【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし
★★いとエロし!
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あほえろギャグですが、自分でも何を書いてるのか…
もしかしたらピンクのフリフリレースのおパンティ先生を見たかったのかもしれない。
暑かったんです。とにかく今日は暑かったので。
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
七時四十九分の輪舞曲
くぅ、と小さく唸ったカカシさんが俺の上で脱力する。
先にイッてた俺はズシリと筋肉質なカカシさんの重みを受け止め、体の中でもカカシさんを受け止めた。実際に受け止めたのは、カカシさんが着けてるゴムだが。
朝っぱらからというか朝まで盛ってるのもアカデミー教師としてどうかと思うが、カカシさんが帰ってきたのは昨夜遅かったし、俺たちはラブラブだからいいのだ。
すっかり明るくなった室内に今さらながらちょっと羞恥心が湧くが、やっちまったもんはしょうがない。俺も寂しかったし、気持ち良かったし。
だが好き放題やらかしたのは許さんと、まだ乗っかってるカカシさんの首元にガブリと噛み付く。
昨日は夜中だっていうのに、お土産だとウキウキと背嚢からいろいろ取り出して俺に着せたり使ったりしたのだ。
なんでも違法AVの地下組織の壊滅任務に行っていたらしく、未使用のアイテムをまとめて焼却処分する前にみんなで分け合ってきたようで。
カカシさんが持ち帰ったのは男性用ランジェリーとかブジーとか、革製の手枷足枷その他諸々で大荷物だった。
それでいいように遊ばれてしまった訳だが、まぁ、なんだ。新しい扉の向こうはなかなか悪くなかった。うん。
カカシさんはやっぱり疲れていたのか、そのまま眠ってしまった。その健やかで満ち足りた寝顔がなんだかムカついて、ちょっと悪戯でもしてやろうかと噛み付いた所にチュッとすると、身を起こしてカカシさんのカカシさんをずるりと引き抜く。その感覚がまたちょっと気持ち良くて、小さな声が漏れてしまった。
カカシさんを横に転がしても全く起きる気配はない。
何か良い物はないかと見回すと、荷物を引っ張り出した時に一緒に転がり落ちたのか、丸めたティッシュに混じってペンがあった。
キャップを引き抜くと、カカシさんのつるりとした愛らしいおでこにでっかい目を描く。
カカシさんはめちゃくちゃ色白で眉毛も睫毛も銀色だから、俺の描いた黒い目は異様に目立っている。第三の目だ。思わず噴き出しそうになって慌てて口を押さえる。カカシさんはやっぱり起きない。今日は待機のはずだが、もし急に任務が入ったとしても、第三の目が洗って落ちなくたってどうせ額当てで隠しちまうんだからいいのだ。
あ、やべぇ。そういえば今朝は燃えるゴミの日だった。
枕元の時計を見ると時刻は七時四十九分。今からまとめれば集収の時間にギリギリセーフだ。
ベッドを出ようとすると、白い腕がにゅうっと伸びて俺の腕を掴んだ。
「んん〜、もう少しギュッてしてて」
おでこに第三の目の描かれた恋人が可愛らしく甘えてくれるっていうのに、ゴミ収集車は待ってくれない。これを逃すと次は週末を挟んでしまうので、今朝はどうしても譲れないのだ。
「すみません、そうしたいのは山々なんだけど燃えるゴミが」
燃えるゴミの日に勝てる者はいない。
特に真夏の今は。
俺の腕を掴んだ白い手はおとなしく引っ込んだ。
そうだ、これもついでに捨てちまおうとカカシさんのカカシさんからゴムを慎重かつ迅速に引っ剥がし、きゅっと結んでティッシュに包むとベッド脇のゴミ箱に放り込む。そのゴミ箱を持って台所に行き、台所のゴミ箱からパンパンに膨らんだゴミ袋を引っ張り出して寝室のゴミ箱の中身を押し込んだ。
作業の間にバラバラと顔にかかる髪が邪魔だ。いつもその辺に転がってる髪紐やヘアゴムが、今日に限って見付からない。昨日解いたのがベッド周りにあるかもと寝室に引き返すと、枕元の時計が目に入る。
七時五十三分。
ボサボサ頭でももういいかと思ったら、例のアレが視界に飛び込んできた。
銀色の細い棒状のアレ、ブジーが。
結局アレは見せられるだけで使うまでに至らなかったから、綺麗といえば綺麗だ。よし、今からお前はかんざしだ。ボサボサになった髪を何とかまとめて捻じり上げるとブジー、いや銀色の細い棒のかんざしを髪束に突っ込み、ぐるりと捻って返してから根元に突っ込む。そっと手を離してもばらけたりしない。ブジーじゃないや、かんざし、お前は優秀だ。
あとはベランダに置いてある、前回出しそびれたゴミ袋を一緒に出さねぇと。窓を開けてゴミ袋を掴むと台所にとって返す。
台所の時計が指し示す時間は、七時五十七分。
よし、今日は間に合うぞ!
