【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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屋敷通りから郊外へ走ると、こじんまりとした民家の並ぶ一角にイルカの家はあった。
カカシはお呼ばれと言ったが、イルカが一人暮らしをしているアパートの方は何度も訪れていた。今回は生家の方に招かれたので、その特別感に朝から落ち着きがなかったのだ。
今は若葉だけになっている柿の木の立つ脇の木戸を抜けると、天道が器用に玄関の引き戸をからからと開けて奥に声をかけた。
「イルカ兄さん、ただいまや! カカシ兄さんもおつかい上手にできたんやで!」
カカシをまるで子供のように扱う天道に思わず口布の中で吹き出すと、イルカがバタバタと廊下を走ってきた。
「こらっ天道、カカシさんに失礼だろ! 二人ともおかえりなさい、カカシさんもおつかいありがとうございました」
休日なせいか、イルカはいつもの高く結い上げた髪ではなく首元で横に緩くまとめていて、ラフなTシャツ姿だった。
ようやく会えたイルカに弛みまくった目元でカカシが答えようとすると、玄関のたたきからひょいとイルカに飛び付いた天道に遮られてしまった。
「紫子様とみんちゃん様が、ぜひ今度はイルカ兄さんも一緒にって言うてはったで!」
「そうか、じゃあ今度はみんなで一緒に伺おうな」
この出鼻をくじかれるのはいつもどこかで見たような、とカカシは首を傾げ、思い出した。
ナルトだ。
猫と人との違いはあれど、天道はナルトに似ているのだ。
ナルトなら襟首を掴んで引き剥がせるが、天道相手ではそうもいかない。複雑な気持ちでイルカに撫でられている天道を眺めていると、イルカが天道を床に下ろして両手を差し出した。
「すみません、重かったですよね。俺も持つのでこちらへ」
天道に続きふらふらと腕の中に収まる気でいたカカシは、我に返って肩に担いだドライフードとトイレの砂の大袋を半分渡した。
そしてお邪魔しますと上がると、イルカと一緒に廊下の物入れに大袋を詰めていく。
「髭右近さんの皆さんはお元気そうでした?」
「あ、うん、元気だったよ。みんな賑やかでいいね」
「女性が多い家ですからね、華やかでいいでしょう。猫は一般的に女性特有の高い声と優しい扱いを好むんだそうです」
すると横に並んで収納作業を見張っていた天道も口を挟んできた。
「そうそう、男は猫の扱いっちゅうもんを分かっとらん奴が多いんや。もちろんイルカ兄さんは別やで。兄さんのあごくすぐりは絶品や!」
「天道はこうされるの大好きだもんな~」
あごの下をくすぐられて目を細めてる天道と、くすぐりながら目を細めてるイルカを目を細めて……いや、多少なりとも羨ましさはあるが微笑ましく眺めながら、だからかとカカシは納得した。
忍はどうしても体力的に優位に立てる男性社会だ。
髭右近家では何か異世界感があると思っていたら、そういえば男性の姿を見かけなかった。それを言うなら、紫子とみんちゃん以外は人も猫も気配があまり感じられなかったが。
そうイルカに言うと、にかりと笑顔を向けられた。
「あぁ、それは猫だからでしょうね。カカシさんは初めての人だから猫はみんな警戒して出てこなかったんでしょうけど、次からは群がられると思いますよ。猫は好奇心が旺盛な生き物でもありますから」
「……もしかして、今日は顔合わせ的なセッティングだった?」
するとイルカは悪戯がバレた子供のように「分かっちゃいました?」とぺろりと舌を出した。
気配りの上手なイルカのやることにしては、迎えに初対面の忍猫を寄越したり、いきなりおつかいを頼んだりと、初めから違和感があったのだ。
