【Caution!】
こちらの小説は全て作家様の大切な作品です。
無断転載・複写は絶対に禁止ですので、よろしくお願いします。
★エロし ★★いとエロし!
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カカシがイルカと共に、あのメイド服の人狼の女性に案内されたのは、広い浴室だった。
真っ白なタイルが敷き詰められた床と、白い大理石の壁に囲まれた浴室は、天井がガラス張りになっていて、金色の満月と輝く満天の星空が見えた。
「こちらで身を清めて下さい。準備ができ次第お迎えに参ります」
人狼の女性はそう言い残すと、浴室から出て行った。
「あ……」
取り残された不安から声を漏らしたイルカに、カカシはイルカのベストの胸元から這い出ると、イルカの頬に体をこすりつけた。
「カカシさん……」
「ミャーミャミャ(止めても良いんですよ。無理しないで)」
優しく伸ばされたイルカの両手に抱えられて、カカシは静かに床に下ろされた。
「俺は、大丈夫です」
そう言ってイルカは微笑んだが、その体は小刻みに震えていて、痛々しかった。
イルカはカカシの前で服を脱ぎ捨てる。
何度も互いの体を交えてきたけれど、こんなにも体をこわばらせるイルカは、まるで初めてカカシが犯した時の様だった。
イルカは許してくれたけれど……カカシにとっては辛い記憶の一つだ。
「カカシさん、入りましょう」
イルカにひょいと体を抱き上げられて、カカシは水色に輝く湯の中に身を浸す。
イルカの胸元に抱えられたまま入った湯船には、見たこともない黄色い花がたくさん浮かんでいた。
「不思議な形をした花ですね。花びらが縮れてるみたいで……木の葉では見たことがない」
イルカは浮かんでいる花を一つ手に取る。
「これ……」
「ミャーミャ、ミャ(催淫作用がありますね。この花)」
浴室全体を包み込む甘い香りは、この花の香りのようだ。
「ニャーニャニャ(南方に自生する木にこの花と似たような花が咲いているのを見たことがあります)」
おそらく綱手に見せればこの花の正体も掴めるだろうが。
「ニャーニャニャ?ニャニャニャ(風呂から上がりますか?あまり長い時間この花の香りを嗅いでいると、影響を受けてしまいます)」
カカシはそうイルカを促したが、イルカは風呂から上がろうとはしなかった。
「みゃぁ?(イルカ先生?)」
「もう少しこのままでいましょう」
イルカは頭上で輝く星空を仰ぎ見る。
カカシはもう何も言わず、星空を見つめるイルカに抱かれていた。
一刻が過ぎた頃、またあの人狼の女性が現れて、カカシを抱いたイルカは湯から上がると、備え付けられていた白いバスローブを羽織った。
ひんやりとした空気が心地よい廊下を、イルカに抱かれたまま、カカシは人狼の女性の後に続く。
カカシを抱きしめるイルカの肌は熱く火照っていて、熱に浮かされたように赤い顔の目元は、どこか虚ろに潤んでいる。
あの花の香りの影響を受けているのは間違いなかった。
「みゃぁ(イルカ先生)」
カカシは猫の姿だからか、それとも元々の耐毒訓練のたまものか、あの黄色い花の催淫作用は受けていなかった。
カカシとイルカの先を歩く人狼の女性がその歩みを止め、大きく重厚な扉を開く。
扉の向こうには、広く落ち着いた雰囲気の部屋があった。
ダークブラウンの床板に、淡いベージュの壁には、繊細な模様が施されている。天井で輝く照明は淡いオレンジ色で、まるでこの屋敷に初めて通されたとき、案内された部屋のようだった。
「あ……」
イルカが小さく息をのむ。
