【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし
★★いとエロし!
↑new ↓old (カテゴリ内↓new ↑old)
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#自分の文章の特徴やよく使う単語をあげてもらってそれを全部封印した文章を書く
という企画にチャレンジ~!
頂いた封印は以下の通りです。
如月臭の漂ってる文章ですが頑張ったのでお楽しみ下さいませ(・∀・)ノ
・真っ直ぐなIRK先生とこれまた真っ直ぐなKKSさんが
垂直にぶつかってうまい具合に支え合っているような感じ
→うじうじカカイルがもだもだしてすれ違いまくってる
・文体がスッキリしていて読みやすい
→漢字を多くくどい表現で
・人外カカイル
→人間100%カカイル!!!!
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
今回の任務は何かとイレギュラーが多かった。
まず諜報の後対象を速やかに暗殺という単純な話だったのが、急きょ暗殺は無しで諜報の後無傷で解放と現場に連絡が来た。
その諜報に使う房術専門のくの一が出払っていて、代わりに来たのがアカデミー教師の、しかも男。くの一の手配が手違いで出来なかったのは受付の手落ちだと言って、自ら志願して来たのだと言う。
その男は「変化なら三代目のお墨付きを頂いているのでご安心下さい」と凛々しく頷いたが、問題はそこではない。
なぜならアカデミー教師で受付の男――うみのイルカはカカシが秘かに想いを寄せている相手だった。
対象を連れ込む予定の宿の両隣の部屋を予め押さえ、そこで計画の確認作業を行う。
それが済んだところでイルカの変化の調整をしてから、諜報任務の開始だ。カカシは暗殺が無くなった代わりに対象の記憶を操作することになる。正直、諜報の前後の辻褄を合わせて記憶を弄るより自然死に見せ掛ける暗殺の方が楽なのだが、この程度の変更ならよくあるので気にはならない。それよりも今はイルカの女体変化の方に内心気もそぞろだった。
衣装は用意してきたとのことで、着ていた支給服を脱いだイルカが変化の術印を組んだ。ボフンと上がった煙が晴れた後に現れたのは、滴るような色気の妖艶な人妻風の和服の女性。
「却下」
カカシの一言にイルカは僅かに目を見開いたが、変化の印を組み直す。次に現れたのは派手な露出の艶やかな若い女性。
「却下」
その次の変化にもそのまた次の変化にも立て続けに却下を言い渡され、イルカもとうとう口を開いた。
「はたけ上忍、恐れ入りますが具体的な指示をお願い致します。でないと私のチャクラにも限界がありますので」
「……あんたは自分の魅力を分かってない」
「は?」
思わぬ指摘にイルカの険しく寄せられていた眉間が緩んだ。
「もういい。俺がやるからうみの中忍はここで待機」
「そんな! それでは私が何の為にここに来たのか!」
怒りを抑えているかの如く言い捨てた低い声に、思わず縋り付こうとしたイルカの手を体ごと避けるようにしてカカシは部屋を出ていった。
「なんで……」
日頃から極上の女達に囲まれているカカシには、自分の変化した女性はさぞかし可笑しかったことだろう。期待されていなかったとはいえ、面と向かって役立たずの烙印を押されたのだ。三代目の御前で真っ向からカカシの判断を否定したにも関わらず、結果的にカカシの方が正しかった事を中忍試験で目の当たりにしてからイルカはずっと謝罪したいと思い続けていた。せめてこの任務でカカシの役に立ちたいと志願してきたのに、結果はこれだ。
「……カカシ先生にはがっかりされてばっかりだ」
イルカの足元にぽつりと水滴が落ちる。
「そんなことないと思いますよ」
突然の声に驚いて顔を上げると、暗部服を纏った猫面の男が立っていた。
「先輩はイルカ先生……失礼、うみの中忍を諜報に使いたくなくてあんな態度を取ってただけですから。任務に私情を交えるなんて先輩らしくもないですけど、それだけあなたが大事なんでしょうね」
宥めるように優しく話し掛ける暗部に、イルカは唇を噛み締めた。
「どんな私情か分かりませんが、俺はそういう風に大事にされたくありません」
頑なな態度に猫面の男はため息を吐いて手拭いを取り出し、イルカに手渡そうとした。
その手がふと止まる。
イルカの顔は怒りではないもので真っ赤に染まっていた。先程まできりりとしていた眉は下がり、黒い瞳はうろうろと彷徨っている。暗部の男は面の下でくぐもった笑いを漏らした。
「任務じゃない時の先輩は不器用ですからね。あんまり怒らないでやって下さい」
「怒ってなんかいません! 俺はただ、その……カカシ先生に、だ、大事にされるとか……っ、そんな資格は」
「あるよ」
いつの間にか部屋の入り口にカカシが立っていた。
カカシは頭をがしがしと掻くと、足元を見て気まずそうに目を逸らしたまま二人に告げる。
「もうすぐ俺の本体が対象を連れてくる。猫は所定の位置で、うみの中忍はここで待機」
そう言ってカカシの姿はフッと掻き消えた。
イルカは慌てて変化を解くと支給服に袖を通し、忍の顔になる。
猫面の男は所定の位置に着く為瞬身の印を組んだが、面から覗く二つの焦茶の瞳は見逃していなかった。
影分身のカカシの耳が仄かに赤く染まっていたことを。
そしてアンダーを被るイルカの顔が一瞬喜びに満ちたことを。
――まぁ、まだまだ先は長そうだけどね。
二人の関係が先ずは一歩を踏み出したことは確かだ。その一助になったことで先程うっかり『イルカ先生』と呼んでしまった失態は帳消しにしてほしいと思いながら、対象が入っていった部屋の天井裏に飛んだ。
【完】
#自分の文章の特徴やよく使う単語をあげてもらってそれを全部封印した文章を書く
という企画にチャレンジ~!
