【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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白玉さんプロット第2弾!
なんと今度は表紙を描いて下さったぞーーーー!
今回はプロットがネタバレなので、最後に公開させて頂きます!
しかもエロをねちねち書きたくて前後編です(・∀・)ノ
タイトルからも予測できるでしょうけどww一応テーマだけうっすらとお知らせですよ~!
『スケカカイルでNTRさんぴー』
地雷の方はお気を付けて!!
「それじゃ、よろしくね」
「ハイハイりょーかい。でもどうせ俺なんだから、ちょっとくらいいいじゃな……」
「ダメ! 絶対ダメ!!!」
「ええ~? まぁ分かるけどね」
「とにかく! イルカ先生が堕ちそうなところまでは邪魔しないでよね!」
「ハイハイハ~イ」
いかにも軽い返事をして影分身が姿を消す。
あんなこと言ってるけど、絶対危ない。あわよくば参戦くらいのことは思ってるはずだ。
だって自分のことだもんね。誰よりも頭の中なんて丸見えだ。
俺だってチャンスがあれば間違いなくそうする。
――イルカ先生を寝取るチャンスがあるならば。
いや寝取ると言っても、先生の恋人は正真正銘この俺なんだけども!
先生は俺のことを心底愛してくれちゃってるって信じてるけども!
けども、ね。
ほら何て言うの? 恋愛のスパイス?
もしイルカ先生が他の男に誘われて、いい感じになってるところに俺が乱入してね、不実をなじったらイルカ先生はどう反応してくれるのかなぁ……って。
ま、本当に他の男じゃうっかりソイツを殺しちゃいそうだからね。相手は俺というか、俺がスケアになるんだけども。完全に別人のビジュアルだと俺が気分悪いし、万が一イルカ先生のタイプだったら困るし。
スケアならだいぶ前に三代目の執務室で一度挨拶したくらいで、先生も俺だって知らないからね。変化じゃなくて変装だけど、声もチャクラも変えるからバレないはず。
そんな俺以外の男に誘われた時の、イルカ先生の対応も見てみたいしさ。
もちろん全力で拒否してくれるだろうけど、ちょっとだけ……ほんのちょっと魔が差すこともあるのかな。もしかしたらイチャパラみたいに「一人の男じゃもう満足できないカラダになっちゃったんです」とか、とんでもない本音が聞けたりするかも?
……いやいやいやそれはない! 絶対ダメ!
とにかくいい感じになってるところで影分身の俺が飛び込んできたら、イルカ先生は自分に非がなくても焦るよねきっと。真面目で誠実な人だもん。
アイツも張り切って飛び込んでくるだろうなぁ。
本体の俺がどっちの役をやるのかは最後まで迷ったけど、間男ポジはかなり積極的にイルカ先生の身体に触れることになるからね。やっぱりそこは譲れない。
必死に言い訳をしてくれる先生を正面から拝みたかったけど、ここは諦めよう。後で記憶も統合できるし。
さてと。
そろそろ時間だな。
俺のイルカ先生を、俺から寝取りに行きますか。
イルカ先生の受付が終わる頃を見計らって、本部棟の出入口の外に立つ。
今日は真っ直ぐ帰るから、ここから一人で出てくるはずだ。
というか、俺がそうするよう仕向けたのだ。待ち合わせして買い物して一緒に夕飯を作ろう、と。
果たして数分後、イルカ先生の気配が近付いてきた。
俺は出入口から少し離れ、出てきた先生とばったり出会う距離を調節して早足で歩き始めた。
俺がいないかキョロキョロと見回すイルカ先生が、自分に向かって来る男に気付く。
俺は後ろを気にする素振りをそれとなく見せ付けてから、先生と目を合わせた。
いかにも意味ありげなアイコンタクトを送ってから、唐突に声をかける。
「すみません、お待たせしちゃいました? さぁ、行きましょうか」
「いえ、俺も今来たところですから」
うん、ごうかっく!
