【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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木の葉名物 痴話喧嘩。

はたけカカシが火影の座について以来、ここ火影室では昼夜を問わず火影とその伴侶兼補佐官、うみのイルカの痴話喧嘩が繰り広げられている。

大抵の喧嘩は、夫婦喧嘩は犬も食わぬとの言葉どおり他愛のないものだが、今日は何やら様子が違う。
イルカ漁だの、AV撮影だの、男優だのと、いかがわしすぎる単語が部屋の外にまで漏れ聞こえてくるのだ。

廊下の前で立ち尽くすテンゾウ。

火影の勅命を受けて仕上げた調査書を届けにきたら、このありさまだ。
さっさと書類を手渡して、自由の身になりたい。
けれどこの喧嘩の只中につっこんでいったら、絶対に巻き込まれる。
思案したテンゾウは少量のチャクラを練り上げ、聴覚を鋭敏にした。
会話を聞いて、火影室突入のタイミングを計ろうというのだ。


「ねえ、先生ヒドイです。どうしてお願いを聞いてくれないんですか!」
「ヒドイのはカカシさんでしょう!? なんですかビリ漁って!!」
「だから何度も説明しているじゃないですか。全裸のイルカ先生が影分身で20体くらいに増えて、海に入る。そこで俺が雷切りを海に打ち込みイルカ先生を感電させ、捕獲して陸にあげる。しびれて動けなくなってる先生をかたっぱしから犯していくというイルカ漁(違法)です! 
大丈夫。命に別状はありません。そこらへんは信用してください」
「聞きたいのは、そこじゃない!」
「じゃあどこですか!? あっ。海に湧き出る温泉を見つけているんです! 寒くはありませんよ?」
「またしても、そこじゃないっ! どうして俺がビリ漁に付き合わなきゃいけないんだって聞いているんです」

廊下のテンゾウは顔面蒼白になっている。ビリ漁って……。
天才と変態は紙一重、とはよく言うが、もうカカシはあちら側の世界に足を踏み入れてしまったようだ。
いや、とっくの昔から変態だったか。

「ビリ漁は俺のイチャパラ人生で得た知識と萌えの集大成ともいえる夢の漁なんです。感電して、イク前からイってるようなイルカを、何をされても、きゅぅきゅぅとしか鳴けない大量のイルカを、片っ端から犯していく……! このロマンが分かりませんか!? 」
「分かるもんか、この変態!!」
「そんな。この流れで褒められても……(ぽっ)」
「って褒めてねぇよ!! だいたいビリ漁だけでもエゲツナイのに、それを撮影してAV作品にするってどういう了見ですかっ」
「だってもう写輪眼録画ができないんだもんっ!」
「だもんっって、可愛いフリしたってダメです。ダメったらダメ!」

――想像を絶するヤバさだ。今日は書類を届けるのはヤメにしよう。こんな酷い喧嘩に巻き込まれるのはごめんだ。

テンゾウは、抜き足差し足で今しがた来た道を戻りはじめた。

「いい加減にしなさい イルカ!! 貴方がそんなに聞き分けのない人だとは思いませんでした。
態度を改めないなら俺にだって考えがありますっ。テンゾウっ 入ってこい!!」

――ゲッ! バレてた!!

時すでに遅し。
テンゾウはカカシに逆らえない。
部屋の前まで戻ったテンゾウは、震える手でドアノブを回し、戦場へと足を踏み入れた。

「失礼します。テンゾウ、ただいま参りました」
「ん」

部屋の正面に置かれた、大きな机の上でカカシが何やら書き物をしている。
巻物に筆で書いているということは、何かの公式文書である可能性が高い。
テンゾウの背をイヤな汗が伝い落ちる。

しばらくの後。

「できた」

カカシは得意げな顔をイルカに見せつけ、ゆっくりと書きあげた巻物の中身をイルカとテンゾウの目に晒した。

**************************************************
ご関係者各位
本日をもちまして、俺は火影をやめるから、あとはよろしく~
文句ならイルカに言ってください。 
さっきまで6代目火影だった はたけカカシより
**************************************************

ふざけた内容がふざけた文章でつづられている。
しかし、文末に直筆のサインと調印があるかぎり、これは木の葉の正式文書だ。

「カカッ!」

目を真ん丸に見開いたイルカの前で、カカシが巻物をしゅるりと仕舞い、トンと指先で弾くと、どういった術を使ったのか巻物が2本に増えた。
トン、トンと何度も弾き、巻物を大量生産したカカシは、視線ひとつでテンゾウを呼びつける。