明らかに違う点は、部屋の中央には大きな天蓋の付いたベッドが置かれていた事だった。
そのベッドを囲むように、豪奢なソファーが並べられている。
ソファーには既に数人の人狼達が腰掛けていた。その足下を囲むように、狼達が身を伏せている。
「準備は整った。ここにいるのは皆私の血族だ。何も心配はいらない」
人狼の長砕牙はそう言って、カカシとイルカを促した。
「ミャミャミャ、ミャーミャ?(その子まで立ち会わせるのか?)」
カカシはソファーに腰掛ける砕牙の隣に、あの凍夜と言う名の少年の姿を見つけて、銀色の毛を逆立てた。
イルカの表情がこわばる。
自分の教え子と変わらない年の子供に、カカシとの性交を見られる事に抵抗があるのだろう。
カカシを抱くイルカの腕が震えていた。
「凍夜はいずれ人狼の長となる身だ。まだ未熟な子供だが、獣人の掟を知らぬままではいられない。一族の掟を学ばせなくてはならぬのだ」
許せと言う砕牙にカカシは不本意ながら頷いた。
カカシはイルカに抱かれたまま、ベッドの上に登り、ひょいとその腕から抜け出して、イルカと向き合った。
二人がベッドの上に登った事を確認したメイド服の人狼の女性が、天蓋のカーテンを下ろす。
幾重にも重ねられた淡く輝く白いチュールカーテン越しには、周囲が透けて見えた。
「みゃぁ(イルカ先生)」
カカシの前で正座し、膝の上で両手を握りしめていたイルカが、意を決したようにバスローブの前を開く。
空気にさらされ泡立つイルカの肌は、羞恥からか薄紅色に染まっていた。
「カカシさん。来て……下さい」
目元を赤く染め何も纏う物がなくなったイルカは、カカシの前でゆっくりとベッドにその身を沈ませる。
裸で横たわり、カカシを誘うイルカの吐息まで、あの黄色い花の催淫作用で甘く染まっているようだった。カカシは全身の毛をぶわりと膨らませる。
その姿は銀色の毛糸玉のようで、たわしの様に膨らんだ尾が、期待からかぷるぷると震えていた。
「みゃあ(イルカ先生)」
カカシはそっとイルカに近づくと、横たわるその胸元に登り、イルカの唇をぺろりと舐める。
何度も何度もざらつく舌で舐めると、うっすらと開いたイルカの唇の中にも舌を伸ばす。
「んぅ……」
イルカが小さく呻いたので、カカシはイルカの唇から口を離し、イルカの頬に舌を伸ばす。
前足をフミフミと動かしながら、興奮に膨らんだ尾をゆらゆらと揺らし、イルカの頬を舐め、耳たぶを甘噛みし、耳の中を舐めあげる。
その度にイルカは小さな呻き声を上げて、荒い息を漏らした。
「あ……カカシさん」
興奮してるのか、イルカの目元から涙が流れ落ちた。
カカシはその涙を丁寧に舐め取ると、イルカの胸元に移動し、ざらついた舌で胸を舐めあげた。
「んっ」
漏らした声に呼応するように、イルカの胸が上下に揺れる。その頂で、イルカの色素の濃いつぼみが、ピクリと立ち上がった。
カカシは親猫の乳を飲む子猫のように、イルカのつぼみを口に含むと、乳を搾り出すように前足を動かした。
「あっ……んぐ」
感じているのか、目をぎゅっと閉じたイルカは、自らの右手首に噛みついて、必死に声を押し殺す。
そんな姿も愛しくて、カカシは執拗にイルカの乳首を吸った。
「ヒィ」
カカシの牙が乳頭を引っ掻いたのか、イルカはビクリと打ち震えて、声を漏らした。
「ニャァ(イルカ先生)」
「だ……大丈夫です。続けて下さい」
イルカは息も絶え絶えにそう告げる。
赤く染まった目元はとろりと蜜のように溶けていて、快楽の予感に興奮しているように見えた。
あの黄色い花の催淫作用は、正常な思考さえも奪うのか?