「天道を普通に口寄せしても、俺を介して通りいっぺんの挨拶をして終わっちゃうでしょう? だから俺のいないところで、お互い自然体で会ってもらいたかったんです。髭右近さんの所も、忍犬使いのカカシさんは機会がないと接点もないだろうし。せっかくだからまとめちゃいました!」
そんな風に悪びれず笑うイルカが愛しくて。
ゆるりと結われた黒髪を掠めて首の後ろに手を回し、ぐいと引き寄せると思いっきりキスをした。
今日はイルカの家にお呼ばれするどころか、そのプライベートな生活にまで一気に踏み込ませてくれた。
そこまで開けっ広げに自分を見せてくれるイルカの気持ちがこの上なく嬉しく、額を合わせてまだ口付けの余韻に揺れる黒い瞳を覗き込んだ。
「今日はイルカ先生の大切な猫や人に会わせてくれてありがとう。あのさ……これって、これからも長い付き合いになるからって思っていいんだよね?」
「あっ、えっと……はい」
「イルカ兄さんのあごくすぐりはほんま絶品やで。カカシ兄さんもしてもろたらええで!」
はにかんだ笑みを浮かべるイルカに、このいい雰囲気のまま押し倒せるかもと期待してたカカシは、天道の無邪気な声にまたしても天を仰いだ。
「ほら、カカシ兄さんがこちょこちょしてほしがっとるでイルカ兄さん。遠慮せんとやったり」
「違うよ天道、これはそういう意味であごを上げたんじゃなくてね……」
「なんや、ええ年して照れとんのかいな。もう何度も交尾かてしてねんやろ? 初心やなぁ」
「天道っっっ!」
首まで真っ赤になって悲鳴のような声で叱りつけるイルカだったが、天道はとっくにぴゅうっと逃げ去っていた。
あれは恐らくわざと邪魔したのだろう。
獣らしい無邪気さを装っていい雰囲気をぶち壊せるとは、なかなか出来る忍猫だとカカシは顔をしかめた。
もちろん先ほどまでの甘い空気は霧散し、イルカは「ああ、えっと何だっけ」などと目を泳がせながら、カカシの腕の中から抜け出してしまった。
カカシはお呼ばれと言ったが、イルカが一人暮らしをしているアパートの方は何度も訪れていた。今回は生家の方に招かれたので、その特別感に朝から落ち着きがなかったのだ。
今は若葉だけになっている柿の木の立つ脇の木戸を抜けると、天道が器用に玄関の引き戸をからからと開けて奥に声をかけた。
「イルカ兄さん、ただいまや! カカシ兄さんもおつかい上手にできたんやで!」
カカシをまるで子供のように扱う天道に思わず口布の中で吹き出すと、イルカがバタバタと廊下を走ってきた。
「こらっ天道、カカシさんに失礼だろ! 二人ともおかえりなさい、カカシさんもおつかいありがとうございました」
休日なせいか、イルカはいつもの高く結い上げた髪ではなく首元で横に緩くまとめていて、ラフなTシャツ姿だった。
ようやく会えたイルカに弛みまくった目元でカカシが答えようとすると、玄関のたたきからひょいとイルカに飛び付いた天道に遮られてしまった。
「紫子様とみんちゃん様が、ぜひ今度はイルカ兄さんも一緒にって言うてはったで!」
「そうか、じゃあ今度はみんなで一緒に伺おうな」
この出鼻をくじかれるのはいつもどこかで見たような、とカカシは首を傾げ、思い出した。
ナルトだ。
猫と人との違いはあれど、天道はナルトに似ているのだ。
ナルトなら襟首を掴んで引き剥がせるが、天道相手ではそうもいかない。複雑な気持ちでイルカに撫でられている天道を眺めていると、イルカが天道を床に下ろして両手を差し出した。
「すみません、重かったですよね。俺も持つのでこちらへ」
天道に続きふらふらと腕の中に収まる気でいたカカシは、我に返って肩に担いだドライフードとトイレの砂の大袋を半分渡した。
