【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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魔王から開放されたイルカさんは、洞窟の奥の方の海と繋がった水辺で、身体中にまとわりついたモンスターの粘液を洗い流していた。
それから極端に少ない布地の衣装を整え直し、ローブもきっちりと着込んで僕たちの所に戻ってきた。
そして手にした杖を、まだ死んではいないが、ぐったりと微動だにしない魔王にかざして呪文を唱える。
「ミニマム!」
するとモンスターはブシュウーと音を立てて、みるみる縮んでいった。
僕のレベルが一気に37まで上がったところを見ると、これでもモンスターを討伐したという認識になるらしい。
まぁ確かに、こんなちっちゃくなったモンスターじゃ、たいした悪さもできないだろう。
僕はイルカさんの足元にちんまりと横たわるタコを見下ろした。
あれだけ巨大だったタコは、こびとになる魔法をかけられ、今や握りこぶしにも満たない大きさになっていた。
「イルカちゃんは優しいね。あんなひどい事したモンスターにも情けをかけてあげるなんて」
先輩が兜を外して脇に抱えながら、嫌味のない口調で目を細めて微笑んだ。
「だってこいつは生きるためにこんな事してただけですから。この大きさなら摂取量も少なくて済むし、もう討伐依頼を出されるほどの被害は与えないでしょう。俺はできればモンスターと人間が共存していく道を選びたいんですよ。綺麗事かもしれないけど…」
確かに綺麗事かもしれないけれど、それもこの世界で生きていく者の、一つの考え方だ。
そして僕は、それも悪くないんじゃないかと思った。
今まで勇者はモンスターや魔王を殺す立場に立つのが当たり前だと思ってたけど、それは人間の思い上がりなのかもしれない。
そんなモンスター=悪という思い込みに、イルカさんは違う角度からの見方を教えてくれた。
そうだよな。モンスターだって魔王だって、生きるために必死なんだ。
ただその手段が人間とぶつかるだけであって。
僕がイルカさんにそう言おうとすると、イルカさんが先輩をぎっと睨み付けた。
「…それからそのイルカちゃんっての、止めろって言ってんだろ!そりゃ、いつも助けられてばっかりだけど。そうやって対等に見てくれないから俺は…」
………あぁ。
あぁ、なんだ。そっか、そういうことか。
いつも冷たくしてるけど、イルカさんもきっと先輩のことが。
イルカさんは先輩と並んで戦いたいと思ってるのに、先輩は可愛さのあまりいつも暴走して…
そうやって先輩が甘やかしてばかりいるから、イルカさんが素直になれなくてすれ違っちゃってるのか。
先輩の片想いかと思ってたら、ちゃんと両想いだったんだ。
まだ先輩には伝わってないみたいだけど。
そうか、そ…うなんだ……。
いや待てよ。
さっき先輩が言ってなかったか?
イルカさんが触手に襲われてた時。
「そこがイルカちゃんの好きな所」
すれ違っちゃってばかりの二人なら、なんで先輩がそんな事を知ってるんだ?
まさか……!
僕が二人の方をバッと振り返ると。
「ん…んん……やめ…っ、んぅ…」
先輩とイルカさんは、固く抱き合ってキスしていた。
イルカさんの身体を這い回る先輩の手付きは、さっきの触手なんかよりよっっっぽどいやらしい。
「さっきちゃんとイケなかったでしょ?身体がツラいんじゃない?イルカちゃんは後ろじゃないとイケないもんねぇ」
「バカ、…や、めろって……んぁ…」
あ――――――――、そうなの。
そういう事でしたか。
二人は完全に僕の存在を忘却の彼方に追いやっている。
このままここにいると、さっきの触手プレイなんか目じゃない物を見せつけられそうだ。
僕は「先に外に出てますよ」と一応声をかけて、洞窟の出口へと足早に歩き出した。
後ろからは「あの時俺を呼んだよね。なんで?」とか「もうっ!知りませ…んふ、うぁ…」とかのとんでもなく甘い声が、湿った物音と共に聞こえてくる。
なんだかちょっと胸と股間が痛む気がするけど、これもきっと気のせいだ。
これからもこの二人と旅を続けるなら、こんなシーンは何度となくあるんだろうなぁ。
僕も早く可愛い恋人を見つけよう。
じゃないと戦闘じゃなくて、二人の甘々々々な雰囲気にHPがガリガリと削られてしまう。
ふと足首にヒヤリとした物を感じて見下ろすと、さっきのちびタコがまとわりついていた。
なんだろう、別に体液摂取のために襲う素振りもないし…。
するとちびタコは触手をユラユラと揺らしながら、チラッ、チラッと僕の方に流し目を送ってくる。
これ………
もしかして、あの…求愛ダン…ス?
え、お前メスだったの?
「う……わああああーーーー!!」
違う違う違う僕の恋人は触手なんかじゃない!
断じてちびタコじゃない!!
