【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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ずり落ちそうな買い物袋を片手に持ち直し、胸くらいの高さの木戸を開ける。門を抜けると、ほんの少しだけ抵抗を感じてすぐに消えた。
この門には特殊な結界が張ってあって、許可なく足を踏み入れた者は次の一歩目には例外なく門の外側に向かって踏み出すことになり、決して内側には入れない。
家主のサクモさんとカカシ、三代目や四代目ご夫妻、あとうちの父ちゃん母ちゃんなど、ごく一部の人間を除いては。
俺はこの門を抜ける度に、そのごく一部に入れてもらえてることに優越感を覚える。

「こんにちはー!お邪魔しまーす」

これまた高度な術のかかった合鍵で玄関を開け、勝手知ったる家の中を真っ直ぐ台所に向かった。
挨拶はしたけど、二人とも各々の任務でまだ帰ってないのは知っていた。
ただ、サクモさんが中期任務からそろそろ帰還すると、雑用を頼まれた時に四代目に聞いたので、冷蔵庫の中身を補充にきたのだ。ついでに帰ってすぐ食べられるような、消化のいい物も作っておこうかと。
冷凍しとけば多少遅れても大丈夫だろう。カカシの方が先に戻るかもしれないけど、こっちは先週末に会ったばっかりだ。会ったっていうか…

とにかく米を炊いて、あとはサクモさんの好きな季節の野菜の炊き合わせと、魚の煮付けも作っておこう。任務の後は普通食は胃に重いから、あっさりとした味付けで。
サクモさんはまた「イルカ君のご飯を食べると、帰ってきたなぁと思うよ」と、あの優しい笑顔を向けてくれるだろうか。

――俺は、サクモさんに片想いをしていた。
たぶん恋がどういうものなのかも知らない頃から、ずっと。


俺はベストを脱いで椅子の背にかけると腕まくりをした。米を研いでざるにあけてから野菜の下処理をして鍋に仕込み、魚の煮付けに取り掛かると同時に炊飯器のスイッチを押す。
流しの下の扉からみりんを取り出して立ち上がると、いきなり背後から抱き付かれた。
誰だと問うまでもない。
うなじをふわふわとくすぐる髪の毛先と、背中に顔を押し付けて匂いを嗅いでる感触と、抱擁というよりは一分の隙もない拘束と。
…それから、尻の下の方に押し付けられる塊と。
俺はほとんどため息のように、背後に向かって声をかけた。

「…おかえり、カカシ」
「ただ~いま、俺のイルカ」



吐く息が熱い。
身体中どこもかしこも熱い。
なのに俺の下っ腹に突っ込まれた固いモノは、もっと熱を発してる。
カカシに引きずられるように連れ込まれた隣の居間の畳で、俺はうつ伏せになって腰だけを高く上げさせられていた。
支給服は胸元まで捲り上げられ、ズボンとパンツは膝下でぐしゃりと丸まり。
カカシは激しく腰を打ちつけながら、俺の背中にキスをしまくっていた。そしてキスと荒い息の合間に「イルカ、イルカ」と呼びかけてくる。
もうすっかり馴染んでしまったカカシのモノの感触にちょっぴり泣きたくなるが、後ろで覚え始めてしまった気持ちよさがそれを上回った。するとカカシが前に手を伸ばしてきて、俺のモノを扱き始めた。

「いいよ!俺のは…っ」
「ダメ。一緒にイきたい」

俺のを握る手がほんの少しキツくなり、動きが早くなる。とたんに追い上げられる感覚に、俺はだらしなく声をあげてしまった。

「…ぁ、あ、あ……ぅあっ」
「…ん、くぅ」

俺が放つと中にもじわっという生暖かい物が広がる感覚があった。結局宣言通り、ほぼ同時にイってしまった。
二人で荒い息を吐くに任せ、重なったまま転がる。先週末にカカシと会った時とほとんど同じ展開だ。
あの時連れ込まれたのは居間じゃなくて、任務帰りの林の中だったけど。その前は本部棟のトイレだったし、その前の前は第六演習場だった。夜這いにはもうウンザリするほどしょっちゅう来てる。

「なんでカカシはいっつも俺にサカるんだよ……だいたいお前は!まだ十四のガキだろうが!」

…そう。
カカシはまだ十四だ。それで俺は、四つも下のガキにいいようにヤられている。
まだ華奢と言ってもいいような、こんな細っこい肩と薄い身体つきのガキに。それなのにアレだけは華奢じゃない。ちくしょう不公平だ。
俺が中忍だからか?
これがみんながよく言ってる、埋めようのない階級差ってやつなのか?