ほとんど見知らぬ男に急に声をかけられたのに、アイコンタクトと何か事情がありそうな素振りだけで情況を判断して、躊躇いもなく一瞬で俺に合わせて笑顔を返してくれた。
さすがイルカ先生と惚れ直してる暇などないので、先生の肩を抱いて有無を言わさずその場から連れ出した。イルカ先生が状況の不自然さに気付く前に。
何しろ追手なんか居ないんだからね。
俺なりの事情――イルカ先生を寝取る計画はあるけども。
俺はイルカ先生の肩を抱いたまま、それとなく繁華街の方へ誘導していく。
その間も先生は何一つ質問することもなく、アカデミーでの生徒の話など当たり障りのない雑談をしてくれていた。
ただ、一度だけ眉間にしわを寄せたが、恐らく待ちぼうけを食わすことになる俺(カカシ)のことを懸念したのだろう。追っ手の有無など今の状況がはっきりしないので、式を飛ばすに飛ばせず困ったみたいだけど頭を切り替えてくれたみたいだ。
俺は先生の話に相槌を挟みながら、あらかじめ決めていた連れ込み宿へとスムーズに足を踏み入れた。
門を潜る時だけ、イルカ先生はさすがに一瞬ためらったが。
肩を抱いた手にぐっと力をこめると、先生はちょっと俯いて早足になりながら抵抗もせずについてきてくれた。
そんな様子を目の当たりにすると、誰に誘われてもこうして連れ込まれるのかと問い詰めたい理不尽な怒りがちらと沸く。
だけどこれはイルカ先生が、俺に何らかの事情――木ノ葉の支給服を着て額宛をした忍にとっさに助けを求めるような――があると信じているこそだからと自分に言い聞かせた。
責めるのはこれからだ。
イルカ先生の身体を、そして気持ちを。
部屋に通ると、俺はまだ気を抜いてない風を装いながら、マフラーを外してコートを脱いだ。
イルカ先生はその俺を直接見ようとはせず、落ち着かない様子でそわそわと室内を見回しながら突っ立っている。
そういえば先生とこういう所に来たことはなかったな。
一回くらいは利用しても気分が変わっていいかもしれない、などとほくそ笑んでいるとイルカ先生が不安げな顔を覗かせた。
そういう素の顔で隙を見せるから危ないんだよね、先生は。
俺の中の嗜虐心に小さな火が付き、先生の視界から俺が外れた一瞬を突いて後ろを取ると、強く抱きすくめた。
「あ、の……?」
「しーっ」
俺は人差し指を立て、振り返ったイルカ先生の口元に持っていく。
柔らかく無防備な唇の、ふにという感触が俺の指に伝わった。
ほんの少し低い位置から見上げる黒い目の中には、両目の上下に紫のシールを貼った胡散臭い笑みを浮かべる男の顔が映り込んでいる。
しかも仄かな情欲を滲ませる笑みだ。
イルカ先生は、このほとんど見知らぬ男の下心に気付いていないんだろうか。
……本当に?
先生のあまりの無防備さに、またしても理不尽な怒りがむらっと沸く。
任務ならこんな簡単に他の男の腕に抱かれちゃうわけ?
それともスケアは先生の好みのタイプだった?
事情があると言えばイルカ先生は優しいからね。どこまで許してあげちゃうんだろうね?
怒りなのか劣情なのかも分からない感情をそのままに、イルカ先生の顔を掴んで唇にぶつける。
――はずだったのに、俺の唇はイルカ先生の掌に阻まれた。
(ここは安全ですか?)
間近に迫った先生の唇が素早く動く。
読唇術だ。
俺の事情を気にかけてくれたのだろうその一言は、この後のイルカ先生の行動指針を決める。
安全じゃないと言えばイルカ先生はこのお芝居を続行してくれるし、多少のことは許してくれるかもしれないけど。
もし安全だと言えば。
……どうするつもりだろう。
イルカ先生は、スケアとどうするつもりなんだろう。
ここで俺は当初の目的をなんとか思い出せた。
イルカ先生を寝取るならば、任務だの事情だのと言い訳の余地は与えたくない。
先生の意志でこれからどうするのかを知りたい。
ならば俺の答は。
「安全ですよ。……最初からずっとね」
「……っ!」
騙されたと知ったイルカ先生の目が怒りで燃え上がる。
と、俺の腕の中からサッと脱け出し、壁に背を付けてこちらを睨み付けた。
「スケアさん、いったいどういうつもりで……」
状況が変わったと理解したとたんにこの俺、スケアから距離を取って警戒してくれたことに歓喜を覚える。
しかもたった一度会っただけのスケアのことを覚えていたんだね。それは忍としての習性から? それとも記憶に焼き付くほどスケアの印象が強かった?
