【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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「こんにちは。恐れ入ります、本日取材をお願いした者ですが……」
「はい、こんにちは。畠さんですね」
受付から届いた声に、イルカは顔を上げた。
塾の説明用のパンフを用意したり見学内容を簡単にまとめていたら、授業の準備がギリギリになってしまった。
よりによって今日は、ある意味問題児ばかりのクラスだが大丈夫だろうか。木の葉塾は二~四人の少人数制の授業方針を採っていた。大人が見学でもしようものなら、目敏く見つけて騒ぐだろう。
幸いなことに今日の授業は二コマだけだ。とりあえず授業前に大半の説明を済ませて、見学はサッと終わらせようと、イルカは立ち上がって受付の扉に向かった。
声をかけてきたのは黒髪に大きな目が印象的な、同年代らしい男だった。
見るからに生真面目そうで、ちょっと構えすぎたかなとホッとしていると、「いえ、私は編集の大和と申します。畠先生はあちらで」と返される。
その手の指す方に目を向けると、総白髪に眼鏡とマスクをした猫背の男が、通路の壁に背を預けてぼんやり貼り紙を眺めていた。
年配の方だったのかと驚くが、アンコの話では確か四つ上だったはずだ。すると髪色は染めてるのか。やっぱり胡散臭い人だなと思いつつ改めて挨拶をする。
「はじめまして、木の葉塾の講師をしてる海野イルカです。今日はよろしくお願いしますね」
「……どーも」
どーもって。
顔はよく分からないが声とスタイルはいいのにもったいないな、と思いながらイルカは言葉を続けた。
「今日は私がご案内しますが、もうすぐ小学生クラスの授業が始まりますので、その前にこちらの資料を見ながら塾のシステム等を簡単に説明させて……」
「海野イルカ先生は」
イルカの説明を遮って、畠カカシが唐突に口を開いた。
あんまり礼儀を心得てないのは、作家という浮世離れした職業のせいなのか、それとも元々なのかと続きを促す。
「イルカでいいですよ。生徒にもそう呼ばれてるので。それで、何でしょうか」
「イルカ先生は彼女いるの?」
「…………は?」
「いないよね。いかにもドーテーっぽいもんね」
「センパ……畠先生っ、失礼ですよ!」
慌てて大和が割り込んできたが、用意した資料がイルカの手の中でぐしゃりと音を立てた。
「そ……れは見学に関係ないかと思うのですがね」
「あるよ。先生だって人間で男でしょ。教師はあんたの一面に過ぎない」
「そんな破廉恥な考えで見学に来たならお断りだ! こっちは大事な子供を預かってるんだからなっ」
「破廉恥なって、いつの時代の人よ。それに子供のことなんて一言も聞いてないじゃない。イルカ先生は短気って言われない?」
「なんだと⁉」
「あー、すみません! 畠先生はちょっとアレな……いや言葉足らずな方でして! 申し訳ありませんが、ぜひこちらを見学させて下さいませんかっ⁉」
今度こそまずいと思ったのか、大和が二人の間に体を割り込ませてイルカを宥めた。
イルカも握りしめた拳をそっと解き、深呼吸をする。
「……分かりました。それでは続けますが、くれぐれも! 子供たちにおかしな事を聞いたりしないで下さいね!」
ペコペコと謝る大和の後ろで、カカシは言われたことなどどこ吹く風とばかりにイルカをじっと見ている。
もうこいつは無視しよう。
そう決めるとイルカは皺になった資料を伸ばして大和に渡し、チュータールームの応接セットに二人を案内した。
それからはカカシは終始おとなしく、大和と二人でイルカの説明を聞いて授業の見学中もきちんと静かにしていた。
授業の始まる前に一番の問題児ナルトが「なぁなぁ、あのじいちゃんたち何だってばよ⁉」と騒いだ時も、特に怒ったりもせずに子供たちを眺めていて、イルカは少し肩透かしを食らった気がした。
それどころかカカシは「こらこら君たち、授業中でしょ。ちゃんと前を向いて、イルカ先生の可愛い顔を見なさい」と冗談を交えてたしなめまでした。ナルトとサクラ、それに普段は寡黙なサスケまでがその言葉に笑い、「イルカ先生は可愛くないってばよ! じいちゃん眼鏡かけた方がいいぞ」とナルトが真顔で忠告した後は、しっかりイルカの顔を見て授業に集中してくれた。