チュールカーテンで遮られているとは言え、周囲を囲む人狼達の視線に晒されているのに、イルカがこんなに溶け出すなんて。
あんなにこわばり体を震わせていたのに。
「ニャーニャニャ、ニャーニャ(イルカ先生が体を張って頑張ってくれてるんだから、俺も頑張らないとね)」
「カカシさん?」
「ニャーニャニャ、ニャニャ(イルカ先生は何も考えなくて良いから。感じていて)」
カカシはイルカの乳首を解放すると、ざらついた舌で脇腹を舐め、小さな牙を立て、イルカの体に所有印を刻んでいく。
「はぁ……あ、痛っ。カカシさん」
イルカは小さく眉を寄せたけれど、もう声を殺すことも考えられなくなったのか、カカシの名を呼び、荒い息を漏らした。
カカシはイルカの下生えに辿り着くと、黒い茂みからムクムクと頭を上げるイルカの雄に舌を伸ばした。
堅く立ち上がった竿をざらざらとした舌で丹念に舐めあげると、亀頭からトロトロとした蜜がこぼれ出す。
カカシは小さな舌を使って、ペチャペチャと舐めあげた。
「はぁっ!ああん!」
鈴口を小さな牙が掠めたのか、イルカがひときわ大きな声を上げ、ビクビクと体を震わせた。
イルカの男根の先端からは、白濁が小さく飛び散り、小さなカカシの銀色の毛を濡らした。
湿った体を厭わずに、カカシはイルカへの愛撫を続ける。
フグリに爪を立てると、こらえきれなくなったイルカは、白濁を吹き上げた。
「あっああん!カカシさん!」
ぶるぶる体を振るわせて、カカシの名を呼ぶイルカの雄からは、止め処もなく精液がこぼれ出す。
ビクビクと打ち震え、愛液を吐き出し続けるイルカの目は虚ろで、もうカカシ以外見えていないようだった。
カカシはイルカの体によじ登り、腹の上を歩いて、首元に辿り着くと、イルカの首筋に牙を立てる。
イルカは甘い嬌声を漏らしながら、自らの手を黒い茂みで震える竿に伸ばした。
「ふ……う……」
右手で竿をしごき、左手でフグリを揉みしだき出したイルカは、荒い息を漏らしながら、必死にカカシの名を呼んだ。
「カカシさんっ!あ……カカシ……んっ」
「みゃぁ?(気持ちいいの?)」
「気持ち……いぃ……もっと、もっと欲しぃ」
カカシが耳元で囁くと、イルカはビクリと体を震わせる。
ぷっくりと膨らむ耳たぶを囓ってやると、イルカがいやいやと首を振った。
高く結ったイルカの黒髪は髪ひもがほどけ、シーツの上に広がっている。
イルカが身を震わせる度に黒くしなやかな髪が揺れて、綺麗だった。
「ふっ……あぁぁ!」
イルカは自らの手で絶頂を迎え、再び白濁を吹き上げる。
大きく上下する胸に、汗ばむ肌がしっとりと吸い付くようだった。
「にゃ、にゃにゃ。ニャーニャ?(ねぇ、イルカ先生。どうして欲しい?)」
「あ……欲しいっカカシさんの、おっきいの。俺の中に」
「にゃぁ、ニャニャ(まだあげられないよ)」
「舐めて。俺の」
「ニャニャ、ニャーニャ?(イルカ先生の下のお口?)」
「うん」
舌足らずに答えるイルカは妙に幼くて、カカシの嗜虐心を煽る。
カカシは全身の毛をぶわりと膨らませると、狸の尾のように尻尾を揺らしながら、イルカの腹の上を歩いて行く。
小さな爪が肌を引っ掻く度に、イルカは陸に打ち上げられた魚のように、ビクビクと震え歓喜の涙を零した。
カカシは目をまん丸に見開くと、興奮に全身を震わせながら、イルカの股間に辿り着く。
シーツを乱暴に掴みあげ、甘い息を零すイルカは、カカシの前で大きく足を広げて、慎ましやかに閉じた窄まりを晒した。
イルカの痴態に煽られたのか、狼達の息づかいが荒くなる。
流石にソファーに座る砕牙やその血族である人狼の成人達は、顔色一つ変えることなく、じっとカカシとイルカの交合を見据えていたが。
カカシは透けるカーテン越しに強烈な視線を感じて、振り向いた。
砕牙の隣に腰掛けている凍夜と目が合う。
まだ年端もいかない少年には、刺激が強すぎるのだろう。
愛し合う者同士が、体を繋げる行為を間近で見る機会は、そう多くないはずだ。
華奢で色白な印象のあった少年の頬は赤く染まり、ピンと立ち上がった獣の耳と、揺れる銀色の尾が、落ち着かない様子で身じろいでいる。
俺が人狼の長だったら、まずはイチャパラから教えるのに。
次期人狼の長として、幼い身に重責を抱える少年を少し哀れに思った。
「あ……早くっ」
イルカに強請られ、カカシは目の前に晒されたイルカの窄まりに舌を伸ばす。
ざらついた舌で襞を丹念に舐めあげ、前足をフミフミと動かしながら、たわしのように膨らんだ尾をぷるぷると震わせる。
「あ……やっ……もっと」
イルカの雄は未だに硬度を保ったまま、天を仰ぎ、ビュクビュクと小さな飛沫を零し続けていた。
慎ましやかに閉じていたイルカの蕾は、カカシの愛撫に小さな口を開けて、ぷっくりと膨らみ出す。
物欲しげに開閉を繰り返す窄まりから赤い秘肉が覗いて、カカシの興奮をイヤでも煽った。
早く、早くこの中に入れたい。
まるで沸騰した血液が、体中で暴れ出したように、全身がカーッと熱くなった。
「カカシさん!あっああっ」
イルカの声がますます艶を帯び、ねだり出す。
「欲しっ早くっカカシさんのっ……あっ」
イルカ!イルカの中で、暴れたい!
