【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし 
★★いとエロし!
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Twitterに流れてきた呟きに萌え萌えズッキュンとなってカカイル変換しました。
変換内容はネタバレになるので、お話の後に置いときますね~!


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 石に謎かけ 海豚に口説き文句


イルカ先生の「ご馳走さまでした!」の声と共に、前後して暖簾を潜り外に出る。
お愛想を頼む前に確認した親父さんの後ろの時計は、まだ十時を回ったところだった。
今日はとある下心を抱えてたから、先生にも食べ物ばかり勧めてあまり飲み過ぎないよう秘かにセーブさせている。
――そろそろ先生ん家にお邪魔したい。
あわよくば押し倒してしまいたい。いや、それが目的じゃないんだけどね。今までの仲良し呑み友達から、一歩踏み込んで俺のことを意識してほしい。それであわよくば押し倒し……キスだけでもいい。いや、それが目的じゃないんだけどね。でもどんな形でもいい。俺を『そういう対象』として見てほしい。今まで一緒に呑んできた感触から、なんとなくいい感じになれそうな気はしてるんだけど。
とにかく、今日こそはバシッと決めたい。

「はー、うまかったですねぇ。今日は腹がぱんぱんだ」

イルカ先生が嬉しそうにさする腹を見ると、どうしても視線がその下に向かってしまう。

「うまそうだねぇ」
「へっ、カカシさんまだ食えるんですか⁉」
「そうねぇ、別腹かな」
「さすが上忍っ腹ですね⁉」
「上忍は関係ないよ。腹がいっぱいになったら、別のものも満たしたくならない?」

先生がきょとんと見返すけど、酔いのせいか幾分とろんとして見える。もしかすると酔いじゃなくて、これは誘ってくれてるのかも?
伸ばした手は、背を向けた先生には気付かれなかった。
……駄目だ。こんなにエッチな事で頭がいっぱいになるなんて思春期か。ご機嫌にふらっと歩き出すイルカ先生の背に、バレないようそっとため息をついた。

「カカシさぁん、次どうします? もう一軒行きますか?」

よし、気を取り直して初志貫徹だ。
なんとなくだけど、伝わった気もするし。
振り返った先生の隣に並ぶと、肩に手を置いて心持ち低い声を耳元に落とした。

「……ねぇ。お店より、もっと落ち着ける所に行きたいな」

ぐっと力を込めて体を寄せると、先生はぱちくりと目を瞬かせてから「落ち着ける所……」と呟き、左上のどこかを見上げて考え込んだ。
そうそう、イルカ先生の一番落ち着ける所。そこに連れてって。先生の家に、俺を。

「分かりました! とっておきの場所にご案内しますね!」

ぱあっと晴れやかな笑顔を見せて大きく頷く。
俺もにこりと笑みを返すと、さりげなく肩を抱いたまま一緒に歩き出した。ちょっとご機嫌すぎるきらいはあるけど、嫌そうな顔もされなかったし、いつもと違ってかなりいい雰囲気だ。これはもしかすると予想以上にとんとん進めるかもと思うと、思わず口元が緩んでしまう。口布があって本当に良かった。
玄関のドアを開けたらそのまま抱きすくめて、キスをしながらベストを脱がせてと脳内シミュレーションをしてたら、危うく先生の呟きを聞き逃すところだった。

「……多分まだ起きてると思うんだけどなぁ」

……待って、誰が?
同居してる奴とかいたの⁉ そんな話なんて聞いたことないけど、……あ、ペットとか? 金魚に連れの配慮をするとも思えないから、犬や猫だろうか。まさかナルトか?
これはプランに支障が出ないよう、ちょっと聞いてみた方がいいよね?

「カカシさんは三代目のお屋敷に行ったことあります?」
「え? あー、うん、任務の後に何度かね」
「それじゃ離れの方は知らないかなぁ。昔はそっちに子供たちが集められてたんですけどね、……」

あっさりとタイミングを殺され、話が火影屋敷での思い出に流れていく。
適当に相槌を返しながら、なんとか同居してるのが人なのか動物なのかを聞き出そうと考えながら歩いてると、ふと見慣れた道に気付く。
ここは、あれ?
えーと………………あれ?

