【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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幼馴染み仔カカイル馴れ初めです。
幼馴染み仔カカイルは正義!
幼馴染み仔カカイルは世界を救わないかもしれないけど私を救うんだスピリッツで永遠に煎じていきたいです。
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
いいわけ
父さんに連れられて向かった先は、普通の民家だった。
「カカシ、今日は父さんの仲間の家にお邪魔するよ。うみのさんご夫妻には同い年くらいのお子さんがいらっしゃるからね。お友達になってもらうといい」
道々そう言い聞かせられたけど、俺はもう中忍だから友達なんていらないのに。三代目に「カカシは優秀じゃが、年相応とは言えんのう」と言われたらことを気にしてるんだろうな。父さんには悪いけど、適当にあしらっておこう。
玄関先でチャイムを鳴らすと勢いよく戸が引き開けられて、馬鹿でかい声の戦国武将みたいなおじさんが俺を見下ろしてきた。
「やぁ、君が噂のカカシ君か! こんにちは! 君のお父さんにはいつもお世話になってるよ!」
「こんにちは、カカシ君。ほらイルカ、隠れてないでこっちいらっしゃい」
奥さんが奥に声をかけると、子供が大型犬みたいに飛びついてきた。
「お前がカカシ? あたまがキラキラしてきれいだな!」
「そういうアンタは犬みたいだね」
うっかり思ったままを言ってしまったけど、うみのさん夫妻は怒るどころか大笑いした。
そして子供は子供同士、外で遊んできなさいと言われ、父さんだけ招き入れて追い出されてしまった。
「なぁなぁ、暗部ごっこしようぜ!」
イルカが俺の手を掴んで、ぐんっと引っ張る。
暗部ごっこなんてしないと言っても聞こえてないのか、そのまま林の中に連れ込まれた。
そこは薄暗い中のぽかりと開いた空き地で、枝を組んで毛布を被せた謎のテントもどきと、太い枝を転がしたベンチもどきがあった。
「ここはおれのヒミツきちだ! 父ちゃんと母ちゃんにはナイショだぞ!」
胸を反らせて得意げに言うけど毛布は家から持ってきたんだろうし、テントもどきの中にあるスナック菓子もランプも木刀もだろう。これは親にバレバレだとはさすがに言わないけど、こんなガキじみた遊びに付き合うのはうんざりだ。
父さんもうみのさんも子供同士と言ってたけど、イルカはせいぜい三、四歳だろう。これじゃただの子守りだとため息をつく。
「ほら、これはカカシのな!」
イルカが渡した木刀を持つだけ持ってベンチもどきに腰かけると、イルカがテントもどきの毛布を剥がして体に巻きつけ、「ひとじじをかえせ! おれは暗部だぞ!」と俺の回りを飛び回る。
「ちゃんとたたかえよ!」
キレたイルカがズボンのポケットをごそごそ探ると、木製のおもちゃ手裏剣を投げてきた。面倒なので木刀で払うとイルカが目を真ん丸にする。
「すっげぇ! やるじゃんお前!」
「当たり前でしょ。俺はもう中忍なの」
「ちゅうにん? ウッソだぁ!」
「ほんとだよ。あと、ひとじじじゃなくて人質ね」
言い間違いを訂正してやったのに、イルカは全然聞いてなくて中忍、中忍かぁとぶつぶつ呟いている。
「もう帰ってもいい? ていうか帰る」
立ち上がった足元に、イルカがガバっと伏せた。
いや、これは土下座か? でも結い上げた髪がぴょんぴょん揺れて、本当に犬みたい。ちゃんと伏せもしてるし。
「カカシ! おれをでしにしてください!」
「…………は?」
「子供なのにちゅうにんなんだろ? おれも早く父ちゃん母ちゃんみたいなじょうにんになりたいんだ。おねがいします!」
でし……って弟子? 上忍師みたいなものだろうか。
「あのね、俺は中忍って言ったでしょ。それに上忍師は上忍じゃないとなれないの」
「早くつよくなりたいんだ! カカシ、おねがい! いいって言うまでおれはうごかない!」
本当に人の話を聞かない子供だなぁ。
このまま放っといてもいいけど、イルカを連れ帰らないとうみの夫妻も困るだろうし。
「分かった」
「ほんと?!」
頭を上げたイルカの前にしゃがみこんで、目線を合わせる。
「ただし、俺は中忍だからイルカを弟子にはできない。忍犬ならいいよ。俺は忍犬遣いだから」
「にんけん……」
これならイルカも自分から断るから丸く収まるし、もう帰れる。
「分かった、なる!」
「え」
「にんけんになるには、けいやくするんだろ?」
