【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old
『俺ん家には妖精がいる…らしい。』
中忍アパートのボロい玄関を開けたとたん、明らかに留守中に人が出入りした気配がする。特に寝室の方から。
間違いない。これは……
(……来たな)
俺はかねてより計画していた事を実行するため、細心の注意を払ってそうっと印を組み上げた。
寝室(というほど立派なもんじゃないけど、寝る部屋だから寝室だ)に一歩足を踏み入れて、異変があると分かっていたにも関わらず仰天した。
六畳の狭い部屋には、これでもかというくらいにベッドが主張して鎮座している。
「俺はキングサイズだぜ!ベッドの王様だぜ!どうだ!」と。
それにセッティングされたカバーや布団類も、一目見ただけで俺にさえも最高級品と分かる。
ふかふかの掛け布団と枕は羽毛だろうか。だがこのしっとりと吸い付くような手触りは、絹のカバーじゃなかろうか。
しかもこの匂い……
これは間違いなくおひさまの光と熱をたっぷり吸い込んだ「幸せなふかふかお布団の匂い」だ。
ところでこの馬鹿でかいベッド、搬入はどうしたんだろう。そりゃあ部屋の空気も異常を感じるほど動く訳だよな。
いったいどうやってこれだけの物を準備したのだろう。普通に考えたら無理がある。
もしかして今回の妖精さんは、お布団の……
「…おかしいって分かってたのに、ここに入っちゃったの?なんで先生はそんな無防備なのかなぁ」
バッと振り返ると、例の妖精さんが退路を断つように後ろに立っていた。
それはまぁ予想してたんだけど、妖精さんの出で立ちには度肝を抜かれた。
「アンタ、それ…その格好!どうしたんだよ!?」
妖精さんの頭のてっぺんから首まではいつも通り、妖精さんの標準装備らしきマフラーだ。
……だがその下が。
なんと、コートを着ている!!!
いや人としては当たり前なんだけども!
妖精さんはいつも裸マフラーがベースだから、あの全身の筋肉が洋服で隠されてると強烈な違和感を覚えてしまう。
あ、もしかして。
「…布団の妖精さんはコートを着るもんなのか?」
はああああぁぁ~~、と妖精さんが深く長いため息をついた。
そして疲れたように「…うん、そうなんじゃない?」と答えてくれる。
まぁ、そうだよな。あれだけの重労働をこなしたら、妖精さんでも疲れるだろう。
―――任務後なら、特に。
妖精さんがいきなり背後に向かって身を翻しながら、俺を守るように構える。
一切無駄のない動きだ。
妖精さんらしいぼやんとした雰囲気はかき消され、瞬時に彼が纏ったのは百戦錬磨の戦忍のオーラだった。
その身のこなしを見ながら俺は、やっぱりと確信した。
そして妖精さんは、背後に現れた者…はたけカカシと対峙していた。
「…お前は誰だ」
「妖精さんはこの方を知らないんですか?有名な方なのに。斜めの額宛に覆面に銀髪。木の葉の者なら、例え妖精さんでもみ~んな知ってますよ」
俺の問いに重ねてはたけ上忍が口を開く。
「この姿の人物に誰だと問えるのは、アンタだけですよ……はたけ上忍」
はたけ上忍は変化を解いて元の姿に戻った。
俺の…うみのイルカの姿に。
正確に言うと、うみのイルカの影分身に。
そして用済みの影分身が煙を上げて消える。
俺は新米とはいえ、アカデミー教師だ。アカデミーで卒業試験になってるような影分身の術なら、それなりに自信がある。
例えば、思いもよらないタイミングでいきなり現れた自分の偽者に動揺した上忍を、ほんの一瞬騙せるくらいには。
今までの妖精さんの下手くそな鼻唄。
ごめ~んねという言い回し。
どちらもその気になれば隠しておけるはずの特徴だった。
はたけ上忍ほどの凄腕な忍びが、たかだか中忍の俺に見破られるようなヘマをする訳がない。
意識的にやったのか、無意識に気付いてほしいと思ってたのか。
どっちにせよ、めんどくさい拗らせ方をする人だ。まぁ、変態の考えてることなんか、永遠に理解できないだろうが。
俺は深々とため息をつくと、変態上忍に投げやりな言葉をかけた。
「さあ、もういい加減その変化を解いて下さいよ。アンタの変化だって知った今でも分かりませんけどね。さすが上忍の術は違いますね」
「………よ」
「え?」
「違~うよ。これは変化じゃなくて、変装。だからバレないと思ったんだけどね…」
そう言って妖精さん…はたけ上忍、いや変態でいいだろう、は「ちょっと洗面所貸してね」と去っていった。
ジャージャーと水音が響いてくる。
そしてしばらくして戻ってきたはたけ上忍を見て、俺はポカンと口を開けて固まった。
「…何よ」
コートとマフラーは身に着けたままだが、銀色に輝く髪も、それを決まり悪そうにがしがしと掻く仕草も確かにはたけ上忍だ。
でも……
「あ……アンタ、それ……その顔…」
指を差したまま、ぱくぱくと口を動かすが、あまりの衝撃にまた絶句する。
だって……
なんだよこの破壊的なまでに攻撃的な美形!!
