【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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「あれ? イルカ先生、それって……」
春のアカデミー健康診断について校長室へと相談しに来たサクラが指したのは、俺の左手。
正確に言うと、薬指に嵌まった白金の指輪だ。
「ん? あぁ、まぁな」
言葉ではっきり言うのが照れ臭くてなんとなく誤魔化したが、サクラがそれだけで許してくれるはずもなく。
「きゃあーーーーカカシ先生ね?! わぁああとうとう! 素敵じゃないですかちょっとよく見せてくださいよ!」
サクラが俺の手ごと奪い取るように掴んで引き寄せてまじまじと見ているが、俺は放り出した書類の方が気になった。
「おいサクラ、それは俺に提出するんじゃなかったのか? それにカカシ先生じゃなくて六代目だろ」
ぺろっと舌を出して「はぁい、すみません」と慌ててしゃがんで拾い集めるサクラに、苦笑しながら手伝う。
サクラの手が止まったので顔を上げると、俺の伸ばした手をまたもや凝視したかと思ったら、感極まったようにため息をついた。
「はぁ~、カカシ先生もやる時はやるわね~! 普段あんなボーッとしてるくせに」
容赦ない元部下の言葉に、たしなめるよりも笑ってしまった。
まぁ、確かに俺から見ても、普段はボーッとしてる方が多いイメージだ。戦場での彼を知ってるサクラでさえそう思うんだから、本質的にはそういう人なんだろう。
ボーッとしてるというよりは、のんびり穏やかな生活が性に合ってるように思える。昨日も縁側で腹這いになりながら、えんどう豆を莢からちまちま外してたし。
「やだイルカ先生、ニヤニヤしちゃって。六代目のこと考えてたんでしょ」
「ニヤニヤなんてしてないぞ! ほら、早く健康診断の説明をしなさい」
「はぁい」
思わず頬を押さえた俺を見ないふりしてくれたサクラは、真面目くさった顔付きで書類を開いたが。
俺はというと、しばらく頬が熱いままで内心困り果てながら話を聞いた。
「……ということがあったんですよ。いやぁ、参りました」
晩飯の話題に昼間のことを話すと、カカシさんが肩を揺らして笑う。
「サクラは優秀な医療忍者になったけど、恋愛ごとに関しては本当にいつまでも女の子だよねぇ」
今晩は昨日カカシさんが剥いてくれたえんどう豆で豆ご飯だ。混ぜご飯は相変わらず苦手だが、カカシさんが育ててくれたえんどう豆だし、季節のものは一度は食べておかないと。
そうは言ってもやっぱり大好物という訳にはいかなくて、今日は茶碗一杯だけだが。
「ごめんね、俺が豆ご飯食べたいって言ったから。白いご飯は冷凍にあるから、無理しないでそっち食べなよ」
そう言うカカシさんの左手の薬指にも、同じ指輪が嵌っている。
「いや、校長にもなって好き嫌いなんて恥ずかしいですから。それに、カカシさんが作っただけあって、春の風味豊かで美味いです」
お世辞抜きで言い募ると、カカシさんがはにかんだ。
幾つになってもこういうところは可愛らしいなぁ。
付き合い始めたのは二十代後半だったが、いつの間にかお互いいい年になってしまった。
周囲にも六代目火影と事実婚と認められ、俺が不惑の四十になる年の初めに「何か形にしておきたいと思って」とカカシさんから指輪を貰ったんだが、今さらそういうのを指に嵌めるのも照れ臭くて。
新年度だからと勢いで着けていったのだが、まさか早々にサクラに見付かるとは思っていなかった。
こういうのは男がするもんじゃないと思うが、やっぱり綺麗な手をしてるカカシさんだと似合う。というか、ぴたりとハマる。
「どうしたの、ぼうっとして」
卓袱台越しにカカシさんが手を伸ばして、俺の頬を撫でた。
左手で。
長年慣れた仕草のさらりとした掌の感触に、新たに加わった金属の硬質な感覚が混ざる。
そこが何だか嬉しくて、自分から頬を寄せた。
そして左手を掲げ、無骨な男の手を飾る輝きを見つめる。
「似合わなくても嬉しいなぁと思って」
「似合うよ」
間髪を入れず即答した声の真剣さに、ゆるりと頷いて返す。
「そうですよね。カカシさんが選んでくれた指輪だから」
頬から離れた手が俺の左手を絡め取る。
重なる白金が小さくカチリと鳴り、こういうのも悪くないと思っていると、不意にぎゅっと強すぎる力で握られた。
「よそ見しないで。俺だけを見て」
……よそ見って。
「あなたがくれた指輪ですよ?」
「それでも」
本っ当にこの人は。
こういうところも愛しいと思ってしまう俺も俺だと、苦笑しながら行儀悪く身を乗りだし、カカシさんの尖った唇にキスをした。
【完】
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
たぶん、指輪をうっとり見つめるイルカ先生の顔があまりにも蕩けてて、そういう顔は自分に向けてほしいって思っちゃったんでしょうね~!
おじさんになってラブラブがオープン&加速するカカイル大好きです!
