【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old

『今日も木の葉は平和です…たぶん』シリーズでの時系列順に並べ直したので、pixivとは掲載順が変わってます。
お揃いパンツは罠の色 ★

1(完)

自慢じゃないけど俺のパンツは高級品だ。
ぴったりと動きにフィットして、しっとりと肌に吸い付く上に蒸れないという、一枚五百両は下らないであろう、俺でも聞いたことがあるような某有名ブランドのパンツ。いや、御パンツ様。
中忍の俺にはとてもとても身分不相応な代物だ。
なにしろはたけカカシ上忍様が買ってきてくれてるんだからな!
「はい先生、俺とお揃いのパンツ♥」………ってな。

まぁ、うん。いい年した男同士がお揃いのパンツなのはもういいんだ。良くはないけど品質に負けた。
自分の生活用品を買わせることにも抵抗はなくなった、というか諦めた。
「俺がイルカ先生とお揃いパンツを穿きたいのっっっ!」と地団駄を踏む上忍様を、いったい誰が止められようか。
それに下着の品質は大事だぞ?
カカシさんも言ってたしな。

「先生の大事な大事なお尻に密着して包む物なんだから、品質にこだわるのなんて当たり前でしょ!」

いやそのゴフンゲフン、あの人の価値観と物事の捉え方は未だによく分からんが、一年中ゴツい支給服を着て、任務に出れば丸三日着替えられないなんてざらだからな。
とにかく品質は大事ってことだ。
決してカカシさんのお揃いパンツに対する情熱に負けた訳じゃない。たぶん。


今俺はそんな最高級のお揃いパンツを、床の上にずらりと並べていた。
正確には、お揃いパンツの片割れを全部。
そして右手には事務方特製の油性ペン。
お揃いパンツはお揃いだしサイズも一緒だから、どっちがどっちのだか見分けなど付かない。今まではそれで不都合なく過ごしていたのだが、最近それではまずいことに気付いたのだ。
だから俺は全部のパンツの片方にだけ名前を書くことにした。
じゃないと……じゃないとまた散々な目に合わされてしまうんだ。

きっかけは、カカシさんと俺のがたまたま同じ色柄のパンツだった時だった。
お揃いといっても、全てのパンツを同一の色柄で揃えている訳ではない。
黒や濃グレーやカーキのボクサーショーツが二枚ずつ、紺や黒やストライプのトランクスが二枚ずつなどと、それぞれ同じパンツを二枚ずつ揃えているから、実は色柄がかぶることはそんなに頻繁ではないのだ。
そのせいか、夜カカシさんがいつものように俺を引ん剥いてる時に、「あ、今日はお揃いパンツだったんだね」とさも嬉しそうに破顔した。
その後あれこれして、なんやかんやで終わってさて寝るかとなった時に、パンツを穿こうとして気付いたのだ。

――これ、どっちがどっちのだ?

掛け布団に挟まれていたのと、ベッドの端から垂れ下がるように放り出されてたのと。
どっちも同じ無地の濃いブルーグレーだ。
見分ける方法は……と考え込んでいると、カカシさんが肩にあごを乗せて覗き込んできた。

「どっちがどっちのだか分かんないねぇ」

そう言って二枚とも取り上げると、一瞬顔の前にパンツを寄せてから「はい、こっちが先生の」と片方を渡してくれた。
えっ、今ので何が分かったんだ?
そこで、あぁ、カカシさんは嗅覚が人一倍優れてるからなと思い当たる。
上忍様に俺の穿いていたパンツの匂いを嗅がせるのもどうかと思ったが、正直助かったので有り難く受け取ってごろんと寝っ転がると両足を上げ、素早く足を通してから腰を上げて俺のパンツ(推定)を穿いた。
横でカカシさんも膝立ちになってカカシさんのパンツ(推定)を穿いていたが、そこでふと気付く。
――おかしい。
パンツを穿いただけなのに、カカシさんがやけにご機嫌なのだ。
事後だから、というのとはまた違う、なんかこう……喜びをこっそり噛みしめているような。
そう、たとえば悪戯とか悪企みが成功したかのような。
俺は目を眇めて、たった今自分が穿いたパンツを見下ろした。

