【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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次の日のまだ薄暗い早朝、イルカは任務に出たテンゾウの寮から自宅へ帰った。
カカシの状態がはっきりしなかったので、念のためもう一晩泊まり込みで警戒していたのだ。
夜のうちに三代目に経過報告の式を送っておいたら、未明にはテンゾウに任務の召集がかかった。
腕利きの暗部を、そう何日も遊ばせておくほどの余裕はないのだろう。ただでさえカカシが抜けて人手不足なのだから。
そして途中、買い物をしてからアパートに帰ったイルカがドアを開けると。
そこには土下座して待機しているカカシの姿があった。
銀髪を床に付けて頭を下げるカカシを見て、深々とため息をついたイルカは「ほら、朝メシどうせまだなんでしょ。買ってきたから一緒に食いましょう」と脇をすり抜けて奥へ向かった。
カカシも慌てて立ち上がり、イルカの後をついていく。
「…怒ってないの?」
「そりゃ怒ってましたよ。イヤだったしムカついたし、てっぺんだけハゲろって思いましたけど。…でもねぇカカシさん、パンツ泥棒してったの、箪笥からだけだったでしょう?だからね、もうあんまり怒ってないんですよ」
おにぎりを袋から出し、お湯を沸かしながらイルカが答える。
イルカが被害に遭っていた…というか今もだが、カカシは眠ってるイルカが穿いているパンツも必ず盗んでいた。
まだ付き合う前、朝起きてパジャマのズボンの中がノーパン状態になっているのに初めて気付いた時は、思わず受け持ちの女子生徒のような悲鳴を上げてしまったものだ。
今ではもう色々諦めて好きにさせているが。
おととい自分のアパートを飛び出した時。
最初のショックが薄れてしまえば、カカシのストーカー状態が、自分の時より遥かに薄っぺらい事に気が付いた。
今までの上っ面をなぞってるだけで、いつもの執着が感じられなかったのだ。
そしてそれは、テンゾウのパンツ盗難が発覚した時には確信に変わった。
心の底から望んでテンゾウを追いかけているのではないと思えたからこそ、イルカは術の解明と解術に集中できたのだった。
「えっ、イルカせんせ、パンツ盗られるの嬉しかったの?」
「そういう意味じゃねぇ!」
イルカは反射的にカカシに頭突きをかました。
そしてそのままカカシの背に両腕を回して抱きつき、ほぼ無いに等しいカカシの匂いを、その首筋から胸いっぱいに嗅ぐ。
こうして密着すると体温が僅かに上がるせいか、カカシの体臭が感じやすくなるのだ。
…最も強く感じられるのは、ぐちゃぐちゃになって抱き合ってる時だけど。
カカシもぎゅうっと抱き返し、イルカの髪に口づけると、そのまま「ごめんね。せんせ、泣かせてごめん」と囁きかけた。
「……見てたんですか」
イルカはちょっときまり悪くてみじろいだが、カカシはがっしりと抱きしめて離さない。
「飛び出してった先生がなんか気になってね。テンゾウ置いて追っかけちゃってた。ふふっ、テンゾウに一目惚れしてたのにねぇ」
「見てたなら慰めて下さいよ。俺が悲しい時は一緒に泣かせてって、あんた前に言ってたじゃないか」
「うん、ごめんね。だから今慰めさせて」
カカシはイルカの髪を撫でると、そのまま引き寄せてキスをした。
こめかみに。目尻に。頬に。
そして唇に。
イルカはうっすらと唇を開き、ぬるりと入り込むカカシの舌を迎え入れた。
「…そういえば!テンゾウさんのパンツはどうしたんですか?」
「あー、あれ?懐に入ってて感じ悪かったから、公園のゴミ箱に捨てちゃった」
ベッドでカカシ流の『慰め』が終わった後、裸のまま俯せで横たわっていたイルカは、持ち上げた頭をぽすんと枕に埋めた。
