【Caution!】

こちらの小説は全て作家様の大切な作品です。
無断転載・複写は絶対に禁止ですので、よろしくお願いします。
★エロし ★★いとエロし!
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「カカシさん!カカシさん!」
子猫の姿から元の姿に戻ったカカシに、イルカが抱きついてくる。
嗚咽を零しながらすがりつく背中をさすってやりながら、カカシはイルカの耳元に囁いた。
「ありがとう。イルカ先生。貴方のおかげで、呪いが解けました」
「うっ……良かった……カカシさんが元に戻って良かったです!」
涙を零すイルカの顔を両手で包み込むと、カカシは流れ落ちる涙を吸い上げ、頬に優しく口づけて、震える唇に自分のそれを重ねた。
「んっ」
イルカが甘い息を漏らす。
カカシはイルカを強く抱きしめながら、何度も何度も唇を合わせて、薄く開いた口の隙間から舌を差し込み、縮こまるイルカの舌に絡めた。
「んっんぅ」
甘い水音を立てながら、繰り返される口づけに、イルカの体から力が抜ける。
カカシはそっとイルカを横たえると、その体に覆い被さった。
イルカが頬を赤く染めながら、カカシを受け入れるために、恥ずかしそうに足を大きく開いた。
カカシはイルカの痴態に当てられて、興奮に長くふさふさとした尾を揺らしながら、限界まで張り詰めた自信の雄を、イルカの蕾に押し当てた。
「はぁ……ああっ」
イルカが苦悶に耐えるようにカカシの体に抱きつき、爪を立てる。
イルカの爪に引っ掻かれる小さな痛みに耐えながら、カカシはイルカの小さな蕾を押し開き、襞がなくなるまで太く長い雄をイルカの腹の中に埋め込んだ。
熱い粘膜に覆われて、今にも爆発しそうな射精感に耐える。
カカシのためにその身を晒してまで尽くしてくれたイルカの愛に応えたくて、カカシはもう一度深くイルカと口づけ合うと、それを合図にイルカの中に熱い楔を打ち込んだ。
「あっあっああ!」
カカシが尾を揺らし、腰を打ち付ける度に、イルカの口から絶え間ない嬌声が漏れる。
「あぁ、イルカ!イルカ!」
何度も愛しい名を呼びながら、イルカの腹の中を穿ち続けると、イルカが涙を零しながら、声を上げる。
「もっと!もっと、欲しぃ!」
イルカからの可愛いおねだりに、カカシは激しくイルカの中を付き荒らした。
「あぁっあっ」
嬌声を上げ続けるイルカの奥深くに、カカシは白濁を吹き上げると、その衝撃でイルカもまた絶頂を迎えた。
ベッドの中に沈み込みながら、荒い息を零し、熱に浮かされたように甘く啼くイルカの中から雄を引き抜くと、パクパクと開いたイルカの蕾からとろりとした白濁がこぼれ落ちた。
「あっ!まだ、駄目!」
イッタ衝撃で、息も絶え絶えなイルカを抱え上げ、対面座位でイルカの中に再び押し入ると、イルカが甲高い声を上げた。
「ニャァー!」
猫の鳴き声のような声に、思わず目を丸くすると、カカシにぎゅっとしがみつくイルカの頭頂部に、白に茶色の模様のある獣の耳が見えた。
「まさか!」
驚くカカシの目に、イルカの尾てい骨から生えるしなやかな猫の尾が見える。
「イルカ先生。俺と同じ、獣化してる!」
「ふぇ?獣化?」
「ほら見て、猫の尻尾が生えてるよ。ふふ、可愛いね」
イルカも自分の背後で揺れる猫の尻尾に気がついたようだ。
「えぇ!尻尾が生えてる!まさか!」
慌てて頭に手を伸ばしたイルカは、カカシと同じように生えている獣の耳に目を見開いた。
「おそろいだね。俺たち」
カカシが微笑むと、イルカもほっとした顔を浮かべて、再びカカシに抱きついた。
互いの尾を絡め合わせながら、口づけを繰り返し、再びカカシが抜き差しを始めると、イルカが甘い声を上げる。
溶け合って、混ざり合って、一つになる快感を求めて、カカシはイルカと共に絶頂を目指して駆け上がった。


翌朝イルカの腕の中で目を覚ましたカカシは、甘い余韻に浸ろうとイルカの頬に口づけたところで、あの人狼のメイド服の女性が部屋に入ってきた。
「おはようございます。はたけカカシ様とイルカ様のお着替えをお持ちしました。着替えられましたら、お声かけ下さい。砕牙様の元までご案内いたします」
ベッドサイドのソファーの上に二人分の着替えを残して、人狼の女性は部屋から出て行った。
「イルカ先生。起きて、起きて」
「ふぁ~カカシさん。おはようございます」
寝ぼけ眼で、瓶底眼鏡をかけて、ようやく起き上がったイルカと一緒に服を着て部屋を後にすると、人狼の女性に案内されて、砕牙の待つ食堂へ案内された。
「獣人の掟を確かに見届けさせて貰った。お前達は我が人狼の血族にも認められた」
そう言って微笑む砕牙に、昨夜の痴態を思い出し、羞恥に頬を染めるイルカと共に、食事を持てなされた。
「アンタ達には世話になった。礼を言うよ」
「ありがとうございました」
別れ際人狼の屋敷の前でイルカと共にカカシが砕牙に頭を下げると、砕牙は傍らに立つ凍夜の頭を撫でながら、微笑んだ。
「礼には及ばん。この子にも良い経験になった」
その言葉に再び顔を赤く染めて、湯気の出そうなイルカの手を引いて歩き出したカカシに、凍夜が駆け寄る。
「これを、どうぞ」
そう言って手渡された小ぶりの麻袋の中には、あの黄色い花と小さな香水の瓶が入っていた。