なんつーか、こう……
「すんげぇキレイ……」
とたんにはたけ上忍の超絶美しい顔がニヤリと歪む。
まるで美しい悪魔のように。
「ふうん?すんげぇ好みなんだ、俺の顔」
ちくしょう、しまった!
自慢じゃないが俺は身の程知らずなくらいの面食いなんだよ。
俺の不用意な一言で、さっきまでの優位があっという間に逆転する。
はたけ上忍が一瞬で間合いを詰めて、俺の目の前に立った。
「どの辺が好み?近くでもっとよく見てよ」
ずいっと顔を近付けてくるので思わず後ずさると、膝裏にベッドの縁が当たって布団の上に引っくり返ってしまう。
するとはたけ上忍が覆い被さってきて、鼻がくっつくほど顔を寄せる。
「ねえ、この顔がいいの?」
声まで脳髄に響くほど甘い。
「それならもっと早く見せちゃえば良かったね。イルカせんせだけに、ホントの俺を」
ダメだ。
もうこれ以上は。
俺はぎゅっと目を瞑った。
頭の中のどっかで何かがガラリと崩れた音がする。たぶん、最後の砦みたいなもんが。
目の前の男にもそれが聞こえたんだろうか。
まるでそれが合図だったかのように、唇が触れる。
「遅いよ。もう堕ちてるよ…せんせ」
…分かってるよ。
そんなのとっくに分かってる。
俺の舌の上で、はたけ上忍の舌がぴちゃりと音を立てた。そのまま下半身の動きを模したように出し入れをする。
同時に俺の中に挿入ったモノも、同じ動きを始めた。
いい加減気付けよ。俺も、アンタも。
アンタはもう、とっくに俺の一番深い所に挿入り込んでるじゃないか。
「ところでさ……結局妖精さんって何なのよ」
俺を後ろから抱き込み、まだ元気いっぱいな下半身を押し付けながら、はたけ上忍が囁きかけてくる。
「秘密です」
「ええ~!ズルい、何それ!俺にも教えてよ」
「秘密です」
そうだ。アンタには秘密なんだよ。
そうやって少しは悩めばいい。俺が散々悩んだように。
はたけ上忍が俺にストーカーじみた行為を繰り返すのは何故なのか。いきなり現れた妖精さんは何なのか。その妖精さんとはたけ上忍の共通点を、信じがたくも気付いてしまった俺の苦悩とか。
それで出た結論が、更に信じがたいことに俺への好意じゃないかと辿り着いた時の驚きとか。
肝心なことを言わずに暴走しまくって俺を悩ませた仕返しにしちゃ、可愛いもんだろ?
