【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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÷÷÷÷÷ 2.はやおさん ÷÷÷÷÷
俺が眠そうに顔を顰めながら玄関のドアを開けると、そこには緊張した面持ちのハクロが立っていた。
「すみません。こんな夜更けに」
日に焼けた小麦色の肌に、黒髪の青年の、どこか焦りを滲ませた表情に、俺が怪訝に思っていると、裏口に回っていたカカシさんがやって来た。カカシさんの姿を見たハクロが「六代目」と声をかける。
「それは止めてっていつも言ってるでしょ」
「すみません!」
実直な青年は頭を何度も下げると、顔を上げた。
「ハクロ。何か用があったんでしょ?」
「はい。実はミソラとフブキが居なくなってしまって……」
「ミソラとフブキが?」
日頃仲の良い二人が、そろって夜更けに居なくなるとは……活発なミソラに、大人しいフブキ。
フブキは日向の傍流の娘で、白眼を有していたが、忍びとしての才能には恵まれず、アカデミーをドロップアウトしていた。
そんな正反対の二人だったが、遊び盛りの子供達だ。夜中に抜け出したくなったのだろうか?そう言えば今日は流星群が見られると言っていた。女の子二人で、流れ星を見に行ったのだろうと話す俺に、ハクロは思いも寄らないことを告げた。
「タレアさんが……タレアさんが夜中に突然寮を訪ねてきて、二人を連れて行ったと寮母さんから連絡を貰ったんです」
「タレアが?」
カカシさんが難しそうに顔を顰める。タレアさんはおおらかで優しい女性で、夜中に生徒を連れ出して、出歩くような人ではなかった。
「犬達は?吠えなかったの?」
タレアさんがいくらスクールの教師だとは言え、夜中に外部から尋ねてくる人が居れば、犬達は吠えるはず。
「それが……犬も吠えなかったと」
思わずカカシさんと顔を見合わせると、何かを察したのか、カカシさんが犬舎の方へ走り出す。
その後を慌てて俺とハクロが追いかける。犬舎に付くと、そこに居たのは、尻尾を丸め、カタカタと全身を震わせて、何かに怯える犬達の姿だった。
「解!」
カカシさんが流れるような動きで、素早く印を切ると、幻術にかかっていた犬達が正気を取り戻す。
犬達の様子を確認していたカカシさんが、険しい表情を浮かべた。
「どうしたんですか?」
不安を感じて、思わず声をかけると、カカシさんは「ソラが居ない」と口にした。
「ソラが?」
ソラは子犬の頃からミソラに懐いていた。
「まさか……ミソラの後を追って行ったのか?」
思わず俺がそう口にすると、カカシさんは頷いた。
「そうかもしれない」
居なくなったミソラにフブキ。幻術にかかった犬達。タレアさんはどこに子供達を連れて行ったのか?
言葉にならない不安を感じて、押し黙った俺の手を、そっとカカシさんが握りしめる。
灰蒼色の瞳が、柔らかな光を浮かべている。温かい手が教えてくれる。言葉にしなくても伝わる、カカシさんの思い。
大丈夫。大丈夫だから。
「……はい」
俺の返事に、カカシさんが小さく笑みを浮かべた。
「タレアさんは……彼女は民間人で、幻術なんて使えるわけがありません。彼女の身に何かあったのかもしれません」
そう言ってハクロはどこか不安そうに顔を曇らせた。
「ハクロはタレアを探して。俺達はソラの後を追う。子供達がタレアと一緒に居るなら、同じ場所に行き着くはず」
カカシさんの言葉にハクロは頷くと、煙を上げ、消えた。
「俺達もソラの行方を追いましょう」
カカシさんはそう言って、忍犬の中でも特に鼻のきく子を連れると、俺達もその場を後にした。
暗い夜の海に、白い月の光が輝いている。
ソラの痕跡は海沿いの町の中を通り、港のある海岸沿いにまで続いていた。
「こんな遠くまで散歩に来たこともないのに……」
普段の散歩ですら歩ききるのがやっとなのに、あのチビすけのどこにそんな力があったのか?
