【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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健康茶で六校で誘い受けですヒャッホウ!
せっかくなのでサイトのご長寿シリーズ『今日も木の葉は~』の二人で、ちょっと未来編にしてみました。
これからもサイト如月をよろしくお願い致します!


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世間は夏休みだが、交替で出勤するアカデミーの教師には夏休みなどほとんどない。
それは校長であるイルカも同じで、若い頃は更に受付業務をこなした上に時々任務にも出てたなぁと、懐かしみながら濃紺の詰襟を緩めた。
もう夕方だというのにいまだ明るい道の先に、平屋の青い屋根瓦が見えてくると同時に胃を直撃する匂いが漂ってくる。すんすんと嗅ぐと、どうやらカカシが珍しくニンニクやオイスターソースなどの香りの強い料理を作っているらしい。
イルカの腹が早くもぐうと鳴った。
玄関扉をからりと引くと、「おかえり~」と気の抜けたカカシの声だけが飛んでくる。

「ただいま! めちゃくちゃ美味そうな匂いですね!」
「まだちょっとかかるから、そのまま風呂入っちゃって~」

ちょうど料理の真っ最中に帰ってきてしまったらしいが、どうやら今日は『新婚ごっこ』と一緒に料理をする必要はないらしい。
夕飯の中身を想像したイルカは、弾んだ気持ちでカカシの言葉に甘えてべたつく体を流しに風呂へ向かった。



風呂上がりの濡れた髪を適当に拭き、Tシャツ短パン姿で首にタオルをかけたまま居間に入ると、卓袱台の上は全体的に茶色いもので埋まっていた。
アスパラガスと牡蠣のオイスター炒め、マグロのニンニク醤油ステーキ、豚汁、山芋の醤油漬け。
カカシが作るといつも野菜の多い彩り豊かな食卓なのに珍しいと思いながらも、久しぶりのガッツリ飯にイルカはいそいそと座る。

「デザートにスイカもあるからね」
「こんなに食いきれるかなぁ」
「残ったら卵とじにして、明日の朝ご飯にしようか」

二人でいただきますと手を合わせると、イルカは早速左手に飯茶碗を持って白米にぷりっとした牡蠣を乗せてから口に運んだ。

「うんまいっ!」

牡蠣の滋味がじゅわっと口の中に広がる。そこにソースの沁みた白米を押し込むと、米の甘味が加わり至福のハーモニーを奏でた。
次はマグロのステーキだと、分厚い一切れをこれまた白米にワンバウンドしてから口に運ぶ。
ニンニクの香味がガツンと初撃を与え、噛む度にマグロの旨味が舌からぶわりと膨らみ、脳に届く。

「はぁ~、うまい……うまいなぁ」

イルカが文字通り美味さを噛み締めていると、カカシがくすくすと笑いながら自分も箸を手にした。

「良かった。最近夏バテ気味かと思ってね、今日はスタミナ飯にしてみたんだよね」
「毎日暑いもんなぁ。おかげですっごく元気出ましたよ。そういえばカカシさん、今日はサクラとシズネさんの何だっけ、健康茶だか美容茶だかの手作り講習会に行ったんじゃ?」
「あー、そうそう。いろんな素材があって面白かったよ~。作ったお茶もらえたから、食後に飲んでみようか」

火影を引退してからしばらくはナルトの補佐的な役割にかかりっきりだったが、最近はようやくその手も離れ、カカシは気ままにあちこち顔を出している。
その知識と経験から様々な部署に呼ばれることも多く、火影時代とはまた違った種類の忙しさで日々を過ごしていた。
今日はサクラとシズネの所属する医療班が主催の『オリジナル健康茶を作ろう!』の手伝い兼参加者をしてきたようだ。
健康な体は日頃の自己管理からということで、医療班が厳選した様々な素材がずらりと並び、その中から好きな物を選んでブレンドして、予め配られていたオリジナル茶筒に詰めて持ち帰れる。
カカシは企画段階からアドバイザーとして参加していて、今日の第一回は参加者サイドから次回に繋げる点のチェックをしていた。
カカシの話す講習会の様子にふんふんと相づちを打ちながらも箸を動かす手は止まらず、皿の上はあらかた綺麗になっていた。