春のアカデミー健康診断について校長室へと相談しに来たサクラが指したのは、俺の左手。
正確に言うと、薬指に嵌まった白金の指輪だ。
「ん? あぁ、まぁな」
言葉ではっきり言うのが照れ臭くてなんとなく誤魔化したが、サクラがそれだけで許してくれるはずもなく。
「きゃあーーーーカカシ先生ね?! わぁああとうとう! 素敵じゃないですかちょっとよく見せてくださいよ!」
サクラが俺の手ごと奪い取るように掴んで引き寄せてまじまじと見ているが、俺は放り出した書類の方が気になった。
「おいサクラ、それは俺に提出するんじゃなかったのか? それにカカシ先生じゃなくて六代目だろ」
ぺろっと舌を出して「はぁい、すみません」と慌ててしゃがんで拾い集めるサクラに、苦笑しながら手伝う。
サクラの手が止まったので顔を上げると、俺の伸ばした手をまたもや凝視したかと思ったら、感極まったようにため息をついた。
「はぁ~、カカシ先生もやる時はやるわね~! 普段あんなボーッとしてるくせに」
容赦ない元部下の言葉に、たしなめるよりも笑ってしまった。
まぁ、確かに俺から見ても、普段はボーッとしてる方が多いイメージだ。戦場での彼を知ってるサクラでさえそう思うんだから、本質的にはそういう人なんだろう。
ボーッとしてるというよりは、のんびり穏やかな生活が性に合ってるように思える。昨日も縁側で腹這いになりながら、えんどう豆を莢からちまちま外してたし。
「やだイルカ先生、ニヤニヤしちゃって。六代目のこと考えてたんでしょ」
「ニヤニヤなんてしてないぞ! ほら、早く健康診断の説明をしなさい」
「はぁい」
思わず頬を押さえた俺を見ないふりしてくれたサクラは、真面目くさった顔付きで書類を開いたが。
俺はというと、しばらく頬が熱いままで内心困り果てながら話を聞いた。
「……ということがあったんですよ。いやぁ、参りました」
晩飯の話題に昼間のことを話すと、カカシさんが肩を揺らして笑う。
「サクラは優秀な医療忍者になったけど、恋愛ごとに関しては本当にいつまでも女の子だよねぇ」
今晩は昨日カカシさんが剥いてくれたえんどう豆で豆ご飯だ。混ぜご飯は相変わらず苦手だが、カカシさんが育ててくれたえんどう豆だし、季節のものは一度は食べておかないと。
そうは言ってもやっぱり大好物という訳にはいかなくて、今日は茶碗一杯だけだが。
「ごめんね、俺が豆ご飯食べたいって言ったから。白いご飯は冷凍にあるから、無理しないでそっち食べなよ」
そう言うカカシさんの左手の薬指にも、同じ指輪が嵌っている。
「いや、校長にもなって好き嫌いなんて恥ずかしいですから。それに、カカシさんが作っただけあって、春の風味豊かで美味いです」
お世辞抜きで言い募ると、カカシさんがはにかんだ。
幾つになってもこういうところは可愛らしいなぁ。
付き合い始めたのは二十代後半だったが、いつの間にかお互いいい年になってしまった。
周囲にも六代目火影と事実婚と認められ、俺が不惑の四十になる年の初めに「何か形にしておきたいと思って」とカカシさんから指輪を貰ったんだが、今さらそういうのを指に嵌めるのも照れ臭くて。
新年度だからと勢いで着けていったのだが、まさか早々にサクラに見付かるとは思っていなかった。
こういうのは男がするもんじゃないと思うが、やっぱり綺麗な手をしてるカカシさんだと似合う。というか、ぴたりとハマる。
「どうしたの、ぼうっとして」
卓袱台越しにカカシさんが手を伸ばして、俺の頬を撫でた。
左手で。
長年慣れた仕草のさらりとした掌の感触に、新たに加わった金属の硬質な感覚が混ざる。
そこが何だか嬉しくて、自分から頬を寄せた。
そして左手を掲げ、無骨な男の手を飾る輝きを見つめる。
「似合わなくても嬉しいなぁと思って」
「似合うよ」
間髪を入れず即答した声の真剣さに、ゆるりと頷いて返す。
「そうですよね。カカシさんが選んでくれた指輪だから」
頬から離れた手が俺の左手を絡め取る。
重なる白金が小さくカチリと鳴り、こういうのも悪くないと思っていると、不意にぎゅっと強すぎる力で握られた。
「よそ見しないで。俺だけを見て」
……よそ見って。
「あなたがくれた指輪ですよ?」
「それでも」
本っ当にこの人は。
こういうところも愛しいと思ってしまう俺も俺だと、苦笑しながら行儀悪く身を乗りだし、カカシさんの尖った唇にキスをした。
【完】
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たぶん、指輪をうっとり見つめるイルカ先生の顔があまりにも蕩けてて、そういう顔は自分に向けてほしいって思っちゃったんでしょうね~!
おじさんになってラブラブがオープン&加速するカカイル大好きです!
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