【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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『今日も木の葉は平和です…たぶん』シリーズでの時系列順に並べ直したので、pixivとは掲載順が変わってます。
盲愛 ★★

「イールーカーセンセーーー! 大丈夫ーーーー⁉」

俺より三センチ低かったはずの先生を見上げ、両手をメガホンのように口の両脇で丸めて呼びかける。
象どころか鯨くらいの大きさになってしまい、土手に呆然と座り込む先生が俺の声でハッと我に返ったようだ。
地面を見下ろして俺の姿を認めると、眉間にぎゅっとシワを寄せて大きく息を吸い込む。
気持ちは分かるけど、うわ、今イルカ先生の雷はまずいって……

「あんた、何て事をしてくれたんだーーーーーー!!!」

イルカ先生の特大の雷が、大袈裟でなく木ノ葉の里中に響き渡った。



きっかけは俺のちょっとした出来心だ。
最近イルカ先生が冷たい、たまには俺が思う半分でもいいから同じように俺のことを好きって想ってほしいって思ってたら、ニュースで見てしまったんだ。
『象は人間を見る時に、人間が小動物を見て可愛いと思う時と同じ脳波が出ている』
これってつまり、象は人間のことを可愛いと思ってるってことでしょ?
それならもしイルカ先生が象くらい大きくなったら、俺のことを無条件で可愛いと思ってくれるんじゃないだろうか。
そう思い付いてからは早かった。
確か対象物を大きくする巻物があったなと自宅の保管庫を漁り、目当ての物を見付けると勇んで受付に向かった。ちょうど交替の時間だったから、鞄を斜めに掛けようとしてた先生に「一緒に帰ろう」と誘うと、嬉しそうに微笑んでからきりっと顔を引き締めて頷く。
あ~あ、照れ隠しに生真面目な顔を作ろうとしてるけど、力が入りすぎちゃって怖い顔になっちゃってるよ。そんな先生が可愛くて可愛くて、今日はこのまま過ごそうと日和ったけど。いややっぱり今がチャンスと初志貫徹することに決めた。
ちょっと遠回りして川沿いの開けた土手に差し掛かった時に、先生の隣から少し下がって巻物を広げ、素早く印を組み上げる。
怪しい空気に気付いたイルカ先生が振り返って「カカシさん?」と呼びかけたその瞬間。
ぼふん! と異常に大きな音がして、イルカ先生が煙に包まれた。



まぁ、それでこんな状況になってる訳だけど。
象くらいの大きさにと思ってたサイズは遥かに大きくなりすぎて、昔海で見た鯨くらいはありそうだ。ざっと見積もったところ二十五メートル? 建物で言うと五階から八階建てビルには匹敵するんじゃないだろうか。
思わず感心して眺めてる場合じゃない。まずは俺を見てどう思うか聞いてみなきゃね。
イルカ先生から見た俺はちょうどクナイくらいのサイズなはず。小動物と認識してもらうには十分だ。

「イルカ先生ーーー! 俺を見てどう思うーーー?」

すると先生はギロッと睨み付けてから、大きくため息をついた。本当に大きいからちょっとした突風レベルだけど、これがイルカ先生の吐息だと思うといつまでも浴びていたい薫風だ。

「……何したいんだか分からんけど、ホントに馬鹿な人だなって思ってますよ。自分でもそう思わないんですか?」

あれ? なんか軽蔑の眼差しみたい?
今の俺はこんなにちっちゃくて可愛い、クナイサイズのカカシ君なはずなのに。

「もしかして、また照れてる?」
「んな訳あるか! また今度は何をとち狂っておかしなことを思い付いたんだって、心底思ってますよっ」

う~ん、やっぱり気のせいじゃなかったか。先生のなら侮蔑の眼差しもゾクゾクするけど、今回は目的が違うんだよね。もしかすると、雰囲気作りが足りないのかも?
俺はもっと素直な可愛いイルカ先生の一面を引き出すために、座り込んでる先生の膝の上に飛び上がった。すると仏頂面ながらも先生が手で掬い上げてくれたので、その上に立ってチョイチョイと手招きをする。
怪訝な顔をしたイルカ先生が意を汲んで顔を寄せてくれたので、口布を下ろすとその頬にチュッとキスをして、