僕は出口に向かって全速力で走った。
歯を食いしばり、背後にあるいろいろな物を振り切る勢いで走った。
これから絶対可愛い人間の恋人を見つけて、カッコいい勇者テンゾウになってやる!と固く誓いながら。
【完】
それから極端に少ない布地の衣装を整え直し、ローブもきっちりと着込んで僕たちの所に戻ってきた。
そして手にした杖を、まだ死んではいないが、ぐったりと微動だにしない魔王にかざして呪文を唱える。
「ミニマム!」
するとモンスターはブシュウーと音を立てて、みるみる縮んでいった。
僕のレベルが一気に37まで上がったところを見ると、これでもモンスターを討伐したという認識になるらしい。
まぁ確かに、こんなちっちゃくなったモンスターじゃ、たいした悪さもできないだろう。
僕はイルカさんの足元にちんまりと横たわるタコを見下ろした。
あれだけ巨大だったタコは、こびとになる魔法をかけられ、今や握りこぶしにも満たない大きさになっていた。
「イルカちゃんは優しいね。あんなひどい事したモンスターにも情けをかけてあげるなんて」
先輩が兜を外して脇に抱えながら、嫌味のない口調で目を細めて微笑んだ。
「だってこいつは生きるためにこんな事してただけですから。この大きさなら摂取量も少なくて済むし、もう討伐依頼を出されるほどの被害は与えないでしょう。俺はできればモンスターと人間が共存していく道を選びたいんですよ。綺麗事かもしれないけど…」
確かに綺麗事かもしれないけれど、それもこの世界で生きていく者の、一つの考え方だ。
そして僕は、それも悪くないんじゃないかと思った。
今まで勇者はモンスターや魔王を殺す立場に立つのが当たり前だと思ってたけど、それは人間の思い上がりなのかもしれない。
そんなモンスター=悪という思い込みに、イルカさんは違う角度からの見方を教えてくれた。
そうだよな。モンスターだって魔王だって、生きるために必死なんだ。
ただその手段が人間とぶつかるだけであって。
僕がイルカさんにそう言おうとすると、イルカさんが先輩をぎっと睨み付けた。
「…それからそのイルカちゃんっての、止めろって言ってんだろ!そりゃ、いつも助けられてばっかりだけど。そうやって対等に見てくれないから俺は…」
………あぁ。
あぁ、なんだ。そっか、そういうことか。
いつも冷たくしてるけど、イルカさんもきっと先輩のことが。
イルカさんは先輩と並んで戦いたいと思ってるのに、先輩は可愛さのあまりいつも暴走して…
そうやって先輩が甘やかしてばかりいるから、イルカさんが素直になれなくてすれ違っちゃってるのか。
先輩の片想いかと思ってたら、ちゃんと両想いだったんだ。
まだ先輩には伝わってないみたいだけど。
そうか、そ…うなんだ……。
いや待てよ。
さっき先輩が言ってなかったか?
イルカさんが触手に襲われてた時。
「そこがイルカちゃんの好きな所」
すれ違っちゃってばかりの二人なら、なんで先輩がそんな事を知ってるんだ?
まさか……!
僕が二人の方をバッと振り返ると。
「ん…んん……やめ…っ、んぅ…」
先輩とイルカさんは、固く抱き合ってキスしていた。
イルカさんの身体を這い回る先輩の手付きは、さっきの触手なんかよりよっっっぽどいやらしい。
「さっきちゃんとイケなかったでしょ?身体がツラいんじゃない?イルカちゃんは後ろじゃないとイケないもんねぇ」
「バカ、…や、めろって……んぁ…」
あ――――――――、そうなの。
そういう事でしたか。
二人は完全に僕の存在を忘却の彼方に追いやっている。
このままここにいると、さっきの触手プレイなんか目じゃない物を見せつけられそうだ。
僕は「先に外に出てますよ」と一応声をかけて、洞窟の出口へと足早に歩き出した。
後ろからは「あの時俺を呼んだよね。なんで?」とか「もうっ!知りませ…んふ、うぁ…」とかのとんでもなく甘い声が、湿った物音と共に聞こえてくる。
なんだかちょっと胸と股間が痛む気がするけど、これもきっと気のせいだ。
これからもこの二人と旅を続けるなら、こんなシーンは何度となくあるんだろうなぁ。
僕も早く可愛い恋人を見つけよう。
じゃないと戦闘じゃなくて、二人の甘々々々な雰囲気にHPがガリガリと削られてしまう。
ふと足首にヒヤリとした物を感じて見下ろすと、さっきのちびタコがまとわりついていた。
なんだろう、別に体液摂取のために襲う素振りもないし…。
するとちびタコは触手をユラユラと揺らしながら、チラッ、チラッと僕の方に流し目を送ってくる。
これ………
もしかして、あの…求愛ダン…ス?
え、お前メスだったの?
「う……わああああーーーー!!」
違う違う違う僕の恋人は触手なんかじゃない!
断じてちびタコじゃない!!
僕は出口に向かって全速力で走った。
歯を食いしばり、背後にあるいろいろな物を振り切る勢いで走った。
これから絶対可愛い人間の恋人を見つけて、カッコいい勇者テンゾウになってやる!と固く誓いながら。
【完】
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