覚えていたとは言え、さすがに警戒心を忘れるほどじゃなかったみたいだけど。
でもそれだけじゃまだ甘いんだよね、せんせ。
「どんなつもりって、決まってるじゃない」
俺は微笑んだ。
ねぇ、せんせ。壁際なんて簡単に追い詰められちゃうじゃない。
ほら、こんな風にね。
両手をまとめて持ち上げて壁に押し付けて、片足で膝を割ったらせんせはもう動けないでしょ?
しかも俺の片手一本は自由に動かせるよ?
せんせのあごを固定して、こんな風に開かせて好きに味わえるんだよ?
奥に縮こまって硬くなった先生の舌の表面をべろりと舐めて。
上顎の内側や舌の裏側、ここも弱いんだよね。
わざと大きな音を立てて、口の中をぐちゃぐちゃにしてみたらどうかな。
せんせの口を犯されてるの、耳からも実感できるでしょ?
「んふ……ぅ、んぐっ」
あぁ、ダメダメ。
片膝で俺の股間を蹴り上げようとしても、そんなのたいした抵抗にならないから。
俺は蹴り上げた先生の足をすかさず両腿で挟み、そのまま腰をずらして昂った中心を押し付け、前後に動かした。
その動きは腿でダイレクトにイルカ先生の股間をも擦り上げることになる。
「ぅんん! くぅ……、ふ、あ……はぁっ」
酸素を求めて大きく口を開けた先生の唇を逃がしてやり、溢れた唾液の道筋を舌で辿る。
水面に顔を出した魚のように顔を上げたイルカ先生の、露わになったおとがいから浮き出た喉仏まで丹念に舌を這わせ。
ベストのジッパーを一気に引き下げると、アンダーの中に手を差し入れた。
大きく開いた手で脇から腹を撫でると、滑らかな肌が震える。
荒い息のままに抗議しようとした口にまた舌を突っ込み、散々かき回しながら指先で胸の頂を引っ掻いた。
俺が丹念に開発したそこは、いとも簡単に快楽を拾ってびくりと胸を揺らす。
今度は胸全体を撫で擦りながら、五本の指先で尖りを順番に引っかけて弾いていった。先生の下唇を食み、舌でなぞると俺の唇に、は は、と短く熱い息がかかる。
と、吐息の合間に小さな声が混じった。
「……カシさ、ぁ……っ、カカ……んぅ」
あぁ、イルカせんせ……ここで俺の名を呼ぶの?
