【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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10月に入り、朝晩は随分と冷え込むようになった。
寒さのあまり目が覚めた俺のカラダに巻きついているのは夏物のタオルケットで、俺は忙しさにかまけて家事をさぼっていた自分を少し恨んだ。
「うー……さみぃ。今何時だ?」
目覚し時計はまだ鳴っていないから、もうちょっとゆっくり出来るのだろうけど。
時計を見ようと動かした目が、枕元のゴミ箱に捨てられた一冊の雑誌を捉えた。
『恋占い 2016 ~アナタの恋かなえてみせます~』
これは昨夜立ち寄った書店で衝動的に買った女性誌で、帰宅してこれまた衝動的にゴミ箱につっこんだ代物だ。
「なぁ~に考えてたんだろなぁ、俺とカカシさんがどうにかなるはずないってのに」
俺の片思いの相手は里の看板忍者はたけカカシで、困ったことに階級の差はあるくせに、性別の差がない。
だから、俺はこの恋をとっくの昔にあきらめて……いや、でも正直なところあきらめ切れないんだよなぁ。
並んで歩いていると、カカシさんは肩が当たるほど距離をつめてくる。
一緒に呑みにいくと、料理を取り分けるカカシさんの手が俺に手の甲に当たったりする。
こんな触れあいがわりと頻繁にあるもんだから、俺はひそかにカカシさんは男でもイケるんじゃないかと思っていて。
それがカカシさんをあきらめきれない理由のひとつ。
「コレ、雑誌のクセに一楽ラーメン2杯分もしたんだよな。読まずに捨てるのは流石にもったいねぇか……」
そんな言い訳で自分の本心をごまかしながら、俺は恐る恐る雑誌に手を伸ばした。
何気なくめくったページに書かれていた文字は。
「火の国の女性1000人にききました! 木の葉の里の抱かれたい忍ランキング 1~100位まで一挙公開!」
――なっ!? 女って怖い! エゲツない!! ちょっとまてよ中身と外見違うじゃねぇか。占いの本じゃなかったのかよ!!
そうつっこみながらも俺も男だから自分が何位なのか非常に気になります。
木の葉の忍は暗部を除くと120名余り。
そのうち男盛りの忍びの数はそう多くないから、控えめにいって俺は50位前後かな?
―― ん? 50位はエビス先生。じゃぁ俺は30位くらいか? ん!? 30位、森乃イビキさん!? え? じゃぁ俺はまさか、20位くらい? あ。マイト=ガイさん。
どきどきしながら自分の名前を探して順位をたどっていく。
俺って自覚ないだけで、女の人にモテてたのか!? まさかベスト20位に入っているなんて、それはそれでちょっと嬉しい。
――18位 猿飛ヒルゼン、じぃちゃんやるな。 ほぅアスマ兄ちゃんは10位か
ああ。このくらいから俺はおかしいって思ってたさ。
じぃちゃんはともかく、アスマ兄ちゃんのほうが俺よりずっとカッコイイからな。
でもな。でもなぁあああああああああ!!!
うみのイルカ●ピーッ●位(←自主規制)ってなんだよぉおお!
俺ってそんなにイケてないか!?
カカシさんは2位のテンゾウさんに大差をつけて、堂々の1位だった。
1位のカカシさんと●ピーッ●位の俺……。
はい。どう考えたって釣り合いません。
カカシさんがホモだったとしても俺にチャンスはありません!!
無理です。ムリムリ、基本スペック違いすぎ!!!
俺は盛大にやさぐれた。
やっぱり読むんじゃなかったって思うけど、こうなったらヤケッパチ根性で最後まで読んでやる!!
