【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし
★★いとエロし!
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★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
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めじりさんのお江戸カカイルの、可愛くておぼこいおイルちゃんの絵を拝見して突発SS~!
おイルちゃんは町娘ってことで女の子なので、苦手な方は回避願います!
ちなみにド健全ですよ~
だっておぼこいおイルちゃんだから!
お江戸カカイルだと21×17くらいかなぁ♪
カカシさんは実はお侍じゃなくて忍なんだそうです。
風車のかんざしあげたり、おんぶのお礼にでっかいおむすびあげて一緒に食べたり、すんごい可愛らしい妄想してました!
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
おイルは先ほどから小さな胸が破裂しそうになっていた。
男の背に負われるなど、幼い頃父にされて以来だ。
一雨来そうで慌てて駆け出したものの、右の鼻緒が切れて往生していたところに声をかけてくれたのがカカシだった。
「大丈夫? 手を貸そうか?」
てっきり手拭いを裂いて鼻緒をすげ替えてくれるのかと思いきや、カカシはくるりと背を向けてしゃがんだ。
こんなみすぼらしい町娘が立派なお侍さんの背を借りるなんて、とおイルはひたすら遠慮したがカカシは立ち上がろうとせず、辛抱強くおイルが乗るのを待ち続けている。
根負けしたおイルがそっと肩に手をかけると、「しっかり掴まってて」といとも軽々と持ち上げて歩き始めた。
ひょろりとした印象を裏切り、カカシの背中は広くがっしりとしていた。
よほど剣の稽古を積んでいるのか、着物越しにも張りつめた筋肉が伝わってくる。
「あの……ほんとに、あの……」
曇天の下、鈍く光る銀色の髷に向かって礼を述べようとするが、喉がつかえてうまく言葉にならない。
あまりにも胸が苦しくて胸元に手をやろうとして、ふと気づいた――自分の小さな胸を、カカシの背にぴたりと押し付けていたことに。
「あああああの! もう下ろして! だめです下ろして!」
「ちょっと、暴れたら危な……」
仰け反ったおイルが落ちる、と思った次の瞬間には、カカシを下敷きにして地面に転がっていた。
「どうしたの急に?」
……胸が小さいと知られたくなかったんです。
……びっくりするほど鼓動が早いことを知られたくなかったんです。
……カカシ様に会うとおかしなことばかりしてしまって、恥ずかしくていやなんです。
おイルはその乱れる気持ちのどれも言えなくて、とうとう泣き出してしまった。
自分に乗っかったままわんわん泣きじゃくり始めたおイルに、カカシはちょっと困った顔をして。
それから赤子をあやすように、おイルが泣き止むまでぽん ぽんと背中を優しく叩き続けてくれた。
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
カカシは河原で素振りをしていた。
石ころ混じりの草地との境で、足場の悪い地面を踏みしめ無心に木刀を振る。
何十回、何百回と同じ型が寸毫も狂わぬよう、それだけに集中していると、不意に馴染みの気配が近付いてきたので手を止める。
「カカシ様! あの、こちらにいらっしゃると聞いて」
胸元に包みを抱えたおイルが、滑りやすい土手を降りようと空いた手で裾を持ち上げている。また鼻緒が切れて転んでは一大事と、カカシは慌てて木刀を置くと一息におイルに駆け寄ってひょいと抱き上げた。
「きゃあ! カカシ様っ」
悲鳴が響き渡る頃には土手を降りて、おイルを草地にそっと降ろしていた。
「危なかったからごめんね。おイルちゃんはおきゃんだから心配なんだよね……それで今日はどうしたの?」
真っ赤になって包みを抱きしめているおイルを覗き込むと、おイルはぱっと顔を上げた。
「そうだ、鼻緒のお礼! おむすび! どうぞ!」
単語をぶつけるように連ねてカカシにぐいと押し付けたのは、胸元の包みだった。
風呂敷をほどき中の竹皮包みを開くと、ひしゃげて不細工な大きいおむすびが六つ、ぎゅうぎゅうと身を寄せ合っていた。
「あっ、これは……ごめんなさいまた今度!」
おイルの取り返そうとする手を避け、おむすびを一つ口に運ぶとカカシは目を細めた。