抵抗らしい抵抗もせずにスケアの与える快楽を享受しているイルカ先生が、さらにその時に俺の名を呼ぶことにどうしようもなくムカついて。
カカシの姿をした影分身は、今頃どこかで瞬きもせず俺たちの様子を窺ってるだろう。
イルカ先生が堕ちそうなタイミングで飛び込んでなじり、そしてネタばらしをするために。
大丈夫だよ、意地悪してごめ~んね、と。
でも気が変わった。
こんな簡単に堕ちた上にこの状態で『カカシさん』を欲しがるなら、イルカ先生の呼ぶその『カカシさん』に先生が他の男の手で蹂躙される様を見せ付けてやろうと、誰に対する嗜虐心なのかも分からない歪んだ感情が浮かぶ。
俺は密着させていた下半身を離して、先生のズボンのジッパーも引き下げるとウエストから手を差し入れた。
「や、待っ……」
「待ってどうするの? もうこんなに硬くしてるくせに」
イルカ先生の赤く染まった耳に舌を突っ込んで囁き、既に兆している雄を下着の上からぎゅっと握る。
先端に当たる部分は、しっとりと濡れていた。
「ひっ、ぁ!」
「気持ちいいんでしょ? 素直に認めちゃいなよ」
俺じゃない男にここまで触れさせて。
俺としてる時みたいに、頬を赤くして目を潤ませて。
俺にしか見せないと思ってた顔を、俺じゃない男にさらけ出して。
ならば他の男に抱かれて喘ぐ姿を、イルカ先生の『カカシさん』に曝せばいい。
俺は下着の中に手を潜り込ませた。
「やだ、止めて下さ……カカシさんっ」
「やめてほしくないくせに。アイツなんかより、ずうっとイイ思いさせてあげるよ?」
身を捩らせて恋人の名を呼ぶイルカ先生に構わず、熱く滾った雄を嬲るように撫で下ろす。
先端から溢れるぬめりをまとった指先で柔らかさを失った陰嚢を辿り、その奥に潜む小さな秘処をぴたりと探り当てる。
「あ、ダメだ……ってば、カカ……っ」
背後でカタリと音がした。
耐え切れず影分身が動いたんだろう。
でももう遅いよ。
せんせのいやらしい秘密の口は、俺の指をおいしそうに咥えてしゃぶって……
「カカシさ……その姿じゃイヤだっ!」
…………え?
「えっ?」
俺も、飛び込んできた影分身も動きを止めた。
イルカ先生はというと顔をくしゃりと歪め、子供のように盛大に涙をぼろぼろと落として泣きじゃくり始めた。
「うぇっ、スケアさ、同じで、も、ちゃんと、ふぇっ、カ、カカシさんの姿じゃ、なきゃ、ひぃっく、やだぁっ」
え、
どういうこと?
イルカ先生はスケアがカカシだって知ってたの……?
俺は影分身のカカシと顔を見合わせた。
イルカ先生だけがえぐえぐとしゃくり上げながら、空気の変わったことに気付かぬまま必死に言い募っていた。
なんと今度は表紙を描いて下さったぞーーーー!
今回はプロットがネタバレなので、最後に公開させて頂きます!
しかもエロをねちねち書きたくて前後編です(・∀・)ノ
タイトルからも予測できるでしょうけどww一応テーマだけうっすらとお知らせですよ~!
『スケカカイルでNTRさんぴー』
地雷の方はお気を付けて!!
「それじゃ、よろしくね」
「ハイハイりょーかい。でもどうせ俺なんだから、ちょっとくらいいいじゃな……」
「ダメ! 絶対ダメ!!!」
「ええ~? まぁ分かるけどね」
「とにかく! イルカ先生が堕ちそうなところまでは邪魔しないでよね!」
「ハイハイハ~イ」
いかにも軽い返事をして影分身が姿を消す。
あんなこと言ってるけど、絶対危ない。あわよくば参戦くらいのことは思ってるはずだ。
だって自分のことだもんね。誰よりも頭の中なんて丸見えだ。
俺だってチャンスがあれば間違いなくそうする。
――イルカ先生を寝取るチャンスがあるならば。
いや寝取ると言っても、先生の恋人は正真正銘この俺なんだけども!
先生は俺のことを心底愛してくれちゃってるって信じてるけども!
けども、ね。
ほら何て言うの? 恋愛のスパイス?
もしイルカ先生が他の男に誘われて、いい感じになってるところに俺が乱入してね、不実をなじったらイルカ先生はどう反応してくれるのかなぁ……って。
ま、本当に他の男じゃうっかりソイツを殺しちゃいそうだからね。相手は俺というか、俺がスケアになるんだけども。完全に別人のビジュアルだと俺が気分悪いし、万が一イルカ先生のタイプだったら困るし。
スケアならだいぶ前に三代目の執務室で一度挨拶したくらいで、先生も俺だって知らないからね。変化じゃなくて変装だけど、声もチャクラも変えるからバレないはず。
そんな俺以外の男に誘われた時の、イルカ先生の対応も見てみたいしさ。
もちろん全力で拒否してくれるだろうけど、ちょっとだけ……ほんのちょっと魔が差すこともあるのかな。もしかしたらイチャパラみたいに「一人の男じゃもう満足できないカラダになっちゃったんです」とか、とんでもない本音が聞けたりするかも?