驚く俺達の耳に、小さく鳴く犬の唸り声が聞こえた。
「ソラだ!」
駆けだしたカカシさんの後を、俺も追う。
ソラの姿は港の船着き場にあった。
桟橋の向こう側、小さな漁船に乗り込もうとする女性に、ソラは激しく吠えついていた。
「タレアさん!」
驚きの声を上げた俺を振り向いたタレアさんの側には、両手を縄で縛られた二人の少女が居た。
ミソラとフブキだった。
「タレアさん!」
何故と問う俺達の前で、タレアさんはソラを蹴り飛ばすと、ソラは小さくキャンと悲鳴を漏らし、地を転がった。
「ソラ!」
カカシさんはソラに駆け寄ると、大事そうにその腕に抱く。
ソラは蹴り飛ばされた衝撃で、怪我を負ったのか、血を流し、小さく震えていた。
「お前は、誰だ?」
タレアさんは犬好きで、犬を平気で蹴り飛ばすようなことが出来る人ではなかった。
俺の問いに、タレアさんだったはずの人物の顔が変わっていく。
「タレア?誰だそれは?」
嘲り笑う見たこともない女の姿がそこにあった。
「タレアをどうした?」
唸るような声で問うカカシさんを一瞥した女は、面白そうに笑みを浮かべると答えた。
「さぁ、知らないわ」
ぎりりと奥歯を噛みしめる俺に、カカシさんは素早く指文字で指示を出すと、小さく頷いた。
(足止めするから、子供達を頼みます)
俺は頷き返すと、カカシさんの側を離れ、女の裏手に回り込もうとした。
女は俺の動きを察知したのか?桟橋を駆けると、子供達をつれて停泊してあった漁船に乗り込もうとする。
その動きを、カカシさんの投じたクナイが足止めする。
「子供達を返せ!」と叫ぶ俺に、女は冷酷な笑みを浮かべた。
「返して欲しいなら、返してあげる」
女は躊躇することもなく、ミソラを桟橋から海に蹴り落とした。
小さな悲鳴を上げ、大きな水音を立てて、海に沈んでいくミソラを追って、俺もまた暗い海に飛び込んだ。
「日向の娘だけ貰っていくわ。白眼は高く売れるもの」
女の嘲り笑う声だけが響いてくる。
俺は海に潜ると、手を伸ばし、沈んでいくミソラを引き上げると、海面に浮かび上がった。
「ミソラ、大丈夫だからな。先生が来たから、安心しろ」
「先生」
泣きじゃくる少女を腕に抱え、岸壁にたどり着くと、カカシさんがソラを忍犬に預け、船に乗り込んだ女の後を追って、桟橋を駆ける姿が目に入った。
「カカシさん……」
銀髪をなびかせ、走るその姿は、闇夜にも鮮やかで、年齢を感じさせない動きは、忍びを辞めた男の動きとは思えなかった。
カカシさんは、女の仲間なのか?船の中から姿を現した忍び崩れと思われる男達を、一人、また一人と、なぎ倒していく。
カカシさんの腕に振り飛ばされた男が、船から転げ落ち、大きな音を立てて海の中に沈んでいった。
まるで水を得た魚のように、敵を屠っていくその姿は、鬼神のようで、ミソラを岸壁に押し上げ、海から上がった時には、勝敗は付いていた。
「残るはお前だけだ。子供は帰して貰う」
静かにそう口にするカカシさんの前で、女は口元に笑みを浮かべると、躊躇することもなく、フブキを船から突き落とした。
「フブキ!」
水しぶきを上げて、フブキは海に落ちていく。
再び海に飛び込んだ俺は、見る間に沈んでいく少女の元まで泳ぎ切ると、紺碧の海の中に潜り、少女を海面にまで引き上げた。
夜の闇を写す海面に、浮かび上がった俺が見たものは、クナイを持つ腕を振り上げ、女にとどめを刺そうとするカカシさんの姿だった。
「ダメです!ダメです!カカシさん!」
殺しちゃいけない!
