【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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俺は壁に寄りかかって、目の前の異様な熱気に包まれた撮影風景を眺めていた。
男性用の下着専門『艶男屋(あでをや)』のカタログ撮影とあって、俺には想像もつかないようなデザインの下着を、男のモデルでは想像もつかないようなポーズを決めて撮影が進められている。
スタジオでカメラを向けられているのは我らが木ノ葉の中忍(恐らく成りたて)、うみのイルカ君。
今はどこに需要があるのか分からない透け透けのランジェリーを着て、女物のようなリボン付きショーツを履き、軽薄そうなカメラマンの指示に従って片手を胸に、もう片方の手は腹の辺りに置いてあごを上げてポーズをとっていた。
高く結い上げた髪と相まって一見女の子のようだが、まだ薄いながらもそれなりに鍛えられた体躯はやはり男のものだ。
そんな狭間の年代の身体に纏うひらひらした衣類が、ある種の倒錯的な魅力を醸し出している。
ふと見渡すとスタジオ内にはやたらと人が多く、何の仕事でいるのか分からない様々な世代の男たちがひしめいていた。

今回は怪我のリハビリも兼ねて軽い任務とのことだったが、まさか中忍一人の護衛とは。
もちろん表向きの理由は単なる手伝いとなっているが、写輪眼のカカシを派遣したとなると大事になるので、俺は平凡な忍を装って変化までさせられていた。
うみの中忍にはそれとなく変化ということだけは伝えてあるが、三代目の要請もあり正体は明かしていない。
しかし――
三代目直々に護衛を要請されたり、こんな怪しい撮影に指名されるなんて、うみの中忍は何者なのか。
男性用の下着のカタログ撮影という任務内容も疑ってないようだし、見た限りではそっち専門の忍に全く見えないけど。
わざわざ三代目が直々に俺に護衛を頼むくらいだから、きっと何か裏があるのだろうと、それとなく注意を払いながら俺は撮影を眺めていた。

「いいねぇイルカ君セクシーだよ! そう、もっと指をイルカ君の可愛いおへそに寄せて!」
「えっと、こうでしょうか……」

イルカ君……じゃなくてうみの中忍は言われ慣れてない称賛を浴びせられて恥ずかしいのか、おずおずと右手を動かし臍の辺りに寄せる。そのじりじりとした動きは、まるで手練れの娼婦の誘いのようだ。恐らくイルカ君は意図してないだろうが。
おまけに一生懸命なあまりか唇が尖って、切なげにキスをねだるような顔になってしまっていた。
隣で一緒に撮影を見守っていたオッサンたちの喉が、ゴクリと鳴る。

「あーいいよイルカ君、その表情がたまんないね! よし、次は脚を開いてしゃがんでみようかイルカ君! 両手は後ろに突いてね!」

イルカ君……じゃなくてうみの中忍は、子供がするように躊躇なくガバリと脚を開いてしゃがんだ。
俺は思わず身を乗り出してしまった。隣のオッサンたちも、ハッと息を呑んでいる。
今までの処女のような恥じらいはどこに消えたのか。
幼さの残る仕草が、逆に劣情に火を点けると理解してないであろう動きに、こっちはハラハラさせられ通しだ。
だが三代目の想定した裏はこの事ではないだろうと、しぶしぶ壁に背を戻す。
程なくうみの君が着替えに出ていき、今度は目にも眩しい白い総レースのぴったりしたパンツ姿で現れた。
そして相変わらず異様な熱気の漂う中、撮影は続けられた。



予想に反し、撮影は滞りなく終わった。
何か起こるとしたらこれからかと控え室でうみの君から離れないようにいたが、なんだか彼の様子がおかしい。
白いレースのパンツのまま着替えようともせず、ぼんやりと椅子に座っている。
本人はまだ気付いてないが、僅かに体温が上昇して息も上がり、チャクラも乱れているようだ。
ふと甘酸っぱい嗅ぎ慣れた匂いが鼻腔に届いて、眉をしかめた。

(………媚薬か)