……いやいやいやそれはない! 絶対ダメ!
とにかくいい感じになってるところで影分身の俺が飛び込んできたら、イルカ先生は自分に非がなくても焦るよねきっと。真面目で誠実な人だもん。
アイツも張り切って飛び込んでくるだろうなぁ。
本体の俺がどっちの役をやるのかは最後まで迷ったけど、間男ポジはかなり積極的にイルカ先生の身体に触れることになるからね。やっぱりそこは譲れない。
必死に言い訳をしてくれる先生を正面から拝みたかったけど、ここは諦めよう。後で記憶も統合できるし。
さてと。
そろそろ時間だな。
俺のイルカ先生を、俺から寝取りに行きますか。
イルカ先生の受付が終わる頃を見計らって、本部棟の出入口の外に立つ。
今日は真っ直ぐ帰るから、ここから一人で出てくるはずだ。
というか、俺がそうするよう仕向けたのだ。待ち合わせして買い物して一緒に夕飯を作ろう、と。
果たして数分後、イルカ先生の気配が近付いてきた。
俺は出入口から少し離れ、出てきた先生とばったり出会う距離を調節して早足で歩き始めた。
俺がいないかキョロキョロと見回すイルカ先生が、自分に向かって来る男に気付く。
俺は後ろを気にする素振りをそれとなく見せ付けてから、先生と目を合わせた。
いかにも意味ありげなアイコンタクトを送ってから、唐突に声をかける。
「すみません、お待たせしちゃいました? さぁ、行きましょうか」
「いえ、俺も今来たところですから」
うん、ごうかっく!
ほとんど見知らぬ男に急に声をかけられたのに、アイコンタクトと何か事情がありそうな素振りだけで情況を判断して、躊躇いもなく一瞬で俺に合わせて笑顔を返してくれた。
さすがイルカ先生と惚れ直してる暇などないので、先生の肩を抱いて有無を言わさずその場から連れ出した。イルカ先生が状況の不自然さに気付く前に。
何しろ追手なんか居ないんだからね。
俺なりの事情――イルカ先生を寝取る計画はあるけども。
俺はイルカ先生の肩を抱いたまま、それとなく繁華街の方へ誘導していく。
その間も先生は何一つ質問することもなく、アカデミーでの生徒の話など当たり障りのない雑談をしてくれていた。
ただ、一度だけ眉間にしわを寄せたが、恐らく待ちぼうけを食わすことになる俺(カカシ)のことを懸念したのだろう。追っ手の有無など今の状況がはっきりしないので、式を飛ばすに飛ばせず困ったみたいだけど頭を切り替えてくれたみたいだ。
俺は先生の話に相槌を挟みながら、あらかじめ決めていた連れ込み宿へとスムーズに足を踏み入れた。
門を潜る時だけ、イルカ先生はさすがに一瞬ためらったが。
肩を抱いた手にぐっと力をこめると、先生はちょっと俯いて早足になりながら抵抗もせずについてきてくれた。
そんな様子を目の当たりにすると、誰に誘われてもこうして連れ込まれるのかと問い詰めたい理不尽な怒りがちらと沸く。
だけどこれはイルカ先生が、俺に何らかの事情――木ノ葉の支給服を着て額宛をした忍にとっさに助けを求めるような――があると信じているこそだからと自分に言い聞かせた。
責めるのはこれからだ。
イルカ先生の身体を、そして気持ちを。
部屋に通ると、俺はまだ気を抜いてない風を装いながら、マフラーを外してコートを脱いだ。
イルカ先生はその俺を直接見ようとはせず、落ち着かない様子でそわそわと室内を見回しながら突っ立っている。
そういえば先生とこういう所に来たことはなかったな。
一回くらいは利用しても気分が変わっていいかもしれない、などとほくそ笑んでいるとイルカ先生が不安げな顔を覗かせた。
そういう素の顔で隙を見せるから危ないんだよね、先生は。
俺の中の嗜虐心に小さな火が付き、先生の視界から俺が外れた一瞬を突いて後ろを取ると、強く抱きすくめた。
「あ、の……?」
「しーっ」
俺は人差し指を立て、振り返ったイルカ先生の口元に持っていく。
柔らかく無防備な唇の、ふにという感触が俺の指に伝わった。
ほんの少し低い位置から見上げる黒い目の中には、両目の上下に紫のシールを貼った胡散臭い笑みを浮かべる男の顔が映り込んでいる。
しかも仄かな情欲を滲ませる笑みだ。
イルカ先生は、このほとんど見知らぬ男の下心に気付いていないんだろうか。
……本当に?
