【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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※こちらは画像を多用した特殊装丁本だったので、より再現性の高い再録をご覧になりたい方はpixivの方をどうぞ


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 六代目火影は重要機密資料室にいた。
 新しく制定する規約について、参考になるような古い文献が残ってないかと探していたのだ。
 ここは火影と、その許可をもらった者しか入れないように結界が張られていて、興味深いものもたくさんある。だが就任してまだ一年余りのカカシには、ゆっくり堪能する時間などあるはずもない。
 ため息をつきながら左腕に抱えた巻物を簡易机に置くと、そこに既に詰まれていた山から一際古びた巻物が転がり落ちる。
 『火影ノ伽役 総則』
 いつの時代のものか、少なくとも三代目治世の頃に火影の伽役など聞いたことはなかった。
「火影の伽役ねぇ」
 自分には必要ないものだと思いながら、好奇心で巻物の紐を解く。
 戦地では伽専門のくノ一もいたが、そういった者が火影にも専属としていたのだろうか。或いは側室のようなものか。火影は世襲制ではないが、後継者を厳密に管理する上でも専属を置くという考えは理解できる。
 そう思いながら読み進めるうち、カカシの顔が徐々に真剣なものへと変わっていった。この総則が現在でもまだ無効になってないことを何度も確かめ、巻物を横目に見ながら何かの印を組む仕草をする。それは現在ではほとんど知られていない古い印も混じっていて、カカシは両手に馴染ませるようにその一連の動きを繰り返した。
 全て読み終えると、巻物をしっかりと紐で巻き留めて懐にしまい込む。
 顔を上げてどこかぼうっとしたように、それでいて何かを決意したような眼差しで宙を見つめ。
 声になるまではいかないほどの、小さな呟きが口布の奥で留まった。


 それは、誰か人の名前だったかもしれない。