俺の悲痛な叫び声が、夜の海に響いていく。
忍びを辞めて、手に入れた夢のような生活。
誰も血を流すことなく、誰も命を落とさない、奇跡のような平凡な日々。
命を奪う生活から、育む生活へ。それは薄氷の上を歩くような、もろく崩れやすいものだったけれど……
「カカシさん!」
はやおターン終了
俺が眠そうに顔を顰めながら玄関のドアを開けると、そこには緊張した面持ちのハクロが立っていた。
「すみません。こんな夜更けに」
日に焼けた小麦色の肌に、黒髪の青年の、どこか焦りを滲ませた表情に、俺が怪訝に思っていると、裏口に回っていたカカシさんがやって来た。カカシさんの姿を見たハクロが「六代目」と声をかける。
「それは止めてっていつも言ってるでしょ」
「すみません!」
実直な青年は頭を何度も下げると、顔を上げた。
「ハクロ。何か用があったんでしょ?」
「はい。実はミソラとフブキが居なくなってしまって……」
「ミソラとフブキが?」
日頃仲の良い二人が、そろって夜更けに居なくなるとは……活発なミソラに、大人しいフブキ。
フブキは日向の傍流の娘で、白眼を有していたが、忍びとしての才能には恵まれず、アカデミーをドロップアウトしていた。
そんな正反対の二人だったが、遊び盛りの子供達だ。夜中に抜け出したくなったのだろうか?そう言えば今日は流星群が見られると言っていた。女の子二人で、流れ星を見に行ったのだろうと話す俺に、ハクロは思いも寄らないことを告げた。
「タレアさんが……タレアさんが夜中に突然寮を訪ねてきて、二人を連れて行ったと寮母さんから連絡を貰ったんです」
「タレアが?」
カカシさんが難しそうに顔を顰める。タレアさんはおおらかで優しい女性で、夜中に生徒を連れ出して、出歩くような人ではなかった。
「犬達は?吠えなかったの?」
タレアさんがいくらスクールの教師だとは言え、夜中に外部から尋ねてくる人が居れば、犬達は吠えるはず。
「それが……犬も吠えなかったと」
思わずカカシさんと顔を見合わせると、何かを察したのか、カカシさんが犬舎の方へ走り出す。
その後を慌てて俺とハクロが追いかける。犬舎に付くと、そこに居たのは、尻尾を丸め、カタカタと全身を震わせて、何かに怯える犬達の姿だった。
「解!」
カカシさんが流れるような動きで、素早く印を切ると、幻術にかかっていた犬達が正気を取り戻す。
犬達の様子を確認していたカカシさんが、険しい表情を浮かべた。
「どうしたんですか?」
不安を感じて、思わず声をかけると、カカシさんは「ソラが居ない」と口にした。
「ソラが?」
ソラは子犬の頃からミソラに懐いていた。
「まさか……ミソラの後を追って行ったのか?」
思わず俺がそう口にすると、カカシさんは頷いた。
「そうかもしれない」
居なくなったミソラにフブキ。幻術にかかった犬達。タレアさんはどこに子供達を連れて行ったのか?
言葉にならない不安を感じて、押し黙った俺の手を、そっとカカシさんが握りしめる。
灰蒼色の瞳が、柔らかな光を浮かべている。温かい手が教えてくれる。言葉にしなくても伝わる、カカシさんの思い。
大丈夫。大丈夫だから。
「……はい」
俺の返事に、カカシさんが小さく笑みを浮かべた。
「タレアさんは……彼女は民間人で、幻術なんて使えるわけがありません。彼女の身に何かあったのかもしれません」
そう言ってハクロはどこか不安そうに顔を曇らせた。
「ハクロはタレアを探して。俺達はソラの後を追う。子供達がタレアと一緒に居るなら、同じ場所に行き着くはず」
カカシさんの言葉にハクロは頷くと、煙を上げ、消えた。
「俺達もソラの行方を追いましょう」
カカシさんはそう言って、忍犬の中でも特に鼻のきく子を連れると、俺達もその場を後にした。
暗い夜の海に、白い月の光が輝いている。
ソラの痕跡は海沿いの町の中を通り、港のある海岸沿いにまで続いていた。
「こんな遠くまで散歩に来たこともないのに……」
普段の散歩ですら歩ききるのがやっとなのに、あのチビすけのどこにそんな力があったのか?
