twitterのタグ企画『#自分の一枚絵をフォロワーさんに小説にしてもらう』で、ネネさんのにょいるちゃんの絵で書かせて頂きました！
ネネさんのにょいるちゃんはワンパクでほんっっっと可愛いんですよ…
この可愛らしさが十分に表現できたかどうか！！！
ネネさん、ホントにありがとうございました〜！



ネネさんtwitter　@torey314



　最近イルカが悪戯っ子で困る。
　『カカシさんの生尻を見れたらラッキーデー』という訳の分からないマイルールを作って、隙あらばパンツをずり下ろしてくるのだ。
　一応イルカにも常識はあるらしく外では仕掛けてこないけど、二人っきりなら尻を丸出しにされてもいいというものじゃないでしょうよ。
　俺は上忍でイルカは中忍なのに、ラッキーカカ尻(イルカの命名だ。断じて俺じゃない)の時だとイルカは上忍に変貌する。いや、火影クラスと言っても過言じゃない。
　とにかく読めないのだ。
　台所に並んで立って皿洗いをしてたり、家の中で普通にすれ違ったと思ったら、次の瞬間には「ラッキーカカ尻！」と叫ばれる。この時にはもう俺のズボンはパンツごと引きずり下ろされ、尻が丸出しになってるって寸法だ。
　つまり、上忍の俺が中忍のイルカに、毎回毎回為す術もなく無防備に尻をさらけ出しているのだ。何これ怖い。
　今日も今日とて火影クラスのラッキーカカ尻の術が発動して、俺は尻を丸出しという間抜けな格好でボサッと突っ立っている。
　カカシさ〜んとうきうき呼びかけてきて、あ、イルカは今日も可愛いなぁと思ったらこれ。

「やったぁ！　今日はきっといい事ある〜！」

　今日のイルカは何を思ったのか、「やっぱかっこいい尻！　ええい揉んでやる！」とさらに追撃をしてきて、なんとか阻止したけどもう勘弁してほしい……。

「あのね、イルカ」
「はい、何でしょう」

　さっきまでの満面の笑みが残るイルカはキラキラしていて、やっぱり可愛くて。
　仕返しに『ラッキーイルパイデー！』をやって泣いて許しを請うまで揉み倒してやろうかとか、今すぐ押し倒して突っ込んであんあん言わせて孕ませてやろうかとか、そういう獣じみた衝動がぽしゃんと萎んでしまう。

「ほんっと、イルカは俺の理性に感謝すべき」

　分かってるのか分かってないのか、イルカはアハハと笑う。
　ま、うん。
　俺の尻ひとつでイルカの一日がラッキーになるなら、それでいいよ。