先日のカカイルワンライ『#一周年』にウオオオオオと書いてたんですけどね。
途中で姪っ子が部屋に乱入してきて、結局寝る時間まで居座ってたので未完成になってしまいました_(:3」z)__
次の日一応読み直したんだけど、こういうのはやっぱり勢いが無くなると書けないもんなんだなぁ。

ということで供養!!!

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 風呂から上がると、これでもかという量のキノコ料理が卓袱台の上に並んでいた。
「どうしたの、今日はキノコの特売でもやってた?」
 スーパー木の葉のチラシをチェックするのが朝の日課の恋人に尋ねると、イルカ先生はニッカリと笑って味噌汁の椀を置く。汁に浮かぶ実はもちろんキノコだ。
「違いますよ、特売はこっちの牛小間です。キノコづくしなのはですね、ヘヘ……」
 なぜかここで得意げに間をおくイルカ先生に、俺の知らない間にキノコに関連した祝日でもできたんだろうかと訝る。
 するとイルカ先生は膝立ちになると股間の両脇で手を広げ、ジャジャーンと効果音を口で言った。
「今日はなんと! 珍蔵の命名一周年記念なんです!」

 珍蔵の。
 命名一周年記念。

 …………なるほど。だからキノコづくしか。
 珍蔵とはあれだ。アレ。
 イルカ先生のアレのことだ。
 先生は、あー、とても独特な感性を持っているので、自分の分身というか息子さんに名前を付けているのだ。
 それだけでなく普通に会話もする。
 寝起きにスウェットのゴムをびょーんと引っ張って中を覗き込み、「今日は寒いなぁ、珍蔵だって縮んじゃうよなぁ」と呟き、風呂上がりに冷蔵庫の前でタオル一枚の腰巻きスタイルで仁王立ちになり、「珍蔵、お前はビールとアイスどっちがいいと思う?」と意見を求めたり。
 当然珍蔵からの返答はないんだけど、イルカ先生は珍蔵とうまくやってるみたいで、とにかく日常生活は珍蔵と共にある。
 いやいや先生は珍蔵じゃなく俺と日常生活を共にするべきじゃないの?
 そうは思うけど、なにしろ珍蔵はイルカ先生と二十四時間三百六十五日一緒だから、到底敵うはずもない。
 思わず生ぬるい笑みを浮かべてしまったが、イルカ先生がちょっと期待外れみたいな顔になったので、慌てて先生の股間に向かって祝いを述べる。
「おめでとう珍蔵、お前もやっと一歳か~…………一歳?」
 珍蔵とあまりにも親密だから、てっきり毛も生える前からの長い付き合いかと思ってたけど。
「そうなんですよ、珍蔵はまだ一歳です」
 なー、珍蔵とスウェットのゴムをびょーんと伸ばして中に語りかけるイルカ先生に、じわりと腹の底が焼けるような感覚がした。

【ここまで!】

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ちなみに珍蔵はフォロワーさんが付けてくれた名前です。
これを聞いたら先生のおちんの名前は珍蔵しかないだろ!っていうぴったり感(๑•̀ㅂ•́)و
完成させたかったけど一旦削がれた集中力は戻ってこなかったのである…【完】

拍手パチパチありがとうございます!
いよいよ恋術の通販が本格的に始まりましたね!
今のところ全勝ですイェーイ!
だがまだこれからだ…!
2021/12/07(火) 09:43 妄想レベルのSS