「……カカシさん。これ本当に俺のですか?」
「えっ何言ってるの当たり前じゃないなんで?」

いやいやいや胡散臭ぇよ!
息継ぎもなく一息に言い切ったその笑顔!
カカシさんは優秀な上忍だから、中忍の俺が見抜けるような嘘を吐くはずがない、などというのは思い込みだ。意外とバレバレな嘘も吐くし、隠し事をしようとして挙動不審になることだってある。
俺といる時は『里の誇る忍はたけカカシ上忍』じゃなくて、本当にただのカカシさんとして一緒にいてくれてるんだなぁ。
だがその感動はひとまず脇に置いといて。

「カカシさん、そっちが俺のですね。返して下さい」

きっぱりと断言して手の平を突き出すと、カカシさんは目をバッチャバチャ泳がせてから自分の穿いたパンツを両手で押さえた。

「たとえこれがイルカ先生のだとしても、もう穿いちゃったからこっちが俺のだもん」
「俺のだもんじゃねぇ! 着用時間は俺の方が長いんだから、まだそっちが俺のです!」
「時間なんて問題じゃないでしょ! 言われなきゃ気付かなかったんだから、そっちがイルカ先生のでいいじゃない!」
「間違いに気付いたからには正すべきでしょう! ほら返せ!」
「やだ! イルカ先生の穿いてたパンツを穿きたい! それで俺の穿いてたパンツを穿かせたい!」
「変態の言い分なんか知るか!!」

今や俺のパンツと確定したカカシさんの穿いてるパンツに、果敢にも俺は飛びかかった。
だがチクショウ、こういう時だけは上忍の技を見せ付けるように、カカシさんがするりとかわす。

「俺のパンツを穿いて喜ぶな!」
「これはもう俺のパンツですぅ! 明日の任務に穿いて行くから絶対ダメ!」
「ふざけんな変態! 返せっ!」

しばらくそうやって追っかけっこをしていたが、カカシさんがキレたのか「あぁ、もう!」と俺に飛びかかってきた。
気付くと俺はベッドに押し倒され、カカシさんとシーツの間にがっちりと挟まれていた。

「力の行使ですか? 俺は負けませんよ」

息を荒げながらぎろりと睨み上げると、カカシさんはにんまりと笑った。
肉食獣の顔で。

「違~うよ」

そしてきっちり的確に組み敷いた俺の股間に、自分の股間をぐりゅぐりゅと擦り付ける。

「どっちのか分かんなくしちゃえば問題ない。……でしょ?」
「………っく」

くそっ、性懲りもなくまたガチガチにしやがって。
まさか今の追っかけっこで興奮したんじゃないだろうな。
だが俺の身体にさっきの余韻が残ってるせいなのか、カカシさんの擦り方が上手いのか。
絶妙な力加減とリズムとついでに煽り方で、たちまち俺の股間まで育て上げてしまった。

「分かる? 音と感触が変わったの」
「~~~知るかっ」

そんな耳元で囁かなくても気付いてる。
張り出した先端部から滲み出ている先走りがにちゃにちゃと音を立て、否応なく二人の股間状況を知らしめてくる。
すっかり形を変えた自分のモノの凹凸を利用して、カカシさんが腰をゆらゆらと揺らし、回しながら俺のモノを愉しそうに嬲る。

「……っは、こんな、汚したら、明日……穿いて行けな、ぁう」
「気が変わった。だってそんなやらしい顔で誘われたら、ねぇ?」

雄の顔をしたカカシさんが、俺の顔の間近で愉しげに言う。
ぎゅっと目を瞑って視界を遮断したが、俺の顔をじっくりと眺めてる視線はひしひしと感じるし、下半身からのやらしい音は大きくなる一方だ。

「どうしようか、これ。ねぇ?」

どうしようかって、ここまで来たら引き返せないことなんて分かりきっているのに。
俺の唇に唇を軽く合わせながら喋るから、唇をやわやわと食まれてるみたいだ。合間の熱い息遣いまで伝わってくる。
カカシさんの熱の塊が、濡れてぴたりと張り付いた生地の上を俺のタマから先端まで大きく滑り上げた。