「はぁ、食った食った……腹いっぱいだぁ」
「食欲旺盛なのは良いことだね。これなら食欲増進のはいらなかったかな」
「健康茶の成分にそんなのもあるんですか」
「そうなのよ、ほら。これ見て」

カカシが台所から持ってきたのは、カラフルな食材の写真が表紙の小冊子だった。
『オリジナル健康茶を作ろう!』というタイトルで、ページをめくると各素材の写真がずらりと並び、その下に効能が箇条書きになっている。

「へぇ、ずいぶんと立派な本にしたんですね。えーと、二十二ページも!」
「これを見ながら、自分に合ったお茶をブレンドしようってことでね。お茶じゃなくても、素材の効能を学ぶのにも使えるでしょ。元の一覧は健康じゃなくて、人体に影響を及ぼす素材集だったんだけどね」
「それって……」

カカシの言う元の一覧とは、毒性の強い暗部方面のものだったのではとイルカは推測した。
アカデミーでも似たような教材はあるが、薬草と毒草の見分け方などの基本的なものだ。
同じ素材でも使用部位や精製方法が違えば、治療薬にも毒にもなる。それをサクラやシズネと相談して、健康方面に特化したものだけ選んで載せたのではないかと思うと、カカシの知識が穏やかな平和のために生かされているようで嬉しかった。

「カカシさんはどれを選んだんです?」
「そうねぇ、じゃあちょっと当ててもらおうかな」

カカシは悪戯っぽく片目をつむると、お茶を入れてくると立ち上がった。
イルカは皿を重ねて持ち、食卓の上を片付けるふりをしながらついていったが、「カンニングは禁止でーす」とあっさり追い出された。
卓袱台の上には藤製の網籠が置いてあり、リモコンとイルカの老眼鏡が入れてある。そこから自分の老眼鏡を取り出してかけて小冊子をめくりながら待っていると、程なくして漢方のような薬臭い匂いが漂ってくる。
まさか本当に漢方じゃないだろうなと、先ほどの幸せな味をぶち壊しにされる予感に若干怯えていると、カカシが淹れたお茶を運んできた。
湯気を上げている湯呑みを覗き込むとうっすら茶色っぽく、色だけなら薄いほうじ茶みたいだ。

「さぁ、召し上がれ」

にやにやと湯呑みを差し出すカカシに、イルカは湯呑みを手に取ってまずは匂いを嗅いだ。それからふうふうと息を吹きかけると、ずずっと啜ってから飲み込まず、目を閉じてしばらく口に含んだままでいる。
カカシがじっと見つめていると、ごくんと飲み込んだイルカがぱっと目を開けた。

「うーーん、まずは高麗人参、これが一番強いなぁ。それからきな粉みたいな香ばしいのは大豆、このお茶らしくない辛味は……唐辛子まで入れたのか。でもわさびみたいな味もするな……あ、こっちはマカか。あとは一般的なはと麦、どくだみ、土臭いのはごぼうか? クコの実も入ってる。それと銀杏と……これはあんまり自信ないけど、キクイモ! こんな感じでどうです?」

自信がないと言うわりには挑戦的な笑みを浮かべるイルカに、カカシは両手を挙げて降参を示した。

「全問正解。さすが校長先生」
「やった!」

鼻高々にふふんと笑みを浮かべていたイルカが、アカデミーの生徒のように万歳と両手を挙げた。

「でももう少し正確に言うなら、大豆じゃなくて炒り大豆だけどね」

負け惜しみのように口を尖らせるカカシに、ふはっとイルカが笑う。
そして卓袱台の上の、開いたままの小冊子に目を落とした。

「もっと正確に言うなら、健康茶じゃないでしょう」
「……ん?」
「これ」

イルカが指先でとん、と小冊子を叩き、眼鏡のフレームの上からじっとカカシを見つめた。

「このお茶の素材の、ここに書かれてる効能。疲労回復、滋養強壮、虚弱体質の改善、低血圧症の改善、性機能の回復、皮膚病の改善、風邪予防、血流改善、抗酸化作用とまぁいろいろあるけど、カカシさんがブレンドしたの、全部に性欲増進があるじゃないですか」
「ふふふ……バレた? さっすが校長せんせ」

