【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
↑new ↓old
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★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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あれからすぐに綱手様に式を飛ばし、動かなくなってしまったスケアさんを病院に担ぎ込んだ。
綱手様はスケアさんの額に手を当て、チャクラを流し込むと一時的に眠らせてからふぅと息をついた。
「心配するなイルカ、急に記憶が戻って脳に負担がかかっているだけだ。起きたら変化の解除をさせて、今回の詳細の聞き取りをする」
安心させるように大きく頷いてくれ、やっぱりこの方は里の母なんだと滲んだ視界に目を擦った。
時間がかかるから一旦帰って朝に来てもいいし、このまま病室の外で処置を待っていてもいいと言われ、外のベンチで待たせてもらう。
廊下の白い壁をぼんやりと眺めていたら、いつの間にかうとうとしていたらしい。病室から出てきた綱手様が隣にどかっと座り、スケアさんについて説明してくれた。
「アタシの最初の見立てでは敵の術で記憶を失ったんだろうと思っていたんだが、実際はカカシが自ら記憶を封じたんだって言うのさ。まったく面倒なことをするねぇ」
話によると、触れるだけで相手の記憶を読み取る、山中家のような秘術を使う者が敵にいたらしい。
カカシの記憶は絶対に外に漏らす訳にはいかない。敵は忍のレベル的には何とかなりそうだったが、他にも数人の上忍がいたため、万が一を考えて対峙する前にカカシの記憶だけを封じたのだそうだ。スケアとしての記憶だけ残しておけば、任務に支障はないと判断して。
それで戻ってきたのが、カカシに関する記憶をすっかり失ったスケアだったという訳だ。
もちろん、弱点になりかねないイルカの事も全て忘れて。
「カカシの奴、本当にお前を大事にしてるんだねぇ。ところで記憶を解除するキーは具体的に教えてくれなかったんだが、自分なら記憶を無くしても絶対やるだろうという行為だって……お前の顔を見ると思い当たる節がありそうだな? まぁ、何だったかは聞かないでおくよ」
綱手様はそう言って豪快に笑うと、あとは目覚めたら連れて帰っていいと告げて立ち去っていった。
真っ赤になっているだろう顔を隠すように頭を下げて見送ると、そっと病室に入る。
ベッドで静かに眠っているのはカカシさんだった。
脇に置かれたパイプ椅子に腰かけ、久しぶりのカカシさんの寝顔をじっと見つめる。
スケアさんは分かっていなかったみたいだけど、同じ顔だ。
素顔にペイントしただけだから当たり前なんだが、それを知らなくて嫉妬していたスケアさんを思い出すとちょっと笑えた。
まさか、記憶解除のキーが俺とキスすることなんて。
散々抵抗したつもりだったが、結局はしちまったもんなぁ。カカシさんは自分以外の奴は、たとえ影分身でもスケアさんでも俺に触れるのを嫌がってたのに。
俺がカカシさんの顔をしたスケアさんに絆されるって分かってたんだろうか。
任務帰りのせいか、少し隈の浮かんだ目の下をそっと撫でる。昨日はペイントで隠れてたし、落とした後はそれどころじゃなくて気が付かなかった。
綱手様はさらっと流していたが、万が一といっても記憶を封じる手段を選んだくらいだ。やはり大変な任務だったんだろう。無事帰ってきてくれて、本当に良かった。
毛布の中に両手を潜り込ませ、カカシさんの手を包み込む。
「お帰りなさいカカシさん、愛してますよ。それと……」
耳元に口を寄せて、小さく小さく囁く。
「……スケアさん、あなたも」
俺の手がぎゅうっと、強く握り返された。
【完】
綱手様はスケアさんの額に手を当て、チャクラを流し込むと一時的に眠らせてからふぅと息をついた。
「心配するなイルカ、急に記憶が戻って脳に負担がかかっているだけだ。起きたら変化の解除をさせて、今回の詳細の聞き取りをする」
安心させるように大きく頷いてくれ、やっぱりこの方は里の母なんだと滲んだ視界に目を擦った。
時間がかかるから一旦帰って朝に来てもいいし、このまま病室の外で処置を待っていてもいいと言われ、外のベンチで待たせてもらう。
廊下の白い壁をぼんやりと眺めていたら、いつの間にかうとうとしていたらしい。病室から出てきた綱手様が隣にどかっと座り、スケアさんについて説明してくれた。
「アタシの最初の見立てでは敵の術で記憶を失ったんだろうと思っていたんだが、実際はカカシが自ら記憶を封じたんだって言うのさ。まったく面倒なことをするねぇ」
話によると、触れるだけで相手の記憶を読み取る、山中家のような秘術を使う者が敵にいたらしい。
カカシの記憶は絶対に外に漏らす訳にはいかない。敵は忍のレベル的には何とかなりそうだったが、他にも数人の上忍がいたため、万が一を考えて対峙する前にカカシの記憶だけを封じたのだそうだ。スケアとしての記憶だけ残しておけば、任務に支障はないと判断して。
それで戻ってきたのが、カカシに関する記憶をすっかり失ったスケアだったという訳だ。
もちろん、弱点になりかねないイルカの事も全て忘れて。
「カカシの奴、本当にお前を大事にしてるんだねぇ。ところで記憶を解除するキーは具体的に教えてくれなかったんだが、自分なら記憶を無くしても絶対やるだろうという行為だって……お前の顔を見ると思い当たる節がありそうだな? まぁ、何だったかは聞かないでおくよ」
綱手様はそう言って豪快に笑うと、あとは目覚めたら連れて帰っていいと告げて立ち去っていった。
真っ赤になっているだろう顔を隠すように頭を下げて見送ると、そっと病室に入る。
ベッドで静かに眠っているのはカカシさんだった。
脇に置かれたパイプ椅子に腰かけ、久しぶりのカカシさんの寝顔をじっと見つめる。
スケアさんは分かっていなかったみたいだけど、同じ顔だ。
素顔にペイントしただけだから当たり前なんだが、それを知らなくて嫉妬していたスケアさんを思い出すとちょっと笑えた。
まさか、記憶解除のキーが俺とキスすることなんて。
散々抵抗したつもりだったが、結局はしちまったもんなぁ。カカシさんは自分以外の奴は、たとえ影分身でもスケアさんでも俺に触れるのを嫌がってたのに。
俺がカカシさんの顔をしたスケアさんに絆されるって分かってたんだろうか。
任務帰りのせいか、少し隈の浮かんだ目の下をそっと撫でる。昨日はペイントで隠れてたし、落とした後はそれどころじゃなくて気が付かなかった。
綱手様はさらっと流していたが、万が一といっても記憶を封じる手段を選んだくらいだ。やはり大変な任務だったんだろう。無事帰ってきてくれて、本当に良かった。
毛布の中に両手を潜り込ませ、カカシさんの手を包み込む。
「お帰りなさいカカシさん、愛してますよ。それと……」
耳元に口を寄せて、小さく小さく囁く。
「……スケアさん、あなたも」
俺の手がぎゅうっと、強く握り返された。
【完】