「ぁ……あ、ふ、……ぅ」

もどかしい刺激に焦れて白旗を上げた俺は、両足でカカシさんの腰を抱え込んだ。
そのまましがみついて自ら腰を揺らしていると、不意に絶頂が訪れて押し付けた股間の生地に熱く濡れた感触がじゅわぁと広がる。
いつもと違って薄く滑らかな布越しの擦り合いは凄く新鮮で、あっという間に達してしまった。
とろりとした浮遊感にぼうっとしてると、カカシさんの意地悪い笑みを含んだ声が降ってくる。

「ふふ、パンツがぐっちょぐちょ。これでもうどっちがどっちのか分かんないよね」

――本気でそんなことのためにやってたのか!
重怠い目蓋をこじ開け、せめてもの反抗に睨み付けるとカカシさんが唇を噛みしめた。

「その顔は反則でしょ……っ」

しまった、コイツまだイッてなかったんだ。
それに気付いても時すでに遅し。
二枚のぐっちょぐちょのパンツは宙を舞い、さらにあんあん啼かされる羽目になってしまった。



……これがな、一回で済んだなら俺だってこんなことしなくても良かったんだよな。
だがその後もカカシさんのお揃いパンツを利用した傍若無人な行為は何度も続き、さすがの俺も何か対策を講じるべきと立ち上がったんだ。
素直にお揃いじゃないパンツを買えばいいんだろうが、人間はいったん贅沢に慣れたらなかなか戻れないものだ。俺の根性なしの素肌は、もう三枚百両の中忍パンツには馴染まなくなってしまった。
ならばパンツを見分けが付くように変えればいい。
某有名ブランドのおパンツ様に名前を書くというのは何か冒涜のような気がして腰が引けるが、その中忍根性を叱咤しながらようやく最後の一枚に書き終えた。
さすがに見える所は恥ずかしいのでトランクスは品質タグの部分に書いてみたんだが、いかんせん読みにくい。これじゃイルカって読めませんよ~と子供みたいな反撃をしてくるのは目に見えている。
そこでボクサーショーツはウエストのゴムテープ部分の内側に『うみのイルカ』と書いてみた。ついフルネームにしてしまったのは、教師としての性か受付の習いか。
ここなら巾も二センチはあるし、読めないなんて言えないだろう。
ずらりと並んだうみのイルカパンツを前に、俺は油性ペンのシンナーの匂いと達成感に包まれていた。
これでもう上忍様のいいようにはさせないぞと、一人にやにやしながら。



あれからどうやっているのか、味をしめたカカシさんと頻繁にお揃いパンツになる機会が増えたので、俺の必殺ミラクルお名前パンツの効果を見せ付ける時はすぐにやってきた。
いつものようにベッドの上でパンツを探すと、黒のボクサーショーツの片割れが見付かる。そっとウエストのゴムテープを確認すると名前はなかった。

「はい、こっちがカカシさんの」

振り返って渡そうとしたパンツが、いや手が固まってしまった。
カカシさんはまたしても俺のパンツをうきうき穿いているところだったのだ。
だが、ふふふ……そう来るのは分かってたさ。今こそお名前パンツの威力を味わって頂こうか!
俺は勿体ぶった咳払いをして、カカシさんの注意を引いた。

「あー、ちょっと。そっちは俺のですよ。そのパンツをよく見てもらいましょうか」

意気揚々と宣言した俺に向かって、カカシさんはパンツのウエストのゴムをぱちんと弾いてから小首を傾げた。

「え、これは俺のだよ?」

ほらな、ほらな! 絶対そうやってすっとぼけると思ってた!
だが今日の俺はひと味違う中忍なんだぜ。
今こそぎゃふんと言ってもらおうか!

