれ装備はいつでもきちんとしておかなきゃね」
「装備? あっ、裁縫セット! ……あー、そういうこと……申し訳ありませんでした」

なぜか彼は顔を赤くして謝罪すると、素直に鎖帷子を脱いでブラも外すと手渡してくれた。
取れかかってたホックを白い糸で手早く縫い付け、ほつれたレースをかがっていると、彼が手元を覗き込んでくる。さらりと流れる黒髪を撫でたい衝動を抑え付け、気を逸らすために口を開いた。

「あんたの名前は?」
「イルカです。うみのイルカ」
「ふう~ん。いい名前だね」

糸の色を変えるか迷い、白のままでもいいかと判断して、レースの無い胸下の生地の部分に今度は刺繍を施す。

「わぁ、すげぇ! 白いイルカ!」
「勝手にごめんね。カスタマイズするとオリジナル感があって良いかなと思って」
「いえ、嬉しいです!」

玉留めをして糸をぱちんと切ると、白地に白いイルカの跳ねるブラを手渡した。
上半身裸のまま「きれいだなぁ」「すげぇ」と感心しながらブラを眺めてるイルカを、俺もじっくりと眺める。
内勤の割りにはしっかりと鍛え整えられたいい体をしている。かといって無駄に筋肉を付けている訳でもなく、実戦にも耐えうる鍛え方だ。これは彼の資質だろうか、弾力があって揉みがいのありそうな肉質で、肌もすべらかで思わず手を伸ばしたくなる。

「あの、こんな素敵な刺繍まで……ありがとうございました!」
「いーの、匿ってくれたお礼だと思って」
「でも、これじゃ逆にしてもらいすぎです。何かお礼を……」

彼の純真な目に慌てて無害そうな笑みを張り付け、ふと思い付く。

「じゃあね、俺と付き合って?」
「…………は?」
「お礼って言うなら俺と付き合ってよ。あんた何か可愛くて目が離せないんだもん」
「えーっと、それはちょっと」

まずい、またしくじった。
ホントにこういう時はどう口説いたらいいんですかミナト先生! いやイチャパラしたいんだから、今は自来也先生の方がいいかもしれない。イチャパラの主人公は確かこういう時は――

「俺に見せる為にそんなやらしい下着を付けてるんだろ?」

バキッッッッッッッ

「ふざけんなこれは純然たる俺の趣味だ! 断じてテメェの為じゃねぇよ変態!!!」

俺に見事な右ストレートをぶちかましたイルカは、アンダーだけ引っ被って力業で結界を破ると、バタバタと資料室を飛び出していってしまった。
上忍の俺がそれなりにちゃんと張った結界なのに、イルカは凄いなぁ。
なんて眺めてる場合じゃないか。あ~あ、完全に失敗した。
でも怒った顔も可愛かったなぁ。頬は痛いけど。
今度はこの殴られた頬を楯に付き合ってと言おうか。名前はもう分かったし、イルカの刺繍にこっそり俺のチャクラも込めてあるし。
今は逃がすけど、すぐに見付けてあげるからね。
待っててね俺のイルカ。


【完】
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