【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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÷÷÷÷÷ 2.如月 ÷÷÷÷÷
「……という訳でだ。アイツらの…主にカカシだけどよ。鬱陶しい八つ当たりやら何やらをこれ以上受けない為にも、ここは一つ、一致団結して事に当たる必要がある。めんどくせぇけどよ、お前ェらにもぜひ協力してもらいてぇ」
その日、火影屋敷の大広間には、里中のありとあらゆる人種が集まっていた。
数日前から忍や民間人を問わず
『案山子ノ落雷 VS. 海豚ノ海上竜巻 縁結び対策会議』
という文言と場所、日時の書かれた紙切れが秘かに回覧されたり口伝されていた。
今夕はこれに思い当たる者達が、続々と火影屋敷の門を潜ってきたのだ。
ちなみに当事者とも言えるカカシは夕顔たちと任務に、イルカはイワシと受付にとがっちり足止めされている。
この隠密活動が二人にバレたら、更に面倒な事になるのは目に見えているので、そこは抜かりなかった。
三部屋をぶち抜いてもみっちり詰まった人々を見渡し、アスマはため息をつく。
これだけの者達に散々迷惑をかけまくり、心配されているのだ。二人には何としてでもくっついて貰わなくてはならない。じゃないとこのままでは里の隆盛にも関わる。
(オヤジの依頼もあながち大袈裟な杞憂じゃなかったな)
胸の内で呟きながら、アスマは懐から桐箱を取り出して言葉を続けた。
「そこで具体的な策だが、ここに夕顔から預かってる例の髪紐がある。手始めにこれをカカシからだってイルカに渡して、お礼に手料理を食わせるってのはどうだ?」
「バッカねぇアスマ、そんな簡単に話が進むなら、みんなここまで苦労させられないわよ」
「そうですよ、あの拗らせ方はそんな域をとっくに超えてます!」
紅とテンゾウが、アスマが二日かけて絞り出した案をバッサリと切り捨て、「ねぇ~」と頷き合って意気投合している。
他にもイルカに見合いをさせてカカシを焦らせろだの、いや騙くらかしていきなり結婚式を挙げさせるしかないだの、案が出ては却下を繰り返した。
じゃあどうすりゃいいんだと、誰もが無言になった時。
「…あの、もうすぐ夏祭りでしょ?イベントならそういう雰囲気になりやすいんじゃないかしら」
隅っこに下忍同士で固まってたサクラが、おずおずと手を挙げた。
シカマルがその後を引き継ぎ、アスマに劣らずめんどくさそうに案を投げ入れる。
「それスッゲーいい髪紐なんだろ?じゃあそれ賭けてペアで争奪戦の夏祭りイベントをやるってのはどうだ?二人ペアで参加すりゃ、嫌でも親密になるだろ。優勝すりゃカカシ先生も俺は短髪だしとか何とか言って、自然にイルカ先生に渡せる。主催者側のスタッフにサクラや俺らを入れときゃ、義理で二人とも参加させられるだろ。そうなるとカモフラにアスマも出るのは必須条件だけどな」
「おお、さすがは奈良んとこの坊主だな!悪巧みの頭は相変わらず冴えてる!」
日頃の悪評を知ってる、イルカの同僚のアカデミー教師が感嘆の声を上げた。
ナルトがそれを聞いてニシシと笑うが、「お前もだぞ、ナルト」と追加の茶々を入れられ、肩をすくめてシカマルと肘で小突き合う。
すると微笑ましく眺めていた、元情報部で同じく教師のスズメが提案した。
「それなら賞品の髪紐と子供たちのスタッフ参加が不自然にならないよう、木の葉商店街とアカデミー共催にしましょうか。地域交流の一環ということで」
「そういうことなら、商店街組合もどーんと協力するよ!二位以下の賞品の提供やイベントの盛り上げは任せときな!」
総菜屋のおばちゃんが、その頼りがいがありそうな胸をどーんと叩いた。
こうして里を巻き込んでの、壮大な八百長イベントが開催されることになった。
アカデミー・木の葉商店街・イルカの教え子の下忍からそれぞれ数名が選出され、イベントの実行委員会として後日改めて会議をすることが決まる。