そしたら、もっとエゲツない企画を見つけてしまいました。
女ってホント怖い。
そのページには、カカシさん、テンゾウさん、イタチさん、ゲンマさん、シカクさんの上半身裸の写真がばばん!と見開きで印刷されていて、その下に『1位から5位の忍の攻略法 ~出会いから枕を交わすまで~』なんてピンク色の文字が躍っている。
なんでも当代きっての占い師が、抱かれたい忍上位5名との相性を12星座総当たりで占い、ベッドインまでの戦略をアドバイスしているという恐ろしい企画だ。
雑誌を見ていると闘志がムラムラと、いや、まてよ? ムラムラするのは下半身で、メラメラするのが闘志だな。よし! 仕切り直して。
この雑誌を見ていると俺の下半身がムラムラしてきた! ってアレ? ま、まぁいいか。
これを読んだ木の葉の女たちが、カカシさんとの初夜を目指して彼に突撃するというのなら、俺だって突撃してやるさ!!
カカシさんが誰かのものになるのを、ただ指をくわえてみてるだけなんて男がすたるだろ!
ちなみに、1位のカカシさんと俺の星座(ふたご座)の相性は、最高。
『彼からの誘いに積極的になりましょう。どんなことでも決して拒んではいけません。
一度カラダをつなげてしまえば、カカシさんはあなたから離れられなくなるはず。
ラッキーデイは、10月8日。
ラッキーアイテムは、大量のティッシュ 日本酒』
だ、そうだ。
ラッキーアイテムが大量のティッシュとは、また妙に生々しいな。
はぁ……そういえば今日、10月8日だったなぁ。
ここで、ジリリリリリリリリリリリ! と目覚まし時計が鳴ったから、俺は布団からモゾリと起き出して出勤の準備を始める。
今日はアカデミーの後に受付に入るからそこでカカシさんと会えるかもしれない。
もし会えたら居酒屋に誘って、日本酒のんで。それで、ティッシュはどうしよう??
そんなことを考えていたら、あやうく遅刻しそうになった。
結局、本日非番だったカカシさんとは受付で会えなかったけれど、ラッキーなことに今日は残業はナシ。
とびきり美味しい日本酒と大量のティッシュがおいてある居酒屋とカカシさんを探して、呑みに行こう。
そんなことを考えて受付から出ると、カカシさんの声が聞こえてきた。
「……あれ、イルカ先生もう上がり?」
さすがは10日8日。
めちゃくちゃラッキーだ。
「あ! カカシさん! はい、今日は珍しく残業もなくて」
「そうなんだ……あっ、じゃあさ、これからうち来ない? ちょっとねぇ、いい酒を手に入れたのよ」
ま、じ、か、よ。
すごい! いきなりチャンス来た。
でも、酒っていっても日本酒かどうかがわからん。
それにティッシュだって。
おちつけ、おちつけ俺。こんなときこそ冷静になるんだ! 頭を使え!
「え? いいんですか? そういえば俺も! カカシさんに飲んでもらいたいのがあるんですよね! それならいったん家寄ってから行きますね」
――滑り出しは上々。
家に戻る前に、商店街の酒屋にあった「雷無月」を買いに行けばいい。
これは俺がずっと前からカカシさんと飲みたいと思っていた酒だった。
いよいよ、俺の財布が火を噴くぜ!!(←赤字的な意味で)
俺は酒を買い、大量の箱ティッシュを買い、家に帰って風呂に入る。
まぁ、なんだ。抱かれる気満々だったからカラダの隅々までめちゃくちゃ手入れしました。
あの占いのとおりに行動すれば、きっと俺はカカシさんに抱いてもらえて、恋人にしてもらえる。なんだかそんな気がしてしまって。
カカシさんの部屋はそこそこ綺麗だった。来客のために特別に片付けた気配もない。
日常に触れることを許してもらった気がして、とてもうれしかった。
カカシさんが用意していた酒も日本酒で、しかも俺が呑みたいと思ってた幻の酒、鎮祭月。
俺がもってきた酒と合わせて、ラッキーアイテムの日本酒が2本。
あとは、もってきた大量のティッシュを使う機会を作れば。
俺はカカシさんとの会話を楽しみながらも、どうやってカカシさんとイタそうか、ってことに気をとられていたから、グラスを傾けたときに酒を零してしまった。
ちょっと……ちょっ、ちょっとぉ!?