(…これはテンゾウさんには内緒にしておこう)
即座にイルカは決めた。
今頃ゴミ箱で静かにゴミ収集を待つパンツたちに、心の中でそっと謝る。
今回は任務だったから、多少なりとも報酬が出るだろう。それでこいつが盗んだパンツは必ず弁償させてもらおう。
イルカは静かに枕に誓った。
カカシに頼んだら絶対に弁償しないどころか、テンゾウのパンツを持ち歩いた事に対して、散々文句を言いそうだ。
……盗まれた当人のテンゾウに。
あともう一つ。
ずっと気になっていた事が、イルカにはあった。
あえて問いただす気にもなれないような事だったが、いい機会だから訊ねてみようか。
イルカはまた枕から顔を上げた。
「…ところで今まで盗んだ俺のパンツ、どうなったんですか?」
「え?全部俺の隠れ家に大事にしまってあるよ?ちゃあんと封印の術をかけてあるから、先生にも見つけらんないよ。ちょっと長めの任務に出る時には、新しいのを貰って任務に持ってってるんだけどね」
当然のようににっこりと返され、イルカは笑いがこみ上げてきた。
パンツ盗難にはそういう法則性があったのか。
直近の穿いてたパンツを盗られた時を思い出すと、確かにカカシが任務に出た日の事だった。あれは一週間とかからずに帰還したはずだが。
――これはきっとあれだ。犬が宝物を埋めておくようなもんだ。
忍犬使いだからって、そんな習性まで身に付かなくてもいいのに。
こういう所まで可愛いと思えてしまうんだから、もうしょうがない。イルカはとうの昔に腹を括っていた。
今も全裸のまま、嬉しげにイルカのパンツが並んだ引き出しを物色中のカカシを眺めていると、その引き締まった臀部にぶんぶんと振られる尻尾が見える…気がする。
だが本人がここにいるのに、パンツにばっかり夢中になってる姿はちょっと面白くない。
「カカシさん」
ぱっとカカシが振り返った。
「大好きですよ」
最後の言葉を言い終わる前にカカシが飛びついてきた。
イルカにしか見えない尻尾を、千切れんばかりに振りながら。
【完】
カカシの状態がはっきりしなかったので、念のためもう一晩泊まり込みで警戒していたのだ。
夜のうちに三代目に経過報告の式を送っておいたら、未明にはテンゾウに任務の召集がかかった。
腕利きの暗部を、そう何日も遊ばせておくほどの余裕はないのだろう。ただでさえカカシが抜けて人手不足なのだから。
そして途中、買い物をしてからアパートに帰ったイルカがドアを開けると。
そこには土下座して待機しているカカシの姿があった。
銀髪を床に付けて頭を下げるカカシを見て、深々とため息をついたイルカは「ほら、朝メシどうせまだなんでしょ。買ってきたから一緒に食いましょう」と脇をすり抜けて奥へ向かった。
カカシも慌てて立ち上がり、イルカの後をついていく。
「…怒ってないの?」
「そりゃ怒ってましたよ。イヤだったしムカついたし、てっぺんだけハゲろって思いましたけど。…でもねぇカカシさん、パンツ泥棒してったの、箪笥からだけだったでしょう?だからね、もうあんまり怒ってないんですよ」
おにぎりを袋から出し、お湯を沸かしながらイルカが答える。
イルカが被害に遭っていた…というか今もだが、カカシは眠ってるイルカが穿いているパンツも必ず盗んでいた。
まだ付き合う前、朝起きてパジャマのズボンの中がノーパン状態になっているのに初めて気付いた時は、思わず受け持ちの女子生徒のような悲鳴を上げてしまったものだ。
今ではもう色々諦めて好きにさせているが。
おととい自分のアパートを飛び出した時。
最初のショックが薄れてしまえば、カカシのストーカー状態が、自分の時より遥かに薄っぺらい事に気が付いた。
今までの上っ面をなぞってるだけで、いつもの執着が感じられなかったのだ。
そしてそれは、テンゾウのパンツ盗難が発覚した時には確信に変わった。