イルカの蕾は我慢できなくなったのか、大きく花開き、男根から流れ落ちた愛液が滴り落ちて、イルカの花弁を濡らした。
オレンジ色の照明を映して輝く濡れた蕾に、カカシの中の獣が咆哮を上げた。
「ミャッミャミャ!(体が!)」
内側から溢れ出した血潮が堅い楔を突き破るように爆発した。
パキン……
カカシの耳元で、金属片が割れる音がした。
「あっ……カカシさん!」
驚きの声を上げるイルカの目の前で、小さな子猫だったカカシの体が膨れあがり、銀色の体毛が消えて、人の姿を形作る。
「俺は」
驚きに目を見開き、まじまじと自らの手を見つめたカカシの体は、人の姿に戻っていた。
「呪いを突き破ったか」
薄いカーテン越しに、砕牙が小さく笑う声が聞こえる。
興奮に血が上った体には、銀色の犬の尾が生え、頭には立ち上がる獣の耳が生えていた。
獣化してる!
体の変化に驚く間もなく、限界を迎えて涙を零しながらカカシを強請るイルカの姿が目に飛び込んでくる。
カカシはとっさに印を切ると、結界を張った。
「結界を張ったか……まぁ、良いだろう」
砕牙はソファーから立ち上がると、儀式の終了を宣言した。
真っ白なタイルが敷き詰められた床と、白い大理石の壁に囲まれた浴室は、天井がガラス張りになっていて、金色の満月と輝く満天の星空が見えた。
「こちらで身を清めて下さい。準備ができ次第お迎えに参ります」
人狼の女性はそう言い残すと、浴室から出て行った。
「あ……」
取り残された不安から声を漏らしたイルカに、カカシはイルカのベストの胸元から這い出ると、イルカの頬に体をこすりつけた。
「カカシさん……」
「ミャーミャミャ(止めても良いんですよ。無理しないで)」
優しく伸ばされたイルカの両手に抱えられて、カカシは静かに床に下ろされた。
「俺は、大丈夫です」
そう言ってイルカは微笑んだが、その体は小刻みに震えていて、痛々しかった。
イルカはカカシの前で服を脱ぎ捨てる。
何度も互いの体を交えてきたけれど、こんなにも体をこわばらせるイルカは、まるで初めてカカシが犯した時の様だった。
イルカは許してくれたけれど……カカシにとっては辛い記憶の一つだ。
「カカシさん、入りましょう」
イルカにひょいと体を抱き上げられて、カカシは水色に輝く湯の中に身を浸す。
イルカの胸元に抱えられたまま入った湯船には、見たこともない黄色い花がたくさん浮かんでいた。
「不思議な形をした花ですね。花びらが縮れてるみたいで……木の葉では見たことがない」
イルカは浮かんでいる花を一つ手に取る。
「これ……」
「ミャーミャ、ミャ(催淫作用がありますね。この花)」
浴室全体を包み込む甘い香りは、この花の香りのようだ。
「ニャーニャニャ(南方に自生する木にこの花と似たような花が咲いているのを見たことがあります)」
おそらく綱手に見せればこの花の正体も掴めるだろうが。
「ニャーニャニャ?ニャニャニャ(風呂から上がりますか?あまり長い時間この花の香りを嗅いでいると、影響を受けてしまいます)」
カカシはそうイルカを促したが、イルカは風呂から上がろうとはしなかった。
「みゃぁ?(イルカ先生?)」
「もう少しこのままでいましょう」
イルカは頭上で輝く星空を仰ぎ見る。
カカシはもう何も言わず、星空を見つめるイルカに抱かれていた。
一刻が過ぎた頃、またあの人狼の女性が現れて、カカシを抱いたイルカは湯から上がると、備え付けられていた白いバスローブを羽織った。
ひんやりとした空気が心地よい廊下を、イルカに抱かれたまま、カカシは人狼の女性の後に続く。
カカシを抱きしめるイルカの肌は熱く火照っていて、熱に浮かされたように赤い顔の目元は、どこか虚ろに潤んでいる。
あの花の香りの影響を受けているのは間違いなかった。
「みゃぁ(イルカ先生)」
カカシは猫の姿だからか、それとも元々の耐毒訓練のたまものか、あの黄色い花の催淫作用は受けていなかった。