「よし、これでアイツらの仲もちったぁ進展するだろ。じゃあ頼んだぞ。――散!」
アスマの気合いの入った一言で全員……ほとんど全員が、任務開始の号令をかけられたかの如く散った。
そしてその後の広間には、魚屋のおっちゃんや一楽のアヤメたち民間人が、ぽつんぽつんと座ってちょっと恥ずかしそうにしていた。
「すまねぇな猿飛の坊っちゃん。俺ら、忍じゃねぇからよ…」
***
夏祭り当日の朝――。
イベント会場の広場は、開催者と出場者ペアと観戦者で賑わっていた。
主賓席には三代目火影とご意見番が座り、火影付きの暗部が警備に当たっている。来賓席や観客席もぎっしり埋まって、異様な緊張感と高揚感が満ちていた。
だがその顔ぶれのほとんどは、忍も民間人も皆、裏の役割を持って臨んでいる。
すなわち、ケンカの原因になりそうな物は速やかに排除して二人の雰囲気を盛り上げ、何としてでも優勝させること。
何しろこれが成功すれば、やっとカカシとイルカのケンカのとばっちりから解放されるのだ。何より、両想いであろう二人を見守るもどかしさからも。
二人が手を抜いて優勝を譲ったりしないよう、出場者は忍関係者に限ったので、面を付けた暗部ペアや上忍ペアばかりと豪華を極めている。そしてそのほとんどが、カカシとイルカペアを優勝させる為のサポーターだった。
…何も知らずにスタートラインに並ぶのは、カカシとイルカだけ。
「ちょっと!そんなにくっつかないでよ!アンタの木の葉印の忍シャンプーの匂いで気が散るんだよね!だいたいなんで浴衣なんか着てくるの?!脇がガラ空きでしょ!八ツ口から手を突っ込まれたらどうすんのよ!それにそれに!走ったらパンツまる見えじゃないのっ!!」
「はあ?!くっつかないでどうやって二人三脚やれってんですか!俺はこのあとナルトたちと祭りに行くんです!だから浴衣着てこいって言われたんですよ!あと俺のパンツは余計なお世話ですっ!アンタこそ!その!細身に見えて無駄なく鍛え上げられた上腕二頭筋を俺の肩に乗せないで下さいよっ!」
「アンタこそ!肩組まないでどうやれっての?!俺だってね、サクラが出場者が足りないって泣いて頼まなきゃ、こんなアンタとベッタリ密着できる競技なんか出なかったんだからね!」
「…なぁなぁ先生たちさぁ、ケンカしないでちゃんと頑張ってくれよ?俺スタッフだから出れねぇけど、三位の一楽ラーメン回数券三十枚綴り、絶対欲しいんだってばよ!頼むよ~!」
ナルトが二人にゼッケンを渡しながら、主賓席の隣に置かれた賞品を指差して念を押す。
そこでカカシが初めて賞品一覧を見て、あらわになってる片目だけを見開いた。
「……え?あの優勝賞品の髪紐って…」
サクラがチラリとそちらを見て、二人の足首に巻かれた手ぬぐいをチェックしながらカカシに説明する。
「あー、あれ?暗部の女の人が寄付してくれたみたいよ。人間国宝の作品だって。素敵よね~。イルカ先生みたいな黒髪にすっごく似合いそう!」
「髪紐じゃメシは食えんだろうが!いいですか、カカシ先生。一楽の回数券は三位ですからね、三位!ホントはボンキュッボンなくの一と組みたかったんでしょう?!俺みたいな万年中忍と組むのは不本意でも、里の誉れの実力と足して二で割ってちょうどいいんですからね!」
珍しくカカシが全くイルカに反論しなかった。それどころか、そわそわと賞品とサクラを交互に見ている。
そんなカカシを気にせず、サクラは出場者の脚に巻かれた手ぬぐいの状態を順にチェックしていく。
カカシがサクラを呼び止めようとすると、ハヤテとペアを組んでる夕顔と目がバシリと合った。
通常の支給服を着た夕顔は、カカシに向かってちょっとすまなそうに肩をすくめ、それから挑戦的に微笑んだ。
(…そうか、あれを寄付したのは、優勝してハヤテから貰った形にしたいが為なのか!あの髪紐は俺が…イルカ先生の為に選んだのに…!)