「ガキでも上忍だもんね。それに房術も童貞のイルカより全然上手いじゃない。今だってきゅうきゅう締め付けながらあんあん言っ…」
「黙れエロガキっ!」

クソ生意気な上忍様に思いっきりゲンコツをお見舞いすると、怠い身体を無理やり起こして、あちこち捲れ上がったりずり下ろされたりした支給服を直した。

「え~、もう終わりなの~?もっとしようよイルカ~」

任務帰りでほとんど装備くらいしか外してないカカシが、寝っ転がりながら駄々をこねる。
セリフの内容さえ違えば、微笑ましくなるほど可愛らしいのに。

「うるさい!俺はメシ作ってたんだよ!せっかく奮発して金目鯛を買ったのに…」
「煮付けならもう出来てるよ。仕込んでさっき火も止めといた。…ねぇ、それって…俺のため…?」
「サクモさんのためだよ!もうすぐ帰還するっていうから、久しぶりに手料理を食いたいかと思って…ってカカシ、いつ仕込みなんかしたんだ?」
「………ふうん、そう。魚はさっき料理の途中みたいだったから、影分身出してやらせといたの。…それよりさ。俺さっき中に出しちゃったんだよね~。ちゃんと掻き出さなきゃ、お腹壊すよ?」

いつの間に影分身なんか出したんだ?さっきの拘束といい、無駄に上忍スキルを連発しやがって。
俺がムッとしてると、それを遥かに上回る不機嫌全開なオーラを発しながら、カカシが身体を起こした。
にっこりと笑ってるけど、小さい頃からカカシを知ってる俺には、悪魔的にしか見えない微笑み。
みんなカカシを綺麗な顔だと持て囃すしハンパなくモテるけど、俺は騙されない。アレは何かに狙いを付けた猛禽類の眼だ。
何かを具体的に言うと……俺の尻。
三代目にも褒められた(と俺は思ってる)得意の逃げ足で部屋を飛び出そうとしたけど、あっさりと腰を掴まれた。

「ほら、俺がやってあげるから…ね?」

せっかく穿いたズボンを、パンツごとずるりと脱がされる。
すかさず侵入してきたカカシの指が、ぐちゃぐちゃと音を立てて中をかき回した。

「んあ…っ」

明らかに意図的に一点を責める指に、まだ火照りが残る身体は呆気なく主導権を明け渡す。

「うぁ…後始末、は…?」
「ん~、これが終わったら」

そのあと台所と居間の境目で二回だか三回だかヤられ、二人で冷めた金目鯛の煮付けと炊き合わせを食べた。
…結局、サクモさんは帰ってこなかった。



数日後、今度こそサクモさんが帰ってくるとカカシが教えてくれたので、一緒に買い物に行った。
こないだの仕返しに米十キロを含む荷物を全部持たせたけど、カカシは全然堪えた様子もなくニコニコしている。ムカついたので俺だけアイスと鯛焼きを買って食べながら歩いてると、俺と同い年くらいのくの一たちが話しかけてきた。

「やだぁカカシ君、今日もカワイイ~!どう、お姉さんたちとこれから遊ばない?」
「…誰あんたたち」
「やだぁ、カカシ君ったらぁ。忘れちゃったのぉ?」

またか。
カカシと出かけると、だいたいいつもこうだ。俺は空気、もしくはその辺の樹木と同じ扱いになる。
なんだか更にムカつくけど、俺は気にしてませんよ~、全っ然ですよ~という風に「先行ってるぞ」と、カカシの顔も見ずに声をかけて立ち去ろうとした。
するとチラチラと俺を気にしながら喋ってたカカシが、慌てて追っかけてくる。

「なんだよ、あの可愛いくの一たちと遊びに行くんじゃなかったのかよ」
「可愛い?どこが!クネクネしてタコみたいじゃん」

タコ。必死に媚びを売ってるくの一をタコ呼ばわり!
あんな尊いおっぱいのお姉さま方なのに、これだからモテるヤツは!と憤慨したけど。

「タコ………ぶははははっ!タコ!!」

赤く彩られ、誘うように尖らせてたぽってりした唇が、途端にタコの口に変換されてしまった。
クネクネと手足を動かして「カカシくぅん」と誘うタコが二体。
しかも立派なおっぱい付き。

「…そんな爆笑して、イルカの方が失礼じゃないの」

しばらく笑いが止まらなかったけど、そのあと巨乳がいかに男にとって尊いかを、滔々とカカシに諭しながら家に向かった。
おっぱいの良さが分からないなんて、上忍とはいえまだまだお子ちゃまなんだろう。だから俺の尻なんかに欲情するんだ。
あからさまに興味なさそうなカカシに一方的に喋りかけながら家のそばまでくると、木戸が少し開いていた。
誰かお客さんらしいけど、中まで入れるなんて珍しい。暗部の人かミナトさん…四代目でも来てるんだろうか。
木戸の外から覗いてみると、サクモさんと一人のくの一が玄関先で立ち話をしていた。
さっきのくの一たちとは格の違う美人だ。
指先まで色気を意識した完璧な立ち居振舞いの、完成された武器としての、くの一。

ただの立ち話なら任務の事かなと思うけど、それにしては異常に距離が近い。そのくの一はほとんど内緒話をするように顔を寄せていた。
しかもさりげなく手がサクモさんの左腕に触れている。くの一の思惑は何であれ、サクモさんがあそこまで間合いに入れるなんて…
彼のような超一流の忍びは、よほどのことがない限り他人を間合いに入れたりなんかしない。
あるいは…よほどの気を許した人でなければ。
俺はこの木戸を自由に通れるからと浮かれてたけど、とんでもない勘違いだ。あのくの一は、その気になればいつでもそういう存在になれる。
この木戸を自由に通り、サクモさんの隣に、腕の中に収まることができる。
親しい友人の息子で、息子の友人というだけの俺とは違って。

身体中の血液が全部足元に落っこっちまったような気がして、思わず足が一歩後ろに下がった。
「カカシ…その荷物は全部冷蔵庫に入れといて」とうわ言のように言うと、「え、米も?」と聞き返すカカシの口に食いかけの鯛焼きを押し込んで、その場から逃げるように走り出した。



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