カカシとイルカの先を歩く人狼の女性がその歩みを止め、大きく重厚な扉を開く。
扉の向こうには、広く落ち着いた雰囲気の部屋があった。
ダークブラウンの床板に、淡いベージュの壁には、繊細な模様が施されている。天井で輝く照明は淡いオレンジ色で、まるでこの屋敷に初めて通されたとき、案内された部屋のようだった。
「あ……」
イルカが小さく息をのむ。
明らかに違う点は、部屋の中央には大きな天蓋の付いたベッドが置かれていた事だった。
そのベッドを囲むように、豪奢なソファーが並べられている。
ソファーには既に数人の人狼達が腰掛けていた。その足下を囲むように、狼達が身を伏せている。
「準備は整った。ここにいるのは皆私の血族だ。何も心配はいらない」
人狼の長砕牙はそう言って、カカシとイルカを促した。
「ミャミャミャ、ミャーミャ?(その子まで立ち会わせるのか?)」
カカシはソファーに腰掛ける砕牙の隣に、あの凍夜と言う名の少年の姿を見つけて、銀色の毛を逆立てた。
イルカの表情がこわばる。
自分の教え子と変わらない年の子供に、カカシとの性交を見られる事に抵抗があるのだろう。
カカシを抱くイルカの腕が震えていた。
「凍夜はいずれ人狼の長となる身だ。まだ未熟な子供だが、獣人の掟を知らぬままではいられない。一族の掟を学ばせなくてはならぬのだ」
許せと言う砕牙にカカシは不本意ながら頷いた。
カカシはイルカに抱かれたまま、ベッドの上に登り、ひょいとその腕から抜け出して、イルカと向き合った。
二人がベッドの上に登った事を確認したメイド服の人狼の女性が、天蓋のカーテンを下ろす。
幾重にも重ねられた淡く輝く白いチュールカーテン越しには、周囲が透けて見えた。
「みゃぁ(イルカ先生)」
カカシの前で正座し、膝の上で両手を握りしめていたイルカが、意を決したようにバスローブの前を開く。
空気にさらされ泡立つイルカの肌は、羞恥からか薄紅色に染まっていた。
「カカシさん。来て……下さい」
目元を赤く染め何も纏う物がなくなったイルカは、カカシの前でゆっくりとベッドにその身を沈ませる。
裸で横たわり、カカシを誘うイルカの吐息まで、あの黄色い花の催淫作用で甘く染まっているようだった。カカシは全身の毛をぶわりと膨らませる。
その姿は銀色の毛糸玉のようで、たわしの様に膨らんだ尾が、期待からかぷるぷると震えていた。
「みゃあ(イルカ先生)」
カカシはそっとイルカに近づくと、横たわるその胸元に登り、イルカの唇をぺろりと舐める。
何度も何度もざらつく舌で舐めると、うっすらと開いたイルカの唇の中にも舌を伸ばす。
「んぅ……」
イルカが小さく呻いたので、カカシはイルカの唇から口を離し、イルカの頬に舌を伸ばす。
前足をフミフミと動かしながら、興奮に膨らんだ尾をゆらゆらと揺らし、イルカの頬を舐め、耳たぶを甘噛みし、耳の中を舐めあげる。
その度にイルカは小さな呻き声を上げて、荒い息を漏らした。
「あ……カカシさん」
興奮してるのか、イルカの目元から涙が流れ落ちた。
カカシはその涙を丁寧に舐め取ると、イルカの胸元に移動し、ざらついた舌で胸を舐めあげた。
「んっ」
漏らした声に呼応するように、イルカの胸が上下に揺れる。その頂で、イルカの色素の濃いつぼみが、ピクリと立ち上がった。
カカシは親猫の乳を飲む子猫のように、イルカのつぼみを口に含むと、乳を搾り出すように前足を動かした。
「あっ……んぐ」
感じているのか、目をぎゅっと閉じたイルカは、自らの右手首に噛みついて、必死に声を押し殺す。
そんな姿も愛しくて、カカシは執拗にイルカの乳首を吸った。
「ヒィ」
カカシの牙が乳頭を引っ掻いたのか、イルカはビクリと打ち震えて、声を漏らした。
「ニャァ(イルカ先生)」
「だ……大丈夫です。続けて下さい」
イルカは息も絶え絶えにそう告げる。
赤く染まった目元はとろりと蜜のように溶けていて、快楽の予感に興奮しているように見えた。
あの黄色い花の催淫作用は、正常な思考さえも奪うのか?