そしてお邪魔しますと上がると、イルカと一緒に廊下の物入れに大袋を詰めていく。
「髭右近さんの皆さんはお元気そうでした?」
「あ、うん、元気だったよ。みんな賑やかでいいね」
「女性が多い家ですからね、華やかでいいでしょう。猫は一般的に女性特有の高い声と優しい扱いを好むんだそうです」
すると横に並んで収納作業を見張っていた天道も口を挟んできた。
「そうそう、男は猫の扱いっちゅうもんを分かっとらん奴が多いんや。もちろんイルカ兄さんは別やで。兄さんのあごくすぐりは絶品や!」
「天道はこうされるの大好きだもんな~」
あごの下をくすぐられて目を細めてる天道と、くすぐりながら目を細めてるイルカを目を細めて……いや、多少なりとも羨ましさはあるが微笑ましく眺めながら、だからかとカカシは納得した。
忍はどうしても体力的に優位に立てる男性社会だ。
髭右近家では何か異世界感があると思っていたら、そういえば男性の姿を見かけなかった。それを言うなら、紫子とみんちゃん以外は人も猫も気配があまり感じられなかったが。
そうイルカに言うと、にかりと笑顔を向けられた。
「あぁ、それは猫だからでしょうね。カカシさんは初めての人だから猫はみんな警戒して出てこなかったんでしょうけど、次からは群がられると思いますよ。猫は好奇心が旺盛な生き物でもありますから」
「……もしかして、今日は顔合わせ的なセッティングだった?」
するとイルカは悪戯がバレた子供のように「分かっちゃいました?」とぺろりと舌を出した。
気配りの上手なイルカのやることにしては、迎えに初対面の忍猫を寄越したり、いきなりおつかいを頼んだりと、初めから違和感があったのだ。
「天道を普通に口寄せしても、俺を介して通りいっぺんの挨拶をして終わっちゃうでしょう? だから俺のいないところで、お互い自然体で会ってもらいたかったんです。髭右近さんの所も、忍犬使いのカカシさんは機会がないと接点もないだろうし。せっかくだからまとめちゃいました!」
そんな風に悪びれず笑うイルカが愛しくて。
ゆるりと結われた黒髪を掠めて首の後ろに手を回し、ぐいと引き寄せると思いっきりキスをした。
今日はイルカの家にお呼ばれするどころか、そのプライベートな生活にまで一気に踏み込ませてくれた。
そこまで開けっ広げに自分を見せてくれるイルカの気持ちがこの上なく嬉しく、額を合わせてまだ口付けの余韻に揺れる黒い瞳を覗き込んだ。
「今日はイルカ先生の大切な猫や人に会わせてくれてありがとう。あのさ……これって、これからも長い付き合いになるからって思っていいんだよね?」
「あっ、えっと……はい」
「イルカ兄さんのあごくすぐりはほんま絶品やで。カカシ兄さんもしてもろたらええで!」
はにかんだ笑みを浮かべるイルカに、このいい雰囲気のまま押し倒せるかもと期待してたカカシは、天道の無邪気な声にまたしても天を仰いだ。
「ほら、カカシ兄さんがこちょこちょしてほしがっとるでイルカ兄さん。遠慮せんとやったり」
「違うよ天道、これはそういう意味であごを上げたんじゃなくてね……」
「なんや、ええ年して照れとんのかいな。もう何度も交尾かてしてねんやろ? 初心やなぁ」
「天道っっっ!」
首まで真っ赤になって悲鳴のような声で叱りつけるイルカだったが、天道はとっくにぴゅうっと逃げ去っていた。
あれは恐らくわざと邪魔したのだろう。
獣らしい無邪気さを装っていい雰囲気をぶち壊せるとは、なかなか出来る忍猫だとカカシは顔をしかめた。
もちろん先ほどまでの甘い空気は霧散し、イルカは「ああ、えっと何だっけ」などと目を泳がせながら、カカシの腕の中から抜け出してしまった。
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