市場に出回ってる程度のたいした物ではないが、うみの君のように中忍に成りたての、しかも若い男の子ではひとたまりもないだろう。
このあとの打ち合わせまでが任務だが、恐らく俺は何らかの理由で引き離され、うみの君が先ほどの奴等に慰みものにされるってことか。
三代目はこういうことを心配してたって訳ね。

俺は印を組むと影分身を一体出した。
そしてうみの君に変化させる。
うみの君に任務外のことをさせようとしていたのは明らかだが、媚薬を盛られたのは現場を押さえてないので証明できない。
おおかた着替えや休憩の時にでも、飲み物に混ぜられたんだろう。
うみの君の不注意を責めたいところだが、諸々の経験値を考えるとやむを得ない。それに俺の不注意でもある。
艶男屋を問い詰めたところで無駄骨だし、ならばこの場は影分身に適当にかわさせて、後で三代目にこのことを取引の材料なり相手への貸しにするなり、好きに使ってもらおう。

「それじゃ、よろしくね」
「ハイハイ。で、アンタはどうすんの?」
「この子を何とかしてあげないとね」

俺はとうとう椅子にもたれ掛かってぐったりとし始めたうみの君を、椅子にかかっていたローブにくるんで抱えると手近な連れ込み宿に飛んだ。



パンツ一枚のままだったうみの君の股間は、宿に着いた時にはもう盛り上がっていて。
瞬身を使って正解だったと思いながら、ベッドに横たえてパンツを脱がせる。
うみの君は現状把握よりも、性欲に翻弄された戸惑いと切迫感の方が強いらしく、俺の「これから楽にしてあげるから」の一言で全てを俺に委ねてしまっていた。

「……あつ、い……も、やだぁ」
「うん、もうちょっと頑張ろうね、うみの君」

甘えた涙声を上げるうみの君を宥めながら、後孔に挿れた指を増やす。
荒い息遣いに上下を繰り返す腹は、既に幾度かの吐精で汚れていた。
未だ勢いを失わない若い雄にも指を添えながら口に含んでいると、焦れたうみの君が声を上げた。

「ぃ……る、か」
「え?」
「イルカ、って……呼ん、で……!」
「っ!!」

…………この子は。
無意識なんだろうけど、無意識だからこそタチが悪い。
さっきの撮影の時にだって、その場にいた男たちを散々煽っていた。
今ならもう認めるけど、俺も含めて。

「イルカ。俺をイルカの中に入れて……」

イルカが唇を噛みしめたまま、こくこくと頷く。
この言葉の意味をイルカは本当に理解していないだろうと思いながらも、了承を得たと自分を騙す。
俺は自分でも知らなかった、濃厚な蜜のような声でイルカの名を注ぎながら、己の劣情をイルカの身体に捩じ込んだ。

負担の少ないよう、後ろから浅く抽挿を繰り返していると、それに合わせてイルカの結い上げた黒髪がゆらゆらと揺れる。
中心から八方に広がり、外側の枝垂れた様子はまるで花のようだ。
何といったか、あの夜にだけ開くという白い花。
俺はイルカの背に覆い被さり、その黒く艶やかに咲き誇る花に唇を寄せた。
深く穿たれたイルカがあごを仰け反らせ、「んあっ」と短く嬌声を上げる。
その耳元に俺は、思い出した花の名前を注ぎ込んだ。

それから薬が抜けるまで、或いは精が尽きるまでだったかは判然としないが。
――俺はイルカを抱き続けた。





それから数日後、三代目の前に俺は再度立っていた。
媚薬にかこつけてイルカを抱いてしまった件については、懲罰は減給という形で既に下されていたが。
何か艶男屋がらみで追加の任務だろうかと思っていると、机に向かっていた三代目の笠の下から、猛禽類のような鋭い眼光が現れた。

「イルカがあの時の人に会いたいと言うておる」
「………え?」
「変化してたから誰だか分からない、何でもするからお願い、もう一度会わせてと儂に頼んできおった」
「……………」

三代目の喉から圧し殺した唸り声が響く。

「カカシ、お主に長期里外任務を申し付ける。三年じゃ。……理由は言うまでもないな」

三代目の下した沙汰に、俺は黙って頭を下げた。


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