【Caution!】

こちらの小説は全て作家様の大切な作品です。
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★エロし ★★いとエロし!
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 誕生日というのは、多くの人間にとって喜ばしい日であると思う。自分を生んでくれた親に感謝したり、自分がこの世に生まれたことを、祝ってくれる人がいる喜びを噛みしめたり。
 両親を失ってから、初めて迎えた誕生日は、一番に祝ってくれるはずの父ちゃんと母ちゃんを失ったことを実感して、一人部屋に籠って泣いていた。けれど、その翌年に忍びになってからは、仲間が祝ってくれるようになった。十八の時は、「お前も大人の仲間入りだ」と、かつての班の仲間と、俺達を担当してくれていた上忍師が飲みに誘ってくれた。最近ではアカデミーの生徒達や教師仲間、受付の同僚が、祝いの言葉をくれたりする。
 もう昔ほど無邪気ではいられないけれど、それでも誕生日はそれなりに嬉しい日になっていた。

 そして今年の五月二十六日。俺は生まれて初めて恋人…ヤマトさんと誕生日を過ごした。
 ヤマトさんは、カカシさんの代理という形で七班の上忍師となった人だ。ただ、最初の顔合わせの時、彼は「上層部は、ナルトの中の九尾を抑えるための、いわば『檻』として僕が選ばれたと思っているでしょうね。まあ実際そういう面もあるんですが」と、平然とした顔で言った。だから、最初俺は彼を警戒していた。
 けれど、彼はナルトと、一人の忍びとして、そして人間として向き合ってくれた。
 「隊長は俺のこと、ただの器じゃなくて、ちゃんと忍びとして見てくれてるってばよ」と、ナルトが嬉しそうに話してくれた時、俺の彼に対する警戒心は、すっかり消えていた。
 そんなある日だった。彼に、告白されたのは。

「僕はこんなですけど、それでもあなたが構わないと思ってくれるなら、恋人として付き合ってもらえませんか」

 こんな、というのは、おそらく大蛇丸の実験体にされたことを言っているのだろう。彼も心に痛みを抱えているのだと気付いた瞬間、俺のヤマトさんを見る目は一気に変わった。
 「こちらこそ、俺でよければ」と返事をすると、彼は意外にも頬を赤くして、嬉しそうに微笑んだ。どこか子供みたいな笑みだった。
 彼の思いに応えてよかったと思った。


 …で、誕生日だ。
 誰が予想しただろう。恋人に貰った誕生日プレゼントを見て、白目を剥きそうになるなんて。
 可愛らしくラッピングされた包みに入っていたのは、ヤマトさんのナニをかたどった木製のナニ…つまり、張り型だった。

「僕の木遁で作りました。僕は里外任務が多いから、居ない間イルカさん寂しいでしょう?それでこれを使ってもらおうと思って。これなら僕の体の一部ですから浮気にもなりませんし」

 これで大真面目なのがすごい。
 ヤマトさんは上忍だけあって普段は至って常識的だし紳士的な人でもあるのだが、色恋のことになると、ちょっとズレてる所がある。暗部内では、性のことはかなりあけっぴろげらしい。請け負う任務の性質上、濡れ場に踏み込むことも珍しくないから、いちいち恥ずかしがってなどいられないのは分かる。
 が、幼い頃からそういう所にいたからか、ヤマトさんはこういう事に関する感覚が、たまにちょっとおかしい。言動が斜め上になるというか、思いもよらない変化球が飛んで来る。
 そういえば、初めてセックスをした時も、「僕、大抵のプレイには対応できるんで、遠慮なく言って下さい」とか真顔で言われたっけ。
 いや、普通で良いです。むしろ普通がいいですって言ったら、やっぱり大真面目に「分かりました。では普通にします」って頷かれた。俺の想像していた『普通』の何倍も優しく丁寧に扱ってくれたから、俺のことを随分大事に思ってくれているのは分かるんだけど。

