【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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ワンドロライ百回おめでとうございます!
管理人さんいつも素敵なお題と管理を、作家さん方は素敵な作品を、そしていつも読んでくださる方も皆さんありがとうございます~!
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百回と百本と百の想い
イルカ先生と食べるご飯はいつも特別だけど、今日は特にスペシャルなご飯だ。
ご馳走さまでしたと手を合わせると、先生がちょっと怪訝な顔で尋ねてくる。
「今日はずっとにこにこしてたけど、そんなに美味しかったんですか?」
あ、やっぱりバレちゃってたか。
いや、カカシさんの作るメシは美味いけど、今日は秋刀魚と茄子って訳でもないし、と呟く先生に種明かしをする。
「実はね、これがイルカ先生と食べる百回目のご飯なんです。……って、そんな引かないでよ。さすがに恥ずかしいでしょ」
イルカ先生はうわぁという顔を慌てて引き締めると、ハッと何かに思い当たった表情をしてから、今度はうろうろと目を泳がせ始めた。
ま、引かれるだろうとは思ってたけど、そこまで挙動不審になるようなことだったかな。自分がロマンス脳って自覚はあるし、イルカ先生は記念日とかあんまり気にしないタイプだから黙ってようと思ったのに、嬉しくてつい口に出しちゃったけど。
まさか、やっぱりあなたには付き合いきれませんなんて言わないよね?
すると先生はいきなり無言で立ち上がって寝室に向かってしまった。
何事かと固まったままでいると、小さな箱を手に戻ってくる。
「あの、その……ですね、これなんですけど」
そうもごもごと言いながら、手の平よりも小さい箱をパカリと開けると、そこには白い毛がたくさん入っていた。
これって……犬とか猫とか何かの動物の毛? を集めてるの? でも何のためにって言うか、なんで今見せてくれたんだ?
「これ、カカシさんの髪の毛です」
「えっ?!」
「あー、気持ち悪いですよね! あっ、呪いとか悪用しようなんて考えてませんから!」
そんなことは心配してないけど、でもやっぱりなんで今?
びっくりしすぎて無言になってしまったせいか、イルカ先生は早口に説明を始めた。
「最初はちょっとした記念みたいな感じだったんです! あの、カカシさんが泊まってった次の日にシーツに一本落ちてて。カカシさんの髪の毛って銀色でしょう? 見付けられたのが嬉しかったって言うか、それで何となく集め出しちまって……」
顔を真っ赤にしながら、普段は忙しいから見付けても箱にしまう暇ないんですけど、それでよけいにレア感というか……なんて先細る声を聞いてたら、なんだか愛しくてたまらない気持ちになった。
すると先生が顔つきをきりりと引き締める。
「これは今、八十八本あります」
「八十八本」
俺も思わず姿勢を正しておうむ返しをする。
「願掛けというか、百本貯まったら言おうと思ってたんですが、二人でメシ食ったのが百回ってことで。いい機会なので、今言います」
イルカ先生の凛々しく寄せられた眉に向かって、はいと頷く。
「カカシさん、一緒に住みましょう」
びっくりしすぎて、とっさに出た返事は「ヘイ!」だった。
イルカ先生は記念日に興味ないし、俺は一緒にメシ食った記念日を数えちゃうようなロマンス脳だけど、俺たちはきっとこの先もうまくやっていけると思う。
先生が集めてる俺の髪の毛も、五百本になる頃には先生の白髪も一緒に混じって入れるようになるんじゃないかな。
その頃に俺は生きてるだろうかなんて心配はもうしない。
それよりも一回でも多く一緒にご飯を食べて、一本でも多く髪の毛を増やしてあげて。いやあんまり一度に抜けても、それはそれで心配だけど。
一緒にいて一緒にするいろいろなことの、一回一回を重ねていくこと、その方が大切だって知ったから。
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