【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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自分の気持ちでいっぱいいっぱいなkksさんのお話


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 ため息



「ため息をつくと幸せが逃げますよ」

 酒の肴にとイルカが話したアカデミーでの出来事を聞いて、思わず落ちたカカシの吐息を聞き逃さなかったらしい。
 水遁の授業で生徒たちが暴発させた術のせいで、イルカの髪はまだうっすらと湿り気を帯びている。
 いつもと同じように結ってはいるものの、いつもと違うその濡れ髪を見て何人が不埒な思いを抱いたのか。それを思うとため息の一つも零れようというものだ。

 ──なのにアンタは、人の気も知らないで。

 人の気も何も、カカシは何も告げていないのだから理不尽な八つ当たりだ。
 こちらを覗き込んでくるイルカの、何のてらいもない距離の詰め方がまた小憎らしい。
 八つ当たりついでにと、イルカの両頬を片手で掴んでぎゅっと中央に寄せた。

「こんな所にタコがいる。あー、たこわさ食べたいな」
「あにふるんれふか!」

 手をはずそうとじたばたもがくイルカに、にんまりと笑みを向けてからやっと手を離してやった。

「まったく、カカシさんって時々びっくりするくらい子供っぽいですよね」

 アンタが鈍いからですよ~、と心の中で大人げない反論をしながら、通りがかった店員を捕まえてたこわさを頼んだ。



 だからカカシは気付かなかった。
 イルカが小さく息を吐いた後、「ため息のことなんか、他人に偉そうに言えねぇよな」とさらに小さく呟いたことに。
 頬を擦って口を尖らせていたイルカが、なぜか掴まれていない耳まで赤くなっていたことに。



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両片想いって本当にいいものですねニコニコ

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