手羽さんの素敵でこ出しカカシさんの絵から、なぜかアホに着地しました。
イルカ先生を追いかけたくなる無自覚カカシさんのお話。
追われるイルカ先生目線です(・∀・)ノ


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くそっ、逃げ込む場所を間違えた。
こいつから逃げなきゃと本能に従って逃げたはいいが、気付いたら三方は校舎に囲まれおまけに人気もない。
前方には狼ならぬカカシさん。
あとは上か土中だが、やけに据わった目をしてるこいつがおとなしく逃がしてくれるとは思えない。
「なんで逃げるの?」
身の危険を感じるからだよ!
一見隙だらけでふらりとこちらに向かってくるが、もちろんそんなもんなどない。
あれは隙に見せかけた罠だ。そこに飛び込んだら簡単に捕らえられてしまう。
迷ってるうちにカカシさんが距離を詰めてきた。
ああ、もうほら、ズボンのジッパーに手をかけて……
かけて?
カカシさんは俺からあと三歩の所で立ち止まり、ジッパーの部分に両手を当てて考え込んでいる。
「あの……何してるんですか?」
カカシさんは考え事から意識を戻し、小首を傾げた。
くそ、そんな仕草でも絵になるな、おい。
「あのね、今度イルカ先生に会ったら、なんで追いかけたくなるのか、頭でじゃなくて股間に手を当てて考えてみろって、パックンが」
パックン~~~~~~~~!!!!!
こいつが忍犬に育てられたっていうのは噂じゃなかったのか……
股間でものを考えるのは動物だろうが! いや人間も動物だけども!
「……で、何か分かりましたか?」
いやいやいや何を言ってんだよ俺! こいつのペースに乗せられてんじゃないぞ。
――あ、にこっと微笑んだ顔も綺麗だなぁ。
じゃなくて!
「うん、なんだか分かった気がする。さすがはパックンだね」
その言葉で目が吸い寄せられるようにカカシさんの閃きの源へと向かう。
あれ、股間を覆ってる両手がちょっとこんもりしてないか?
それってもしかして……
顔を上げると、カカシさんの綺麗な顔がいつの間にか間近に迫っていた。
「あのね、俺、イルカ先生のことが欲しかったみたい」

何か言おうと開けた俺の口が、実際に何と言いたかったのかは分からない。
「ふざけんな!」か、「分かって良かったですね」か。
なにしろ俺の口は、カカシさんの柔らかい唇で塞がれてしまったから。


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いやいや原稿中はSSS連発ですね。
長編の合間は全然違うお話を書くと、いいガス抜きになるタイプみたいです。
ガス抜きというか、終わったんだけどね!
原稿終わりました!とりあえず!1ヶ月よく頑張った如月♪ヽ(´▽`)/

拍手パチパチありがとうございます!
これから編集、校正だぜ~_(:3」∠)_

2018/08/06(月) 10:30 妄想レベルのSS