チュールカーテンで遮られているとは言え、周囲を囲む人狼達の視線に晒されているのに、イルカがこんなに溶け出すなんて。
あんなにこわばり体を震わせていたのに。
「ニャーニャニャ、ニャーニャ(イルカ先生が体を張って頑張ってくれてるんだから、俺も頑張らないとね)」
「カカシさん?」
「ニャーニャニャ、ニャニャ(イルカ先生は何も考えなくて良いから。感じていて)」
カカシはイルカの乳首を解放すると、ざらついた舌で脇腹を舐め、小さな牙を立て、イルカの体に所有印を刻んでいく。
「はぁ……あ、痛っ。カカシさん」
イルカは小さく眉を寄せたけれど、もう声を殺すことも考えられなくなったのか、カカシの名を呼び、荒い息を漏らした。
カカシはイルカの下生えに辿り着くと、黒い茂みからムクムクと頭を上げるイルカの雄に舌を伸ばした。
堅く立ち上がった竿をざらざらとした舌で丹念に舐めあげると、亀頭からトロトロとした蜜がこぼれ出す。
カカシは小さな舌を使って、ペチャペチャと舐めあげた。
「はぁっ!ああん!」
鈴口を小さな牙が掠めたのか、イルカがひときわ大きな声を上げ、ビクビクと体を震わせた。
イルカの男根の先端からは、白濁が小さく飛び散り、小さなカカシの銀色の毛を濡らした。
湿った体を厭わずに、カカシはイルカへの愛撫を続ける。
フグリに爪を立てると、こらえきれなくなったイルカは、白濁を吹き上げた。
「あっああん!カカシさん!」
ぶるぶる体を振るわせて、カカシの名を呼ぶイルカの雄からは、止め処もなく精液がこぼれ出す。
ビクビクと打ち震え、愛液を吐き出し続けるイルカの目は虚ろで、もうカカシ以外見えていないようだった。
カカシはイルカの体によじ登り、腹の上を歩いて、首元に辿り着くと、イルカの首筋に牙を立てる。
イルカは甘い嬌声を漏らしながら、自らの手を黒い茂みで震える竿に伸ばした。
「ふ……う……」
右手で竿をしごき、左手でフグリを揉みしだき出したイルカは、荒い息を漏らしながら、必死にカカシの名を呼んだ。
「カカシさんっ!あ……カカシ……んっ」
「みゃぁ?(気持ちいいの?)」
「気持ち……いぃ……もっと、もっと欲しぃ」
カカシが耳元で囁くと、イルカはビクリと体を震わせる。
ぷっくりと膨らむ耳たぶを囓ってやると、イルカがいやいやと首を振った。
高く結ったイルカの黒髪は髪ひもがほどけ、シーツの上に広がっている。
イルカが身を震わせる度に黒くしなやかな髪が揺れて、綺麗だった。
「ふっ……あぁぁ!」
イルカは自らの手で絶頂を迎え、再び白濁を吹き上げる。
大きく上下する胸に、汗ばむ肌がしっとりと吸い付くようだった。
「にゃ、にゃにゃ。ニャーニャ?(ねぇ、イルカ先生。どうして欲しい?)」
「あ……欲しいっカカシさんの、おっきいの。俺の中に」
「にゃぁ、ニャニャ(まだあげられないよ)」
「舐めて。俺の」
「ニャニャ、ニャーニャ?(イルカ先生の下のお口?)」
「うん」
舌足らずに答えるイルカは妙に幼くて、カカシの嗜虐心を煽る。
カカシは全身の毛をぶわりと膨らませると、狸の尾のように尻尾を揺らしながら、イルカの腹の上を歩いて行く。
小さな爪が肌を引っ掻く度に、イルカは陸に打ち上げられた魚のように、ビクビクと震え歓喜の涙を零した。