―― へーへー。

テンゾウは、うんざりとした内心を綺麗に多い隠し、神妙な顔つきでカカシの前に立った。

「テンゾウ。これ、お願い」
「わかりました」
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!!」

カカシはこれからイルカがどういった行動に出るか、全て理解して行動しているから相当性質が悪い。
イルカの制止に、口布に覆われた唇がニヤリと歪んだ。

「やります!! やりますからっ!!!」
「やるって何を?」
「ビリ漁ですっ!!」
「それだけ?」
「うっ……撮影も……許可します」
「よろしい!」

―― あ―……。この人、なんで先輩なんかと付き合ってんだろなぁー……

この世の春を謳歌しているかのようなカカシと、断頭台一歩手前の悲壮感を漂わせるイルカ。
その双方の顔を交互に見ながら、テンゾウはそっと溜息を洩らした。

「じゃ、テンゾウ。撮影よろしくね」
「どえぇええっ!? ぼ、ぼ、ぼ、ボクですかっ!?」

まさに青天の霹靂。
そこまで巻き込まないでくれ、というのが正直な感想。

「ちょ、カカシさんっ、嫌ですよっ!」
「ボクだってイヤです!! 断固拒否しますっ!」

セックスの現場を他人に見せたい人なんて(ほとんど)いない。
カカシはどうだか知らないが、生真面目なイルカなら絶対に見られたくないはずだ。
それに、イルカのことに関しては非常に嫉妬深いカカシが、イルカの痴態をビデオに収めたテンゾウを無事に返すとは考え難い。
テンゾウにとってこのミッションは生死をかけたものになるだろう。
あまりにも犠牲の多いこの提案を受けるわけにはいかない。

「テンゾウ。これ、任務ね」
「どぇえええええ!」

―― 死ぬのか? 俺。 いや、任務で死ぬ覚悟はできている。だけど、ビリ漁のAV撮影したから先輩に闇に葬られるとかそんな最期……!

「先輩っ、考えなおしてください!」
「い、いやですカカシさんっ!」

テンゾウは叫び、イルカはハラハラと涙を流す。

―― やった!イルカさんが泣いた!! 頑張れ、イルカさんっ。先輩の唯一の弱点はイルカさんの涙ですっ!

「カカシさん以外の男の人に肌をさらすなんて、そんな……!」
「はい。ウソー。アナタも随分と強かになったからねー。イヤなのは分かるけど我慢できないほどじゃあないでしょ?」
「チッ」

―― あぁぁあああーーーっ!!!! イルカ先生のカマトトが、バレてるー!

「大丈夫。撮影終わったらテンゾウの記憶操作してAV撮影の記憶ごっそり抜くから」

―― え? それは残しておいてほしい。じゃなくて……命拾いした? じゃなくてっ!!

「それじゃぁ、あまりにボクの身体への負担が大きすぎるじゃないですかぁああ!」
「そんなの、テンゾウさんと俺があまりに不憫です」
「じゃぁどうしろっていうの! 俺が火影を辞めていいってこと?」
「カカシさんっ! これ以上我儘を言うのはやめてくださいっ! 俺からの条件をのんでくれれば、ビリ漁も、AV撮影もさせてあげますからっ」

イルカが提示した条件は

テンゾウが撮影するのは、挿入直前までのシーン。
挿入中の撮影については、カカシの影分身がすること。
テンゾウに危害を加えないこと。

の三点であった。

しぶしぶ条件を呑んだカカシは、撮影に向けての準備があるから、といって先に火影室を出て行った。

「テンゾウさん、こんなことに巻き込んでしまってすみません」
「……いつも巻き込まれてますが、今回は特にひどいと思います」
「申し訳ありません。あの、申し訳ないついでにテンゾウさんにお願いが……」

イルカは困り顔のテンゾウの耳に口を寄せ、ごにょごにょと何事かを呟いた。

「え////// でもそんなことしたら……」
「テンゾウさん、お願いですっ」

可愛い声でお願いされ、潤んだ瞳で見上げられては、テンゾウにはどうしようもなかった。

「まかせてください! イルカさんっ!」
「ありがとうございますっ!」

二人は固く手を握り合った。




撮影日。
お天気に恵まれ、海は波も低く穏やかだ。
平和そのものの風景の中、バスローブに身をつつんだイルカが思いつめた表情で足元の砂を見ている。
言わずもがな、バスローブの下は全裸である。

