【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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地下室への扉を開けると、そこにはイルカがいた。
全裸で、両手両足には枷が嵌められベッドに繋がれている。
黒髪は一部分が無惨に短く切られて、不揃いな毛先が背けた顔を覆っていた。
イルカがゆっくりとこちらを向く。
その目は虚ろで、黒い瞳にカカシの姿は写しても、まるで何も見てないかのようだった。
ふっくらとした唇が開き、驚くほど嗄れた低い声が響く。
「あんた、本当に幸せになれると思ってんのか?」
金属音にも似た甲高い笑い声が発せられ、カカシは立ち竦んだ。
違う。
これは夢だ。
分かっているのに、どこかでこれを認めてしまっている自分がいる。
イルカを閉じ込めて自分のいる澱んだ深淵に引きずり落とし、幸せに似た夢を見る夢。
干からびた喉になんとか唾を飲み込むと、カカシはイルカに向かって口を開いた。
「……違う。お前はイルカじゃない。イルカはそんなことは言わない……絶対に」
「何を言ってるんです? 俺はイルカですよ。あなたが愛して愛して愛して誰の目にも触れさせたくないイルカですよぉぉおおおお」
再び甲高い笑い声。
イルカの両目はいつしか空っぽの眼窩となり、そこから涙を流しながら哄笑している。
違う。
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
「…………っ」
カカシはカッと目を見開いた。
灰蒼色の双眸が小刻みに揺れている。
はっ、はっ、はっ、はっと全力疾走した後のように息を荒げ、心臓が有り得ないほど早く打っている。
硬直した体に見切りを付け、目だけ動かして古ぼけた天井の板目を見、頭上の窓から差し込む淡い月の光を感じ、ここがイルカの部屋だということに心底安堵する。
つー、と額から髪に汗が流れた。
ようやく動くようになった手の甲でそれを拭うと、深く息を吐いた。
本当に大声を出してしまったのか自分でも分からず、そっと横を窺うと、イルカが眠っている。
口を少し開けた、無防備な寝顔で。
それを認めたカカシは全身の筋肉が弛み、目尻から一筋、涙が伝った。
すると何か気配を感じたのか、イルカが寝惚けながらも腕を伸ばしてきた。
「ん……、カ……シさ………」
カカシは静かにその逞しい腕に囚われた。
赦しと癒しを与えてくれる万能の腕の中で、カカシは再び目を閉じる。
――囚えるよりも、囚われる方がいい。
イルカの腕の檻に囚われ、肌にぬくもりを沁み込ませながら。
甘やかで穏やかな眠りへとカカシは戻っていった。
【完】
全裸で、両手両足には枷が嵌められベッドに繋がれている。
黒髪は一部分が無惨に短く切られて、不揃いな毛先が背けた顔を覆っていた。
イルカがゆっくりとこちらを向く。
その目は虚ろで、黒い瞳にカカシの姿は写しても、まるで何も見てないかのようだった。
ふっくらとした唇が開き、驚くほど嗄れた低い声が響く。
「あんた、本当に幸せになれると思ってんのか?」
金属音にも似た甲高い笑い声が発せられ、カカシは立ち竦んだ。
違う。
これは夢だ。
分かっているのに、どこかでこれを認めてしまっている自分がいる。
イルカを閉じ込めて自分のいる澱んだ深淵に引きずり落とし、幸せに似た夢を見る夢。
干からびた喉になんとか唾を飲み込むと、カカシはイルカに向かって口を開いた。
「……違う。お前はイルカじゃない。イルカはそんなことは言わない……絶対に」
「何を言ってるんです? 俺はイルカですよ。あなたが愛して愛して愛して誰の目にも触れさせたくないイルカですよぉぉおおおお」
再び甲高い笑い声。
イルカの両目はいつしか空っぽの眼窩となり、そこから涙を流しながら哄笑している。
違う。
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
「…………っ」
カカシはカッと目を見開いた。
灰蒼色の双眸が小刻みに揺れている。
はっ、はっ、はっ、はっと全力疾走した後のように息を荒げ、心臓が有り得ないほど早く打っている。
硬直した体に見切りを付け、目だけ動かして古ぼけた天井の板目を見、頭上の窓から差し込む淡い月の光を感じ、ここがイルカの部屋だということに心底安堵する。
つー、と額から髪に汗が流れた。
ようやく動くようになった手の甲でそれを拭うと、深く息を吐いた。
本当に大声を出してしまったのか自分でも分からず、そっと横を窺うと、イルカが眠っている。
口を少し開けた、無防備な寝顔で。
それを認めたカカシは全身の筋肉が弛み、目尻から一筋、涙が伝った。
すると何か気配を感じたのか、イルカが寝惚けながらも腕を伸ばしてきた。
「ん……、カ……シさ………」
カカシは静かにその逞しい腕に囚われた。
赦しと癒しを与えてくれる万能の腕の中で、カカシは再び目を閉じる。
――囚えるよりも、囚われる方がいい。
イルカの腕の檻に囚われ、肌にぬくもりを沁み込ませながら。
甘やかで穏やかな眠りへとカカシは戻っていった。
【完】