【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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 しっかりと支給服を着込み、額宛を締めたイルカは、カカシの後に続いて地上への扉を抜けた。
 驚くほど長い階段を上がり、古びてありふれた部屋の中を通って玄関を出る。
 カカシの張り直した厳重な三重結界を見て、つくづく本気の監禁だったことを知ってイルカは少しだけ震えた。その様子を見たカカシが、決まり悪げに自分の頭をがしがしとかき混ぜる。
「ここは元々隠れ家に用意してたんだけど、シェルターに改造したんだ」
 ……イルカを独り占めするためにも、安全に保護するためにも。
 言外に匂わされた目的に、二人はそれぞれの思いを胸に隠れ家を振り返った。
 まだ名残惜しそうにしているカカシに、一抹の不安を覚えたイルカは特大の釘を刺す。
「俺は木ノ葉の忍であることに誇りを持っています。前線で戦うことはなくとも、火の意志を持って皆と共に在りたいんです。それを認めてくれないなら、俺はあなたを受け入れることはできません」
「うん、分かってる。分かってた。ごめんなさい。……それでも俺は、」
 そう言ったきり俯いてしまったカカシに、イルカは大きなため息をついた。
「俺も今では分かってますよ。俺を大切に思ってくれたのは嬉しいです。あなたはただ、やり方を間違ってただけです」
 顔を上げたカカシが、イルカの額宛にかかる不揃いに垂れ下がった黒髪にそっと触れた。

「俺を許さないで」

 ひたりと見つめる片方だけの目は冥く強く、いまだ深くにあるだろうカカシの闇をありありと物語っていた。
 だがイルカはもう知っている。
 その闇は同時に優しさと愛を孕んでいることを。
「許しますよ。許してるから抱き合ったんじゃないですか。でも……忘れられない、と……思う」
「それでいい。忘れないでくれるなんて嬉しい」
 子供のように満面の喜色を浮かべるカカシに、イルカは複雑な思いを隠せなかった。
 それでも。
 もう大切にしたいと思ってしまったのだ。
 この目の前の男を。
 これからもきっと、幾度も同じようなことで二人はすれ違うだろう。それでも言葉と気持ちを尽くせば必ず伝わる、そんな思いが今のイルカにはあった。
 あの地下室で過ごした濃密な時間には、互いの裸の思いを交わしたあの空間には、たとえ傷を残したとしてもそれだけの価値があったと信じたかった。
 先に手を出したのはカカシだったが、その手をとって懐に入れたのは自分なのだから。
「さぁ、行きましょう」
 イルカの差し出した手をカカシが繋ぎ、ぎゅっと固く握った。