先生のあまりの無防備さに、またしても理不尽な怒りがむらっと沸く。
任務ならこんな簡単に他の男の腕に抱かれちゃうわけ?
それともスケアは先生の好みのタイプだった?
事情があると言えばイルカ先生は優しいからね。どこまで許してあげちゃうんだろうね?
怒りなのか劣情なのかも分からない感情をそのままに、イルカ先生の顔を掴んで唇にぶつける。
――はずだったのに、俺の唇はイルカ先生の掌に阻まれた。
(ここは安全ですか?)
間近に迫った先生の唇が素早く動く。
読唇術だ。
俺の事情を気にかけてくれたのだろうその一言は、この後のイルカ先生の行動指針を決める。
安全じゃないと言えばイルカ先生はこのお芝居を続行してくれるし、多少のことは許してくれるかもしれないけど。
もし安全だと言えば。
……どうするつもりだろう。
イルカ先生は、スケアとどうするつもりなんだろう。
ここで俺は当初の目的をなんとか思い出せた。
イルカ先生を寝取るならば、任務だの事情だのと言い訳の余地は与えたくない。
先生の意志でこれからどうするのかを知りたい。
ならば俺の答は。
「安全ですよ。……最初からずっとね」
「……っ!」
騙されたと知ったイルカ先生の目が怒りで燃え上がる。
と、俺の腕の中からサッと脱け出し、壁に背を付けてこちらを睨み付けた。
「スケアさん、いったいどういうつもりで……」
状況が変わったと理解したとたんにこの俺、スケアから距離を取って警戒してくれたことに歓喜を覚える。
しかもたった一度会っただけのスケアのことを覚えていたんだね。それは忍としての習性から? それとも記憶に焼き付くほどスケアの印象が強かった?
覚えていたとは言え、さすがに警戒心を忘れるほどじゃなかったみたいだけど。
でもそれだけじゃまだ甘いんだよね、せんせ。
「どんなつもりって、決まってるじゃない」
俺は微笑んだ。
ねぇ、せんせ。壁際なんて簡単に追い詰められちゃうじゃない。
ほら、こんな風にね。
両手をまとめて持ち上げて壁に押し付けて、片足で膝を割ったらせんせはもう動けないでしょ?
しかも俺の片手一本は自由に動かせるよ?
せんせのあごを固定して、こんな風に開かせて好きに味わえるんだよ?
奥に縮こまって硬くなった先生の舌の表面をべろりと舐めて。
上顎の内側や舌の裏側、ここも弱いんだよね。
わざと大きな音を立てて、口の中をぐちゃぐちゃにしてみたらどうかな。
せんせの口を犯されてるの、耳からも実感できるでしょ?
