【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし
★★いとエロし!
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20×16 ~side I~
今まで中忍試験に二回落ちていたけど、今年になってからやっとこさ合格できた。
試験前や期間中も「溜まってると集中できないでしょ」とカカシがあれこれ仕掛けてくるから、余計に集中できない。
お互いに擦り合いっこするのはまだいいんだけど、顔や首や胸まであっちこっちべろべろ舐め回すし、そういうところはホントに犬みたいだ。人懐っこい銀色の大型犬だな。
でもなんでカカシはあんなに俺の乳首に執着するんだ? やたらと弄りたがるし、ちゅうちゅう吸うし。お母さんを早くに亡くしたって言ってたから、乳離れしそこなったのかな……。
さすがにそこまで赤裸々には言わないけど、三代目のおつかいがてら暗部待機所に行くたんびに、カカシの過剰なべったり具合をグチってた。
暗部のお兄さんお姉さんたちは何となくお面の下でニヤニヤしてた気がするけど、きっと「若いっていいね~」とでも思ってるんだろう。おつかいに行くとよくいろんな人に言われる言葉だもんな。でもこんなこと班の二人にも先生にも絶対言えないから、ニヤニヤしてでも聞いてくれるのは助かる。
今回は試験がちょうどカカシの長期任務と重なったおかげで、カカシに邪魔される事なく先生と班のみんなとしっかり修行して合格できた。
暗部待機所でもみんなに「ちょうどカカシのいないタイミングで良かった」って言われたし、俺も笑って「ホントですよ~」と返した。
……でも。
二回も落ちたのは実力不足だと、ホントは分かってた。
最近は本格的に任務にも出るようになり、下忍だった頃みたいにカカシの顔を見る日もだいぶ減った。
ただ、代わりに下忍だった頃には知らなかったカカシの評判を頻繁に聞くようになった。
忍としてどれだけ図抜けて優れてるのか、どれだけモテるのか、等々。
それらはどれも、俺の知らないカカシの姿だった。
風呂上がりにスウェットだけ穿き、頭をタオルで拭きながら居間を通りかかると、忍具の手入れをしていたカカシが顔を上げた。
「イルカさ、最近ずいぶん身体が出来てきたね。厚みも出て体幹もしっかりしてきた」
「だろ? そうなんだよ! 効率のいい筋トレを寅さんと猫さんに教わったからさ。やっぱ暗部式は違うよな~」
俺がはしゃぐとカカシが、むうっとあからさまに不機嫌になった。そして「そんなの俺に聞けばいいでしょ! ちょっと見せて」と、立ち上がって俺の身体をぺたぺたと触り始めた。
「イルカは下半身は筋肉付きやすいんだけど、上半身がね~。はい、次は目を閉じて両手を頭の後ろに組んで、利き足と反対側で立ってみて」
中身はどうであれ、階級的にも実力的にも遥かに上回るカカシ上忍の仰ることだ。俺は言われるがままに形を作る。すると背後に立つカカシの手が腰回りから臀部、腿へとスウェットの上から筋肉を辿りつつ滑り降りていった。そして腰を掴んでぐらぐらと揺するが、それくらいでふらついたりはしない。「……うん」と満足げに頷くカカシの声が聞こえて、内心ガッツポーズをする。
それからカカシの手が上半身を撫でていった。
脇腹を撫で上げ、後ろ側に回った手が背中を辿って肩から上腕を丁寧に確認していく。……確認、だよな? 筋肉の。
だがそこで胸に回された両手の親指が、乳首を掠めた。左右両方を同時に。
思わず肩が跳ねて、「んっ」と声が洩れる。
「あれ、感じちゃった?」
心なしか弾んだ声が、驚くほど近くで聞こえた。
「そういえばしばらく抜いてなかったもんね。俺も任務で抜いてなかったから、一緒にしよ?」
そう言って逆らう間も与えてくれずに、カカシの手がするりとスウェットの中に潜り込む。
いつも通りの器用過ぎる指が、器用過ぎる動きでたちまち俺のモノを育て上げた。こうなるともう気持ちいいってことだけで、頭の中がいっぱいになっちまう。さすがに片足では立ってられなくなって、腕と足を下ろしたついでに後ろのカカシに寄りかかる。
