手羽さんの絵を見て、カカシさんが長期任務に出る度に野獣ばりに泣く木の葉名物な先生も可愛いな?えっ可愛いな!!!と滾ったので、突発妄想SSSです~!


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「うお!どうしたイルカ、目がすげぇ腫れてるぞ!花粉か?」
「あぁ、そんなところだ」

イルカは適当に返したが、アパートで隣に住んでる俺は知っている。あれははたけ上忍が長期任務に出て昨日で十日目、寂しさが限界突破したイルカが夜中に号泣したせいだ。
音声遮断の結界札を貼っているらしいが、それを上回る獣のような声でウ゛ォオオンヴォワァァンと泣く為、近所では最早名物となっている。
話題に出たせいでまた悲しくなったのか、イルカの顔がギャン泣きする寸前の幼児の顔みたくぐしゃりと歪んだ。まずい。以前より準備してた俺はイズモに目で合図を送った。
心得たと頷くイズモが変化の印を組むと、ボフンと煙が上がった。煙の晴れた後にははたけ上忍の姿。

「イルカせーんせ」

いいぞイズモ。はたけ上忍がイルカだけに向けるとっておきの甘い声まで上手く再現できてると隣を見ると、イルカがガタッと椅子を蹴ってはたけ(イズモ)上忍に飛び付いた。

……と思ったのは間違いで、イルカは右の拳を固めて殴り掛かりやがった!

「イズ……はたけ上忍!」
「誰だテメェは⁉カカシさんはそんなタラシみたいな喋り方はしないぞ!俺を騙せると思うなよ!コテツ、警邏部を呼べっ」

吹っ飛ばされたはたけ上忍がボフンと煙を上げ、イズモの姿になって転がった

「イズモ!大丈夫か⁉」

駆け寄った俺の声は気絶したイズモには届かなかった。

「ウ゛ォオオン会いたいようカカシざん"ん"ん"ヴォワァァァン」

背後ではイルカの例の獣のような泣き声が響き渡り始めている。よかれと思ったはたけ上忍でよしよし計画が更なる大惨事になってしまった。
早く帰ってきてくださいはたけ上忍…!
恐らく今だけはイルカと同じくらいの強さで願いながら、イズモを抱えて医務室へと俺は去った。


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拍手パチパチありがとうございます!
新刊の木の葉わくわく商店街、着々と進んでます。
が!
オムニバスにしたら、あちこち書き散らかして6個同時進行してるので、完成したのは一話だけという(;∀;)
中身も商店街のオッサンとカカシさんみたいなカカイルみが非常に薄い気がするので、またサンプルを事前に多めに出そうかな…
2020/03/20(金) 10:56 妄想レベルのSS