「イルカさん、もう後ろもしないとスムーズにイけないでしょう?使って下さい」

 思いやりはあるがデリカシーのデの字もない言葉と共に貰った、木製のヤマトさんのヤマトさんを受け取った俺に出来たことは、「…ありがとうございます…?」と、なんとかお礼の言葉を絞り出すことだけだった。
 それが二週間前である。



「あれ、使い心地はどうでしたか?」

 里外任務を終え、十日ぶりに家に来たヤマトさんにそう聞かれて、俺は最初首を傾げた。あれってなんだっけ。
 そして次の瞬間、顔から火遁が噴き出そうになった。あれってあれか!ヤマトさんのあれか!!

「あああ、アレ!アレですね!ええと…いや、その…」

 実はヤマトさんがいない間、二度ばかり処理はした。ただ、アレは使ってない。自分の指でなんとかした。ヤマトさんのであっても、張り型は張り型。道具など使ったことのない俺は、恥ずかしさの方が勝ってしまったのだ。
 ただ、それではもう物足りなかったのも事実だ。どうにかイケたけど、している最中、ヤマトさんので満たされたいと何度も思った。いっそ本当にアレを使おうかとも思ったが、結局実行はできなかった。

 しどろもどろになっている俺を見て、使わなかったのが分かったんだろう。ヤマトさんは少しの間黙り込んで、それからぽつりと言った。

「要りませんでしたか?」
「え…?」
「僕ではダメでしたか?」

 なんでそんな話になるんだと思って、でもヤマトさんの表情を見て俺はハッとする。
 ヤマトさんの黒い目には、少し寂しそうな笑みが浮かんでいる。ああ、この人今、自分が拒否されたと思っている。実験体だったから。普通の人間じゃないから。

「ち、違います!あなたがダメなんて思ったことありません!ただ、その…ちょっと、俺、ああいうの使ったことなくて、恥ずかしかったって言うか…それだけなんです」

 本当に、それだけのことだ。ちゃんとヤマトさんにそれが伝わるといいんだけど。でもヤマトさんの表情からは、彼の本心が読み取れない。ああ、もう、どうしてこんなところで暗部の本領発揮するかなこの人は。
 俺はしばらく考えて、多分この二十数年の人生の中でも三指に入るだろう決心をする。

「ヤマトさん。あの…今から使ってみます。でも俺上手く使えるかわからないから…その…み…見てて、くれますか…」

 流石に驚いたのか、ヤマトさんの目が丸くなる。そうだ、上忍で、暗部で、なかなか感情を顔に出さないけど、この人にだって心があるんだ。その心で、この人は俺を大事に思ってくれてる。ちょっとずれてるけど。
 ちゃんと、応えたい。

「じ…準備してきます…!」

 ヤマトさんの返事は聞かずに、俺は風呂に駆け込んだ。


+++


 自慰というのは、セックスとはまた違ったプライベートスペースだと思う。一人で、誰も見ていない所でするから安心して快楽を追えるのだ。
 その俺の自慰を、今、ヤマトさんがじっと見ている。真っ黒な目で。
 俺はその目を見ないようにしながら、いつもするように下だけ全部脱いで、シャツの隙間から手を忍び込ませて胸の小さな突起を撫で、反対の手で性器に手を伸ばす。
 胸で感じるようになったのは、ヤマトさんと付き合い始めてからだ。それまではペニスを扱くだけで充分気持ち良かった。ああ、ヤマトさんに抱かれるための体に変わったんだなと、既に胎の奥に灯った熱に身を捩りながら思う。
 そのヤマトさんに見られながら自分を慰める。なんだか自分がひどくいやらしくなったみたいで、自然顔が熱くなる。
 俺、もしかしなくても今すごいことしてないか。そりゃ、ヤマトさんはこの程度のもの見慣れてるのかもしれないけど。でも、引かれちゃったりしないか。自慰を見てくれって。
 いや、大事なのはそこじゃない。俺はヤマトさんのことがちゃんと好きなんだ。実験体だろうがなんだろうが関係ない。だからあのプレゼントだって、恥ずかしかっただけで嫌なんじゃない。それをちゃんと伝えたい。