「ん……カカシ、も」
「ちょっと待って……こっちも弄ってあげようね」
体勢を入れ替えて向かい合ったカカシが、空いた方の手で俺の乳首を摘まんでこね回した。俺はカカシの首に腕を回して支えてもらって、腰をゆらゆらと揺らすだけ。
でもやってもらうだけなのはイヤだから、荒い息の合間にもう一度なんとか言葉を絞り出す。
「……カ、カシも……っ」
「ん、俺のもね」
ズボンから自分のを引っ張りだしたカカシが、ふたつのモノを重ね、まとめて擦り上げた。
二人でおでこを合わせながら駆け上がる気持ちよさに任せていると、はっ、はっと息の上がってきたカカシが、「好きだよ、イルカ」と掠れた声で囁く。「んん……俺も、好き……っ」と、茹だった頭で素直に答えたけど。
――また、だ。
カカシがまたあの痛そうな顔をした。
なぁ、なんで俺がカカシのこと好きって言うと、いつもそんな顔をすんだ?
今日こそ聞こうと思ったけど、追い上げられ、追い詰められてく感覚に負けて。
「んぅ……う、あっ」
解放感に流されるまま、ずるずるとカカシにすがるように崩れてしまった。
次の日の朝、むくりと起き上がった俺の腹には、いつも通りカカシの腕が巻きついていた。
ついでにいつも通りパジャマの前がべろんとはだけていて、蕁麻疹のようにキスマークが散らばってるのも目に入る。俺はしっかりと腕を巻きつかせたまま爆睡しているカカシの頭に、容赦なく鉄槌を下した。
ゴンッ という音と共にカカシが目覚め、うう~と痛みに呻いている。
「なんでこんなにびっしり付けるんだよ! キスマークは三個までって言ったろ? いつも人前で脱げなくて困ってるんだぞっ」
「ん~、イルカが俺のっていうマーキング? そんなの人前で脱がなきゃいいでしょ。それとも俺以外のヤツと服を脱がなきゃならない理由でもあんの?」
なんて殺気を向けてきたから、更に教育的ゲンコツ指導をかましておいた。
まったく、暗部仕込みの殺気を気軽にぶつけてんじゃねぇよ。俺は慣れてるからいいけど、普通の中忍なら白目剥いてるぞ。
……それにしてもマーキングなんて、やっぱ忍犬使いは発想が違うんだな。
カカシは執着心も独占欲もすごく強いし、時々チャクラの糸が絡み付くような変な感じで俺を見てる。一人で眠れないほど寂しがりやだから、マーキングでもしとかないと不安なんだろうか。
そんなに心配しなくても、俺はどこにも行かないのに。
カカシと初めて会った時の、ぽっかりと開いた空洞のような目を思い出す。
あれはよく見慣れた物だったから、こいつは寂しいんだ、寂しいってことが分からなくなるほどずっと寂しいんだって、すぐ分かった。
だって……俺が一人の時、不意にガラスや鏡に映った自分とおんなじ目をしてたから。
あれは自分でもぞっとするほど暗くて深い空洞だった。そんなもんを晒して普通に喋ってるカカシが信じられなくて、つい家に引き入れちまったけど。あの時の俺は正しかったと、今でも思ってる。
だから、マーキングくらいで安心できるなら、いくらでもすればいい。別に痛いもんじゃないし、忍服で隠れる範囲なら構わない。
ただ、カカシは俺が寝てる間に身体中あちこちに付けるから、初めて見た時は蕁麻疹か毒かと思って、すっげぇびっくりしたけど。
朝着替える時に気付いたから、隣で寝てたカカシを叩き起こして見せたら、これはキスマークだと教えてくれた。
なんだかうっとりして満足げに見てたから、病気じゃないならいいやと放っといたけど、やっぱり何回見てもびっくりする。こんなもんにうっとりするカカシのことは、いまだに理解できない。
いつもの三代目のおつかいで暗部待機所に行ったら、今日も寅さんにめざとく指摘されてしまった。
「おいおい、今日も一段と派手に付けられてんな」
思わず手で首もとを隠すと、「そこじゃねぇよ、後ろだ後ろ。下を向くとアンダーから見える絶妙な位置に付いてんぞ」とニヤニヤされる。いや正確には、お面の下でニヤニヤしてるのが丸分かりな声音で、だけど。
それに酉さんまでが覗きこんできて、「あらあらホント。普通にしてると見えないわ。さすが職人ねぇ」と一緒にニヤニヤしている。
職人って何の職人だよ。蕁麻疹作りの職人か?
