【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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【A】

観察眼が優れている自覚はある。
写輪眼を頼らなくても、対象を注意深く見れば、その人物が何を好み、何を嫌うか。今何を思っているか何がしたいのか、全て解る。
上忍相手にさえ、その読みをたがえたことはないけれど。

「まさか……ね」

イチャパラの最新刊を買いに立ち寄った書店で、本の山を抱えレジに向かうイルカ先生を見つけた。
全て学術書や忍術所の類でイルカ先生らしいと思ったけれど、平積みになったイチャパラの前を通りすぎるとき、先生はほんの少し歩みを遅め、裸の男女が絡み合う表紙を見て、すぐに目を逸らした。その瞬間、先生が本当に買いたいのはイチャパラじゃないかと思ってしまったのだ。

ナルトから聞いた話によれば、イルカ先生はお色気の術で鼻血を噴くらしい。そんなに純情なら、童貞なのかもしれない。
我ながら下世話な詮索だと思うけれど、もしもあの年で女を知らず、恥ずかしくてエロ本を買う勇気も出せないのだとしたら? オカズもなしに日々の欲を己で慰めているのだとしたら?

憐れすぎる。
もし俺の仮定が正しかったら同じ男としてなんとかしてあげたいと思った。

会計を済ませ、書店を後にする。
自然な出会いを演出するため先回りして先生を待ち伏せ、偶然を装い声をかけた。

「おや、イルカ先生。こんにちは。これまたすごい量の本ですね」

「カカシ先生こんにちは。今度新しい科目を担当することになったので、この週末にしっかり勉強しておきたくて」

「そうでしたか。先生は研究熱心ですね。頭が下がります」

「いえ、そんな、とんでもないです。もともと読書が好きですし……」

褒められたのが照れくさいのか、先生は急におろおろしはじめて、その様子がなぜかとても可愛くて自然と頬が緩んだ。

「カカシ先生も本を買ったんですね。どんな本にご興味が?」

イルカ先生の視線は、俺が持つ書店の紙袋に注がれている。
飛んで火にいる夏の虫……。
まさか俺にとってこんなに都合の良いことを言ってくれるとは思わなかった。
俺はニィーっと笑うと、袋からイチャパラを取り出しブックカバーを外して、エロい表紙をイルカ先生に見せつけた。

「!? イチャ……パラッ!?」

先生。
声が、ずいぶんと上ずってますよ。
顔も真っ赤だ。
おもしろいねぇ。つい、からかいたくなっちゃう。

「イルカ先生、イチャパラをご存じなんですか?」

「い、いえっ 知りません!! 知りませんよっ」

ウソだ。
だってタイトルは俺の指で半分以上隠れているんだから。

「めちゃくちゃエロいですよ。貸してあげましょうか?」

本をパラパラとめくり挿絵を探す。
息を詰めて俺の手元を見つめているイルカ先生のために、一番刺激的な挿絵を見つけてあげなくちゃ。

……ミツケタ。
これを見せればイルカ先生はどんな反応を示すのだろう。

「挿絵だって、ホラ」

ソファに背を預け、だらしなく大股をひらいている裸婦の絵をイルカ先生の目の前につきつけた。

「うっわぁああああああ!!!」

ブシャアアアア!!!