心の底から望んでテンゾウを追いかけているのではないと思えたからこそ、イルカは術の解明と解術に集中できたのだった。
「えっ、イルカせんせ、パンツ盗られるの嬉しかったの?」
「そういう意味じゃねぇ!」
イルカは反射的にカカシに頭突きをかました。
そしてそのままカカシの背に両腕を回して抱きつき、ほぼ無いに等しいカカシの匂いを、その首筋から胸いっぱいに嗅ぐ。
こうして密着すると体温が僅かに上がるせいか、カカシの体臭が感じやすくなるのだ。
…最も強く感じられるのは、ぐちゃぐちゃになって抱き合ってる時だけど。
カカシもぎゅうっと抱き返し、イルカの髪に口づけると、そのまま「ごめんね。せんせ、泣かせてごめん」と囁きかけた。
「……見てたんですか」
イルカはちょっときまり悪くてみじろいだが、カカシはがっしりと抱きしめて離さない。
「飛び出してった先生がなんか気になってね。テンゾウ置いて追っかけちゃってた。ふふっ、テンゾウに一目惚れしてたのにねぇ」
「見てたなら慰めて下さいよ。俺が悲しい時は一緒に泣かせてって、あんた前に言ってたじゃないか」
「うん、ごめんね。だから今慰めさせて」
カカシはイルカの髪を撫でると、そのまま引き寄せてキスをした。
こめかみに。目尻に。頬に。
そして唇に。
イルカはうっすらと唇を開き、ぬるりと入り込むカカシの舌を迎え入れた。
「…そういえば!テンゾウさんのパンツはどうしたんですか?」
「あー、あれ?懐に入ってて感じ悪かったから、公園のゴミ箱に捨てちゃった」
ベッドでカカシ流の『慰め』が終わった後、裸のまま俯せで横たわっていたイルカは、持ち上げた頭をぽすんと枕に埋めた。
(…これはテンゾウさんには内緒にしておこう)
即座にイルカは決めた。
今頃ゴミ箱で静かにゴミ収集を待つパンツたちに、心の中でそっと謝る。
今回は任務だったから、多少なりとも報酬が出るだろう。それでこいつが盗んだパンツは必ず弁償させてもらおう。
イルカは静かに枕に誓った。
カカシに頼んだら絶対に弁償しないどころか、テンゾウのパンツを持ち歩いた事に対して、散々文句を言いそうだ。
……盗まれた当人のテンゾウに。
あともう一つ。
ずっと気になっていた事が、イルカにはあった。
あえて問いただす気にもなれないような事だったが、いい機会だから訊ねてみようか。
イルカはまた枕から顔を上げた。
「…ところで今まで盗んだ俺のパンツ、どうなったんですか?」
「え?全部俺の隠れ家に大事にしまってあるよ?ちゃあんと封印の術をかけてあるから、先生にも見つけらんないよ。ちょっと長めの任務に出る時には、新しいのを貰って任務に持ってってるんだけどね」
当然のようににっこりと返され、イルカは笑いがこみ上げてきた。
パンツ盗難にはそういう法則性があったのか。
直近の穿いてたパンツを盗られた時を思い出すと、確かにカカシが任務に出た日の事だった。あれは一週間とかからずに帰還したはずだが。
――これはきっとあれだ。犬が宝物を埋めておくようなもんだ。
忍犬使いだからって、そんな習性まで身に付かなくてもいいのに。
こういう所まで可愛いと思えてしまうんだから、もうしょうがない。イルカはとうの昔に腹を括っていた。
今も全裸のまま、嬉しげにイルカのパンツが並んだ引き出しを物色中のカカシを眺めていると、その引き締まった臀部にぶんぶんと振られる尻尾が見える…気がする。
だが本人がここにいるのに、パンツにばっかり夢中になってる姿はちょっと面白くない。
「カカシさん」
ぱっとカカシが振り返った。
「大好きですよ」
最後の言葉を言い終わる前にカカシが飛びついてきた。
イルカにしか見えない尻尾を、千切れんばかりに振りながら。
【完】
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