カカイラーさんに教えてもらった『オメガが番の来てた服等で巣を作って、匂いに包まれて安心する』というお話に、すんごい持ってかれまして。
あああ巣作りオメガ妄想が止まらん!ざっくり書いて消火しよう…
ということで、巣作りオメガの突発SS!
ホントにざっくりだよ(・∀・)ノ
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『the scent of you』
五日間の任務の汚れを落とそうと、風呂場に向かってカゴに着てた物を丸ごと放り込む。
洗濯機を回すくらいの時間はあるけど、あえてそれはしない。そして全裸になると、浴室には入らず奥の寝室に向かった。
寝室の押入れの前に立つと、襖を開けて下段に潜り込む。
壁の仕掛けを解除すると、隠し扉が開いた。その奥には、更に小さな小部屋があるのだ。
元々ここはイルカ先生の生家だから、非常時の隠し部屋か何かだったのだろう。イルカ先生はまだ受付にいるから帰って来ないはずだ。そしてイルカ先生は、俺がこの隠し部屋を知ってる事を知らない。
なぜなら――
ここはイルカ先生の秘密の巣だから。
小部屋には洗濯されてない俺のアンダーや下着、手甲、バスタオル等がこんもりと山になっている。オメガのイルカ先生は、俺が不在になるとここに籠って俺の匂いに包まれて安心するらしい。これはオメガの特性なのだろうか。それともイルカ先生だけがこういう行動に出るのか、それは分からないが。
ただその様子を思うと、愛おしさと寂しい思いをさせてる後ろめたさが突き上げてくる。
こんもりとした山の中央には、窪みが出来ている。――ちょうど大人が一人分の窪み。
俺はその窪みに合わせて横たわった。この形はきっと、イルカ先生が横向きにぎゅうっと身体を丸めた姿勢だろう。
一枚だけ投げ出された俺のアンダーは、先生がそれにくるまれていたものか。俺はそれを抱きしめると、しばらくイルカ先生を想う。
鼻腔に届くのは、すっかり薄れた俺の匂いと、……イルカ先生の匂い。それをもう一度大きく吸い込むと、ゆるゆると身体を起こした。
――もう行かなくては。
衣類の山を元通りにして、隠し扉を施錠し押入れから這い出る。
これでまた俺の匂いが濃く残っただろう。今回の洗濯してない衣類もあることだし。
匂いの重ね付けにイルカ先生は気づいてるのかもしれないけども。こんなことしかしてやれない不甲斐ない自分を思いながら、風呂場に向かう。シャワーを浴びたらすぐ次の任務が待っている。
イルカ先生……どうか俺の匂いを忘れないでいて。アンタに焦がれて、アンタの温もりをこんなにも欲しがってる、番の俺の匂いを。
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設定を聞いた時は「何それすんごい可愛い!」と思ったのに。
う~ん…可愛らしさが皆無!_:(´ཀ`」 ∠):_
よく考えたら、オメガ初書きだわ!
オメガってちゃんと書こうとすると、設定とか難しそうでチャレンジしてなかったよ…大好きなんだけどな~!
拍手と簡単メッセをありがとうございます~!
お褒め頂き嬉しいです♪如月は今日も元気に腐ってますよ~♪