両手にゴミ袋を掴んで玄関に向かいかけ、そこでまだ自分が裸なことに気付いた。
正確にはパンイチ。
もっと正確に言うと、ピンクのレースのフリフリランジェリーのパンイチだ。昨日のカカシさんの『お土産』の。
そういえばカカシさんが「これ、穿いたままエッチなことできちゃうね♡」ってめちゃくちゃ興奮してたんだった。
もしパンイチでゴミ捨てに飛び出したとしても、普段穿いてるトランクスならギリギリのラインで許されるだろう。実際何度かやったことはある。このアパートは内勤の中忍で固められてるから、他の奴に見られても問題はないし、なんならパンイチでゴミ出しをしてた奴も俺だけじゃない。
だがピンクのレースのフリフリランジェリーは駄目だ。
アカデミー教師として、受付の中忍としての評判というか、俺の人間性が終わる。絶対に。
せめてズボンだけでも穿いておきたいところだが、そんな悠長な時間はないので変化で誤魔化すことにする。
ゴミ袋を両脇に置いて未の印を組もうとすると、ドンドンとドアが叩かれた。
「イルカ、いるんだろ⁈ トイレ貸してくれ!」
隣のイワシだ。
トイレって今⁈
よりによって今貸さなきゃ駄目なのか⁉
とっさのことに固まっていると、「悪い、開けるぞ!」とドアがバァンと開け放たれた。
「俺んちのトイレ、なぜか昨日から水が流れねぇん……だ……?」
サンダルを脱ごうとしたイワシの動きが止まる。
目の前には、俺。
ほぼ全裸にピンクのレースのフリフリおパンティ一丁で、両脇にゴミ袋を従え、両手を組んでいる俺が。
「いや……違うんだ」
俺は何が違うと言いたいんだろうか。
何一つ違わないのに。
イワシはぽかんと口を開けて、俺を凝視している。
……そうだ、間違って違うパンツを穿いたことにすればいいんだ。
それでゴミ捨てに行くために変化しようとしてたと説明すれば、イワシもきっと分かってくれる。
「変化してゴミ捨てに行くところだったんだ。俺は何も間違ってないだろ?」
イワシが一つ瞬きをした。
いやいやいや駄目だろ! これじゃフリフリレースのおパンティ一丁にわざわざ変化して、ゴミ捨てに行こうとしてる変態になっちまう!
しかも、その正当性の同意をイワシに求めてどうする!
イワシが一歩、後ずさる。
そういえばトイレ貸せって言ってたな。こいつがトイレに行ってる間にちゃんと変化して、ゴミも出してくれば完璧だ。
帰ってきた俺が普通の格好をしてれば、イワシも何か見間違えたと思ってくれるに違いない。
「良かったら入ってくれ。あとはお前がトイレ行って変化すれば完璧なんだ」
イワシが目をかっぴらいたまま、首を左右にゆるゆると振った。
何が駄目なんだ?