「いいえ、こっちがカカシさんのです。なぜならそっちは俺の名前が書いてありますからね」

こんな時に眼鏡があればなぁ!
アオバさんみたいに眼鏡をこう、くいっとやって決めポーズできたのになぁ。まぁ全裸だから、あんまり決まらんとは思うけど。
決めポーズは諦め、鼻息も荒くカカシさんの穿いてるパンツにびしりと指を突き付けた。
するとカカシさんは何かに思い当たった顔をした。

「あぁ、この名前のこと?」
「そうです。つーか分かってて穿いてるんじゃないですか。返して下さい」
「だから名前が書いてあるんでしょ? ほら」

なぜかカカシさんはにこにこしながらパンツのウエストのゴムを裏返して見せた。
そう、そこにははっきりと俺の名前が書いてあるはずだ。『うみのイルカ』と。

うみのイルカと。

……………はた、け????

「はたけカカシ?!?!!」

俺はカカシさんの穿いてるパンツに飛び付き、ウエストのゴムテープの部分を思いっきり引っ張って書かれた名前をまじまじと見た。
そこにははっきりと書いてある。確かに書いてある。

『はたけカカシ♥うみのイルカ』

と。

「……これ、うみのイルカって書い……え、うみのって」

俺がパンツのゴムテープとカカシさんの顔を交互に見ながら口をぱくぱくさせていると、カカシさんは「俺の股間をそんな見ちゃってやだなぁ、先生のえっち!」とくねくね動いていたが、俺が見ているのはパンツだ。
断じてアンタの股間ではない。だから股間を盛り上げるのはやめろ。

「アンタ……俺の必殺ミラクルお名前パンツを偽造しましたね」
「偽造?」

この期に及んでしらを切る気か!!!

「だから! これはうみのイルカって書いてあったでしょう! 俺のパンツって印ですよ!!」
「え? お揃いパンツだからお揃いの印にお名前書いてくれたんでしょ? だから俺の名前もちゃんと全部書き足しておいたよ♥」

全部……だと⁉
俺は全裸のまま洋服箪笥に駆け寄り、下着の引き出しを開けた。
よく見るとパンツの『うみのイルカ』と書いてあるパンツには、全て『はたけカカシ♥』が足されている。トランクスの小さいタグにまで。
だが本来カカシさんのであるべきノーネームパンツは、なぜかそのままになっていた。

「あの……ですね? 全部って、何も書いてない方がカカシさんのですよ? 普通そう思いますよね? なんで俺の名前の分に自分の書いてんだよ……」

あまりにも理解できない上忍様の行動に、ほとんど虚脱状態で問いかけると。
カカシさんは心底不思議そうな顔で俺を見返した。

「だからお揃いパンツに名前書いてくれたんでしょ? 何もない方が周りのやつらに見られてもいいパンツってことじゃないの?」

あーーー、そういう理解だった訳か。
なるほどなるほど。
名前が書いてないパンツは、同僚と着替えたり治療の際に見られても大丈夫なように無地ってことな。それで名前の方はお揃いを主張するパンツと。そういう分類の仕方な。
はいはいはいはい納得……

「できるかぁぁぁああああ! 考えりゃ分かるだろうが! 俺の名前のが俺のパンツ! なんでこんな簡単なことが伝わらないんだよ……っ」

一枚五百両のおパンツ様に油性ペンで名前を書くのが、どれだけ俺のメンタルを削ったと思ってんだ!あれだけドヤ顔でびしりと指を突き付けた俺の決め顔はどうしてくれるんだ!
それを……それを……っ
俺は感極まっておいおいと泣き出してしまった。
もちろん、全裸のまま。
慌ててパンイチのカカシさんが飛んできて一生懸命に慰めてくれるが、俺の傷心はそんなもんじゃ癒されないんだ。

「どうしたの急に泣き出して……あ、そんなにお揃いパンツが嬉しかった?」
「違うわっっ! カカシさんのバカ!」

引き出しから掴み取ったパンツを顔に投げ付けて、俺はさらにわんわん泣いた。
情緒不安定だなと頭の片隅の冷静な部分では思うが、堰の切れた涙の洪水は止まらない。今までのカカシさんの奇行に溜まってた鬱憤が爆発したのか、それともこないだなってたっていう記憶喪失の後遺症かもしれない。
そんな俺にカカシさんはおろおろしながら、俺を抱きしめたり涙を拭いたりしていたが。