 硬くなった茎を擦り上げながら、俺は菊口に手を伸ばす。風呂で軟膏をしっかり塗り込んでおいたそこは、俺の指をすんなりと飲み込む。俺は皺を伸ばすように慎重に入り口を広げていき、指の数を増やしていく。
 ヤマトさんがいつもしてくれるように、奥のしこりに中指を当て、そっと押してみる。途端に、快楽がダイレクトに陰茎に伝わる。

「…っふ、ぁ…ぅ……」

 乱れた息の中に、俺は必死に喘ぎ声を逃がして堪える。下半身がジンと甘く痺れてきて、俺は小さく腰を揺らす。芯を擦る動きも、中を解く動きも、ヤマトさんのそれを思い出して追っていくと、そこが溶けてしまいそうになる。

――もう、入るかな…

 俺は枕元に用意しておいた張り型に、震える手でスキンを被せ、上から軟膏をたっぷりと塗る。スキンで木の色が隠れるからか、それはよりリアルになって、本当にヤマトさんのみたいだ。これが今から俺の中に入るんだ。ヤマトさんが、俺の中に。そう思うだけで、俺の中の疼きが増す。
 俺はヤマトさんを見る。ヤマトさんも俺を見ている。心なしか、その頬が少し赤くなっていて、俺は少し嬉しくなる。

「ちゃんと…見てて、下さいね…」

 俺の言葉に、ヤマトさんは小さく息を飲んで、「はい」と生真面目に答えてくれる。
 俺はホッとして、ヤマトさんによく見えるようにおそるおそる脚を開く。今、俺はヤマトさんに、濡れそぼったそこを曝け出している。今までも何度も見られている場所だけれど、自分から見せたのは初めてだ。
 俺はヒクつくそこに張り型を宛がい、そうしてそっとナカへと押し込んでいく。ヤマトさんが、俺の肉を押し広げながら這入り込んでくる。
 やがて、雁の括れが俺のイイ所を掠める。

「…っん…」

 俺はそのまま根元までヤマトさんを飲み込む。胎の中がすっかり満たされ、そこは次の刺激を求めている。
 俺はヤマトさんを手で押さえ、反対の手で胸の粒を指でそっと摘まみ上げ、捏ねるように転がす。そうすると、甘い熱が全身に広がり、弾けそうになる。

「あ…ぁ…」

 腰を揺らすと、中でヤマトさんと俺の膚が擦れ合い、また快楽が増す。俺は張り型の根元を摘まみ、そっと引き抜き、また奥へと押し込む。ヤマトさんが俺の名を呼ぶ。イルカさん、イルカさん、と優しい声で。
 腰を動かしながら前立腺の辺りをマッサージするように擦ると、たまらない程に快楽の塊が膨らんで、俺は思わず手を止めそうになる。 
 ああ、でも。ヤマトさんはこういう時、途中でやめたりなんてしない。焦らすようにゆっくりと刺激することはあるけれど、俺がイきそうだと分かると、すぐに絶頂まで追い上げる。そうして、俺が射精するのを、それは嬉しそうに見詰めるのだ。

「…ぁ、ッア…ぅん、ン…」

 何かに操られているみたいに俺の手が動く。

「ぁ、あ…ヤマト、さん…ヤマトさん…っ…!」

 イく。そう思った瞬間だった。ふいに、手首を捉えられた。見ると、ヤマトさんがいつになく熱の籠った目で俺を見ている。

「…僕がイかせたい」
「……これ、ヤマトさんですよ?」
「分かってます。でも僕がイルカさんと繋がりたい」

 その声は、なんだか子供みたいで。俺は小さく笑って頷いた。
 ヤマトさんは俺の中から張り型をゆっくり引き抜き、代わりにズボンの前を寛げて、ヤマトさんの芯を取り出す。そこはもう、いっぱいに張り詰めている。
 俺はそっと手を伸ばし、それを撫でる。愛しいという気持ちを込めて。