その隣にはアスマと紅ペアが、やはり気合い十分にカカシを見てニヤリと笑った。
(熊と魔女まで!お前は山で猪でも狩って紅にやればいいでしょ!あの髪紐はイルカ先生の物なの!!)
カカシが出場者を見回すと、他にもゲンマとどっかのくの一が、イビキとアンコが、みんなギラギラとやる気十分な様子でストレッチや作戦会議などをしている。
ガイと猫面…テンゾウペアは何が目的か謎で不気味だが、とにかく何故かみんなが優勝を狙っているのは分かった。
上忍や暗部ばかりだからだろうか。何だかんだ言って負けず嫌いな所があるので、当然の結果かもしれない。
カカシは無理やりイベントに参加させられて、初めて闘志を滾らせた。チャクラがあからさまに変わったのに気付いたイルカが、怪訝な顔でカカシを見る。
「…イルカ先生。この勝負、勝ちに行きますよ」
「はあ?何言ってんだアンタ。勝つって言っても、狙ってるのは三位ですからね!任務任務で疲れて頭が回ってないんですか?…そういや昨日も夜中に帰還してましたよね。アンタ、ホントに大丈夫ですか…?」
その時、進行役のコテツの声がマイク越しに響き渡る。
「それではいよいよ《二忍三脚で障害物競争》のスタートです!皆さん、頑張って優勝を目指しましょう!よぉーい!」
パアァーーァン!!
スタートの号砲が鳴って、障害物競争の…カカシとイルカの縁結び大作戦が始まりを告げた。
如月ターン終了
「……という訳でだ。アイツらの…主にカカシだけどよ。鬱陶しい八つ当たりやら何やらをこれ以上受けない為にも、ここは一つ、一致団結して事に当たる必要がある。めんどくせぇけどよ、お前ェらにもぜひ協力してもらいてぇ」
その日、火影屋敷の大広間には、里中のありとあらゆる人種が集まっていた。
数日前から忍や民間人を問わず
『案山子ノ落雷 VS. 海豚ノ海上竜巻 縁結び対策会議』
という文言と場所、日時の書かれた紙切れが秘かに回覧されたり口伝されていた。
今夕はこれに思い当たる者達が、続々と火影屋敷の門を潜ってきたのだ。
ちなみに当事者とも言えるカカシは夕顔たちと任務に、イルカはイワシと受付にとがっちり足止めされている。
この隠密活動が二人にバレたら、更に面倒な事になるのは目に見えているので、そこは抜かりなかった。
三部屋をぶち抜いてもみっちり詰まった人々を見渡し、アスマはため息をつく。
これだけの者達に散々迷惑をかけまくり、心配されているのだ。二人には何としてでもくっついて貰わなくてはならない。じゃないとこのままでは里の隆盛にも関わる。
(オヤジの依頼もあながち大袈裟な杞憂じゃなかったな)
胸の内で呟きながら、アスマは懐から桐箱を取り出して言葉を続けた。
「そこで具体的な策だが、ここに夕顔から預かってる例の髪紐がある。手始めにこれをカカシからだってイルカに渡して、お礼に手料理を食わせるってのはどうだ?」
「バッカねぇアスマ、そんな簡単に話が進むなら、みんなここまで苦労させられないわよ」
「そうですよ、あの拗らせ方はそんな域をとっくに超えてます!」
紅とテンゾウが、アスマが二日かけて絞り出した案をバッサリと切り捨て、「ねぇ~」と頷き合って意気投合している。
他にもイルカに見合いをさせてカカシを焦らせろだの、いや騙くらかしていきなり結婚式を挙げさせるしかないだの、案が出ては却下を繰り返した。
じゃあどうすりゃいいんだと、誰もが無言になった時。
「…あの、もうすぐ夏祭りでしょ?イベントならそういう雰囲気になりやすいんじゃないかしら」