「へっ!?」

「カッ、カカシ先生すみませ……ん!!」

………。
………………。
………………………………。

長く忍をやってきたけど、今日ほど驚いたことはない。
何が起こったのか分らないと思うけれど、俺もよく分らない。と、いうか信じられない。

今の俺は血みどろだ。
挿絵を見たイルカ先生が盛大に鼻血を噴いていたから、きっと俺はイルカ先生の鼻血を頭からかぶったのだ。

肝心のイルカ先生は、瞬身でどこかに消えてしまった。


【B】

それからというもの、イルカ先生は俺の顔を見ただけで鼻血を吹き出すようになった。
「次の方どうぞ」
受付に座るイルカ先生に任務報告書を差し出すと、机の上の書類から目を離し、顔を上げた先生と視線が重なる。
「お願いします」
にっこりと極上の笑顔の俺の顔を見た途端、イルカ先生は茹で蛸のように顔を赤らめ、「ブッ」と鼻血を吹き出した。
流石に俺の身体を汚す程の量ではなかったが、きっと俺の顔を見る度あの日見せたイチャパラの刺激的なとってもエロい挿絵を思い出してしまうんだろう。
「おっおいっイルカ!大丈夫か!?」
隣の席の受付君が驚いて、血相を変える。
「すみません、はたけ上忍!こいつ最近ちょっと体調が悪いみたいで」
受付君に「イルカ。今日はもういいから帰って休め。後は俺たちで何とかするから」と促されて、イルカ先生は申し訳なさそうに頭を下げ、退出して行った。
うん、しかし。毎回あんなに血を吹き出していたら、そのうち貧血で倒れるんじゃないの?
熱に浮かされたように真っ赤に頬を染めて、ヨロヨロと受付から出て行った背中を思うと、ほんのわずかな罪悪感が胸を掠める。
イルカ先生が頻繁に鼻血を出すようになったきっかけを作ってしまったことを考えると、これはやはり責任を持ってイルカ先生が鼻血を出さすにすむように導いてあげなければいけないのじゃないか?俺の顔見ただけで、イチャパラの挿絵思い出して鼻血吹くって……相当重傷だよね。トラウマになってるのかもしれない。
「よしっ」
俺はぽんと手を打つと、受付所を後にした。
まずは書店に行って、エロ本に耐性を付けてもらうために、ソフトな物を探してみるか!
アレルギーも対象となる物質を薄めた物を投与して、身体に耐性を付けて治療するって言うしねっ
俺は意気揚々と書店へと向かった。
書店へとやってきた俺は、まず成人向けコーナーへと向かった。
そこにはイチャパラと並ぶくらい過激な表紙の刺激的なとってもエロい本、うん、今のイルカ先生なら出血多量で瀕死レベルになる危険な本が平積みで置かれていた。
「流石にこれは無理か」
俺はブツブツ独り言を呟きながら、男性向けのライトな本を探す。
そこで見かけたのは、以前ゲンマが持ち歩いていたプレイ忍者という雑誌と、任務先で一緒になった下忍の少年が持っていた少年忍忍というグラビア付きの漫画本だった。
俺はまずプレイ忍者に手を伸ばす。
なるほど。エロ本と言うレベルではないけれど、デート先で彼女をエッチな気分にさせるテクニックや、裸体のくノ一のグラビアも載っていて、うん、今のイルカ先生には無理だ~ね。
続いて俺は少年忍忍を手に取る。
アカデミー生よりも大人の階段を登り始めた少年が好むようなお色気漫画や、清楚な美少女や巨乳ロリのちょっぴり刺激的な水着グラビアが載っている。
まぁ、イルカ先生が10代の少女に手を出すような人ではないのはわかってるけど、女体に慣れるという意味では、この少女たちの熟れた体を拝むのもありかなと思う。
流石にこのレベルで血を吹き出してたら、アカデミー教師は務まらないでしょ。
イルカ先生の女体耐性レベルを知るにも打って付けかもしれない。
俺は早速少年忍忍を購入すると、その足でアカデミーに向かった。

放課後のアカデミーに生徒たちの姿がないことを確認して、俺はイルカ先生のクラスの教室に忍び込むと、わざとらしく子供たちの目につく場所に少年忍忍を置いた。
これで明日この漫画を見つけた子供たちが騒いでくれれば、しめたものだ。
俺は一人ほくそ笑むと、教室を後にした。

翌日こっそりアカデミーを覗きに行くと、案の定子供たちは漫画を手に大騒ぎしていた。
女子たちの「エッチー!」と言う声と男子たちの「俺にもみせて!」と言う声が聞こえてくる。
そこへイルカ先生がやってきた。
騒いでいた子供たちを「コラ!お前たち!」の一声で大人しくさせると、漫画雑誌を持っていた子供から取り上げる。
「誰だ!こんな物持ってきたやつは!これは没収する!」
え~って言う男子生徒たちの不満の声が聞こえたが、イルカ先生はそれを無視して授業を始めた。
授業を終えたイルカ先生は職員室へ戻ると自分の席に着き、何気なく少年忍忍をぱらぱらと眺め出す。
するとあるページで固まると、いきなり「ブッ」と鼻血を吹き出した。
「あちゃ~。あのレベルでもう駄目なのね」
同僚教師たちに促されてヨロヨロと保健室へと向かう姿を哀れに思いながらも、俺の中のイルカ先生への興味と関心は高まっていく。
イルカ先生を鼻血を吹かないように教育するのは、もう俺の義務だよね?ううん、むしろボランティアと言ってもいいかもしれない。
俺の手であの清廉潔白な先生にエロいことを教え込むのだと思うと、興奮する!
「よし!」
俺は決意も新たに次の手を打つべくその場を後にした。