今何がおこったのか、思考がついていかない。
これってゲンジュツ?
それともゲンジツ??
「……唇に、付いてた」
そういったカカシさんは雄の目をしていて、ここから急速に俺たちの雰囲気が艶を帯びたものに変わっていった。
『相性は最高。彼からの誘いに積極的になりましょう。どんなことでも決して拒んではいけません。ラッキーアイテムは 大量のティッシュ 日本酒』
占いの言葉が頭の中をぐるぐると回っている。
俺は酔ったフリをして、カカシさんの指に吸い付き、カカシさんの口うつしで酒を浴びるように飲んだ。
それだけじゃない。カカシさんの裸が見たかったから、自分から服を脱いでみた。
そしたらカカシさんも脱いでくれた。
あと少しだ。あと少しで俺はカカシさんと枕を交わせる。
そのためには、大量のティッシュの出番をつくらないと。
俺は左手でカカシさんのパンツのウエストを引っ張り、ナカに酒をじょぼじょぼ注いだ。
「カカシさぁん、おもらししたぁ」
それから、拭いてあげますね、といってティッシュを取りにいくつもりだった。
でもカカシさんに阻まれて、あれよあれよという間に組み敷かれ、今カカシさんの指が俺の乳首をいじっている。
―― キモチイイ もっとシテほしい グリグリと指先で強く押しこんで、それから痛いくらいにひねりあげて?
あ。でもティッシュがないままセックスしても恋人にはなれないのかな。
それは困る。カラダだけの関係はちょっと哀しい。
「…………」
結局、最後までイタシテしまった。
カカシさんは、もう、なんというかスゴかった。
任務帰りでよっぽど溜っていたのかもしれない。
びっくりするようなことをいろいろされているのに、気持ちよく喘ぐ自分が恥ずかしくて何度も逃げたくなったけど『どんなことでも決して拒んではいけません』という雑誌の言葉が俺をその場に縛りつけていた。
どうやら俺は行為の途中で気を失ったようで、残念なことに意識が戻ったときにはカカシさんはいなかった。かわりに部屋には大量のティッシュ。
俺は部屋に散らばる丸められたティッシュと空箱を回収し自宅へと戻った。
――彼からの誘いに積極的になりましょう。どんなことでも決して拒んではいけません。ラッキーデイは『10月8日』 ラッキーアイテムは『大量のティッシュ 日本酒』
占いのとうりに全てことは進んだ。
俺たちはこれから誰よりも幸せな恋人同士になるのだろう。
だって、ほら。
窓の向こう。
向かいの家の屋根の上にカカシさんがいて、俺を見ている。
俺は勢いよく窓を開けた。
カカシさんがそんな俺を見てビックリしたことに驚いて、目をまぁるく見開いてしまう。
(ど・う・し・た・ん・で・す・か)
俺は唇の動きだけでカカシさんに話しかけた。
(ずっ・と・す・き・で・す)
(だ・か・ら)
(な・かっ・た・こ・と・に・し・な・い・で)
ほら。やっぱり。
俺の恋は成就したんだ。
幸せな気持ちの俺を置いてカカシさんが去ろうとするもんだから、俺は慌てて両手をぶんぶん振って彼を引き留めた。
俺はまだ肝心なことを伝えてない。
(わ・か・り・ま・し・た・)
(こ・ん・ど・ふ・た・り・で て・ぃ・っ・し・ゅ か・い・に・い・き・ま・し・ょ・う・ね)
だって、セックスにティッシュはつきものだろ?