「下さい…ヤマトさんのこれ…」

 程なく、俺の体は抱きすくめられ、膝が胸に付くほど折り曲げられて、熱いそれが俺を激しく穿つ。ああ、やっぱりヤマトさんがいい。
 打ち付けるように貫かれながら、俺はヤマトさんの体を抱きしめる。

「っ…イルカさん…イルカさん…ッ」
「ンッ…ぁ、あ…い、きもちぃ……ぃく、イく…ヤマトさ…」
「ぼ、くも…」
「あ、ぁ…アアァッ…!」

 ヤマトさんのそれが脈打ち、俺の中に熱いものが吐き出される。同時に、俺の精が二人の腹に散った。
 俺の耳に、ヤマトさんの熱く湿った息がかかる。ヤマトさんはそのまま俺の首筋に顔を埋め、俺の体に手を這わせ始める。

「…ヤ、マト…さん…?」
「したいんです。…いいですか?」

 俺は「もちろんです」と頷き、ヤマトさんの背に両腕を回した。


+++


 夜更けの薄闇の中、微睡みから意識が戻る。
 俺とヤマトさんは、あれから数度交わった。いつも俺の身体を気遣ってくれていたんだろう、こんな風に限界まで抱き合ったのは初めてだった。体が少し重怠い。でも、それが心地良くもある。
 ヤマトさんの腕が、背後から俺をきっちりと抱きしめていて、俺は苦笑いする。

「寝苦しいですか?」

 俺が目覚めたことに気付いたのか、ヤマトさんの腕が少し緩む。俺はその腕にそっと縋りつく。

「いいえ。大丈夫です」
「無理をさせましたよね、すみません。あれは僕なのに、僕がここに居るのにって思ってしまって、その…つい…」

 ああ、ちょっとズレてるけど、この人はちゃんと俺のこと好きなんだ。それが嬉しくて、俺はつい頬が緩んでしまう。

「それ、焼きもちですよ。ヤマトさん」
「…焼きもち…そうかもしれない」
「ヤマトさんのこと好きだって分かってもらいたくてアレを使ったけど、もう使わない方がいいかな。でもヤマトさんの一部を捨てちまったりしたくないから、大事に取っておきますね」

 ヤマトさんが、俺の背中で小さく「はい」と頷く。俺を包むヤマトさんの温もりが愛しくて、小さく口付けてから、俺は「ヤマトさん、好きですよ」と告げる。
 「僕もです」という答えと共に、ヤマトさんの腕が俺の体を強く抱きしめた。 



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皆の者ーーーーー!
虫センパイの初ヤマイルだぞブオオオオオオオ!!!!!

思わず法螺貝を吹き鳴らすくらいには興奮しましたね!
意外にも虫さん、ヤマイルを書くの初めてなんですって。そういえば前にぼんやり同じテーマで書いてた時のはイルテンだった!

そんなお初なのに木遁爺を書かせてホントにすまない…
そう、ヤマトが木遁で自分の分身を作るって私が言い出したんですよ!まさか本当に書いて、しかもお祝いに下さるとは…!

「これなら僕の体の一部ですから浮気にもなりませんし」

これ!めっちゃ笑ったしまさに仰る通りなんですよ!
こんな台詞を真実として言えるのは、キャラ多いNARUTOでもヤマトさんだけですよね!
こういうデリカシーも一般的な恋愛スキルや価値観も、全部盛大にコースアウトしたヤマトさんってホントに大好き☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆
それでいて優しくていじらしくて可愛らしくてって……
そりゃ先生も絆されちゃうよね⁉⁉
爺も見せちゃうよね!!!!

はー、ほのぼのヤマイル最高_:(´ཀ`」 ∠):_
虫さんホントにありがとうございました~!
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