俺だけの妖精さんが、う~とか、あ~とか唸ってるのを背中で聞きながら、俺はこっそりニヤリとした。
妖精さんは親切だけどイタズラ好きで、ちょっぴり意地悪なものなんだよ。それで何かをしてもらったら、お礼をしなければならない。
だいぶ前にアカデミーの図書室で子供たちに読み聞かせた本を思い出す。
いずれ何かをしてやるつもりだし、そのお礼にアンタを丸ごと貰うつもりではいるけど。
とりあえず今のところは意地悪だけしてやろう。
アンタが俺だけの妖精さんなら、俺だってアンタだけの妖精さんになる権利はあるはずなんだから。
【完】
中忍アパートのボロい玄関を開けたとたん、明らかに留守中に人が出入りした気配がする。特に寝室の方から。
間違いない。これは……
(……来たな)
俺はかねてより計画していた事を実行するため、細心の注意を払ってそうっと印を組み上げた。
寝室(というほど立派なもんじゃないけど、寝る部屋だから寝室だ)に一歩足を踏み入れて、異変があると分かっていたにも関わらず仰天した。
六畳の狭い部屋には、これでもかというくらいにベッドが主張して鎮座している。
「俺はキングサイズだぜ!ベッドの王様だぜ!どうだ!」と。
それにセッティングされたカバーや布団類も、一目見ただけで俺にさえも最高級品と分かる。
ふかふかの掛け布団と枕は羽毛だろうか。だがこのしっとりと吸い付くような手触りは、絹のカバーじゃなかろうか。
しかもこの匂い……
これは間違いなくおひさまの光と熱をたっぷり吸い込んだ「幸せなふかふかお布団の匂い」だ。
ところでこの馬鹿でかいベッド、搬入はどうしたんだろう。そりゃあ部屋の空気も異常を感じるほど動く訳だよな。
いったいどうやってこれだけの物を準備したのだろう。普通に考えたら無理がある。
もしかして今回の妖精さんは、お布団の……
「…おかしいって分かってたのに、ここに入っちゃったの?なんで先生はそんな無防備なのかなぁ」
バッと振り返ると、例の妖精さんが退路を断つように後ろに立っていた。
それはまぁ予想してたんだけど、妖精さんの出で立ちには度肝を抜かれた。
「アンタ、それ…その格好!どうしたんだよ!?」
妖精さんの頭のてっぺんから首まではいつも通り、妖精さんの標準装備らしきマフラーだ。
……だがその下が。
なんと、コートを着ている!!!
いや人としては当たり前なんだけども!
妖精さんはいつも裸マフラーがベースだから、あの全身の筋肉が洋服で隠されてると強烈な違和感を覚えてしまう。
あ、もしかして。
「…布団の妖精さんはコートを着るもんなのか?」
はああああぁぁ~~、と妖精さんが深く長いため息をついた。
そして疲れたように「…うん、そうなんじゃない?」と答えてくれる。
まぁ、そうだよな。あれだけの重労働をこなしたら、妖精さんでも疲れるだろう。
―――任務後なら、特に。
妖精さんがいきなり背後に向かって身を翻しながら、俺を守るように構える。
一切無駄のない動きだ。
妖精さんらしいぼやんとした雰囲気はかき消され、瞬時に彼が纏ったのは百戦錬磨の戦忍のオーラだった。
その身のこなしを見ながら俺は、やっぱりと確信した。
そして妖精さんは、背後に現れた者…はたけカカシと対峙していた。
「…お前は誰だ」
「妖精さんはこの方を知らないんですか?有名な方なのに。斜めの額宛に覆面に銀髪。木の葉の者なら、例え妖精さんでもみ~んな知ってますよ」
俺の問いに重ねてはたけ上忍が口を開く。
「この姿の人物に誰だと問えるのは、アンタだけですよ……はたけ上忍」
はたけ上忍は変化を解いて元の姿に戻った。
俺の…うみのイルカの姿に。
正確に言うと、うみのイルカの影分身に。
そして用済みの影分身が煙を上げて消える。
俺は新米とはいえ、アカデミー教師だ。アカデミーで卒業試験になってるような影分身の術なら、それなりに自信がある。
例えば、思いもよらないタイミングでいきなり現れた自分の偽者に動揺した上忍を、ほんの一瞬騙せるくらいには。
今までの妖精さんの下手くそな鼻唄。
ごめ~んねという言い回し。
どちらもその気になれば隠しておけるはずの特徴だった。
はたけ上忍ほどの凄腕な忍びが、たかだか中忍の俺に見破られるようなヘマをする訳がない。
意識的にやったのか、無意識に気付いてほしいと思ってたのか。
どっちにせよ、めんどくさい拗らせ方をする人だ。まぁ、変態の考えてることなんか、永遠に理解できないだろうが。
俺は深々とため息をつくと、変態上忍に投げやりな言葉をかけた。
「さあ、もういい加減その変化を解いて下さいよ。アンタの変化だって知った今でも分かりませんけどね。さすが上忍の術は違いますね」
「………よ」
「え?」
「違~うよ。これは変化じゃなくて、変装。だからバレないと思ったんだけどね…」
そう言って妖精さん…はたけ上忍、いや変態でいいだろう、は「ちょっと洗面所貸してね」と去っていった。
ジャージャーと水音が響いてくる。
そしてしばらくして戻ってきたはたけ上忍を見て、俺はポカンと口を開けて固まった。
「…何よ」
コートとマフラーは身に着けたままだが、銀色に輝く髪も、それを決まり悪そうにがしがしと掻く仕草も確かにはたけ上忍だ。
でも……
「あ……アンタ、それ……その顔…」
指を差したまま、ぱくぱくと口を動かすが、あまりの衝撃にまた絶句する。
だって……
なんだよこの破壊的なまでに攻撃的な美形!!