【C】

とりあえずは先生の健康が心配なので、先生の冷蔵庫に赤身の肉・鮪・ほうれん草・豆腐・納豆など、貧血にいいとされる食材を日々たんまりと差し入れしておく。
家に招かれたことはないが、ちょっと尾行すれば自宅はすぐに割れた。
普通の忍なら得体の知れない食材なんてゴミ箱に直行だが、大雑把なイルカ先生なら気にせず消費してくれるだろう。

イルカ先生は俺の顔を見ただけで鼻血を吹いてしまう。
これはもう条件反射になっているのだから仕方がないので、俺はしばらくイルカ先生とは顔を合わせないようにすることに決めた。
これ以上貧血状態になるとイルカ先生の体調が危ぶまれるし、何より俺を見た時のイルカ先生の「しまった!」という表情がツラい。
うっすら隈を浮かべてやつれた風情の先生は、翳りを帯びてちょっとドキッとするほど色っぽ……いやいやいや心配でたまらない。

先生の当座の健康状態は差し入れでなんとかできたので、次は女体耐性を高める訓練だ。
顔を合わせないと決めてしまった俺は、直接ではなく搦め手でいくことにした。

まずはイルカ先生が本物の女体を目にする機会を増やす。
三次元の方が刺激が強いと思われそうだが、イルカ先生の職業を思い出してほしい。
彼は忍なのだ。
小さい頃からくの一を見ているのだから、むしろ本物の方が耐性があるはず。
きっとイルカ先生は想像力が豊かだから、十八禁本に過剰に反応してしまうのではないか。あれだけ感情表現たっぷりで思いやりのある人だ。思いやりとは、想像力の為せる業なのだから。

実際どう機会を増やすかは簡単だ。上忍待機所で俺がちょっと煽ればいい。
ゲンマやアオバがたむろってる時を狙って、何気ない世間話の体でネタを振ってみる。

「そういえばさ、最近のくの一の露出ってちょっと足りなくない?」

するとまんまとアオバが乗ってきた。

「そうですよね! くの一には鎖帷子の魅力や絶対領域の破壊力を、もっと最大限に活用してもらわないとですよっっ」
「俺はむしろ隠して魅せる方式を推したい。布が少ないよりも透けてる方が想像力で楽しめる余地がある」
「いややっぱり谷間は正義だろ! 胸然り、腿然り!」
「何だよ腿の谷間って。俺は谷間より下乳だ!」

途端に性癖暴露大会みたいになって、くの一達はドン引きしていたが。
さすがはプロフェッショナルというか、次の日にはくの一の露出は格段に増えていた。
これで受付に座るイルカ先生も、必然的に扇情的な女体を目にする機会が多くなっただろう。
受付の混む時間帯にこっそり覗いてみると、イルカ先生が明らかにセクシー路線を突っ走ってるくの一の相手をしていた。
職業意識の高い先生は、さすがに鼻血を吹いてはいなかったが。
あからさまに視線を外しながらひきつった笑みを浮かべて「お疲れさまです」と呟いている。
それを見ると、なぜかイラっときた。
あんな露骨で下品な格好に反応するなんて……と眉間に皺が寄る。
そこで俺は我に返り、いやいや順調、順調と胸の内で唱えた。
この調子でいけば、いずれイチャパラを見ても鼻血を吹かないようになって、俺の顔を見ても大丈夫になってくれるだろう。

――いつの間にか目的がすり替わってることに、この時の俺はまだ気付いていなかった。
次はいよいよイチャパラの出番だ。
頃合いを見てイルカ先生の前にイチャパラを持って登場したら、先生はどんな反応を示すのだろうか。
まるで子供のようにワクワクしながら、俺はその日を待った。


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 \担当クイズの答/

 ↓

 ↓


【A】mogoさん
【B】はやおさん
【C】如月

でした!

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