「うん、おいしいね。おイルちゃんも一緒に食べよう」
そう言うと土手にさっさと腰かけ、瞬く間に一つ目を食べきってしまった。
おイルが前垂れをくしゃりと握りながらおろおろしていると、「ほらおイルちゃん、おいで」とカカシが腰から手拭いを引っ張り出して隣に敷いた。
きっと今回もおイルが座るまで、いつまでも待っているのだろう。
おイルはその手拭いの上の、カカシからできるだけ離れた端っこにちょこんと座ると潰れたおむすびを一つ取った。
(いっちばんひしゃげて不細工なおむすびは、まるで今のあたしのよう……)
カカシに会うといつも言いたいこともちゃんと言えず、恥ずかしいことばかりしてしまう自分におイルは思わず泣きそうになり、慌てておむすびにかぶりつく。
「……しょっぱい」
小さく呟いた声に、カカシが笑みを含んだ声を返す。
「体を動かした後はこれくらいがちょうどいいよ。おイルちゃんは気が利くなぁ。それにこんな可愛らしいおむすびの形なら、一生忘れなさそうだ」
おイルが顔を上げると、カカシがにこにこと微笑みかけていた。
その頬には米粒がちんまりと付いていて。
おイルはいつもナルトにしてやる時の癖で、無意識に指でつまんで自分の口に放り込むと、まじまじとカカシに見られていることに気付いた。
「あ……」
また恥ずかしいことをやってしまったと今度こそ逃げ出そうとすると、カカシが素早くおイルの腕をぎゅっと掴んで引き止める。
「行かないで」
その力はびっくりするほどに強くて。
「俺から逃げないで」
いつにないカカシの真剣な顔は怖いくらいで、おイルは催眠術にでもかかったかの如く座り直してしまった。
左の緋色の眼が燃えるように見えるのは、夕陽のせいだろうかと。
だから猫に魅入られた鼠のように動けないのかと。
ゆっくりと近付いてくるカカシの役者みたいに整った顔を見ながら、おイルはぼんやりと考えていた。
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
そしてですね、同じお江戸カカイルでType-Mさんも描かれております!
リンクさせて頂いたので、ぜひご覧になってみて(*´∀`)ノシ
女スリおイルちゃん・昼のカカ侍&夜のカカ侍がまた素敵な設定だから!
如月は普通に髷にしちゃったけど、総髪カカシ様がカッコいい!!!
女スリおイルちゃんの2枚目のエピソードは、ほろりキュンとするよ~!
Gallery おイルちゃんとカカ侍 from koiuta
おイルちゃんは町娘ってことで女の子なので、苦手な方は回避願います!
ちなみにド健全ですよ~
だっておぼこいおイルちゃんだから!
お江戸カカイルだと21×17くらいかなぁ♪
カカシさんは実はお侍じゃなくて忍なんだそうです。
風車のかんざしあげたり、おんぶのお礼にでっかいおむすびあげて一緒に食べたり、すんごい可愛らしい妄想してました!
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おイルは先ほどから小さな胸が破裂しそうになっていた。
男の背に負われるなど、幼い頃父にされて以来だ。
一雨来そうで慌てて駆け出したものの、右の鼻緒が切れて往生していたところに声をかけてくれたのがカカシだった。
「大丈夫? 手を貸そうか?」
てっきり手拭いを裂いて鼻緒をすげ替えてくれるのかと思いきや、カカシはくるりと背を向けてしゃがんだ。
こんなみすぼらしい町娘が立派なお侍さんの背を借りるなんて、とおイルはひたすら遠慮したがカカシは立ち上がろうとせず、辛抱強くおイルが乗るのを待ち続けている。
根負けしたおイルがそっと肩に手をかけると、「しっかり掴まってて」といとも軽々と持ち上げて歩き始めた。
ひょろりとした印象を裏切り、カカシの背中は広くがっしりとしていた。
よほど剣の稽古を積んでいるのか、着物越しにも張りつめた筋肉が伝わってくる。
「あの……ほんとに、あの……」
曇天の下、鈍く光る銀色の髷に向かって礼を述べようとするが、喉がつかえてうまく言葉にならない。
あまりにも胸が苦しくて胸元に手をやろうとして、ふと気づいた――自分の小さな胸を、カカシの背にぴたりと押し付けていたことに。
「あああああの! もう下ろして! だめです下ろして!」
「ちょっと、暴れたら危な……」
仰け反ったおイルが落ちる、と思った次の瞬間には、カカシを下敷きにして地面に転がっていた。
「どうしたの急に?」
……胸が小さいと知られたくなかったんです。
