【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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 木ノ葉村は新しい神様をお迎えしました。
 それは田畑の神様で、元は田圃に立っていた案山子でした。
 雨の日も風の日も、独り立って村を守ってくれていた案山子は、今では独りではありません。
 うみのイルカという一人の青年を娶り、二人で幸せに暮らしているのだそうです。
 なぜそれが分かるのか、って?
 神様の伴侶となったイルカは、年に一度のお祭りの時だけ村に帰ってくるからです。なんでも、嫁は里帰りをさせないと萎れてしまうものだとカカシ様に言われたのだとか。
「カカシ様はとっても優しくしてくれてるよ」
 はにかみながら言うイルカの姿は、その言葉に嘘がないことを全身で教えています。
 イルカは一日中村の皆と笑い、ラーメンを啜り、祭で踊っているといつの間にか消えているんだそうです。
 その時、何者かがイルカを抱え上げるのを見た者が何人かいました。
 墨色の衣に市女笠を目深に被ったその者は、笠の垂れ布の向こうから、口布で覆っていても分かる妖しくも美しい笑みをイルカに向けて何事かを囁きかけると、二人ともすうっと消えるのです。
 それでも村人たちは、誰も攫われるイルカの身を案じることはありませんでした。イルカがこの上なく幸せそうに、その者に笑みを返すのですから。
 そしてまた一年、田畑を耕し祭の支度をしながら実りの時期を待つのです。
 田畑の神様の伴侶のイルカが、村に帰ってくるのを。


               おしまい

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