「好きだよ」

と、とっておきの声で誘ってみた。
本当なら囁きたいところだけど、この体格差じゃ聞こえないもんね。
イルカ先生はバッと顔を離すと、「馬鹿かあんたは⁉」ともう片方の手を拳にして振り上げた。
が、今拳骨を落とすと冗談じゃなく俺がミンチになると気付いたらしく、寸でで思い止まってくれた。さすがはイルカ先生、いつでも的確な状況把握と冷静な判断力を持ってるなぁ。カッコいい。
……なんて惚れ直してる場合じゃなかった。
このまんまじゃ、本当にただイルカ先生が大きくなっただけで終わってしまう。
ふと、自分が今いる場所を思い出して先生の掌にしゃがみこむと、小指に抱き付いてすりすりと顔を擦り付ける。すると俺の髪がくすぐったいのか、小指がひくりと動いた。くすぐったいってことは感覚が鋭敏な訳で、すなわち性感帯になりうるということだ。元に戻った時のために小指情報は忘れないでおこう。

「……さっきから何やってんですか」

呆れた声が降ってくるが気にしない。だって先生の身体は正直なことが分かったからね。
俺は先生の腕を一気に駆け上がって、ベストの立ち襟部分の手前に立った。

「イルカせーんせ♥」

呼びかけると俺の方に顔を向けてくれたから、先生のつぶらな瞳の中に俺が映り込んでいて。ヒュアキントスじゃないけど、閉じ込められた自分が嬉しくてうっとり眺めた。
ぷるぷるな唇がすぐ真下に見える。襟の内側に入り込んで鎖骨の辺りをうまく足場にすると膝を突いて、両手でその唇に触れた。

「ふふ、やわらかい」

フッとその唇から息が洩れ、きゅうっと両端が引き上げられた。

「何なんですか、もう」

呆れの中に苦笑が混じる。
よし、いいぞ。この調子でいい雰囲気に持っていこう。
先生の柔らかい唇にちゅっ ちゅっと繰り返しキスすると、くすくすと笑いながら唇を軽く尖らせてくれる。
んんんんん可愛いなぁ!
血色の良い唇をぺろりと舐めると、習慣というかついといった感じで、唇を薄く開いてそっと舌を差し出してくれた。そしてなんと、舌先でぺろりと俺の頬を舐め返してくれた!

「ちっちゃくて可愛いなぁ。食べちゃいたい」

イルカ先生は小さく呟いたつもりかもしれないけど、今の俺にはバッチリ聞こえる。
さっきまで怒って呆れてたのに、凄い……小動物効果って凄い!
今ならいける。
俺は経験による絶対的な確信を持って、更なる小動物効果を味わうべく次の行動に移った。
先生の唇にぷよんと顔を埋めて柔らかくあったかい感触を楽しむと、「いいよ、センセになら食べられたい」と今は俺の顔くらいの大きさの黒い瞳を見上げた。

「何を馬鹿なこと……」

そう言いながらも軽く口を開いてくれたので、躊躇なくその中に頭を突っ込んだ。
熱く、しっとりとした咥内は亜熱帯のようで、湿り気を帯びた呼気が俺を包む。しっかりと生え並ぶ歯列の間に上半身を捩り込むと、噛まないようにとの配慮か更に口を大きく開けてくれた。
それを良いことに両手を広げて舌に抱き付くと、顔をすりすりと擦り付ける。逃げるようにうねり蠢く軟体をしっかりと抱きしめ、今はざらりとした突起物のはっきり感じられる舌の表面を舐め回し、強く吸い付いた。

「んぅ……」

鼻に抜けた小さな呻きを全身で浴びる。
上半身を引き抜くと、イルカ先生の唾液まみれで頭から体の前面が濡れて色が変わっていた。

「カカシさん、びしょびしょ」

やや蕩けた顔で恥ずかしそうに先生が呟く。
――ヤバい。勃ってきた。
小動物効果を狙って可愛いと思われたかったけど、俺もいつもみたいに存分に可愛がりたい。
ここは煩悩の囁きに身を任せることにして、先生のアンダーの首元から中へと潜り込んだ。


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