「本気なの?! 忍犬って犬だよ?」
「男ににごんはない!」
きっぱりと言い切ったイルカに気圧されて、つい頷いてしまった。
早く契約してと急かすイルカに、どうしようと困り果てる。本当に契約する訳にはいかないし、そもそも人を口寄せする術は厳しく制限されている。
ふと。
正座して真っ直ぐ俺を見返すイルカの顔を、初めてまじまじと見た。
まだ幼い円みのある頬に、意志の強そうな黒い眼。
鼻を一直線に横切る、まだ新しい何かの傷痕。
俺は腰のポーチからいつもメモする時に使っている矢立を取り出した。筆を持つと、墨の独特の脂っぽい匂いがつんと刺さる。
生真面目な顔で契約を待つイルカの、右頬の傷痕の下に筆先を置くとゆっくりと線を引いた。
傷痕と平行になるように。
そして左のこめかみに点を二つ。
「よし、できたよ。これが契約の証」
イルカの顔がぱぁっと輝く。
「よろしくおねがいします!」
「じゃあ帰ろうか」
「はい! いや、ワンッ」
思わず吹き出しそうになるのを堪えて、手を繋いで家に向かう。さすがにリードをつけたらまずいという良識はあったからだ。
イルカはご機嫌で弾むように歩いているので、本当に犬の散歩みたいだと笑いを噛み殺す。
それにしても、この顔を何て説明したらいいんだろうな。
イルカの鼻筋には傷痕の下にもう一本、並んで線が引かれている。こめかみには黒々とした点が二つ。
真正面からイルカの顔を見た時に思ったんだ。
眉と目と口はもうあるし、線と点を足したら『へのへのもへじ』になるな……って。
俺の持ち物には名前ではなく、このマークを描きなさいっていうのが父さんの教えだ。名前をむやみに晒すのは忍としてやってはいけない事だから。
父さんはこれを見て分かってくれるだろうけど。
──うみのさんたちには何て言い訳すればいいんだろう。
でも、繋いだ手をぶんぶん振りながら隣を歩くイルカを見てると、まぁいいか、なるようになるさって気持ちになる。
「イルカ、俺の忍犬になれて嬉しい?」
「うん! いや、ワンッ」
「よしよし、いいこ。走るぞ」
「ワンワンッ」
家に帰ったら、案の定うみのさんたちに驚かれた。
でもとっさに自分の口から出た言葉には、もっと驚いた。
「あの、イルカのこと一生面倒みるので」
つい飛び出しちゃった言い訳だけど、それでもいいかと思う。
だってイルカも「ワンッ」って答えてくれたしね。
幼馴染み仔カカイルは正義!
幼馴染み仔カカイルは世界を救わないかもしれないけど私を救うんだスピリッツで永遠に煎じていきたいです。
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いいわけ
父さんに連れられて向かった先は、普通の民家だった。
「カカシ、今日は父さんの仲間の家にお邪魔するよ。うみのさんご夫妻には同い年くらいのお子さんがいらっしゃるからね。お友達になってもらうといい」
道々そう言い聞かせられたけど、俺はもう中忍だから友達なんていらないのに。三代目に「カカシは優秀じゃが、年相応とは言えんのう」と言われたらことを気にしてるんだろうな。父さんには悪いけど、適当にあしらっておこう。
玄関先でチャイムを鳴らすと勢いよく戸が引き開けられて、馬鹿でかい声の戦国武将みたいなおじさんが俺を見下ろしてきた。
「やぁ、君が噂のカカシ君か! こんにちは! 君のお父さんにはいつもお世話になってるよ!」
「こんにちは、カカシ君。ほらイルカ、隠れてないでこっちいらっしゃい」
奥さんが奥に声をかけると、子供が大型犬みたいに飛びついてきた。
「お前がカカシ? あたまがキラキラしてきれいだな!」
「そういうアンタは犬みたいだね」
うっかり思ったままを言ってしまったけど、うみのさん夫妻は怒るどころか大笑いした。
そして子供は子供同士、外で遊んできなさいと言われ、父さんだけ招き入れて追い出されてしまった。
「なぁなぁ、暗部ごっこしようぜ!」
イルカが俺の手を掴んで、ぐんっと引っ張る。
暗部ごっこなんてしないと言っても聞こえてないのか、そのまま林の中に連れ込まれた。
そこは薄暗い中のぽかりと開いた空き地で、枝を組んで毛布を被せた謎のテントもどきと、太い枝を転がしたベンチもどきがあった。
「ここはおれのヒミツきちだ! 父ちゃんと母ちゃんにはナイショだぞ!」
胸を反らせて得意げに言うけど毛布は家から持ってきたんだろうし、テントもどきの中にあるスナック菓子もランプも木刀もだろう。これは親にバレバレだとはさすがに言わないけど、こんなガキじみた遊びに付き合うのはうんざりだ。