カカシは目をまん丸に見開くと、興奮に全身を震わせながら、イルカの股間に辿り着く。
シーツを乱暴に掴みあげ、甘い息を零すイルカは、カカシの前で大きく足を広げて、慎ましやかに閉じた窄まりを晒した。
イルカの痴態に煽られたのか、狼達の息づかいが荒くなる。
流石にソファーに座る砕牙やその血族である人狼の成人達は、顔色一つ変えることなく、じっとカカシとイルカの交合を見据えていたが。
カカシは透けるカーテン越しに強烈な視線を感じて、振り向いた。
砕牙の隣に腰掛けている凍夜と目が合う。
まだ年端もいかない少年には、刺激が強すぎるのだろう。
愛し合う者同士が、体を繋げる行為を間近で見る機会は、そう多くないはずだ。
華奢で色白な印象のあった少年の頬は赤く染まり、ピンと立ち上がった獣の耳と、揺れる銀色の尾が、落ち着かない様子で身じろいでいる。
俺が人狼の長だったら、まずはイチャパラから教えるのに。
次期人狼の長として、幼い身に重責を抱える少年を少し哀れに思った。
「あ……早くっ」
イルカに強請られ、カカシは目の前に晒されたイルカの窄まりに舌を伸ばす。
ざらついた舌で襞を丹念に舐めあげ、前足をフミフミと動かしながら、たわしのように膨らんだ尾をぷるぷると震わせる。
「あ……やっ……もっと」
イルカの雄は未だに硬度を保ったまま、天を仰ぎ、ビュクビュクと小さな飛沫を零し続けていた。
慎ましやかに閉じていたイルカの蕾は、カカシの愛撫に小さな口を開けて、ぷっくりと膨らみ出す。
物欲しげに開閉を繰り返す窄まりから赤い秘肉が覗いて、カカシの興奮をイヤでも煽った。
早く、早くこの中に入れたい。
まるで沸騰した血液が、体中で暴れ出したように、全身がカーッと熱くなった。
「カカシさん!あっああっ」
イルカの声がますます艶を帯び、ねだり出す。
「欲しっ早くっカカシさんのっ……あっ」
イルカ!イルカの中で、暴れたい!
イルカの蕾は我慢できなくなったのか、大きく花開き、男根から流れ落ちた愛液が滴り落ちて、イルカの花弁を濡らした。
オレンジ色の照明を映して輝く濡れた蕾に、カカシの中の獣が咆哮を上げた。
「ミャッミャミャ!(体が!)」
内側から溢れ出した血潮が堅い楔を突き破るように爆発した。
パキン……
カカシの耳元で、金属片が割れる音がした。
「あっ……カカシさん!」
驚きの声を上げるイルカの目の前で、小さな子猫だったカカシの体が膨れあがり、銀色の体毛が消えて、人の姿を形作る。
「俺は」
驚きに目を見開き、まじまじと自らの手を見つめたカカシの体は、人の姿に戻っていた。
「呪いを突き破ったか」
薄いカーテン越しに、砕牙が小さく笑う声が聞こえる。
興奮に血が上った体には、銀色の犬の尾が生え、頭には立ち上がる獣の耳が生えていた。
獣化してる!
体の変化に驚く間もなく、限界を迎えて涙を零しながらカカシを強請るイルカの姿が目に飛び込んでくる。
カカシはとっさに印を切ると、結界を張った。
「結界を張ったか……まぁ、良いだろう」
砕牙はソファーから立ち上がると、儀式の終了を宣言した。
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