悪戯がバレた子供のように茶目っ気たっぷりに笑い返すカカシに、イルカはさらに追い討ちをかける。

「それとアスパラ、牡蠣、マグロの赤身、ニンニク、山芋、まだ食ってないけどスイカまで。みんな同じ性欲増進効果がある食材ばっかりでしょう。まったく、露骨なんですよ」

ぶつぶつ言うイルカに、頬杖を突いたカカシが「でも美味しかったでしょ?」と悪びれることもせずにこにこと返す。

「まぁ、美味かったけど……こんな露骨にアピールせんでもっ」
「だって最近お疲れみたいだったし? 確かに性欲増進効果も狙ったけど、疲労回復が一番のメインだよ」
「それは分かってますよ。ありがとうございます。すっげぇ美味かった」

そう言うと卓袱台に身を乗り出して、カカシの頬にちゅっとキスをした。

「あれ、もう効果が出てきたの?」

カカシが茶化すと、イルカは何も答えず湯呑みの中身を一気に飲み干してすっと立ち上がった。
そして寝室に繋がる襖を開けると、明かりも点けずにすたすたと入っていってしまう。

「イルカ……?」

いつにない突然の行動を怪訝に思いながら声をかけると、暗がりの向こうから何かの塊が飛んできた。
卓袱台の前に座ったままのカカシの目の前にぽす、と落ちたのは、先ほどまでイルカが穿いていた紺色の短パンで。
思わず息を呑んだカカシの前に、今度はもっと小さな塊が飛んでくる。

「……⁉」

まだ仄かに温かさの残るその布切れは、水色のトランクスだった。
たった今、イルカが脱ぎ捨てたばかりの。
カカシがゆらりと立ち上がり、寝室の開け放たれた襖へ向かうと、腕を組んで木枠に寄り掛かった。
暗がりの中では、イルカがベッドに半身を起こして枕の山に背を預けている。

「誘ってくれてるの?」

からかうようにかけたカカシの声は余裕があるようでいて、語尾に抑え切れない興奮が滲んでいる。

「どうでしょう。アンタはどうしたいですか」
「……もっと見せて。やらしくなったイルカを見たい」

その声に笑みで応えたイルカが、まだ唯一着たままのTシャツの裾を持ち上げて口に咥えた。
そして右手で膨れた腹をくるりと摩った後、ゆるゆると胸まで撫で上げる。その指先が色濃い部分に届いたところでぴたりと止まり、左手を腿の内側に滑らせた。
シーツの上に投げ出した両脚をゆっくりと広げ、何も穿いていない下半身を見せつけるように片足を立てる。
一際濃い陰になった脚の間には、緩く勃ち上がった雄が叢からこちらを見ていた。イルカはその重たげな頭の部分を指先に乗せ、軽く振って見せる。
はぁ、と震える熱い息が洩れたのはどちらの口からか。
カカシが部屋着代わりに愛用している半袖のアンダーを脱ぎ捨て、ベッドに乗り上げると足元がぎしりと沈む。そのままイルカの脚の間に身を入れると、イルカがカカシの腰を両脚で挟み、ぐいと引き寄せた。

「お楽しみはここまで」

咥えていた裾を落とし、イルカがニヤリと笑みを浮かべる。

「お楽しみはこれからでしょ」

見せつけるように舌舐めずりをしたカカシの唇に、イルカががぶりと食らいつく。

「健康茶の効果、見せて?」
「後で泣きを見ても知らねぇからな」
「言うねぇ。スケベな校長せんせ」

絡み合う舌の合間のくすくすという含み笑いは、いつしか熱く湿った吐息になっていった。
カカシの伸ばした指先がイルカの縦に割れた襞の窄まりを撫でると、イルカが物欲しげに啼く。
カカシが先ほど寸止めにされた胸の色濃い部分を丸ごと含み、きつく吸い上げながら舌で目覚め始めた尖りを嬲った。

「ぁ、あ、……っ」

低く抑えた声を上げてイルカが背を反らす。
差し出すように突き出された胸を存分に味わっていると、「右ばっかり、や、左……も」とねだられた。長年揉まれ続けて柔らかく仕上がった胸を、包み込むように揉み上げてから両の乳首を摘み、転がしてきゅうっと潰す。