「あー、俺はほら、遠慮しとくよ。そういう趣味ねぇし」
泣きそうな顔のイワシを見て、自分の発言を振り返る。
……あっ、あれじゃイワシもトイレに行って俺と同じ格好になれば、って誘ってるようにもとれるのか!
俺だってお前のフリフリおパンティ姿なんて見たくねぇよ!
もう何て言えばいいんだ!
口を開くたびにドツボにはまる気がして髪を掻きむしると、ブジーじゃないかんざしが床にカランと落ちた。
「そうじゃなくて、大丈夫だって。これもブジーじゃない。かんざしなんだ。ちゃんと未使用の!」
「……どうしたの? 玄関で大騒ぎして」
煩かったせいか、カカシさんがのっそりと寝室から出てきた。
パンイチではなく、ジャージのズボンは穿いていたが。
その額には黒々とした第三の目が開眼していた。
「ぁ、うぇ……っ、あバァ!」
イワシがとうとう飛び出してってしまった。
何らかの臨界点を越えたのか、謎の奇声を発しながら。
「今のイワシ君だよね? サンダル片っぽ忘れてるけど」
カカシさんが指差す先には、引っくり返ったサンダルがポツンと落ちている。
そうだ、ゴミ!
ブジーじゃないかんざしを持ったまま両手にゴミ袋を掴み、慌てて飛び出そうとすると腕をぐいと引き戻された。
「さすがにその格好はまずいでしょ」
「でも時間が!」
カカシさんがTシャツをサッとかぶり、台所にあった手拭いでマスクのように口元を覆って後ろで結ぶと、俺の手からゴミ袋を取って駆け出した。
振り返って見た時計の針が指すのは、八時四分。
俺は玄関で立ち尽くしていた。
ピンクのレースのフリフリおパンティ一丁で、手には断じてブジーじゃないかんざしを握って。
あぁ、それでも今日という一日が始まる。
【完】
もしかしたらピンクのフリフリレースのおパンティ先生を見たかったのかもしれない。
暑かったんです。とにかく今日は暑かったので。
÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷
七時四十九分の輪舞曲
くぅ、と小さく唸ったカカシさんが俺の上で脱力する。
先にイッてた俺はズシリと筋肉質なカカシさんの重みを受け止め、体の中でもカカシさんを受け止めた。実際に受け止めたのは、カカシさんが着けてるゴムだが。
朝っぱらからというか朝まで盛ってるのもアカデミー教師としてどうかと思うが、カカシさんが帰ってきたのは昨夜遅かったし、俺たちはラブラブだからいいのだ。
すっかり明るくなった室内に今さらながらちょっと羞恥心が湧くが、やっちまったもんはしょうがない。俺も寂しかったし、気持ち良かったし。
だが好き放題やらかしたのは許さんと、まだ乗っかってるカカシさんの首元にガブリと噛み付く。
昨日は夜中だっていうのに、お土産だとウキウキと背嚢からいろいろ取り出して俺に着せたり使ったりしたのだ。
なんでも違法AVの地下組織の壊滅任務に行っていたらしく、未使用のアイテムをまとめて焼却処分する前にみんなで分け合ってきたようで。
カカシさんが持ち帰ったのは男性用ランジェリーとかブジーとか、革製の手枷足枷その他諸々で大荷物だった。