驚く俺達の耳に、小さく鳴く犬の唸り声が聞こえた。
「ソラだ!」
駆けだしたカカシさんの後を、俺も追う。
ソラの姿は港の船着き場にあった。
桟橋の向こう側、小さな漁船に乗り込もうとする女性に、ソラは激しく吠えついていた。
「タレアさん!」
驚きの声を上げた俺を振り向いたタレアさんの側には、両手を縄で縛られた二人の少女が居た。
ミソラとフブキだった。
「タレアさん!」
何故と問う俺達の前で、タレアさんはソラを蹴り飛ばすと、ソラは小さくキャンと悲鳴を漏らし、地を転がった。
「ソラ!」
カカシさんはソラに駆け寄ると、大事そうにその腕に抱く。
ソラは蹴り飛ばされた衝撃で、怪我を負ったのか、血を流し、小さく震えていた。
「お前は、誰だ?」
タレアさんは犬好きで、犬を平気で蹴り飛ばすようなことが出来る人ではなかった。
俺の問いに、タレアさんだったはずの人物の顔が変わっていく。
「タレア?誰だそれは?」
嘲り笑う見たこともない女の姿がそこにあった。
「タレアをどうした?」
唸るような声で問うカカシさんを一瞥した女は、面白そうに笑みを浮かべると答えた。
「さぁ、知らないわ」
ぎりりと奥歯を噛みしめる俺に、カカシさんは素早く指文字で指示を出すと、小さく頷いた。
(足止めするから、子供達を頼みます)
俺は頷き返すと、カカシさんの側を離れ、女の裏手に回り込もうとした。
女は俺の動きを察知したのか?桟橋を駆けると、子供達をつれて停泊してあった漁船に乗り込もうとする。
その動きを、カカシさんの投じたクナイが足止めする。
「子供達を返せ!」と叫ぶ俺に、女は冷酷な笑みを浮かべた。
「返して欲しいなら、返してあげる」
女は躊躇することもなく、ミソラを桟橋から海に蹴り落とした。
小さな悲鳴を上げ、大きな水音を立てて、海に沈んでいくミソラを追って、俺もまた暗い海に飛び込んだ。
「日向の娘だけ貰っていくわ。白眼は高く売れるもの」
女の嘲り笑う声だけが響いてくる。
俺は海に潜ると、手を伸ばし、沈んでいくミソラを引き上げると、海面に浮かび上がった。
「ミソラ、大丈夫だからな。先生が来たから、安心しろ」
「先生」
泣きじゃくる少女を腕に抱え、岸壁にたどり着くと、カカシさんがソラを忍犬に預け、船に乗り込んだ女の後を追って、桟橋を駆ける姿が目に入った。
「カカシさん……」
銀髪をなびかせ、走るその姿は、闇夜にも鮮やかで、年齢を感じさせない動きは、忍びを辞めた男の動きとは思えなかった。
カカシさんは、女の仲間なのか?船の中から姿を現した忍び崩れと思われる男達を、一人、また一人と、なぎ倒していく。
カカシさんの腕に振り飛ばされた男が、船から転げ落ち、大きな音を立てて海の中に沈んでいった。
まるで水を得た魚のように、敵を屠っていくその姿は、鬼神のようで、ミソラを岸壁に押し上げ、海から上がった時には、勝敗は付いていた。
「残るはお前だけだ。子供は帰して貰う」
静かにそう口にするカカシさんの前で、女は口元に笑みを浮かべると、躊躇することもなく、フブキを船から突き落とした。
「フブキ!」
水しぶきを上げて、フブキは海に落ちていく。
再び海に飛び込んだ俺は、見る間に沈んでいく少女の元まで泳ぎ切ると、紺碧の海の中に潜り、少女を海面にまで引き上げた。
夜の闇を写す海面に、浮かび上がった俺が見たものは、クナイを持つ腕を振り上げ、女にとどめを刺そうとするカカシさんの姿だった。
「ダメです!ダメです!カカシさん!」
殺しちゃいけない!
俺の悲痛な叫び声が、夜の海に響いていく。
忍びを辞めて、手に入れた夢のような生活。
誰も血を流すことなく、誰も命を落とさない、奇跡のような平凡な日々。
命を奪う生活から、育む生活へ。それは薄氷の上を歩くような、もろく崩れやすいものだったけれど……
「カカシさん!」
はやおターン終了
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