こうして、俺たちは誰もがうらやむ幸せカップルになったのでした。
めでたしめでたし。
おしまい
お分かり頂けたでしょうか。実はこれ、対になったお話でした♪
如月がカカシサイド、mogoさんがイルカサイドを書いています。
ラストのイルカ先生のセリフはブランクで渡したんだけど、まさかこんなセリフが返ってくるとはね!!
mogoさんがこのお話で何やら実験的なことをしたらしいので、後日サイトにUPするそうですよ~♪
それが何なのか、私も知りませんw楽しみだ~!
mogoさんのサイト 我も恋ふ
寒さのあまり目が覚めた俺のカラダに巻きついているのは夏物のタオルケットで、俺は忙しさにかまけて家事をさぼっていた自分を少し恨んだ。
「うー……さみぃ。今何時だ?」
目覚し時計はまだ鳴っていないから、もうちょっとゆっくり出来るのだろうけど。
時計を見ようと動かした目が、枕元のゴミ箱に捨てられた一冊の雑誌を捉えた。
『恋占い 2016 ~アナタの恋かなえてみせます~』
これは昨夜立ち寄った書店で衝動的に買った女性誌で、帰宅してこれまた衝動的にゴミ箱につっこんだ代物だ。
「なぁ~に考えてたんだろなぁ、俺とカカシさんがどうにかなるはずないってのに」
俺の片思いの相手は里の看板忍者はたけカカシで、困ったことに階級の差はあるくせに、性別の差がない。
だから、俺はこの恋をとっくの昔にあきらめて……いや、でも正直なところあきらめ切れないんだよなぁ。
並んで歩いていると、カカシさんは肩が当たるほど距離をつめてくる。
一緒に呑みにいくと、料理を取り分けるカカシさんの手が俺に手の甲に当たったりする。
こんな触れあいがわりと頻繁にあるもんだから、俺はひそかにカカシさんは男でもイケるんじゃないかと思っていて。
それがカカシさんをあきらめきれない理由のひとつ。
「コレ、雑誌のクセに一楽ラーメン2杯分もしたんだよな。読まずに捨てるのは流石にもったいねぇか……」
そんな言い訳で自分の本心をごまかしながら、俺は恐る恐る雑誌に手を伸ばした。
何気なくめくったページに書かれていた文字は。
「火の国の女性1000人にききました! 木の葉の里の抱かれたい忍ランキング 1~100位まで一挙公開!」
――なっ!? 女って怖い! エゲツない!! ちょっとまてよ中身と外見違うじゃねぇか。占いの本じゃなかったのかよ!!
そうつっこみながらも俺も男だから自分が何位なのか非常に気になります。
木の葉の忍は暗部を除くと120名余り。
そのうち男盛りの忍びの数はそう多くないから、控えめにいって俺は50位前後かな?
―― ん? 50位はエビス先生。じゃぁ俺は30位くらいか? ん!? 30位、森乃イビキさん!? え? じゃぁ俺はまさか、20位くらい? あ。マイト=ガイさん。
どきどきしながら自分の名前を探して順位をたどっていく。
俺って自覚ないだけで、女の人にモテてたのか!? まさかベスト20位に入っているなんて、それはそれでちょっと嬉しい。
――18位 猿飛ヒルゼン、じぃちゃんやるな。 ほぅアスマ兄ちゃんは10位か
ああ。このくらいから俺はおかしいって思ってたさ。
じぃちゃんはともかく、アスマ兄ちゃんのほうが俺よりずっとカッコイイからな。
でもな。でもなぁあああああああああ!!!
うみのイルカ●ピーッ●位(←自主規制)ってなんだよぉおお!
俺ってそんなにイケてないか!?
カカシさんは2位のテンゾウさんに大差をつけて、堂々の1位だった。
1位のカカシさんと●ピーッ●位の俺……。
はい。どう考えたって釣り合いません。
カカシさんがホモだったとしても俺にチャンスはありません!!
無理です。ムリムリ、基本スペック違いすぎ!!!
俺は盛大にやさぐれた。
やっぱり読むんじゃなかったって思うけど、こうなったらヤケッパチ根性で最後まで読んでやる!!