なんつーか、こう……
「すんげぇキレイ……」
とたんにはたけ上忍の超絶美しい顔がニヤリと歪む。
まるで美しい悪魔のように。
「ふうん?すんげぇ好みなんだ、俺の顔」
ちくしょう、しまった!
自慢じゃないが俺は身の程知らずなくらいの面食いなんだよ。
俺の不用意な一言で、さっきまでの優位があっという間に逆転する。
はたけ上忍が一瞬で間合いを詰めて、俺の目の前に立った。
「どの辺が好み?近くでもっとよく見てよ」
ずいっと顔を近付けてくるので思わず後ずさると、膝裏にベッドの縁が当たって布団の上に引っくり返ってしまう。
するとはたけ上忍が覆い被さってきて、鼻がくっつくほど顔を寄せる。
「ねえ、この顔がいいの?」
声まで脳髄に響くほど甘い。
「それならもっと早く見せちゃえば良かったね。イルカせんせだけに、ホントの俺を」
ダメだ。
もうこれ以上は。
俺はぎゅっと目を瞑った。
頭の中のどっかで何かがガラリと崩れた音がする。たぶん、最後の砦みたいなもんが。
目の前の男にもそれが聞こえたんだろうか。
まるでそれが合図だったかのように、唇が触れる。
「遅いよ。もう堕ちてるよ…せんせ」
…分かってるよ。
そんなのとっくに分かってる。
俺の舌の上で、はたけ上忍の舌がぴちゃりと音を立てた。そのまま下半身の動きを模したように出し入れをする。
同時に俺の中に挿入ったモノも、同じ動きを始めた。
いい加減気付けよ。俺も、アンタも。
アンタはもう、とっくに俺の一番深い所に挿入り込んでるじゃないか。
「ところでさ……結局妖精さんって何なのよ」
俺を後ろから抱き込み、まだ元気いっぱいな下半身を押し付けながら、はたけ上忍が囁きかけてくる。
「秘密です」
「ええ~!ズルい、何それ!俺にも教えてよ」
「秘密です」
そうだ。アンタには秘密なんだよ。
そうやって少しは悩めばいい。俺が散々悩んだように。
はたけ上忍が俺にストーカーじみた行為を繰り返すのは何故なのか。いきなり現れた妖精さんは何なのか。その妖精さんとはたけ上忍の共通点を、信じがたくも気付いてしまった俺の苦悩とか。
それで出た結論が、更に信じがたいことに俺への好意じゃないかと辿り着いた時の驚きとか。
肝心なことを言わずに暴走しまくって俺を悩ませた仕返しにしちゃ、可愛いもんだろ?
俺だけの妖精さんが、う~とか、あ~とか唸ってるのを背中で聞きながら、俺はこっそりニヤリとした。
妖精さんは親切だけどイタズラ好きで、ちょっぴり意地悪なものなんだよ。それで何かをしてもらったら、お礼をしなければならない。
だいぶ前にアカデミーの図書室で子供たちに読み聞かせた本を思い出す。
いずれ何かをしてやるつもりだし、そのお礼にアンタを丸ごと貰うつもりではいるけど。
とりあえず今のところは意地悪だけしてやろう。
アンタが俺だけの妖精さんなら、俺だってアンタだけの妖精さんになる権利はあるはずなんだから。
【完】
スポンサードリンク