【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old

『今日も木の葉は平和です…たぶん』シリーズでの時系列順に並べ直したので、pixivとは掲載順が変わってます。
木の葉の下忍、イルカ参上!(仮)

5(完)



通常の忍服を着たテンゾウが、西の森の中で切り株に腰掛けている。
ふと見上げるとカカシが立っていた。

「よく分かりましたね。今回はちょっと自信あったんですけど」

テンゾウが何もないように見える空間に手をかざして印を切ると、枝に覆われた籠状の物が現れた。そしてシュルシュルと枝が広がり、中から子供の姿のイルカが飛び出してくる。
と思ったらそれは変わり身の術で、イルカの服を着た太い枝だった。ワンテンポ遅れて反対側に飛び出した本体のイルカを、回り込んだテンゾウが素早く捕まえる。
「水遁 水乱波 改!」
口から水を吐き出そうとしたイルカの目の前で、カカシは手をパンと打ち鳴らした。
「あっ!白髪のオッサ…じゃなくてカカシ先生、成功したんですね」


三人はドッグタグの術の改良のため、前回と似た状況を作り出していた。
イルカを子供の姿にしてからテンゾウと二人で隠れ、イルカに「下忍の自分が抜け忍に人質にされた」と暗示をかけて木遁の檻に閉じ込め、さらに幻術で隠す。それをカカシが探し出すという寸法だ。

「ま、こんなとこでいいでしょ。ありがとね、テンゾウ」
「いえ、それじゃボクこれから任務なので失礼します」
「お忙しいのにありがとうございました。お気を付けて!」

テンゾウが去っていくとイルカは変化を解こうと印を組もうとした。するとカカシがその手を止める。
「イルカ先生、もうちょっとそのままでいてよ。こないだはゆっくり堪能できなかったし」
「いやですよ!誰かに会ったらどうすんだ」
だがカカシは手を離さない。
「だってさ~この頃の可愛いイルカ先生を知らなかったの悔しいんだもん。あ~あ、子供の時に会ってたらなぁ」

するとイルカはブハッと吹き出した。
「可愛いって!三代目が聞いたら全力で否定しますよ。俺は前代未聞の悪戯小僧と呼ばれてましたからね。激怒したじっちゃんに何度吊るされたことか…カカシさんも子供の俺と会ってたら、間違いなく悪戯の片棒を担がされてたと思いますよ。その頃はもう上忍でしょう?そりゃいい手駒ができたってホクホクだったでしょうね」

イルカはカカシを見てニヤリと笑った。
口調は大人だけど、子供のままのイルカの顔はいかにも悪戯小僧!という悪~い笑顔で。

(あ~俺は手下決定だったな。うっかり手駒って言っちゃってるしね…)

カカシは瞬時に子供の自分の立場を理解した。
でもそんな子供時代も悪くな~いね。カカシはイルカの手を離すと印を切った。

ボフン

白い煙が上がって子供のカカシが現れる。
「え!うおっ、カカシさん?うわ可愛い!」
「ふふっ。お望み通り上忍の手駒ですよ。好きに使って下さいね~」
いやそんな!マズイですよ!など、あわあわとするイルカ。だが上忍の優秀な動体視力を持つカカシは見逃さなかった。
イルカの目が一瞬キラリと光ったのを。

(楽しい休日になりそうだ~ね♪)

カカシは同じくらいの背丈になったイルカと並ぶと、その手をぎゅっと繋いだ。




【完】

スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。