そしたら、もっとエゲツない企画を見つけてしまいました。
女ってホント怖い。
そのページには、カカシさん、テンゾウさん、イタチさん、ゲンマさん、シカクさんの上半身裸の写真がばばん!と見開きで印刷されていて、その下に『1位から5位の忍の攻略法 ~出会いから枕を交わすまで~』なんてピンク色の文字が躍っている。
なんでも当代きっての占い師が、抱かれたい忍上位5名との相性を12星座総当たりで占い、ベッドインまでの戦略をアドバイスしているという恐ろしい企画だ。
雑誌を見ていると闘志がムラムラと、いや、まてよ? ムラムラするのは下半身で、メラメラするのが闘志だな。よし! 仕切り直して。
この雑誌を見ていると俺の下半身がムラムラしてきた! ってアレ? ま、まぁいいか。
これを読んだ木の葉の女たちが、カカシさんとの初夜を目指して彼に突撃するというのなら、俺だって突撃してやるさ!!
カカシさんが誰かのものになるのを、ただ指をくわえてみてるだけなんて男がすたるだろ!
ちなみに、1位のカカシさんと俺の星座(ふたご座)の相性は、最高。
『彼からの誘いに積極的になりましょう。どんなことでも決して拒んではいけません。
一度カラダをつなげてしまえば、カカシさんはあなたから離れられなくなるはず。
ラッキーデイは、10月8日。
ラッキーアイテムは、大量のティッシュ 日本酒』
だ、そうだ。
ラッキーアイテムが大量のティッシュとは、また妙に生々しいな。
はぁ……そういえば今日、10月8日だったなぁ。
ここで、ジリリリリリリリリリリリ! と目覚まし時計が鳴ったから、俺は布団からモゾリと起き出して出勤の準備を始める。
今日はアカデミーの後に受付に入るからそこでカカシさんと会えるかもしれない。
もし会えたら居酒屋に誘って、日本酒のんで。それで、ティッシュはどうしよう??
そんなことを考えていたら、あやうく遅刻しそうになった。
結局、本日非番だったカカシさんとは受付で会えなかったけれど、ラッキーなことに今日は残業はナシ。
とびきり美味しい日本酒と大量のティッシュがおいてある居酒屋とカカシさんを探して、呑みに行こう。
そんなことを考えて受付から出ると、カカシさんの声が聞こえてきた。
「……あれ、イルカ先生もう上がり?」
さすがは10日8日。
めちゃくちゃラッキーだ。
「あ! カカシさん! はい、今日は珍しく残業もなくて」
「そうなんだ……あっ、じゃあさ、これからうち来ない? ちょっとねぇ、いい酒を手に入れたのよ」
ま、じ、か、よ。
すごい! いきなりチャンス来た。
でも、酒っていっても日本酒かどうかがわからん。
それにティッシュだって。
おちつけ、おちつけ俺。こんなときこそ冷静になるんだ! 頭を使え!
「え? いいんですか? そういえば俺も! カカシさんに飲んでもらいたいのがあるんですよね! それならいったん家寄ってから行きますね」
――滑り出しは上々。
家に戻る前に、商店街の酒屋にあった「雷無月」を買いに行けばいい。
これは俺がずっと前からカカシさんと飲みたいと思っていた酒だった。
いよいよ、俺の財布が火を噴くぜ!!(←赤字的な意味で)
俺は酒を買い、大量の箱ティッシュを買い、家に帰って風呂に入る。
まぁ、なんだ。抱かれる気満々だったからカラダの隅々までめちゃくちゃ手入れしました。
あの占いのとおりに行動すれば、きっと俺はカカシさんに抱いてもらえて、恋人にしてもらえる。なんだかそんな気がしてしまって。
カカシさんの部屋はそこそこ綺麗だった。来客のために特別に片付けた気配もない。
日常に触れることを許してもらった気がして、とてもうれしかった。
カカシさんが用意していた酒も日本酒で、しかも俺が呑みたいと思ってた幻の酒、鎮祭月。
俺がもってきた酒と合わせて、ラッキーアイテムの日本酒が2本。
あとは、もってきた大量のティッシュを使う機会を作れば。
俺はカカシさんとの会話を楽しみながらも、どうやってカカシさんとイタそうか、ってことに気をとられていたから、グラスを傾けたときに酒を零してしまった。
ちょっと……ちょっ、ちょっとぉ!?