「じゃーん! ここが俺のとっておきの落ち着ける所です!」

相変わらずご機嫌な先生が、たたたっと小走りになるとくるりと振り返ってご機嫌に両手を上げた。
とてもよく見慣れた、立派なお屋敷――火影屋敷の門の前で。
門前で騒いでいたせいか、様子を窺いに来た警護の忍が一人、先生の前に降り立った。

「何だ、イル坊か。何かあったのか?」
「ご無沙汰してます、寅さん! 今日はなんとお客さんを連れてきたんですよ~」

下心満載だったせいか、つい隠れたくなるけど待って待って待って。
えっ、ここが先生の家なの⁉

「客ってカカシじゃねぇか。特に事件でもなさそうだし、二人揃って何の用だ?」

寅が怪訝な声を投げてくるけど、俺もよく分かってないからね。俺の方が聞きたいからね。

「今日はカカシさんと呑んでたんですけど、もっと落ち着ける所に行きたいって言うから連れてきちゃいました! 離れって空いてます?」
「おう、使って構わんぞ。それにしても、落ち着ける所ねぇ。ほぉう、ふぅん」

空いてるかと聞く時点で、少なくとも火影屋敷がイルカ先生の家ではなさそうだけど。
寅の不躾で意味深なニヤニヤ笑いに、あまりのいたたまれなさで泣きそうになる。
そうだよ、狙ってましたよ!
イルカ先生の貞操を下心満載で狙ってましたっ!
先生には全く、これっぽっちも伝わってなかったけどね!
なんでどうでもいいお前に伝わるかなぁ……

「さ、行きましょうカカシさん。こないだじっちゃんと開けた里乃雫が、まだ半分くらい残ってるはずなんですよね」

この上なく嬉しそうなイルカ先生が、俺の手を引いて門を潜った。
すれ違いざま、寅が俺にだけ聞き取れる暗部用の発声方法で囁いてくる。

(いいか、くれぐれもふしだらな事はするなよ)
(当たり前でしょっ)

八つ当たり気味に返すと、飛び石から逸れて離れとやらに二人で向かう。
それにしても、よりによって火影屋敷。
いわゆるいい雰囲気になって『もっと落ち着ける所』と言われて火影屋敷に連れてくる人が、この里にいったい何人いることか。この流れだと、くノ一なんか「馬鹿にしてんの⁉」ってキレるんじゃないか。
でもおかげで先生が恋愛慣れしてないことは、よぉく分かった。
可愛くて純真無垢なイルカ先生。
離れの玄関先に灯された明かりで、俺の手を引いて導く先生の輪郭がぼんやりと滲む。

「カカシさん、こっちですよ」

いつかイルカ先生の家に、そしてもっと深いところにこうやって招いてもらいたい。
その時は曖昧な口説き文句なんか使わず、はっきり逃れようのない言葉でお願いしよう。
「あなたが欲しい」って。

あー、そんなんじゃこの純粋な人には伝わらないかも。抱きたいでも違う解釈しそうだもんね。
直球なお誘いはほんと慣れてないんだよねぇと、頭をガシガシとかく。
それでも欲しいと思っちゃったんだ。
だからね、まずはこの言葉から。

「イルカ先生、好き」

引き戸をからからと開けた先生が振り向く。

「俺もカカシさんのこと好きですよぅ。さぁ、早く早く!」

……これは長期戦だねぇ。
初めての告白が森乃雫に負けたけど、なぜか悔しくもなくて。
口布の中でくふふと笑いが零れた。



【完】



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カカイル変換した呟き

↓↓

飲みに行った帰り、カカシさんに「どこか落ち着ける所に行きたい」って言われた先生が「じゃあとっておきの場所にご案内します!」って張り切って三代目のお家(火影屋敷)に連れてくの、恋愛慣れしてない感じにやられるでしょ…

恋愛における一般的なあうんの呼吸が全く伝わらない先生がすっごく可愛いな⁉
これはカカシさんも初恋即落ちでしょ~!
という萌え萌えズッキュンでした!


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