【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old
朝だ。
まごうことなき朝がやって来た。
とは言え、薄暗いうちからもう目は覚めていた。
イルカ先生と抱き合った後、なんとか後始末をしたところまでは覚えてるんだけど。
次に気が付いたら、二人でもつれ合って寝ていた。
だ~よね。何だかんだすごい飲んだもんね。
部屋の中には酒の匂いと…ナニとは言えない匂いが充満している。
こんな生々しい理由で確信するのもなんだけど、やっぱり夕べの事は夢じゃなかったんだ!
「イルカ先生、風呂借りてもいいですか~」
イルカ先生はう~んと唸って起きない。
仕方なく勝手に借りる事にして、ざっとシャワーを浴びる。
今日は朝イチで、おとといの任務の追加報告書を受付に出して来なきゃならないのだ。せっかく二人のステキな朝なのに!
身支度を整え終わっても、まだ先生が起きる気配はない。
しょうがなくメモを残して出ようと思ったが、はたして何と書けばいいのやら。愛の言葉を連ねるには、その…根拠がないような気がする。
だって、好きとかなんとか何一つ言えなかったし。…言われなかったし。
考えているうちに間に合わなくなりそうだったので、へのへのもへじマークだけを大きく書いた。
それからちょっと考え、じの点々をハートに書き直し、またちょっと考えて、ハートの部分を丸く塗りつぶした。
おかげででっかいホクロのへのへのもへじになってしまった。もう訳分からん。
イルカ先生を起こさないよう、そぉっとドアを閉めると、アパートの階段を降りる。
ホントに夕べはどうしたんだろう。
まさか。
酔っ払って人肌恋しいが故の、一夜の過ちってやつ!?
いやでも聞けないよね。
ハイその通りです!だからカカシ先生も忘れて下さいね!なんて爽やかに言われたらもう立ち直れないよ、イルカ先生…
悶々としながら、ふらふらとした足どりで本部棟に向かう。
受付に行くと、またイワシ君がいた。
「あれ、イワシ君、どうしたの?もしかして通し?」
「いやぁ、交代のヤツからちょっと遅れるって連絡が来まして。そろそろ来ると思うんっすけどね」
「ふぅん、大変だ~ね」
するとイワシ君がそういえば、と近寄ってきた。
「昨日は大丈夫でしたか?イルカのヤツ酒豪っていうか、大酒かっくらって普通に喋ってたと思ったら、いきなりゴトンって潰れるんですよね!だから何かご迷惑おかけしたんじゃないかと思いまして」
(………え?)
だってイルカ先生、へろへろだったよね?カカシゃんとか言ってたよね?
あれ?どういうこと?
でも、そういえば。
不意にイルカ先生に会った、というか酔っぱらって話してるのを聞いた春雨の夜が、鮮明によみがえる。
あの時は居酒屋で、確かふつうに喋ってたと思ったら、急に声が途切れたんだった。
ーーーそうか、そういう事だったんだ。
内心の動揺を押し隠しながら
「あー、うん、ちょ~っと飲ませ過ぎちゃって。今日はこの書類出したら待機だから後で寄ってみるよ」
と当たり障りのない答を返し、書類を手渡して「んじゃよろしく~」と片手を挙げて去った。
殊更ゆっくり歩いて受付のドアを抜け、廊下を歩き、階段を降りて外に出る。
……もうそろそろいっかな。
ふ………
ふふふふふ……
そっか~~~~。ふぅう~ん。
うふふふふ……
まずい、顔がにやける。
そっか~、あの呂律の回らない喋り方は演技だったのか~。
無駄に優秀な記憶力が、昨日のイルカ先生の様子を再現する。
受付でイワシ君が「あんまり酔っぱらうんじゃねぇぞ、はたけ上忍に失礼だからな」と言った時。
イルカ先生が固まったように見えたのは気のせいじゃなかったのだ。
あれはきっと、イワシ君がイルカ先生の酔い方を説明するのを警戒してたから。あの時説明されてたら、イルカ先生の計画が台無しになってしまうから。
ということは、イルカ先生は自分の酔い方を知ってるんだろう。
だからこそ、本当に酔う前に勝負を仕掛けてきた。
しかもあんな古典的な手管で。
そこまでして俺が欲しかったのか~。そっか~~。
俺に拒否されたら、そのまま忘れたふりでもするつもりだったんだろうか。
それにしても、酔っぱらったふりを見抜けないなんて、俺も相当浮かれてたんだ~ね。
とにかく。
「夕べは酔っぱらって人肌恋しさ故、うっかり一夜の過ち」だった線はこれで消えた。
あんな可愛い手を使ってくるなんて、これからどうしてやろうか。
男前なあの人が捨て身で頑張ってくれたんだから。今度は俺が頑張らな~いと。
ねぇイルカ先生?
【完】
作画 賽ノ目屋 pinさん
スポンサードリンク