こいつは口の利き方はアレだけど思ったよりはまともなのかも、とカカシを少し見直しながらイルカはいつも通り授業を進め、休憩を挟んで次の中学生クラスとの二コマ分を終わらせた。
教材をまとめて二人と一緒に教室を出ると、イルカは再びチュータールームへと案内してソファーを勧める。
「私の受け持つクラスはこういった感じで授業を進めてます。いかがでしたか?」
「はい、大変参考になりました。ですよね畠先生?」
また何か失言をしないようにという配慮なのか、口を開きかけたカカシを遮るように大和が割り込んだ。
だがそれも意に介さず、カカシが渡された資料を手にしたままイルカに向かって問いかける。
「う~ん、授業や生徒の様子はよく分かったけどね、俺は塾講師自体のことを知りたいなぁ。なぜ学校の教師という道を選ばなかったのか、同じ先生でしょ? そういった背景とか、もっと深く突き詰めて知りたい」
その質問はイルカの琴線に触れた。
まさにその事で学生の頃に散々悩み、イルカの生活の安定を望むヒルゼンと何度も話し合って、ようやく出た結論が塾講師という道だったからだ。
それに他の講師達も様々な理由で塾講師を選んではいるが、皆それぞれの信条があっての上だ。少なくとも木の葉塾はそうやって集ってきた者達ばかりだった。ヒルゼンの息子のアスマでさえ、跡取りだからという単純な理由で講師をしている訳ではないことも、ここの皆が知っている事実だ。
カカシは単にいやらしい教師ものを書こうという思惑で見学に来たのかと勘繰っていたら、思ったよりも真剣に捉えていたらしいとイルカは見方を改める。
まずは木の葉塾の理念から、と説明し始めようとするイルカを、片手を挙げてカカシが押し止めた。
「良かったら場所を変えて話しませんか? ちょっと早いけど大和が一席設けてあるみたいだし」
え、という顔を慌てて取り繕った大和が、「そうですね、海野先生へのお礼も兼ねてぜひ」と笑顔で追従し、カカシの「俺達だけであんまりここを占領しちゃまずいでしょ」が決め手となって、あれよあれよとイルカは塾から連れ出されてしまった。
「はい、こんにちは。畠さんですね」
受付から届いた声に、イルカは顔を上げた。
塾の説明用のパンフを用意したり見学内容を簡単にまとめていたら、授業の準備がギリギリになってしまった。
よりによって今日は、ある意味問題児ばかりのクラスだが大丈夫だろうか。木の葉塾は二~四人の少人数制の授業方針を採っていた。大人が見学でもしようものなら、目敏く見つけて騒ぐだろう。
幸いなことに今日の授業は二コマだけだ。とりあえず授業前に大半の説明を済ませて、見学はサッと終わらせようと、イルカは立ち上がって受付の扉に向かった。
声をかけてきたのは黒髪に大きな目が印象的な、同年代らしい男だった。
見るからに生真面目そうで、ちょっと構えすぎたかなとホッとしていると、「いえ、私は編集の大和と申します。畠先生はあちらで」と返される。
その手の指す方に目を向けると、総白髪に眼鏡とマスクをした猫背の男が、通路の壁に背を預けてぼんやり貼り紙を眺めていた。
年配の方だったのかと驚くが、アンコの話では確か四つ上だったはずだ。すると髪色は染めてるのか。やっぱり胡散臭い人だなと思いつつ改めて挨拶をする。
「はじめまして、木の葉塾の講師をしてる海野イルカです。今日はよろしくお願いしますね」
「……どーも」
どーもって。
顔はよく分からないが声とスタイルはいいのにもったいないな、と思いながらイルカは言葉を続けた。
「今日は私がご案内しますが、もうすぐ小学生クラスの授業が始まりますので、その前にこちらの資料を見ながら塾のシステム等を簡単に説明させて……」
「海野イルカ先生は」
イルカの説明を遮って、畠カカシが唐突に口を開いた。
あんまり礼儀を心得てないのは、作家という浮世離れした職業のせいなのか、それとも元々なのかと続きを促す。
「イルカでいいですよ。生徒にもそう呼ばれてるので。それで、何でしょうか」
「イルカ先生は彼女いるの?」
「…………は?」
「いないよね。いかにもドーテーっぽいもんね」