「まぁ、あんだけ勇名を轟かせてた遊廓通いも、十八でピタリと止めたもんなぁ。カカシも本気なんだろうよ」
「……遊廓?」
「寅! バカっ」
酉さんのクナイがダダッと二本、寅さんのいた後ろの壁に突き刺さる。それを滑るように避けた寅さんが、「悪い、口が滑った」と両手を降参するみたいに挙げた。
寅さんの位置が変わったことと、何かが刺さる音で初めてクナイが投げられたことに気づいた俺は、しげしげとクナイの方を眺めて感心した。クナイがぶれずに真っ直ぐ刺さってるし、壁に刺さる深さも見た感じは全く同じだ。
さすが暗部さんはエリートなんだな。今度クナイの扱いもカカシに教わろうかなぁなんて思ってると、酉さんが訝しげに訊ねてきた。
「イルカちゃん、遊廓通いのこと怒らないの?」
「え?」
なんで俺が怒るんだ?
酉さんをきょとんと見返すと、酉さんは「あぁ……なるほどね。そう、だからカカシもまだ……そうなの」と一人で合点すると、カカシも大変ねぇと呟いた。
「カカシが大変なんですか? 俺もけっこう大変なんですよ」
あれだけ毎回カカシの所業をグチってたのに、もしかして暗部ではあれくらいのことはたいしたことないんだろうか。
不満げな俺に酉さんは優しい声色で、「いいのよ、カカシのことなんか気にしないで。イルカちゃんは、ずっとそのままのイルカちゃんでいて」と訳の分からない宥め方をした。
待機所からの帰り道、こないだまで同じ班だったクラゲとばったり会った。
お互いの近況報告をしてたが、やけにニヤけてるから指摘したら「実はさ~、彼女ができたんだよ~。こないだの任務で知り合ったんだけど、すっげ~カワイイの」と惚気が始まった。
「イルカも早く彼女作れよ! 彼女はいいぞ~」と自慢されて「あ~、そのうちな」なんてテキトーに返しといて別れたけど。
ホントはそんなに欲しいとも思わなかった。
今はカカシがいるし、しょっちゅう任務でいないけど、それでも終われば必ず家に帰ってくる。
それは俺の中を隙間なくいっぱいに満たしてくれて。
今の生活に彼女が必要だなんて、これっぽっちも思えない。そりゃあ、ちょっと……いやだいぶエッチなことやおっぱいには興味あるけども! 彼女なんかできたら、俺にべったりのカカシがすっげぇうるさそうだ。
その様子を想像しただけで、思わず笑いが込み上げてくる。
とりあえず溜まったもんはカカシが超絶技巧で抜いてくれてるから困ってないし、あと十年もしたらお互いに嫁さん連れて子供もいるかもしれない。
カカシの嫁さん……
その単語が妙にしっくり来なくて。
胸にも頭にも収まらないまま、腹の辺りでもやもやと留まっている。でもきっとまだ若いから実感がないんだな。カカシなんか選り取り見取りだろうなぁ、ちくしょう。あの年で上忍で暗部だもんなぁ。
――その時の眉間に寄った皺と腹に残るもやもやのことは、あまり深く考えなかった。
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