【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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『今日も木の葉は平和です…たぶん』シリーズでの時系列順に並べ直したので、pixivとは掲載順が変わってます。
へのへのもへじと、のしこし山 ★★

2(完)

カカシが乱れたイルカの髪をほどいて梳きながら抱きしめていると、「んぁ……カカ、シさ……?」と声が上がる。

「あれ、俺……寝ちゃってた? うわ、すみませ……もう終わっちゃった……んですか?」

ぼんやりとしたイルカに、カカシは叱られることを覚悟の上で答えた。

「ん~、終わったような、終わってないような……でもごめん、悪戯がすぎちゃったから、今日はもういいや」

するとイルカが自分とカカシの下半身を交互に見て、それからもう一度、カカシのズボンを履いたままの下半身をじいっと見てから答える。

「……カカシさん、まだじゃないですか」

カカシの下半身は、はっきりと劣情を主張していた。
だがさすがにこれ以上ごり押ししたら、イルカにきっぱりと拒絶されるだろう。
今はぼおっとしてるが、何を使って何をされたかを思い出したら、下手すると一週間セックス禁止令が出てしまうかもしれない。というか以前にも、軽い媚薬を勝手にイルカに使った時そういうことがあったので、それだけは避けたかった。

「う~ん、でも……」

カカシが言い淀んでると、イルカが口を尖らせてきゅっと睨んだ。

「新年の抱負は努力して実行しなきゃダメです。……それとも任務先でもう済ませてきたんですか」
「そんな訳ないでしょ! 俺が抱きたいのは生涯イルカ先生ただ一人ですっ」
「ならいいですけど……」

だが、いいと言うイルカの口は尖ったままだ。
ありもしない浮気疑惑でイルカが嫉妬してくれたのは嬉しいが、なんでまだ不満げなんだと思っていると、新年の抱負という言葉に引っかかった。
新年の抱負――

「……もしかして、姫はじめ?」
「カカシさんが自分で書いたんじゃないですか!」

イルカが泣き出す一歩手前の子供のような真っ赤な顔で言うと、カカシのアンダーに顔を埋める。
そしてカカシの腰を掴むと、ぐいと自分の下半身に押し付けた。

「俺だってカカシさんを感じたいんです! ちゃんと、俺ん中で!」

カカシの中に、ぶわっと熱いものが膨れ上がった。
片足でイルカの腰を更に引き寄せると、顔を掴んで舌を突っ込む。イルカがうぅ、とか、むううと呻いているが、構わず舌でぐちゃぐちゃにかき回した。
ようやくお互いが一息つくと、カカシが額を合わせて囁きかける。

「俺も感じたい。イルカ先生の中で、センセをいっぱい感じたい」





カカシの昂った熱の塊が、イルカの内側を押し広げながら進む。
最奥まで辿り着くと、イルカが両足でカカシの腰をしっかりと抱え込んだ。もっと、もっと奥までと、カカシの全てを取り込もうとするかのように。
そして満足げに大きく息を吐くと。
ふわりと微笑んだ。

「ふふっ……おかえりなさい、カカシさん」
「うん。ただいま、イルカセンセ」

カカシも微笑み返した。
とても熱くて、蕩けるように包み込まれているのに、カカシが感じているのは温かさだった。
胸から全身に広がる、じんわりとした温かさ。

(あぁ、帰ってこれたな。今回も、ここに……イルカ先生の処に)

――熱と、ぬくもりと。
どちらもカカシには大切で、必要不可欠なもの。
そのどちらも、イルカしか与えられないものだった。
そしてそれはイルカにとってもまた、カカシからしか得られないものだった。





抱き合って一時まどろんだ後、カカシが空腹を訴えた。
お雑煮があるとイルカが言うので二人で台所に立ち、カカシが餅を焼く。

「俺の分も二個お願いしますね。……あ、それからあの筆は俺が預かります」

お玉を持ったイルカが、開いた右手を突き出した。
容赦なく出されたままの掌に、カカシは咄嗟に言いくるめる言葉も浮かばず、すごすごと二本の筆を取りに行った。
途中でイルカの筆とすり替えようとも思ったが、特注品なのが災いして、どう見ても誤魔化しようがないと諦める。

「絶対捨てたりしないでよね。これ翡翠とか羊毛とか、とにかくすっごい高かったんだからね」

イルカの体液の染み付いた貴重な筆だ。
後でこっそり取り返すにしても、今この場での火遁焼却処分だけはなんとか逃れたいと、イルカの節約精神に訴えてみると。

「捨てたりはしませんよ? ただ、ね。いい筆だから、俺も今度ちょっと使ってみたいなぁって思っただけです」
「え、それってどういうこと!? 使うってどんな風に? ……まさか自分で、とか?! ねぇ、そうなの?!!」

予想もしてなかったイルカの衝撃発言に、カカシはものすごい勢いで飛びついた。
だがイルカはお雑煮をかき回すことに集中して、鍋から目を離さない。

「さぁ、どうでしょうね。もしかしたら、カカシさんに使うのかもしれませんよ? ……ほら、お餅が焼けてますよ」

イルカがちらりと横目で視線を寄越して、悪戯っぽく微笑んだ。






【完】


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