「どうしたら泣き止んでくれるの~先生~、……あ! ねぇ見て先生、ほらここ」

不意にカカシさんが自分のパンツのゴムテープを引っ張って、名前の部分を見せた。
なんだよ俺は今忙しいんだよ。こんなに泣くのなんか久しぶりだからな。
そう思いながら指差された名前の間の所を横目で見ると。

「なんですか、ハートのマークくらいで誤魔化されませ、んよ……?」

はたけカカシ♥うみのイルカは黒い文字だったはずなのに、今はなぜかハートの部分だけがピンクに浮き上がっている。

「え、あれ? ピンクのハートになってる!」
「そうです! 凄いでしょ」
「普通の油性ペンのはずなのに……どうやったんですか、これ?」

俺は思わず泣くのも忘れ、ピンクのハートを凝視した。
試しに手を触れてみたが、そこからは僅かなチャクラも感じ取れない。チャクラも無しで本当にいったいどういう仕組みで変わるんだ? 幻術か? 或いは術式自体を覆い隠す結界でも張ってるとか、いやそもそもこれは術なのか?

「知りたい?」
「知りたいです!」
「じゃあヒントをあげるから、まずはパンツ穿いて。それからお布団の中で教えてあげる」

俺は促されるままにパンツを穿き、カカシさんと一緒に布団にもぐり込んだ。
カカシさんは「ちゃんとできたね、えらいえらい」と頭をぽんぽんしてくれ、俺が投げ付けた中から拾ってきたらしい未使用のお名前パンツを広げて説明してくれた。

「このハートの部分をよく見て。ペンの上から同じ色の塗料が重ねてあるの分かる?」
「あ、う~ん……ホントだ!」
「ね? それがこのからくりのキーなんだけど、その塗料自体にはチャクラを使ってないわけ。じゃあ色が変わるには、どんな条件が必要だと思う?」
「えっと、温度……体温とか、表皮の成分とか、……あっ、匂いの成分とか?」
「うん、いいところを突くね。そこで思い出して。塗料自体には使ってないってことは、チャクラは必要ではあるんだよね……」

俺とカカシさんはパンツを挟んで、からくりの仕組みをあれこれ語り合った。
カカシさんは説明する間も、俺のわき腹辺りをゆったりしたリズムでぽん ぽんと叩いていて。
はっと気付くと次の日の朝だった。
俺はお名前パンツを握りしめたまま眠っていて、カカシさんはそんな俺を抱きしめて眠っていた。

なんだか上手いこと誤魔化された気もするけど、結局色が変わるハートの謎は謎のままだ。
もしかしたらこれは暗部仕様の特殊な塗料かもしれないが、俺にヒントをくれたってことは、改良すればアカデミーでも使えるかもしれない。他の奴が穿いても色は変化しないみたいだから、こういう手品みたいなものは子供たちもきっと喜ぶだろう。カカシさんもそこまで見越してこのハートを書いたのかは分からないけど、俺の知識の範囲で解明できると踏んで教えてくれたんだろうから、さっそく資料室で調べてみようと決心した。

――必殺ミラクルお名前パンツは役に立たなかったけどな。

二人のパンツを分けるという当初の目的は、結局果たされないままだ。
だが昨夜わんわん泣いたせいか、なんだか頭もすっきりしている。パンツの件はまた何か考えてリベンジしよう。
今度こそ、あっと言わせる方法で。
その時のために伊達眼鏡を買っておくのもいいかもしれない。
なんだかんだで俺の取扱い説明書を持っているらしい目の前の男に、今は宣戦布告代わりのキス……いや、やっぱり悔しいから噛み付いてやろうか。

俺はうっすらと銀色のひげの生えたあごをめがけて、あーんと大きく口を開けた。





【完】




÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷

ちゅんさんとパンツ談義の末に生まれたパンツ話でした!
いや最初はパンツ話じゃなかったんだけどもwww
『パンツ越しに擦り合ってびちょびちょにしちゃえばどっちも同じでしょ』はちゅんさんの素敵アイディアですよ~!
パンツ談義に巻き込んですみません!ちゅんさんの寝ばっく、えろましくて最高でした…(´;人;`)
素晴らしい妄想ネタをありがとうございました~!

ちゅんさん pixiv

スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。