今何がおこったのか、思考がついていかない。
これってゲンジュツ?
それともゲンジツ??
「……唇に、付いてた」
そういったカカシさんは雄の目をしていて、ここから急速に俺たちの雰囲気が艶を帯びたものに変わっていった。
『相性は最高。彼からの誘いに積極的になりましょう。どんなことでも決して拒んではいけません。ラッキーアイテムは 大量のティッシュ 日本酒』
占いの言葉が頭の中をぐるぐると回っている。
俺は酔ったフリをして、カカシさんの指に吸い付き、カカシさんの口うつしで酒を浴びるように飲んだ。
それだけじゃない。カカシさんの裸が見たかったから、自分から服を脱いでみた。
そしたらカカシさんも脱いでくれた。
あと少しだ。あと少しで俺はカカシさんと枕を交わせる。
そのためには、大量のティッシュの出番をつくらないと。
俺は左手でカカシさんのパンツのウエストを引っ張り、ナカに酒をじょぼじょぼ注いだ。
「カカシさぁん、おもらししたぁ」
それから、拭いてあげますね、といってティッシュを取りにいくつもりだった。
でもカカシさんに阻まれて、あれよあれよという間に組み敷かれ、今カカシさんの指が俺の乳首をいじっている。
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あ。でもティッシュがないままセックスしても恋人にはなれないのかな。
それは困る。カラダだけの関係はちょっと哀しい。
「…………」
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カカシさんは、もう、なんというかスゴかった。
任務帰りでよっぽど溜っていたのかもしれない。
びっくりするようなことをいろいろされているのに、気持ちよく喘ぐ自分が恥ずかしくて何度も逃げたくなったけど『どんなことでも決して拒んではいけません』という雑誌の言葉が俺をその場に縛りつけていた。
どうやら俺は行為の途中で気を失ったようで、残念なことに意識が戻ったときにはカカシさんはいなかった。かわりに部屋には大量のティッシュ。
俺は部屋に散らばる丸められたティッシュと空箱を回収し自宅へと戻った。
――彼からの誘いに積極的になりましょう。どんなことでも決して拒んではいけません。ラッキーデイは『10月8日』 ラッキーアイテムは『大量のティッシュ 日本酒』
占いのとうりに全てことは進んだ。
俺たちはこれから誰よりも幸せな恋人同士になるのだろう。
だって、ほら。
窓の向こう。
向かいの家の屋根の上にカカシさんがいて、俺を見ている。
俺は勢いよく窓を開けた。
カカシさんがそんな俺を見てビックリしたことに驚いて、目をまぁるく見開いてしまう。
(ど・う・し・た・ん・で・す・か)
俺は唇の動きだけでカカシさんに話しかけた。
(ずっ・と・す・き・で・す)
(だ・か・ら)
(な・かっ・た・こ・と・に・し・な・い・で)
ほら。やっぱり。
俺の恋は成就したんだ。
幸せな気持ちの俺を置いてカカシさんが去ろうとするもんだから、俺は慌てて両手をぶんぶん振って彼を引き留めた。
俺はまだ肝心なことを伝えてない。
(わ・か・り・ま・し・た・)
(こ・ん・ど・ふ・た・り・で て・ぃ・っ・し・ゅ か・い・に・い・き・ま・し・ょ・う・ね)
だって、セックスにティッシュはつきものだろ?
こうして、俺たちは誰もがうらやむ幸せカップルになったのでした。
めでたしめでたし。
おしまい
お分かり頂けたでしょうか。実はこれ、対になったお話でした♪
如月がカカシサイド、mogoさんがイルカサイドを書いています。
ラストのイルカ先生のセリフはブランクで渡したんだけど、まさかこんなセリフが返ってくるとはね!!
mogoさんがこのお話で何やら実験的なことをしたらしいので、後日サイトにUPするそうですよ~♪
それが何なのか、私も知りませんw楽しみだ~!
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