【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old (カテゴリ内↓new ↑old)
「イルカおはよ~っす」
「おうイワシ、おはよう。二十さんもおはようございます」

イルカが斜めにかけた鞄を頭から抜き、受付の机の内側に入ってきた。
だがイルカの椅子はない。

「あれ、ここにあった椅子は……」

イワシの言葉は語尾を失った。
正しくは絶句した、というべきだろう。
イルカの席の椅子があった場所には、なぜか支給服姿のはたけカカシがいたからだ。
――人間椅子の体勢で。

「あのぅ……はたけ上忍?」

返事はない。
一見椅子に座っているようにも見える、人としてありえない体勢をしたカカシは、真っ直ぐ前方を見据えて机に向かっていた。
イワシはどうしたらいいのか分からず、イルカに顔を向けたがやはり言葉が出ない。
何をどう聞けばいいのか分からなかったのだ。

「あぁ、これ? 気にしないでくれ」

いやいやいやいや!
気になるにも程があるだろ!
と目で訴えかけると、イルカは当たり前のように『椅子』に腰掛けた。
成人男性であるイルカが躊躇なく座ったのに、カカシ椅子は微塵も揺らがない。まるで自意識が椅子になったかのように、イルカの後頭部を通してどこか有らぬ所に焦点を合わせている。
これは何かの幻術なのかとこっそり解印を切ってみるも、目の前の事態に変化はなかった。
イルカを挟んで反対側の二十を見ると、彼もカカシ椅子に釘付けのまま固まっている。

「なぁ、あのさ、……いいのか?」

このまま受付業務を開始していいのか。
仮にも上忍を人間椅子にしていいのか。
どういう対応をすれば正解なのか分からないので、とにかく全てに対して「いいのか」と問いかけると、穏やかな受付スマイルを浮かべていたイルカのこめかみに青筋がビキリと走る。

「いいんだ。口で言って分からない奴には体に教えてやらないとな。三代目にも許可は頂いてる」

そうか、それならもう大丈夫だ。
何が大丈夫か分からないが、これ以上深入りしたくないイワシは二十と目を合わせて頷き合った。
きっとまたはたけ上忍がやり過ぎてしまったのだろう。
忍としては最高なんだが、イルカを愛するあまり、何でも過剰になりがちなのだ。
今回の罰は人間椅子ってことは、べたべたと張り付いて授業の邪魔をしたとか、裏でイルカの悪口を言ってた奴をうっかりしめすぎたか。三代目の許可が出たってことは、監視も含めてのこれだろう。
ぽつぽつと列に並び始めた者たちもさすが忍、イルカと『椅子』を見てギョッとするも、何も問わず粛々と任務を請けて速やかに去っていく。
彼らの内なる声が聞こえる。
(触らぬ神に祟りなし)と。
イワシも気を取り直し、前を向いて「おはようございます」と受付業務を始めようとしたその時。
視界の隅に『椅子』が動くのを捉えた。ほんの僅かだけ。
『椅子』が器用に頭だけを前に寄せ、うっとりとした表情を浮かべる。
おおかたうなじの匂いでも嗅いだのだろう。イルカの見えないところでカカシがこういう仕草をするのを、今までイワシは何度も目撃していた。
――これ、罰でも何でもないよなぁ。
イルカが本当に怒り狂っていたら、こんなご褒美にしかならない罰では済まなかったはずだ。
今日もバカップルのイチャコラに巻き込まれた己の不遇を歎いても、業務は待ってはくれない。
カカシ椅子の今なおぴくりとも動かない体幹の強靭さと、これだけ密着しても揺るがない下半身の理性とに内心舌を巻きながら、イルカに倣ってイワシも笑顔を浮かべ手を動かした。




 イルカが座れば瞬身の誉
   罰とは名ばかりバカップル



÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷


こちらお題が予め公開されてたので、『イルカ来い 俺を助けろ 誉が怖い』と迷ったんですけどね。
当日のノリで決めよう!と瞬身の方になりました。
成人式のお祝いでもうちのカカシさんは変態で大変申し訳ございません!

ラストの二行は正式なタイトルです。
ぼんやり下の句風に追加してみました☆

当日は帰ってきたカカイルラジオもあって、めっちゃ楽しかったです!
こういう節目や公式爆弾投下の度に盛り上げてくださるカカイラー様にはホントに感謝です…!

企画ページ→カカイル成人式

スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。