【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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熱を帯びた圧倒的な質量がイルカの中に入ってくる。
ゆっくりと、内側の肉を分けながら。
病室の窓から差し込む月明かりが、イルカに覆い被さる美しい男の顔を照らした。
その表情は予想に反して余裕がなく、額にはうっすらと汗まで滲ませていたので、相手を強く欲しがっているのは自分だけじゃないことにイルカは安堵の息を吐く。
イルカを囲うように顔の両脇に置かれたカカシの左腕には、火の意志を模した暗部の刺青が浮かび上がっていた。それはイルカの刺青よりも緋色がくすんでいて、遥か昔に彫られたものだと分かる。
イルカはカカシの脇の下から二の腕にしがみつくように腕を回して、そして。

「んん、ぐ……うっ」

耐え切れず漏れた呻き声に、カカシの二の腕のむき出しになった内側の白い肌にかぶりついて声を抑える。
カカシの抽送に合わせて二人の間に挟まれたイルカの雄が、カカシの彫像のように見事な腹の筋肉の凹凸に擦られた。

「イルカ、こうされるの好きでしょ」

確かにそうだが、カカシが結界を張ってくれたとはいえ二人が重なっているのは、いつ誰が入ってきてもおかしくない病室のベッドだ。
あまりにも悦いと我を忘れてよがってしまうので、何も今『こう』することはないだろうと、意地悪く細めた目で見下ろしてくるカカシを睨み付けた。

「あんたもこういうの好きですよね」

いい事を思い付いたとイルカは不遜な笑みを浮かべ、身体の上下をぐるりと入れ替える。
自らの思い付きに急くあまり、うっかり繋がったまま動いてしまったので、カカシの張り出したカリがごりりとイルカの悦いところを抉った。

「うあッ、ぁ……はっ、は……っ」

イルカのこういう迂闊さがたまらなくて、カカシは満面の笑みを浮かべながら両腕を伸ばし、コントロールしきれず倒れそうなほど仰け反ったイルカを支える。
そして引き寄せたところに目の前に熟れた粒が並ぶのを見て、たまらず片方を口に含んできつく吸い上げた。
ひっと息を呑んだイルカに呼吸を整える暇を与えず、そのまま腰を掴んでイルカの身体を突き上げる。
自分が手綱を取ろうと体勢を入れ替えたのに、またしても好きなように翻弄するカカシに文句の一つも言いたいのだが、イルカの口から出てくるのはリズミカルな喘ぎだけだった。

「くっそ、も……ぅイく」

口汚く罵りながらもカカシの両腕を掴み、腰を震わせる。
カカシの腹に精を放ち、ぐらりと倒れ込むイルカを余裕ない腕で受け止めた。
イルカはカカシの肩口に顔を埋め、恐ろしい早さの鼓動と乱れるがままの呼吸をそのまま伝える。未だ達してなかったカカシが、イルカの鼓動に劣らぬスピードで腰を打ち込んでイルカの中で達したが、ゴムが阻んでそれを直に体感はできなかった。
しばらく虚脱状態で湿度の高い沈黙を感じ合う。

「…………イルカ」
「いやだ」

イルカは反射的に拒絶の声を上げ、ぎゅっと目を瞑ってしまった。
この後の展開はいつものことで、カカシが写輪眼でイルカの記憶を操作し封じる。それは里の意向でもありイルカの身を案じたカカシと三代目の意向でもあったので、イルカの感情如きで止められるものではない。
それでも忘れたくなかった。
自分が暗部でも特殊な封印結界術の遣い手だということも、カカシと組んで任務に出ることも、カカシと繰り返し身体を重ねる関係ということも。

「イルカ」

カカシはたしなめるように、言い聞かせるように、甘さを含んだ声音でもう一度呼びかける。
渋々とまぶたを開けたイルカが、体を起こしてカカシの写輪眼に目を合わせた。
緋色の勾玉がくるりと廻る。
イルカの上体がぐらりと揺らいだ。
それを抱き止めたカカシは、一度強く抱きしめてからようやくイルカから自らの分身を抜いた。
手早くゴムの処分をしてから、傍らに横たえたイルカの寝顔をじっと見つめる。
記憶操作が終わるまで繋がったままでいたいというのは、今のカカシが叶えてやれる唯一のイルカの願いだった。



濡らした手拭いでお互いの身を清めた後、ベッドサイドのパイプ椅子に手を伸ばして放り投げられた黒いインナーを掴む。同じく黒のショーツは掛け布団とシーツの間から発掘した。
意識のない成人男性に服を着せるのは大変だが、相手がイルカだと思うと全てが苦にならない。
インナーを着せようとしてまだ刺青を隠す術を施してないことに気付き、片手でいくつかの印を組んでイルカの左腕の刺青を撫でた。
白い手がするりと撫でたあとには、イルカの健康的な肌には何もないように『見える』。
これはイルカから学んだ結界術だ。
その精度は驚くほど高く、イルカ本人にすら刺青の存在と術の痕跡に気付かれないほどだ。
何よりアカデミー教師のイルカが、「せんせー、せんせー!」とまとわりつくチャクラのまだ不安定な子供たちに、僅かでも影響を及ぼさないように構築した優しい術だった。