「んふ……ぅ、んぐっ」
あぁ、ダメダメ。
片膝で俺の股間を蹴り上げようとしても、そんなのたいした抵抗にならないから。
俺は蹴り上げた先生の足をすかさず両腿で挟み、そのまま腰をずらして昂った中心を押し付け、前後に動かした。
その動きは腿でダイレクトにイルカ先生の股間をも擦り上げることになる。
「ぅんん! くぅ……、ふ、あ……はぁっ」
酸素を求めて大きく口を開けた先生の唇を逃がしてやり、溢れた唾液の道筋を舌で辿る。
水面に顔を出した魚のように顔を上げたイルカ先生の、露わになったおとがいから浮き出た喉仏まで丹念に舌を這わせ。
ベストのジッパーを一気に引き下げると、アンダーの中に手を差し入れた。
大きく開いた手で脇から腹を撫でると、滑らかな肌が震える。
荒い息のままに抗議しようとした口にまた舌を突っ込み、散々かき回しながら指先で胸の頂を引っ掻いた。
俺が丹念に開発したそこは、いとも簡単に快楽を拾ってびくりと胸を揺らす。
今度は胸全体を撫で擦りながら、五本の指先で尖りを順番に引っかけて弾いていった。先生の下唇を食み、舌でなぞると俺の唇に、は は、と短く熱い息がかかる。
と、吐息の合間に小さな声が混じった。
「……カシさ、ぁ……っ、カカ……んぅ」
あぁ、イルカせんせ……ここで俺の名を呼ぶの?
抵抗らしい抵抗もせずにスケアの与える快楽を享受しているイルカ先生が、さらにその時に俺の名を呼ぶことにどうしようもなくムカついて。
カカシの姿をした影分身は、今頃どこかで瞬きもせず俺たちの様子を窺ってるだろう。
イルカ先生が堕ちそうなタイミングで飛び込んでなじり、そしてネタばらしをするために。
大丈夫だよ、意地悪してごめ~んね、と。
でも気が変わった。
こんな簡単に堕ちた上にこの状態で『カカシさん』を欲しがるなら、イルカ先生の呼ぶその『カカシさん』に先生が他の男の手で蹂躙される様を見せ付けてやろうと、誰に対する嗜虐心なのかも分からない歪んだ感情が浮かぶ。
俺は密着させていた下半身を離して、先生のズボンのジッパーも引き下げるとウエストから手を差し入れた。
「や、待っ……」
「待ってどうするの? もうこんなに硬くしてるくせに」
イルカ先生の赤く染まった耳に舌を突っ込んで囁き、既に兆している雄を下着の上からぎゅっと握る。
先端に当たる部分は、しっとりと濡れていた。
「ひっ、ぁ!」
「気持ちいいんでしょ? 素直に認めちゃいなよ」
俺じゃない男にここまで触れさせて。
俺としてる時みたいに、頬を赤くして目を潤ませて。
俺にしか見せないと思ってた顔を、俺じゃない男にさらけ出して。
ならば他の男に抱かれて喘ぐ姿を、イルカ先生の『カカシさん』に曝せばいい。
俺は下着の中に手を潜り込ませた。
「やだ、止めて下さ……カカシさんっ」
「やめてほしくないくせに。アイツなんかより、ずうっとイイ思いさせてあげるよ?」
身を捩らせて恋人の名を呼ぶイルカ先生に構わず、熱く滾った雄を嬲るように撫で下ろす。
先端から溢れるぬめりをまとった指先で柔らかさを失った陰嚢を辿り、その奥に潜む小さな秘処をぴたりと探り当てる。
「あ、ダメだ……ってば、カカ……っ」
背後でカタリと音がした。
耐え切れず影分身が動いたんだろう。
でももう遅いよ。
せんせのいやらしい秘密の口は、俺の指をおいしそうに咥えてしゃぶって……
「カカシさ……その姿じゃイヤだっ!」
…………え?
「えっ?」
俺も、飛び込んできた影分身も動きを止めた。
イルカ先生はというと顔をくしゃりと歪め、子供のように盛大に涙をぼろぼろと落として泣きじゃくり始めた。
「うぇっ、スケアさ、同じで、も、ちゃんと、ふぇっ、カ、カカシさんの姿じゃ、なきゃ、ひぃっく、やだぁっ」
え、
どういうこと?
イルカ先生はスケアがカカシだって知ってたの……?
俺は影分身のカカシと顔を見合わせた。
イルカ先生だけがえぐえぐとしゃくり上げながら、空気の変わったことに気付かぬまま必死に言い募っていた。
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