……びっくりするほど鼓動が早いことを知られたくなかったんです。
……カカシ様に会うとおかしなことばかりしてしまって、恥ずかしくていやなんです。
おイルはその乱れる気持ちのどれも言えなくて、とうとう泣き出してしまった。
自分に乗っかったままわんわん泣きじゃくり始めたおイルに、カカシはちょっと困った顔をして。
それから赤子をあやすように、おイルが泣き止むまでぽん ぽんと背中を優しく叩き続けてくれた。
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カカシは河原で素振りをしていた。
石ころ混じりの草地との境で、足場の悪い地面を踏みしめ無心に木刀を振る。
何十回、何百回と同じ型が寸毫も狂わぬよう、それだけに集中していると、不意に馴染みの気配が近付いてきたので手を止める。
「カカシ様! あの、こちらにいらっしゃると聞いて」
胸元に包みを抱えたおイルが、滑りやすい土手を降りようと空いた手で裾を持ち上げている。また鼻緒が切れて転んでは一大事と、カカシは慌てて木刀を置くと一息におイルに駆け寄ってひょいと抱き上げた。
「きゃあ! カカシ様っ」
悲鳴が響き渡る頃には土手を降りて、おイルを草地にそっと降ろしていた。
「危なかったからごめんね。おイルちゃんはおきゃんだから心配なんだよね……それで今日はどうしたの?」
真っ赤になって包みを抱きしめているおイルを覗き込むと、おイルはぱっと顔を上げた。
「そうだ、鼻緒のお礼! おむすび! どうぞ!」
単語をぶつけるように連ねてカカシにぐいと押し付けたのは、胸元の包みだった。
風呂敷をほどき中の竹皮包みを開くと、ひしゃげて不細工な大きいおむすびが六つ、ぎゅうぎゅうと身を寄せ合っていた。
「あっ、これは……ごめんなさいまた今度!」
おイルの取り返そうとする手を避け、おむすびを一つ口に運ぶとカカシは目を細めた。
「うん、おいしいね。おイルちゃんも一緒に食べよう」
そう言うと土手にさっさと腰かけ、瞬く間に一つ目を食べきってしまった。
おイルが前垂れをくしゃりと握りながらおろおろしていると、「ほらおイルちゃん、おいで」とカカシが腰から手拭いを引っ張り出して隣に敷いた。
きっと今回もおイルが座るまで、いつまでも待っているのだろう。
おイルはその手拭いの上の、カカシからできるだけ離れた端っこにちょこんと座ると潰れたおむすびを一つ取った。
(いっちばんひしゃげて不細工なおむすびは、まるで今のあたしのよう……)
カカシに会うといつも言いたいこともちゃんと言えず、恥ずかしいことばかりしてしまう自分におイルは思わず泣きそうになり、慌てておむすびにかぶりつく。
「……しょっぱい」
小さく呟いた声に、カカシが笑みを含んだ声を返す。
「体を動かした後はこれくらいがちょうどいいよ。おイルちゃんは気が利くなぁ。それにこんな可愛らしいおむすびの形なら、一生忘れなさそうだ」
おイルが顔を上げると、カカシがにこにこと微笑みかけていた。
その頬には米粒がちんまりと付いていて。
おイルはいつもナルトにしてやる時の癖で、無意識に指でつまんで自分の口に放り込むと、まじまじとカカシに見られていることに気付いた。
「あ……」
また恥ずかしいことをやってしまったと今度こそ逃げ出そうとすると、カカシが素早くおイルの腕をぎゅっと掴んで引き止める。
「行かないで」
その力はびっくりするほどに強くて。
「俺から逃げないで」
いつにないカカシの真剣な顔は怖いくらいで、おイルは催眠術にでもかかったかの如く座り直してしまった。
左の緋色の眼が燃えるように見えるのは、夕陽のせいだろうかと。
だから猫に魅入られた鼠のように動けないのかと。
ゆっくりと近付いてくるカカシの役者みたいに整った顔を見ながら、おイルはぼんやりと考えていた。
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
そしてですね、同じお江戸カカイルでType-Mさんも描かれております!
リンクさせて頂いたので、ぜひご覧になってみて(*´∀`)ノシ
女スリおイルちゃん・昼のカカ侍&夜のカカ侍がまた素敵な設定だから!
如月は普通に髷にしちゃったけど、総髪カカシ様がカッコいい!!!
女スリおイルちゃんの2枚目のエピソードは、ほろりキュンとするよ~!
Gallery おイルちゃんとカカ侍 from koiuta
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