「センパ……畠先生っ、失礼ですよ!」
慌てて大和が割り込んできたが、用意した資料がイルカの手の中でぐしゃりと音を立てた。
「そ……れは見学に関係ないかと思うのですがね」
「あるよ。先生だって人間で男でしょ。教師はあんたの一面に過ぎない」
「そんな破廉恥な考えで見学に来たならお断りだ! こっちは大事な子供を預かってるんだからなっ」
「破廉恥なって、いつの時代の人よ。それに子供のことなんて一言も聞いてないじゃない。イルカ先生は短気って言われない?」
「なんだと⁉」
「あー、すみません! 畠先生はちょっとアレな……いや言葉足らずな方でして! 申し訳ありませんが、ぜひこちらを見学させて下さいませんかっ⁉」
今度こそまずいと思ったのか、大和が二人の間に体を割り込ませてイルカを宥めた。
イルカも握りしめた拳をそっと解き、深呼吸をする。
「……分かりました。それでは続けますが、くれぐれも! 子供たちにおかしな事を聞いたりしないで下さいね!」
ペコペコと謝る大和の後ろで、カカシは言われたことなどどこ吹く風とばかりにイルカをじっと見ている。
もうこいつは無視しよう。
そう決めるとイルカは皺になった資料を伸ばして大和に渡し、チュータールームの応接セットに二人を案内した。
それからはカカシは終始おとなしく、大和と二人でイルカの説明を聞いて授業の見学中もきちんと静かにしていた。
授業の始まる前に一番の問題児ナルトが「なぁなぁ、あのじいちゃんたち何だってばよ⁉」と騒いだ時も、特に怒ったりもせずに子供たちを眺めていて、イルカは少し肩透かしを食らった気がした。
それどころかカカシは「こらこら君たち、授業中でしょ。ちゃんと前を向いて、イルカ先生の可愛い顔を見なさい」と冗談を交えてたしなめまでした。ナルトとサクラ、それに普段は寡黙なサスケまでがその言葉に笑い、「イルカ先生は可愛くないってばよ! じいちゃん眼鏡かけた方がいいぞ」とナルトが真顔で忠告した後は、しっかりイルカの顔を見て授業に集中してくれた。
こいつは口の利き方はアレだけど思ったよりはまともなのかも、とカカシを少し見直しながらイルカはいつも通り授業を進め、休憩を挟んで次の中学生クラスとの二コマ分を終わらせた。
教材をまとめて二人と一緒に教室を出ると、イルカは再びチュータールームへと案内してソファーを勧める。
「私の受け持つクラスはこういった感じで授業を進めてます。いかがでしたか?」
「はい、大変参考になりました。ですよね畠先生?」
また何か失言をしないようにという配慮なのか、口を開きかけたカカシを遮るように大和が割り込んだ。
だがそれも意に介さず、カカシが渡された資料を手にしたままイルカに向かって問いかける。
「う~ん、授業や生徒の様子はよく分かったけどね、俺は塾講師自体のことを知りたいなぁ。なぜ学校の教師という道を選ばなかったのか、同じ先生でしょ? そういった背景とか、もっと深く突き詰めて知りたい」
その質問はイルカの琴線に触れた。
まさにその事で学生の頃に散々悩み、イルカの生活の安定を望むヒルゼンと何度も話し合って、ようやく出た結論が塾講師という道だったからだ。
それに他の講師達も様々な理由で塾講師を選んではいるが、皆それぞれの信条があっての上だ。少なくとも木の葉塾はそうやって集ってきた者達ばかりだった。ヒルゼンの息子のアスマでさえ、跡取りだからという単純な理由で講師をしている訳ではないことも、ここの皆が知っている事実だ。
カカシは単にいやらしい教師ものを書こうという思惑で見学に来たのかと勘繰っていたら、思ったよりも真剣に捉えていたらしいとイルカは見方を改める。
まずは木の葉塾の理念から、と説明し始めようとするイルカを、片手を挙げてカカシが押し止めた。
「良かったら場所を変えて話しませんか? ちょっと早いけど大和が一席設けてあるみたいだし」
え、という顔を慌てて取り繕った大和が、「そうですね、海野先生へのお礼も兼ねてぜひ」と笑顔で追従し、カカシの「俺達だけであんまりここを占領しちゃまずいでしょ」が決め手となって、あれよあれよとイルカは塾から連れ出されてしまった。
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