「ひ、んぁ」

胸への刺激だけで軽くイったのか、イルカが大きくのけ反った。
震える顎から目を逸らさず手早く服を脱ぎ捨てると、イルカがとろりと目を開けてカカシの股間を見つめる。

「けんこぉ茶、飲んでないのにこんなげんき……えらいなぁ」

舌ったらずに褒めると、カカシの腰を掴んで引き寄せた。

「えらい子には、ごほうび」

そう言うとぱくりと咥え、ちゅうちゅうと吸い上げては幹をねぶる。
手で支えずに口だけでしゃぶっているせいか、時々跳ねてイルカの頬に当たって先走りが顔を汚し、滴が眼鏡にも飛んだ。

「わんぱく坊主にはおしおきだぞ」

イルカが容赦なくぎゅうっと握ったので、思わずカカシの喉から低く呻き声が洩れた。
それに気をよくしたのか、握ったまま今度は強くぢゅうぢゅうと先端を吸う。

「まって、イっちゃう」

腰を引こうとしたカカシを、頬張ったままイルカが見上げる。
その目が嬉しげにたわめられたかと思うと、いきなり深く呑み込んだ。そして舌を這わせながら口蓋の上のざらつく襞で擦り、大きくストロークを繰り返す。

「ん……ぐ、ぅ」

たまらず腰を震わせて吐き出してしまうと、イルカがゆっくりと口を離した。
ぽってりとした唇から半透明の糸が繋がり、ぷつりと切れるとイルカの顎に垂れる。
するとイルカがゆるりと口を開けた。
薄暗がりの中でも、忍の目はしっかりとその光景を捉える。
白い歯列の奥、舌を汚す白濁を。

「イルカ……こんなやらしくなって……」

こみ上げてくる悦びに声が震える。
イルカはうっすらと笑うと、口を閉じてごくりと呑み込んだ。

「アンタが望んで、俺がそうなりたいと思ったから」

呑み込んでなお粘つきが残る喉に、イルカが軽く顔をしかめる。
その歪んでてらりと濡れ光る唇に、カカシは腹の底からぶるりと沸き上がってくる何かを感じて。
その言葉にならない衝動のまま、イルカに覆いかぶさった。




翌朝――。
カカシの満ち足りた眠りは、イルカの怒声で破られた。

「う"う"、何だこりゃ! ……いってぇ」

腕の中にいたはずの愛しい人は、半身を起こして呻いている。

「まったく、四十路のおっさんによくあそこまで盛れんな⁉ あああっ、老眼鏡まで汚して! う”っ、いたたた……」
「大丈夫?」

うっそりと起き上がったカカシに、イルカが般若の如き面相で言い返してきた。

「大丈夫じゃない! 全身が粉々になったみてぇだ……あんな体勢なんてもう無理なんだよっ」
「でもイルカもノリノリで乗っかって腰振ってたじゃない」
「あーーーーっうるさいうるさいイテェ!」

まるで夕べの艶態など無かったかのように喚くイルカを前に、カカシは苦笑しながらベッドを出た。

「ちょっと薬を持ってくるから待ってて」

うーうーという呻きで返事をするイルカに、カカシは急いで台所に向かった。
しばらくして戻ったカカシが手にしているのは、錠剤と白湯と湯気を上げる湯呑みで。
覚えのある匂いに、イルカの顔がさらに歪む。

「それ、まさか……」
「そ、昨日の健康茶。言ったでしょ、疲労回復にいいって」
「ヒイッ」

とっさに逃げようにも、全身筋肉痛で身動きもままならないイルカの敗北は決定していた。
柔らかいタオルケットに包まれ、薬と健康茶を飲ませてご機嫌なカカシにされるがままになりながら、イルカは固く決意していた。
もう絶対に、二度と、決してこの健康茶は飲まないと。

「あ、それとね、サクラとシズネが効果をレポートでまとめてほしいって」
「んなもんできるか!」

喚くイルカをものともせず、カカシがにこにこと続ける。

「まぁまぁ、これで疲労回復の効果が出るかどうかまでが今回のお手伝いだから、ね? それとね……」

昨日のイルカ、ホンっトに可愛かった……

蕩ける眼差しでうっとりと言われてしまうと、イルカはぐうと黙るしかなかった。
だが。
イルカも夕べのカカシを思い出すとにやけてしまいそうになるのだから、実はおあいこだ。
健康茶は健康にいいかもしれないが、一番健康にいいのは愛する人と思う存分に愛し合うことじゃないか。
そう思いながら、カカシの胸にもたれてゆるりと目を閉じた。



【完】

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