【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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今回のタイトルを読んだ後に思い出してもらえると「あー!」となると思います。
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
うみの家特製ニラ焼き
キィーン、と折れた刀が宙に飛ぶ。
そのまま手を離して役立たずになった忍刀を捨て、左手でワイヤー付きクナイを投げながら右手にチャクラを集める。
鳥のさえずりが辺りに響き渡るほど大きくなった。
ワイヤーで絡め取った相手を勢いよく引き寄せ、雷をまとう右手で腹を穿つ。
──今度こそ立ち上がってくれるなよ。
不死身と謳われた男は仰向けに倒れたまま動かない。
「先輩!」
テンゾウの声と同時に太い木材が蛇のように伸びてきたので飛び乗ると、俺のいた地面が盛り上がって大量の黒く細い切っ先が剣山のように突き出した。
「勘弁してよ」
さっきのが最後の大技用のチャクラだった。隣をちらりと窺うとテンゾウも肩で息をしている。ここからは本当に消耗戦になるだろう。
いつの間にか倒れていた男の姿が消え、剣山もまた土中に潜った。
「イルカ先生に買い物頼まれてるから、早く帰りたいんだけど」
「先輩、そういうフラグに僕を巻き込まないでくださいよ」
「縁起悪いこと言わないでくれる? じゃあテンゾウは酉の方角からね。三、二、一」
不死身の男は不死身ではなく、正体は双子と兄の三人兄弟だった。
最後の一人を斃して死体を完全に燃やし尽くしたところでテンゾウと二人、地面に転がって空を仰ぐ。
「そういえば先輩、ポーチ無くしてますけど買い物メモは覚えてます?」
そういうテンゾウは、ベストがザク切りにされたので上半身がぼろきれのようだ。
「あー、メモはね、ここ」
俺は額当てを外すと、木ノ葉マークの鉢金と布の間を指で探った。
イルカ先生はいつも買い物メモをここに挟み込む。
そして出立する前に、願掛けをするように額に口づけを落としてから額当てを斜めに巻いてくれるのだ。
だから俺はメモを任務完了まで見れない。
「頼まれたのは何ですか? 卵とか?」
「卵なんて何日も待ってられないでしょ」
テンゾウの想像力の乏しさに吹き出しながら、四つ折りになった紙片を開く。
ニラ 一束
薄力粉 大さじ3
溶き卵 一個分
干し海老 大さじ2
ほんだし 小さじ1
しょうゆ 小さじ2
みりん 小さじ2
水 大さじ2
かぼす 一個
「あっ、やっぱり卵あるじゃな……え、溶き卵って売ってるんですか?」
テンゾウの疑問ももっともだ。
でもこれはこれで合ってるのだ。
だってこの買い物メモはレシピなのだから──うみの家特製の何かの。
今回はヤバいな、無事帰れるかなって任務の時には、イルカ先生から特別な買い物メモが挟まれる。
前回はうみの家特製豚汁、その前はうみの家特製ホットケーキだった。
そのメモの材料を買って帰ると、イルカ先生がうみの家特製の料理を作って振る舞ってくれるという寸法だ。さすがに溶き卵は買えないから、普通に卵のパックを買ってくけどね。
ところで、なんでイルカ先生にヤバい任務だと分かるのかって?