それでいいように遊ばれてしまった訳だが、まぁ、なんだ。新しい扉の向こうはなかなか悪くなかった。うん。
カカシさんはやっぱり疲れていたのか、そのまま眠ってしまった。その健やかで満ち足りた寝顔がなんだかムカついて、ちょっと悪戯でもしてやろうかと噛み付いた所にチュッとすると、身を起こしてカカシさんのカカシさんをずるりと引き抜く。その感覚がまたちょっと気持ち良くて、小さな声が漏れてしまった。
カカシさんを横に転がしても全く起きる気配はない。
何か良い物はないかと見回すと、荷物を引っ張り出した時に一緒に転がり落ちたのか、丸めたティッシュに混じってペンがあった。
キャップを引き抜くと、カカシさんのつるりとした愛らしいおでこにでっかい目を描く。
カカシさんはめちゃくちゃ色白で眉毛も睫毛も銀色だから、俺の描いた黒い目は異様に目立っている。第三の目だ。思わず噴き出しそうになって慌てて口を押さえる。カカシさんはやっぱり起きない。今日は待機のはずだが、もし急に任務が入ったとしても、第三の目が洗って落ちなくたってどうせ額当てで隠しちまうんだからいいのだ。
あ、やべぇ。そういえば今朝は燃えるゴミの日だった。
枕元の時計を見ると時刻は七時四十九分。今からまとめれば集収の時間にギリギリセーフだ。
ベッドを出ようとすると、白い腕がにゅうっと伸びて俺の腕を掴んだ。
「んん〜、もう少しギュッてしてて」
おでこに第三の目の描かれた恋人が可愛らしく甘えてくれるっていうのに、ゴミ収集車は待ってくれない。これを逃すと次は週末を挟んでしまうので、今朝はどうしても譲れないのだ。
「すみません、そうしたいのは山々なんだけど燃えるゴミが」
燃えるゴミの日に勝てる者はいない。
特に真夏の今は。
俺の腕を掴んだ白い手はおとなしく引っ込んだ。
そうだ、これもついでに捨てちまおうとカカシさんのカカシさんからゴムを慎重かつ迅速に引っ剥がし、きゅっと結んでティッシュに包むとベッド脇のゴミ箱に放り込む。そのゴミ箱を持って台所に行き、台所のゴミ箱からパンパンに膨らんだゴミ袋を引っ張り出して寝室のゴミ箱の中身を押し込んだ。
作業の間にバラバラと顔にかかる髪が邪魔だ。いつもその辺に転がってる髪紐やヘアゴムが、今日に限って見付からない。昨日解いたのがベッド周りにあるかもと寝室に引き返すと、枕元の時計が目に入る。
七時五十三分。
ボサボサ頭でももういいかと思ったら、例のアレが視界に飛び込んできた。
銀色の細い棒状のアレ、ブジーが。
結局アレは見せられるだけで使うまでに至らなかったから、綺麗といえば綺麗だ。よし、今からお前はかんざしだ。ボサボサになった髪を何とかまとめて捻じり上げるとブジー、いや銀色の細い棒のかんざしを髪束に突っ込み、ぐるりと捻って返してから根元に突っ込む。そっと手を離してもばらけたりしない。ブジーじゃないや、かんざし、お前は優秀だ。
あとはベランダに置いてある、前回出しそびれたゴミ袋を一緒に出さねぇと。窓を開けてゴミ袋を掴むと台所にとって返す。
台所の時計が指し示す時間は、七時五十七分。
よし、今日は間に合うぞ!
