【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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戦地を転々として三年が過ぎた。
暗部としてだったり正規部隊の隊長だったりと、内容は様々だったがやることは一緒だ。
三代目との約束の期間は過ぎたが、だからといって直ぐ帰れるものでもない。今回のように大きな部隊を動かす戦地ではなおさらだ。
日々変動する戦局を読んだり、自ら小隊を率いて敵の陣営に奇襲をかけたりと、毎日忙しく働いていた。
だが数日前にころりと情勢が変わり、今は休戦状態になっていた。
敵方の宰相がぽっくり逝って義弟が立ち、休戦に向けて交渉会議中なのだ。こちらには全く覚えのない急逝で、敵方にも色々事情がありそうなタイミングだった。
会議中の雇い主の護衛には大隊長と暗部が付いてるし、陣営を任されたといっても動きがないので特別にすることもない。
お家騒動にしては規模がでかいが状況の急変はありがちな展開だ。皆も慣れているので、最低限やるべき事以外は適度に休養するように言ってある。
俺自身はちょうど里から物資等が届いたところなので、一覧をめくりながら今後の予想される展開を頭の中で何パターンか想定していた。
これだからワーカホリックは困ると苦笑してると、そんな空気を感じ取ったのか副隊長のヒビが話しかけてきた。

「そういや隊長は伽は興味ないんでしたっけ?」
「伽? ん~、任務でしてもらうってのもねぇ。同じお仕事なら色里の方がまだ風情がない?」

そうは言っても、この三年間は色事に興味は失せていた。
あの熱に浮かされたようなイルカとのひとときだけで、俺にはもう十分だった。
いずれこの熱も風化していくだろうが、それまではイルカの記憶だけで抜いていたかった。

「風情ですかぁ! 隊長は贅沢だなぁ。……あ、それなら今回は長引いてたから、物資と一緒に伽役も派遣されたでしょう。なんでも最近噂の風情ある伽役が来てるそうですよ。よかったら呼びましょうか?」
「風情ある伽役? 何それ、戦場で剣舞でも舞ってくれるの?」

暇潰しの冗談かと笑いながら返すと、本当に変わった伽役がいるらしい。
戦忍なんて皆あちこちの戦地を転々としてるのは同じだ。そこで近頃現れた伽役が噂になっていたようだ。
顔の上半分を隠す面をした、極上の伽忍。
なんと男で、しかも若い――恐らくは。
なぜはっきりしないかというと、伽の最中も決して面を外すことはなく、帯すら解かないという。
相手にも色々と条件を付けるらしく、男のみで戦忍であること、男を抱いたことがあること、高等な変化の術を使えること、等々。
伽役を軽んじる訳ではないが、仮にも任務にそれだけ条件付けするとは、いったい何様なんだろうか。
抱く気は無かったが、好奇心に負けて俺はヒビに訊ねた。

「……そいつの名は?」





「お待たせ致しました、ゲッカで御座います」

夕食後、天幕にするりと入ってきたのはマントで全身を覆い、頭までフードをすっぽりと被った男だった。
挨拶と共にマントを脱ぐと、黒い単衣の着物に高く結い上げた黒い髪、そして顔の上半分を覆った黒い狐面が現れる。
上半分だけの目鬘(めかずら)のような黒い狐の面は、額から鼻までを覆い隠し、ぽってりとした唇だけが露になっている。
この男がヒビの言っていた噂の伽役だろう。
こんな芝居がかったところが人気の秘密なのか。

「初めに申し上げておきますが、この面を外すと貴方の記憶が今を境に前後一刻分消去されますのでご注意下さい。帯も同様の仕掛けとなっております。三代目直々の術なので、くれぐれも一時の好奇心に踊らされませんよう」

淀みなく流れ出る口上は、今まで幾度となく述べてきたのだろう。
注意深く探ると、なるほど面と帯の所に高等な術の気配が濃厚に感じ取れた。
三代目直々とは大きく出たが、あながちハッタリでもなさそうだ。
この若そうな……俺より年下にも見える男は、いったい何者なのか。
姿を見ただけで満足すると思っていた好奇心が、さらに深まってしまった。
とりあえず流れに乗ってみようと、立ち上がって寝台の方へ歩きながら服を上だけ脱ぎ捨てる。
すると伽役――ゲッカも後をついてきた。
寝台に腰かけるとゲッカが着物の裾を払い、俺の前に跪いて見上げてくる。
面の奥から黒い瞳が覗いているが、これは本物のゲッカの眼なのだろうか。

「アンタは脱がないの?」

ゲッカのぽってりとした唇の両端が、きゅ、と持ち上がる。

「……貴方の記憶が代償なら」

強気な口調にぞくりとする。
その唇に触れようと手を伸ばすと、ゆったりと遮るように両手を添えられた。
そして俺の手を自分の頬に当て、また口を開く。

「その前に不躾ながら三つ、お訊ねさせて頂きます。貴方は男を抱いたことはありますか?」
「あるよ。……一度だけ」

ゲッカが小さく頷いた。
これが例の相手への条件付けとやらだろう。一つ目は合格したのか、掌に口付けをされた。

「高度な変化の術はお使いになられますか? 例えばご自身のチャクラさえも変えられるような」
「できるよ」

まるで何かの面接のようだ。
俺が含み笑いをしながら答えると、手甲から突き出た親指をぺろりと舐め上げられた。
不意打ちの愛撫を思わせる動きに、思わず手を揺らしてしまう。

「それでは最後に。……貴方は三年前にも戦忍でしたか?」

三年前という数字にゲッカの眼を見返すと、黒い瞳がじっと俺を観察していた。
俺の何かを必死に探るように、……探すように。
それでいて、どこか諦めにも似た投げやりな空気も含んだ質問に、俺は柄にもなく余計な事まで喋っていた。

「そうだよ。怪我で一旦里に帰ったけど。ねぇ、俺のことが知りたいの? 俺ははたけカカシ、上忍で今回は奇襲・特攻部隊の隊長を任されてるん……」

ゲッカの指が一本、スッと立てられた。
それが俺の唇に押し付けられる。

「アンタの名前も肩書きもいらない。アンタだけを俺に下さい」

ゲッカの面の奥の目が細められ、舌で湿らせた唇が動いた。
さっき舐めた俺の親指を、今度は緩く開いた口に咥える。
紅い舌がチラリと蠢く様は、まるでそれ自体が意思を持った生き物のようだった。
ちゅぱ、と音を立てて口を指から離すと、ゲッカはいっそあどけないとさえ言えるような笑みを浮かべて。

「ていうか、アンタのちんこ下さい」

そう言うと、俺のズボンのファスナーに手をかけた。

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