うみの家は元々渦の国の一族で、クシナと共に火の国に渡ってきたのだという。
イルカの封印結界術はうみの家特有のものだが、一人息子はそれを継げるほど優秀ではあっても、残念なことにチャクラが足りなかった。
本来ならそれで終わる話だったのだが、イルカの同世代にはカカシがいた。
写輪眼を持つカカシならば習得はたやすい。
三代目の発案で引き合わされた二人は若さと生真面目さ、それに探究心と好奇心に満ちていて、特殊な封印結界術を発動させるのに夢中になった。
カカシは今でも出会った時のイルカをよく覚えている。
四歳下の中忍なのに写輪眼のカカシをちっとも恐れず、相手が写輪眼のカカシだからこそ「俺たちならきっとできると思います」とキラキラした眼で真っ直ぐ射抜いた。
恋に落ちるのは自明の理だった。
カカシにとっても、イルカにとっても。
うみの一族に伝わる封印結界術はただ印を真似ればよいと言うものではなく、古代印を組みながら特殊なチャクラの巡らせ方を同時に行う。それを写輪眼で正確にトレースしてイルカの術の発動を助ける。
頭では分かっていても、若いイルカの安定しきらないチャクラコントロールに合わせるのは難しかった。これで行き詰まりかと思われたのだが、勢いで身体を繋げたことによってほぼ完成までもっていけた。
それを三代目に報告すると、イルカをことさら溺愛するヒルゼンと大げさでなく一悶着あったが、今ではまぁ良い思い出だとほろ苦く独り微笑う。
あの頃まだ丸みを帯びていた頬はすっかり削げ落ち、大人の男となった今のイルカを本来の自分の眼だけで見つめる。
ついさっきまで同じ暗部装束で共に夜を駆け、帰還したイルカを。
チャクラ切れによる不調を訴えて病室に連れ込んだのは、何も不埒な目的のためだけではない。記憶操作の後に、イルカの心体の定期検診を秘かに受けさせるためでもあったのだ。
イルカ一人では発動できない、特殊な術。
それがもし他里の者に知られたら、階級も実力も中忍であるイルカの身が危うくなる。
写輪眼を持つはたけカカシと揃わなければ意味がないと知られたら、使えないなら殺してしまえとイルカなど簡単に処分されてしまうだろう。或いははたけカカシや木ノ葉との取り引き材料にされるか。
それを防ぐための記憶操作だった。

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ふと窓の外に目をやる。
何故か昔のことをいろいろと思い出してしまったのは、銀糸のような光を伸ばす今夜の月のせいかもしれない。
カカシの髪を月の光に透けて綺麗だと言ってくれた、イルカと初めて結ばれた夜と同じ上弦の月。
あの時のイルカは黒い瞳に月の光を宿していたのに、今その目は閉じられている。
そうしたのは自分だというのに、カカシは理不尽にも孤独と寂寥を覚えた。

「あ~あ、さっきまで同じ月を見てたのに、今は俺を独りにするなんて」

ぼやいたカカシが、シーツに流れるイルカの黒髪を撫でる。
二度、三度と。
明日からはまた、受付のイルカ先生と上忍師カカシに戻ってしまうのだ。また同じ裏の任務に就く、その時まで。
いつか『イルカ先生』と同じ朝を迎える日が来るのかもしれない。
その前にどちらかの、或いは二人の命が尽きるかもしれない。

「……ほんと、つれない男だよね」

ぽつりと落とすその口調は、内容に反してとても柔らかく優しくて。
イルカへと向けるその眼差しには、何年経とうとも変わらぬ抑えきれない愛おしさが溢れていた。



【完】




絵 m1さん・山田さん

いつもの特殊設定モリモリなカカイルです押忍!
二人の神絵師の創作意欲に火というかダイナマイト点火するてのひらカカシ……なんて罪な男〜〜〜!
そして暗部イルカはそのさらに上を行く罪な男なのです。ぐうう格好良いいいいいいいい!

余談ですが描き終えた後にm1さんが「カカシのちくび」と言ったので、絵のカカシさんをソッコー見に行って御ちくび様が見当たらないのでMAXまでズームし、ないないないないと探してたんですよ。
そしたら山田さんも同時に同じことをしてたそうでwwwwwwwww
違うんですよやましい気持ちじゃなくて!!!!
だって何のことだろうと思うじゃないですか!
結局m1さんが「描くか迷って雰囲気を壊さないように描かなかった」と続けたので、私たちは無いものを血眼になって探してた、というオチでした!
腐女子〜〜〜www