もちろん守秘義務があるから任務内容を漏らすことなんかないけど、何かこう、覚悟みたいなものが伝わっちゃうのかね。まぁ実際はいつもよりちょっと激しいと言うか、心残りのないような抱き方をしてるからバレるのかもしれないけど。
もし帰還できなかった時は、当然うみの家の特製レシピは教えてもらえない。いつか俺の後釜にそれは伝えられ、振る舞われるんだろう。
それが嫌なら、無事帰ってこいと。
買い物メモの一つたりとも忘れずに、全て買ってこいと。
愛しいイルカ先生の元へ。
「さてと、休憩終わり。帰るよ」
「ええ~、もうですか?」
ぼやくテンゾウを置いていく勢いで駆け出す。
今度は何のレシピだろう。
卓袱台に並べられる料理を想像したはずなのに、頭に浮かぶのはイルカ先生の笑顔で。
その笑顔につられて、自然と口元が綻んだ。
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うみの家特製ニラ焼き
キィーン、と折れた刀が宙に飛ぶ。
そのまま手を離して役立たずになった忍刀を捨て、左手でワイヤー付きクナイを投げながら右手にチャクラを集める。
鳥のさえずりが辺りに響き渡るほど大きくなった。
ワイヤーで絡め取った相手を勢いよく引き寄せ、雷をまとう右手で腹を穿つ。
──今度こそ立ち上がってくれるなよ。
不死身と謳われた男は仰向けに倒れたまま動かない。
「先輩!」
テンゾウの声と同時に太い木材が蛇のように伸びてきたので飛び乗ると、俺のいた地面が盛り上がって大量の黒く細い切っ先が剣山のように突き出した。
「勘弁してよ」
さっきのが最後の大技用のチャクラだった。隣をちらりと窺うとテンゾウも肩で息をしている。ここからは本当に消耗戦になるだろう。
いつの間にか倒れていた男の姿が消え、剣山もまた土中に潜った。
「イルカ先生に買い物頼まれてるから、早く帰りたいんだけど」
「先輩、そういうフラグに僕を巻き込まないでくださいよ」
「縁起悪いこと言わないでくれる? じゃあテンゾウは酉の方角からね。三、二、一」
不死身の男は不死身ではなく、正体は双子と兄の三人兄弟だった。
最後の一人を斃して死体を完全に燃やし尽くしたところでテンゾウと二人、地面に転がって空を仰ぐ。
「そういえば先輩、ポーチ無くしてますけど買い物メモは覚えてます?」
そういうテンゾウは、ベストがザク切りにされたので上半身がぼろきれのようだ。
「あー、メモはね、ここ」
俺は額当てを外すと、木ノ葉マークの鉢金と布の間を指で探った。
イルカ先生はいつも買い物メモをここに挟み込む。
そして出立する前に、願掛けをするように額に口づけを落としてから額当てを斜めに巻いてくれるのだ。
だから俺はメモを任務完了まで見れない。
「頼まれたのは何ですか? 卵とか?」
「卵なんて何日も待ってられないでしょ」
テンゾウの想像力の乏しさに吹き出しながら、四つ折りになった紙片を開く。
ニラ 一束
薄力粉 大さじ3
溶き卵 一個分
干し海老 大さじ2
ほんだし 小さじ1
しょうゆ 小さじ2
みりん 小さじ2
水 大さじ2
かぼす 一個
「あっ、やっぱり卵あるじゃな……え、溶き卵って売ってるんですか?」
テンゾウの疑問ももっともだ。
でもこれはこれで合ってるのだ。
だってこの買い物メモはレシピなのだから──うみの家特製の何かの。
今回はヤバいな、無事帰れるかなって任務の時には、イルカ先生から特別な買い物メモが挟まれる。
前回はうみの家特製豚汁、その前はうみの家特製ホットケーキだった。
そのメモの材料を買って帰ると、イルカ先生がうみの家特製の料理を作って振る舞ってくれるという寸法だ。さすがに溶き卵は買えないから、普通に卵のパックを買ってくけどね。
ところで、なんでイルカ先生にヤバい任務だと分かるのかって?
もちろん守秘義務があるから任務内容を漏らすことなんかないけど、何かこう、覚悟みたいなものが伝わっちゃうのかね。まぁ実際はいつもよりちょっと激しいと言うか、心残りのないような抱き方をしてるからバレるのかもしれないけど。
もし帰還できなかった時は、当然うみの家の特製レシピは教えてもらえない。いつか俺の後釜にそれは伝えられ、振る舞われるんだろう。
それが嫌なら、無事帰ってこいと。
買い物メモの一つたりとも忘れずに、全て買ってこいと。
愛しいイルカ先生の元へ。
「さてと、休憩終わり。帰るよ」
「ええ~、もうですか?」
ぼやくテンゾウを置いていく勢いで駆け出す。
今度は何のレシピだろう。
卓袱台に並べられる料理を想像したはずなのに、頭に浮かぶのはイルカ先生の笑顔で。
その笑顔につられて、自然と口元が綻んだ。