頂いた封印は以下の通りです。
如月臭の漂ってる文章ですが頑張ったのでお楽しみ下さいませ(・∀・)ノ
・真っ直ぐなIRK先生とこれまた真っ直ぐなKKSさんが
垂直にぶつかってうまい具合に支え合っているような感じ
→うじうじカカイルがもだもだしてすれ違いまくってる
・文体がスッキリしていて読みやすい
→漢字を多くくどい表現で
・人外カカイル
→人間100%カカイル!!!!
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
今回の任務は何かとイレギュラーが多かった。
まず諜報の後対象を速やかに暗殺という単純な話だったのが、急きょ暗殺は無しで諜報の後無傷で解放と現場に連絡が来た。
その諜報に使う房術専門のくの一が出払っていて、代わりに来たのがアカデミー教師の、しかも男。くの一の手配が手違いで出来なかったのは受付の手落ちだと言って、自ら志願して来たのだと言う。
その男は「変化なら三代目のお墨付きを頂いているのでご安心下さい」と凛々しく頷いたが、問題はそこではない。
なぜならアカデミー教師で受付の男――うみのイルカはカカシが秘かに想いを寄せている相手だった。
対象を連れ込む予定の宿の両隣の部屋を予め押さえ、そこで計画の確認作業を行う。
それが済んだところでイルカの変化の調整をしてから、諜報任務の開始だ。カカシは暗殺が無くなった代わりに対象の記憶を操作することになる。正直、諜報の前後の辻褄を合わせて記憶を弄るより自然死に見せ掛ける暗殺の方が楽なのだが、この程度の変更ならよくあるので気にはならない。それよりも今はイルカの女体変化の方に内心気もそぞろだった。
衣装は用意してきたとのことで、着ていた支給服を脱いだイルカが変化の術印を組んだ。ボフンと上がった煙が晴れた後に現れたのは、滴るような色気の妖艶な人妻風の和服の女性。
「却下」
カカシの一言にイルカは僅かに目を見開いたが、変化の印を組み直す。次に現れたのは派手な露出の艶やかな若い女性。
「却下」
その次の変化にもそのまた次の変化にも立て続けに却下を言い渡され、イルカもとうとう口を開いた。
「はたけ上忍、恐れ入りますが具体的な指示をお願い致します。でないと私のチャクラにも限界がありますので」
「……あんたは自分の魅力を分かってない」
「は?」
思わぬ指摘にイルカの険しく寄せられていた眉間が緩んだ。
「もういい。俺がやるからうみの中忍はここで待機」
「そんな! それでは私が何の為にここに来たのか!」
怒りを抑えているかの如く言い捨てた低い声に、思わず縋り付こうとしたイルカの手を体ごと避けるようにしてカカシは部屋を出ていった。
「なんで……」
日頃から極上の女達に囲まれているカカシには、自分の変化した女性はさぞかし可笑しかったことだろう。期待されていなかったとはいえ、面と向かって役立たずの烙印を押されたのだ。三代目の御前で真っ向からカカシの判断を否定したにも関わらず、結果的にカカシの方が正しかった事を中忍試験で目の当たりにしてからイルカはずっと謝罪したいと思い続けていた。せめてこの任務でカカシの役に立ちたいと志願してきたのに、結果はこれだ。
「……カカシ先生にはがっかりされてばっかりだ」
イルカの足元にぽつりと水滴が落ちる。
「そんなことないと思いますよ」
突然の声に驚いて顔を上げると、暗部服を纏った猫面の男が立っていた。
「先輩はイルカ先生……失礼、うみの中忍を諜報に使いたくなくてあんな態度を取ってただけですから。任務に私情を交えるなんて先輩らしくもないですけど、それだけあなたが大事なんでしょうね」
宥めるように優しく話し掛ける暗部に、イルカは唇を噛み締めた。
「どんな私情か分かりませんが、俺はそういう風に大事にされたくありません」
頑なな態度に猫面の男はため息を吐いて手拭いを取り出し、イルカに手渡そうとした。
その手がふと止まる。
イルカの顔は怒りではないもので真っ赤に染まっていた。先程まできりりとしていた眉は下がり、黒い瞳はうろうろと彷徨っている。暗部の男は面の下でくぐもった笑いを漏らした。
「任務じゃない時の先輩は不器用ですからね。あんまり怒らないでやって下さい」
「怒ってなんかいません! 俺はただ、その……カカシ先生に、だ、大事にされるとか……っ、そんな資格は」
「あるよ」
いつの間にか部屋の入り口にカカシが立っていた。
カカシは頭をがしがしと掻くと、足元を見て気まずそうに目を逸らしたまま二人に告げる。
「もうすぐ俺の本体が対象を連れてくる。猫は所定の位置で、うみの中忍はここで待機」
そう言ってカカシの姿はフッと掻き消えた。
イルカは慌てて変化を解くと支給服に袖を通し、忍の顔になる。
猫面の男は所定の位置に着く為瞬身の印を組んだが、面から覗く二つの焦茶の瞳は見逃していなかった。
影分身のカカシの耳が仄かに赤く染まっていたことを。
そしてアンダーを被るイルカの顔が一瞬喜びに満ちたことを。
――まぁ、まだまだ先は長そうだけどね。
二人の関係が先ずは一歩を踏み出したことは確かだ。その一助になったことで先程うっかり『イルカ先生』と呼んでしまった失態は帳消しにしてほしいと思いながら、対象が入っていった部屋の天井裏に飛んだ。
【完】
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