隅っこに下忍同士で固まってたサクラが、おずおずと手を挙げた。
シカマルがその後を引き継ぎ、アスマに劣らずめんどくさそうに案を投げ入れる。
「それスッゲーいい髪紐なんだろ?じゃあそれ賭けてペアで争奪戦の夏祭りイベントをやるってのはどうだ?二人ペアで参加すりゃ、嫌でも親密になるだろ。優勝すりゃカカシ先生も俺は短髪だしとか何とか言って、自然にイルカ先生に渡せる。主催者側のスタッフにサクラや俺らを入れときゃ、義理で二人とも参加させられるだろ。そうなるとカモフラにアスマも出るのは必須条件だけどな」
「おお、さすがは奈良んとこの坊主だな!悪巧みの頭は相変わらず冴えてる!」
日頃の悪評を知ってる、イルカの同僚のアカデミー教師が感嘆の声を上げた。
ナルトがそれを聞いてニシシと笑うが、「お前もだぞ、ナルト」と追加の茶々を入れられ、肩をすくめてシカマルと肘で小突き合う。
すると微笑ましく眺めていた、元情報部で同じく教師のスズメが提案した。
「それなら賞品の髪紐と子供たちのスタッフ参加が不自然にならないよう、木の葉商店街とアカデミー共催にしましょうか。地域交流の一環ということで」
「そういうことなら、商店街組合もどーんと協力するよ!二位以下の賞品の提供やイベントの盛り上げは任せときな!」
総菜屋のおばちゃんが、その頼りがいがありそうな胸をどーんと叩いた。
こうして里を巻き込んでの、壮大な八百長イベントが開催されることになった。
アカデミー・木の葉商店街・イルカの教え子の下忍からそれぞれ数名が選出され、イベントの実行委員会として後日改めて会議をすることが決まる。
「よし、これでアイツらの仲もちったぁ進展するだろ。じゃあ頼んだぞ。――散!」
アスマの気合いの入った一言で全員……ほとんど全員が、任務開始の号令をかけられたかの如く散った。
そしてその後の広間には、魚屋のおっちゃんや一楽のアヤメたち民間人が、ぽつんぽつんと座ってちょっと恥ずかしそうにしていた。
「すまねぇな猿飛の坊っちゃん。俺ら、忍じゃねぇからよ…」
***
夏祭り当日の朝――。
イベント会場の広場は、開催者と出場者ペアと観戦者で賑わっていた。
主賓席には三代目火影とご意見番が座り、火影付きの暗部が警備に当たっている。来賓席や観客席もぎっしり埋まって、異様な緊張感と高揚感が満ちていた。
だがその顔ぶれのほとんどは、忍も民間人も皆、裏の役割を持って臨んでいる。
すなわち、ケンカの原因になりそうな物は速やかに排除して二人の雰囲気を盛り上げ、何としてでも優勝させること。
何しろこれが成功すれば、やっとカカシとイルカのケンカのとばっちりから解放されるのだ。何より、両想いであろう二人を見守るもどかしさからも。
二人が手を抜いて優勝を譲ったりしないよう、出場者は忍関係者に限ったので、面を付けた暗部ペアや上忍ペアばかりと豪華を極めている。そしてそのほとんどが、カカシとイルカペアを優勝させる為のサポーターだった。
…何も知らずにスタートラインに並ぶのは、カカシとイルカだけ。
「ちょっと!そんなにくっつかないでよ!アンタの木の葉印の忍シャンプーの匂いで気が散るんだよね!だいたいなんで浴衣なんか着てくるの?!脇がガラ空きでしょ!八ツ口から手を突っ込まれたらどうすんのよ!それにそれに!走ったらパンツまる見えじゃないのっ!!」
「はあ?!くっつかないでどうやって二人三脚やれってんですか!俺はこのあとナルトたちと祭りに行くんです!だから浴衣着てこいって言われたんですよ!あと俺のパンツは余計なお世話ですっ!アンタこそ!その!細身に見えて無駄なく鍛え上げられた上腕二頭筋を俺の肩に乗せないで下さいよっ!」