父さんもうみのさんも子供同士と言ってたけど、イルカはせいぜい三、四歳だろう。これじゃただの子守りだとため息をつく。
「ほら、これはカカシのな!」
イルカが渡した木刀を持つだけ持ってベンチもどきに腰かけると、イルカがテントもどきの毛布を剥がして体に巻きつけ、「ひとじじをかえせ! おれは暗部だぞ!」と俺の回りを飛び回る。
「ちゃんとたたかえよ!」
キレたイルカがズボンのポケットをごそごそ探ると、木製のおもちゃ手裏剣を投げてきた。面倒なので木刀で払うとイルカが目を真ん丸にする。
「すっげぇ! やるじゃんお前!」
「当たり前でしょ。俺はもう中忍なの」
「ちゅうにん? ウッソだぁ!」
「ほんとだよ。あと、ひとじじじゃなくて人質ね」
言い間違いを訂正してやったのに、イルカは全然聞いてなくて中忍、中忍かぁとぶつぶつ呟いている。
「もう帰ってもいい? ていうか帰る」
立ち上がった足元に、イルカがガバっと伏せた。
いや、これは土下座か? でも結い上げた髪がぴょんぴょん揺れて、本当に犬みたい。ちゃんと伏せもしてるし。
「カカシ! おれをでしにしてください!」
「…………は?」
「子供なのにちゅうにんなんだろ? おれも早く父ちゃん母ちゃんみたいなじょうにんになりたいんだ。おねがいします!」
でし……って弟子? 上忍師みたいなものだろうか。
「あのね、俺は中忍って言ったでしょ。それに上忍師は上忍じゃないとなれないの」
「早くつよくなりたいんだ! カカシ、おねがい! いいって言うまでおれはうごかない!」
本当に人の話を聞かない子供だなぁ。
このまま放っといてもいいけど、イルカを連れ帰らないとうみの夫妻も困るだろうし。
「分かった」
「ほんと?!」
頭を上げたイルカの前にしゃがみこんで、目線を合わせる。
「ただし、俺は中忍だからイルカを弟子にはできない。忍犬ならいいよ。俺は忍犬遣いだから」
「にんけん……」
これならイルカも自分から断るから丸く収まるし、もう帰れる。
「分かった、なる!」
「え」
「にんけんになるには、けいやくするんだろ?」
「本気なの?! 忍犬って犬だよ?」
「男ににごんはない!」
きっぱりと言い切ったイルカに気圧されて、つい頷いてしまった。
早く契約してと急かすイルカに、どうしようと困り果てる。本当に契約する訳にはいかないし、そもそも人を口寄せする術は厳しく制限されている。
ふと。
正座して真っ直ぐ俺を見返すイルカの顔を、初めてまじまじと見た。
まだ幼い円みのある頬に、意志の強そうな黒い眼。
鼻を一直線に横切る、まだ新しい何かの傷痕。
俺は腰のポーチからいつもメモする時に使っている矢立を取り出した。筆を持つと、墨の独特の脂っぽい匂いがつんと刺さる。
生真面目な顔で契約を待つイルカの、右頬の傷痕の下に筆先を置くとゆっくりと線を引いた。
傷痕と平行になるように。
そして左のこめかみに点を二つ。
「よし、できたよ。これが契約の証」
イルカの顔がぱぁっと輝く。
「よろしくおねがいします!」
「じゃあ帰ろうか」
「はい! いや、ワンッ」
思わず吹き出しそうになるのを堪えて、手を繋いで家に向かう。さすがにリードをつけたらまずいという良識はあったからだ。
イルカはご機嫌で弾むように歩いているので、本当に犬の散歩みたいだと笑いを噛み殺す。
それにしても、この顔を何て説明したらいいんだろうな。
イルカの鼻筋には傷痕の下にもう一本、並んで線が引かれている。こめかみには黒々とした点が二つ。
真正面からイルカの顔を見た時に思ったんだ。
眉と目と口はもうあるし、線と点を足したら『へのへのもへじ』になるな……って。
俺の持ち物には名前ではなく、このマークを描きなさいっていうのが父さんの教えだ。名前をむやみに晒すのは忍としてやってはいけない事だから。
父さんはこれを見て分かってくれるだろうけど。
──うみのさんたちには何て言い訳すればいいんだろう。
でも、繋いだ手をぶんぶん振りながら隣を歩くイルカを見てると、まぁいいか、なるようになるさって気持ちになる。
「イルカ、俺の忍犬になれて嬉しい?」
「うん! いや、ワンッ」
「よしよし、いいこ。走るぞ」
「ワンワンッ」
家に帰ったら、案の定うみのさんたちに驚かれた。
でもとっさに自分の口から出た言葉には、もっと驚いた。
「あの、イルカのこと一生面倒みるので」
つい飛び出しちゃった言い訳だけど、それでもいいかと思う。
だってイルカも「ワンッ」って答えてくれたしね。
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