「ごめんね、イルカ。でも絶対に気持ちよくしてあげるから」

カカシはイルカを背後から抱きしめたあと、そっとバスローブの紐を解き、布ごと下へと引き摺り落とした。
イルカの艶めかしい裸体が青空の下に晒される。

「ん……綺麗。ねぇ、せんせ。影分身、出してみて?」

泣きそうな顔のイルカが印を結ぶと、あちらこちらから煙が上がり、一糸纏わぬイルカが次々と現れた。
全裸の20体のイルカは圧巻である。

「これ、全部俺が犯すんだ......たまんないね。ねぇイルカ、今からは何をされても言葉をしゃべっちゃダメだからね。あなたは海豚という設定なんだから、きゅぅきゅぅって可愛く鳴いてね?」
「きゅぅ……」
静かに鳴いたイルカにカカシは満足そうに微笑んだ。

「じゃぁ海に入って自由に泳いでみせて。楽しそうに泳ぐんだよ。笑顔を忘れないで。テンゾウはフィルムを回せ。水と戯れるイルカを扇情的にとるんだ!」
「わかりました。先輩!」

テンゾウはファインダーごしにイルカを捉える。
二人のイルカがじゃれ合いながら泳ぐ様子や、時折水面からジャンプする濡れたしなやかな肢体。
無邪気な笑顔で抱き合うイルカとイルカ。
可愛くて、淫靡な最高の生き物たち。
まさにイチャパラならぬ、イルパラ。

ふとカカシにカメラを向けると、鬼気迫る様子で海のイルカを見据えている。
猛烈な性欲が彼を支配しているに違いなかった。

「イルカ!」

叫び声ひとつ残して、両手に雷を宿らせたカカシが海へ特攻する。
ビリビリと空気が震えたかと思うと、紫電は海中へと消えた。

逆巻き、泡立つ海。
痛ましいイルカたちの悲鳴。
カカシが捕食者の目でイルカを乱獲し、砂浜へと打ち上げてゆく。
瞬く間に20体のイルカが陸に並べられた。

「きゅぅ……きゅぅ……」

感電のショックに身を捩る弱々しく鳴く20体のイルカからは、すざまじい色香が漂っている。
カカシは手近なイルカの尻を抱きかかえると、自らの下衣を乱し、昂りきったペニスを引きずりだした。

「きゅ!? きゅきゅきゅきゅっ!??」

焦るイルカ。

「ちょっ、カカシ先輩!! 約束が違うじゃないですかっ! 挿入するときはカカシさんの影分身が撮影するってっ!!」
「るっさいよ! こんなイルカ先生を目の前にして、我慢なんて出来ないでしょ! お前の記憶はあとで綺麗に消してやるから、ウダウダ言ってないでカメラ回せ!」
「いやっ、ちょっ。それはまずい! 絶対にそれはまずいですって!!!」

カカシのペニスがまさにイルカの肛門に到達するその瞬間。

ぼふん!


「きゅるるるるるるるるるっ!!!」

鋭い鳴声と共に、イルカが煙に包まれた。

ぼふん!                     ぼふん!

               ぼふん!                         ぼふん!
     ぼふん!
                    ぼふん!          ぼふん!


あちらこちらで煙があがる。
煙の中から現れたのは……。

全裸のテンゾウ達。



ぼふんっ!

カメラを手にしたテンゾウが煙に包まれ、イルカになる。

カカシはチンコだけを出した間抜けな姿で、この光景を呆然と眺めている。

「カカシさんっ! これは俺がテンゾウさんに頼んだことなんです。挿入前に入れ替わればバレないだろうって!! だから、テンゾウさんを怒らないでっ あっ!!」

カカシが全身に雷をまとっていた。

「テェエエエエエんぞぉおおおおおおお!!!!! おま、絶対にゆるさぁああああああん!!!」

―― あ。ボク死んだ。

こうして、里の英雄、木遁使いはお星さまになったのでした。
めでたし、めでたし

ビリ漁 完!

注:テンゾウはお星さまにはなってません。すみませんでした!
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