「アンタこそ!肩組まないでどうやれっての?!俺だってね、サクラが出場者が足りないって泣いて頼まなきゃ、こんなアンタとベッタリ密着できる競技なんか出なかったんだからね!」
「…なぁなぁ先生たちさぁ、ケンカしないでちゃんと頑張ってくれよ?俺スタッフだから出れねぇけど、三位の一楽ラーメン回数券三十枚綴り、絶対欲しいんだってばよ!頼むよ~!」
ナルトが二人にゼッケンを渡しながら、主賓席の隣に置かれた賞品を指差して念を押す。
そこでカカシが初めて賞品一覧を見て、あらわになってる片目だけを見開いた。
「……え?あの優勝賞品の髪紐って…」
サクラがチラリとそちらを見て、二人の足首に巻かれた手ぬぐいをチェックしながらカカシに説明する。
「あー、あれ?暗部の女の人が寄付してくれたみたいよ。人間国宝の作品だって。素敵よね~。イルカ先生みたいな黒髪にすっごく似合いそう!」
「髪紐じゃメシは食えんだろうが!いいですか、カカシ先生。一楽の回数券は三位ですからね、三位!ホントはボンキュッボンなくの一と組みたかったんでしょう?!俺みたいな万年中忍と組むのは不本意でも、里の誉れの実力と足して二で割ってちょうどいいんですからね!」
珍しくカカシが全くイルカに反論しなかった。それどころか、そわそわと賞品とサクラを交互に見ている。
そんなカカシを気にせず、サクラは出場者の脚に巻かれた手ぬぐいの状態を順にチェックしていく。
カカシがサクラを呼び止めようとすると、ハヤテとペアを組んでる夕顔と目がバシリと合った。
通常の支給服を着た夕顔は、カカシに向かってちょっとすまなそうに肩をすくめ、それから挑戦的に微笑んだ。
(…そうか、あれを寄付したのは、優勝してハヤテから貰った形にしたいが為なのか!あの髪紐は俺が…イルカ先生の為に選んだのに…!)
その隣にはアスマと紅ペアが、やはり気合い十分にカカシを見てニヤリと笑った。
(熊と魔女まで!お前は山で猪でも狩って紅にやればいいでしょ!あの髪紐はイルカ先生の物なの!!)
カカシが出場者を見回すと、他にもゲンマとどっかのくの一が、イビキとアンコが、みんなギラギラとやる気十分な様子でストレッチや作戦会議などをしている。
ガイと猫面…テンゾウペアは何が目的か謎で不気味だが、とにかく何故かみんなが優勝を狙っているのは分かった。
上忍や暗部ばかりだからだろうか。何だかんだ言って負けず嫌いな所があるので、当然の結果かもしれない。
カカシは無理やりイベントに参加させられて、初めて闘志を滾らせた。チャクラがあからさまに変わったのに気付いたイルカが、怪訝な顔でカカシを見る。
「…イルカ先生。この勝負、勝ちに行きますよ」
「はあ?何言ってんだアンタ。勝つって言っても、狙ってるのは三位ですからね!任務任務で疲れて頭が回ってないんですか?…そういや昨日も夜中に帰還してましたよね。アンタ、ホントに大丈夫ですか…?」
その時、進行役のコテツの声がマイク越しに響き渡る。
「それではいよいよ《二忍三脚で障害物競争》のスタートです!皆さん、頑張って優勝を目指しましょう!よぉーい!」
パアァーーァン!!
スタートの号砲が鳴って、障害物競争の…カカシとイルカの縁結び大作戦が始まりを告げた。
如月ターン終了
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