両手にゴミ袋を掴んで玄関に向かいかけ、そこでまだ自分が裸なことに気付いた。
正確にはパンイチ。
もっと正確に言うと、ピンクのレースのフリフリランジェリーのパンイチだ。昨日のカカシさんの『お土産』の。
そういえばカカシさんが「これ、穿いたままエッチなことできちゃうね♡」ってめちゃくちゃ興奮してたんだった。
もしパンイチでゴミ捨てに飛び出したとしても、普段穿いてるトランクスならギリギリのラインで許されるだろう。実際何度かやったことはある。このアパートは内勤の中忍で固められてるから、他の奴に見られても問題はないし、なんならパンイチでゴミ出しをしてた奴も俺だけじゃない。
だがピンクのレースのフリフリランジェリーは駄目だ。
アカデミー教師として、受付の中忍としての評判というか、俺の人間性が終わる。絶対に。
せめてズボンだけでも穿いておきたいところだが、そんな悠長な時間はないので変化で誤魔化すことにする。
ゴミ袋を両脇に置いて未の印を組もうとすると、ドンドンとドアが叩かれた。
「イルカ、いるんだろ⁈ トイレ貸してくれ!」
隣のイワシだ。
トイレって今⁈
よりによって今貸さなきゃ駄目なのか⁉
とっさのことに固まっていると、「悪い、開けるぞ!」とドアがバァンと開け放たれた。
「俺んちのトイレ、なぜか昨日から水が流れねぇん……だ……?」
サンダルを脱ごうとしたイワシの動きが止まる。
目の前には、俺。
ほぼ全裸にピンクのレースのフリフリおパンティ一丁で、両脇にゴミ袋を従え、両手を組んでいる俺が。
「いや……違うんだ」
俺は何が違うと言いたいんだろうか。
何一つ違わないのに。
イワシはぽかんと口を開けて、俺を凝視している。
……そうだ、間違って違うパンツを穿いたことにすればいいんだ。
それでゴミ捨てに行くために変化しようとしてたと説明すれば、イワシもきっと分かってくれる。
「変化してゴミ捨てに行くところだったんだ。俺は何も間違ってないだろ?」
イワシが一つ瞬きをした。
いやいやいや駄目だろ! これじゃフリフリレースのおパンティ一丁にわざわざ変化して、ゴミ捨てに行こうとしてる変態になっちまう!
しかも、その正当性の同意をイワシに求めてどうする!
イワシが一歩、後ずさる。
そういえばトイレ貸せって言ってたな。こいつがトイレに行ってる間にちゃんと変化して、ゴミも出してくれば完璧だ。
帰ってきた俺が普通の格好をしてれば、イワシも何か見間違えたと思ってくれるに違いない。
「良かったら入ってくれ。あとはお前がトイレ行って変化すれば完璧なんだ」
イワシが目をかっぴらいたまま、首を左右にゆるゆると振った。
何が駄目なんだ?
「あー、俺はほら、遠慮しとくよ。そういう趣味ねぇし」
泣きそうな顔のイワシを見て、自分の発言を振り返る。
……あっ、あれじゃイワシもトイレに行って俺と同じ格好になれば、って誘ってるようにもとれるのか!
俺だってお前のフリフリおパンティ姿なんて見たくねぇよ!
もう何て言えばいいんだ!
口を開くたびにドツボにはまる気がして髪を掻きむしると、ブジーじゃないかんざしが床にカランと落ちた。
「そうじゃなくて、大丈夫だって。これもブジーじゃない。かんざしなんだ。ちゃんと未使用の!」
「……どうしたの? 玄関で大騒ぎして」
煩かったせいか、カカシさんがのっそりと寝室から出てきた。
パンイチではなく、ジャージのズボンは穿いていたが。
その額には黒々とした第三の目が開眼していた。
「ぁ、うぇ……っ、あバァ!」
イワシがとうとう飛び出してってしまった。
何らかの臨界点を越えたのか、謎の奇声を発しながら。
「今のイワシ君だよね? サンダル片っぽ忘れてるけど」
カカシさんが指差す先には、引っくり返ったサンダルがポツンと落ちている。
そうだ、ゴミ!
ブジーじゃないかんざしを持ったまま両手にゴミ袋を掴み、慌てて飛び出そうとすると腕をぐいと引き戻された。
「さすがにその格好はまずいでしょ」
「でも時間が!」
カカシさんがTシャツをサッとかぶり、台所にあった手拭いでマスクのように口元を覆って後ろで結ぶと、俺の手からゴミ袋を取って駆け出した。
振り返って見た時計の針が指すのは、八時四分。
俺は玄関で立ち尽くしていた。
ピンクのレースのフリフリおパンティ一丁で、手には断じてブジーじゃないかんざしを握って。
あぁ、それでも今日という一日が始まる。
【完】
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