【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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 「がまんできません」

イルカ先生は我慢強い。
忍なんだから当たり前だって言われればその通りだけど、先生の場合はちょっと違う。
真夏でもエアコンのないアパートの部屋で、「心頭滅却すれば火もまた涼しですよ」なんて真っ赤な顔して、団扇を片手に汗だらだらになりながら扇風機の真ん前に陣取る。
真冬はやっぱりエアコンのないアパートの部屋で、「筋肉は自前の鎧です。筋肉さえあれば寒さは感じないんです」って、もこもこの半纏に包まって炬燵に埋もれている。
多分、先生は我慢強いっていうか、意地っ張りなんだよね。そういうとこが本当に可愛いんだけど。

真冬はまだいいよ?
鎧が二重ならもっとあったかいでしょって、ぴったりくっついていられるからね。
でも真夏は駄目だ。
ちょっと近寄ろうものなら「暑い、熱い、離れて」って言われちゃう。
俺だっていっぱい触れていたいから、チャクラで体温を下げてくっついてみたりもするんだけど、そうするとチャクラの無駄遣いですって叱られちゃう。
先生とくっついてる為なら、無駄遣いでも何でもないのにね。

――話が逸れた。
とにかくイルカ先生は我慢強いんだけど、唯一我慢できないものがある。
それがラーメンだ。
放っとけば毎日毎日ラーメンで済ませようとするから、俺も心配でね。できるだけ野菜を使った料理を作るようにしてるし、先生も「野菜がこんなに美味いなんて!」って感動して食べてくれるんだけどね。
俺がちょっと長めの任務に行くと、すぐ野菜をサボるのよ。
だからね、俺も言ったの。
「イルカ先生がラーメンを我慢できないなら、俺だってエッチを我慢しないよ?」
ほら、いくら男同士で先生が体力あるとはいえ、受ける側の負担ってやっぱり大きいじゃない。だから俺もいろいろ配慮してるわけ。次の日に体術の授業がある時は一回だけとか、俺が任務帰りでちょっと興奮が残ってても、とことんやらないとかね。昔は抱き潰しちゃったり、けっこうやらかしてたから。
だけどイルカ先生がこっそり毎日ラーメンを食べてるなら、俺だって好き放題抱いちゃう。
もうやめて、ムリって言ってもやめてあげない。
だからね、それが嫌ならちゃんとラーメンを我慢して?
俺だって意地悪で言ってるんじゃないんだからね。イルカ先生の体が心配で、こんなに煩く言っちゃうんだ。
こっそり食べてても分かるからね? 先生の体に触ればすぐ分かるんだから。

最初のうちは約束をちゃんと守ってくれてたけど、それを繰り返す内に先生も気が緩んだのか、とうとう二回に一回は野菜をサボるようになってきた。
二週間の任務から帰ってきて、ただいまって抱きしめると分かる。腹周りが柔らかい。
「……イルカ先生。分かってるよね?」
ため息と共に先生を担ぎ上げ、ベッドに放り投げる。額当てをむしり取り、アンダーもズボンも乱暴に剥ぎ取ると先生がごくりと唾を飲み込む。
「ねぇ、どうしても我慢できない?」
「…………はい」
イルカ先生が真っ赤な顔で俺を見上げる。
そんなにラーメンが大事?
俺との約束よりも?
可愛い顔しても許さないよ。
俺だって我慢しない。イルカ先生のこと、壊れるくらい抱いて抱いて抱きまくってやる。
すると先生がちらりと俺の下半身に目を向けた。そこはもう完全に臨戦態勢で、凶暴化したケダモノが涎を垂らして先生を欲しがってる。
「……がまん、できないんです」
イルカ先生の声が震える。
視線は俺のケダモノに固定されたままだ。
それがすいと上げられた。
黒い瞳に蕩けて光るのは、どうしようもないほどの欲情で。
「……がまん、できない、んです」
先生が繰り返す。ゆっくりと。



――ああ。
ああ、そういうことだったのか。
イルカ先生が我慢してたのはラーメンじゃなかった。
ラーメンはきっと我慢できたんだ。
そうじゃなくて、俺がいない間に我慢してたのは。

「いいよ、好きなだけ食べて。お腹いっぱいになるまであげるから」



【完】


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