「ほぅ。犬神に犬っころにされるかと思えば、無事に元に戻ったようじゃな。犬の耳に尾まで生やして。猫のままなら可愛げもあったのにのぅ」
木の葉の里に戻り、あうんの門を潜ったところで、待ち構えていた白猫の姿の羅刹丸に、カカシはイルカと共に迎えられた。
「ただいま、シラス」
イルカにも猫の耳と、尾が生えていることを確認して、羅刹丸は小さなため息を零す。
「夫婦の契りを交わしてきたようじゃの」
「カカシさんと番になったこと認めてくれるの?」
夫婦という言葉に、目を輝かせたイルカに、羅刹丸は眉間にしわを寄せて、そっぽを向く。
「認めたわけではない。儂は犬は嫌いなのじゃ」
そのまま長い尾を優雅に立ち上げて、歩き始めた白い猫の妖の後にカカシはイルカと共に続く。
通りを行き交う人々の視線を感じて、カカシはイルカと共に顔を見合わせた。
「やっぱりこの姿のままだと目立ちますねぇ」
忍びの里と言うこともあって、頭に獣の耳や、尾が生えていたぐらいで驚く人はいないが。

火影執務室に着くと、たくさんの書類の山に埋もれるようにして、机に両肘を付く綱手に満面の笑顔で迎えられた。
「一時はどうなることかと思ったが、いや良かった良かった。これでまたバリバリ働いて貰えるな」
明日から早速任務に就いて貰うと笑う綱手に、カカシもイルカも苦笑する。イルカの腕に抱かれた羅刹丸だけが、勝ち誇ったように鼻を鳴らしていた。
「あ、そうだ。綱手様、この花なんですが、なんだか分かりますか?」
凍夜に手渡された麻袋の中の黄色い花と、香水の瓶をカカシは綱手に差しだした。
花弁が黄色く縮れたような花は、独特の甘い香りを放っている。
「これは……イランイランだな」
「イランイラン?」
奇妙な名前に首を傾げるカカシとイルカに、綱手がにやりと笑う。
「南方の国原産の花で、赤い色の花もあるが、特にこの黄色い花は利用価値が高く、香水にも使用されている」
そう言うと綱手は意地悪く笑った。
「この花には異性を引きつける催淫作用があると言われていてな、新婚夫婦の寝室のベッドには、この花を散らす習慣もあるそうだぞ?」
その言葉にカカシもイルカも頬を染める。
「良い物を貰ったな」
豪快に笑う里長は、カカシの側まで歩いてくると、カカシの獣の耳を摘まみ上げた。
「可愛い耳と尻尾も生やしてきて」
「痛い、痛いです!綱手様!」
涙目のカカシに、綱手はさらににんまりとあくどい顔を浮かべる。
「今回の騒ぎを起こした罰だ。その耳と尾が引っ込むまで、変化の術で隠したりするなよ。イルカ、お前もだ」
「え?俺もですか?」
「連帯責任だ。番の夫婦なんだから、当然だろう?」

綱手の執務室を後にして、家路へと向かう道すがら、イルカが口を開く。
「なぁシラス。この耳と尻尾って、どれぐらい経ったら元に戻るの?」
イルカの問いかけに、先を歩いていた羅刹丸は立ち止まると振り返った。
「さぁ、儂にもわからんのぅ。イルカはまだ人猫族として成熟して日も浅い。獣人の力を自分でコントロール出来るようになれば、引っ込むじゃろ」
羅刹丸の言葉に、イルカはがーんとショックを受け青ざめる。
「一体いつになったら元に戻れるか分からないってことじゃないか」
「まぁまぁイルカ先生。獣化は感情のコントロールさえ出来れば、押さえることが出来ますから。心配しなくても元に戻りますよ」
「それなら良かったです」
ほっとするイルカの足下に、羅刹丸が体を擦りつける。
「いざとなれば儂の力で、その耳と尾を元に戻してやるから、安心せい」
「ありがとう。良かったですね。カカシさんも元に戻して貰えますよ」
嬉しそうに微笑むイルカの足下で、白い猫の妖は大あくびを漏らす。
「犬使い殿は放っておいても勝手に元に戻るじゃろ?なんなら、猫の耳と尾に変えてやっても良いぞ?」
にんまりと笑う猫の妖は、ふさふさとした尾を振ると、突然気の玉をカカシにぶつけた。
咄嗟のことでよけることが出来ず、まともに食らったカカシは目を瞑る。
「カカシさんっ!」
イルカの声に目を開けると、カカシの頭に生えていた犬の耳と尾は、猫の耳と尾に変わっていた。
「あー!!」
「よう似合っておるぞ。イルカとおそろいなら、文句もあるまい」
「ら……羅刹丸!アンタ!」
「儂の術は人猫族の呪いのように簡単には解けぬぞ?」
両の目を細めてふてぶてしく笑う猫の妖と、可愛らしい耳と尾を生やしたカカシとイルカのやりとりを、面白そうに通行人が眺めていく。
カカシが完全に元の姿に戻るには、まだまだ時間がかかりそうだった。

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